6 / 172
末森の始末と浮野の戦いー尾張統一ー
しおりを挟む
信勝は末森をそのまま安堵された。柴田、林らの重職もつけられたままである。林は那古野城代の任をそのまま留め置かれ、信勝の力は全く削がれなかった。これを信勝は兄の油断と思い込み、津々木蔵人と密談を重ねる。しかし、林、柴田の両名はすでに信長に降参しており、義理もあって信勝に諫言をするが、信勝は聞き入れようとしなかった。
「喜六郎、勘十郎の様子はどうじゃ?」
「津々木蔵人の甘言にしか耳を傾けていない様子ですね」
「林も柴田も寝返っておるのに、哀れじゃのう」
「ああ、ただ弾正忠の名乗りはやめたようですぞ。武蔵守を名乗り始めました」
「ああ、聞き及んでおる。まあ、ふりであろうなあ」
「でしょうなあ…」
「おぬし、勘十郎を説き伏せることができるか?」
「ふむ、やっては見ますが。あ、そうだ、犬殿と一益殿をお借りできますか?」
「いいだろう。やってみよ」
一益は荒子前田家と縁を結んでおり、犬こと前田犬千代は信長の小姓衆の中でも抜群の武勇を示している。その二人と、護衛の兵10ほどを率いて、喜六郎は末森を訪ねた。
控えの間に通されるとほどなくしてふすまが開く。そこには母の土田御前が笑顔を浮かべて出迎えてくれた。
「おやおや、喜六郎殿。健やかなる様で何よりです」
「はっ、母上もご健勝にて、お喜び申し上げます」
「堅苦しいのはこれくらいにしましょう。勘十郎殿もそろそろ参られますよ」
「はい、兄上に会うのも久しぶりです。三十郎や源吾らは息災ですか?」
「ええ、皆元気にやっておりますよ。信光殿は残念でしたが…」
その時、どかどかと足音を響かせ、この城の主が現れた。
表情はにこやかだが目は笑っていない。喜六郎を信長の手先とみなし、自らの動向を探りに来たと考えているのだろう。実際その通りだが、それを悟らせるあたり、勘十郎の余裕のなさを物語っていた。
「勘十郎兄上、ご機嫌いかがですか?」
「うむ、息災にやっておる。兄上はいかがか?」
「それが、このところの戦続きで疲れがたまったか、床に臥すことが多くなっております」
「なんと!? 薬師はいかがしておる?」
「はい、滋養のあるものを食してゆっくりとされよと。おかげで政務が私のところにも回ってきており、なかなか…」
「そうか、兄上の助けになるならば何でも致すとお伝えくだされよ」
「おお、ありがたきお言葉。この乱世、兄弟手を取り合って生きてゆかねばなりませぬ。わたしはどちらの兄とも戦いたくはありませんからな。よろしく、よろしくお頼み申す」
喜六郎は目に涙を浮かべつつ勘十郎の手を伏し拝んだ。その光景を目にした土田御前も目元を覆う。
しばらくして喜六郎は末森を辞去した。見送りに出てきた勘十郎は彼の背を見つめつつ、つぶやいていた。「兄弟仲良く…か」
津々木蔵人は歯噛みをしていた。喜六郎の共についていたのは元々勘十郎の勢力下にいた前田家の息子である。また、前田家と縁を結び、蟹江の地を賜った新参の滝川左近であった。
かの地は伊勢との国境に近く、長島願正寺の勢力圏にも近い。しかし、熱田と津島の中間であり、交易の理を受けられ、財力のある土地柄でもある。
蔵人はそこまで考えてはいなかったが、勘十郎から削られた戦力が信長の勢力に取り込まれており、その勢力が大きく増していることを見せつけられたと考えたのである。
勘十郎にそのことを告げたが、今日に限って生返事で自分の言葉が届いていないように感じた。喜六郎殿に何か吹き込まれたかと警護の兵に話を聞いたが、御兄弟仲良く歓談されていたとしか言わない。どうしたものかと考える。
その日を境に勘十郎は柴田修理と話をすることが増えていった。逆に蔵人は遠ざけられ、ついにある日を境に出奔し、犬山へ駆け込んだ。だが犬山の信清はすでに信長と盟を結んでおり、蔵人を捕らえ信長に突き出したのであった。
蔵人は改めて追放され、その後の消息は不明である。勘十郎は自ら名を変え、津田武蔵守信行と名を変えた。末森の城は柴田修理が城代となり、信勝改め信行は勝幡の城に入る。そして、岩倉織田家との再先鋒に立つこととなった。
兄弟の相克が解決してから半年。その間に美濃斎藤家は幕府より相伴衆に任ぜられ、一色の姓を与えられた。官位も左京太夫に補任されている。その権威をもって尾張北部に勢力を張るべく、岩倉織田家への支援を行っていた。
犬山は信長と盟を結んでおりなびかない。よって鵜沼、猿食から兵を出して犬山を牽制する。そして墨俣の対岸、黒田から助力の兵を入れて、清州から兵をおびき出す。
そして、弾正忠家の一族、大隅守信広が清州を乗っ取る。帰るところのなくなった信長を滅ぼす。そんな筋書きを描いていた。
一方、織田陣営。家内一和を唱え、信勝を取り込んだことでお互い猜疑の目を向けていた一族が団結の兆しを見せていた。ある日、織田信広が一枚の書状をもって信長を訪ねてきた。
「上総殿、話というのはほかでもない。一色が面白い話を持ち込んできてのう」
「ほう、どのような話でござるか?」
「うむ、この儂に上総殿を裏切れとの仰せじゃ」
「ほほう、それはおかしきことであるな。して兄者はどのようにされるおつもりじゃ?」
「まあ、これを逆手に取る計略を行うべきであろう。のう、喜六郎」
「は? 私が考えるのですか?」
「左様、御身は上総殿の子房であろうが」
「いやいやいやいや、それは買いかぶりすぎではありませぬか?」
さすがに慌てて返すが、信長がまっすぐな目でこちらを見据えているのに気付く。
「喜六郎、策を述べよ」
「はは。信広兄者はそのまま一色とのやり取りを進めてくだされ。北東部は犬山殿が押さえてくれるので問題ないでしょう。であれば、岩倉の背後に一色がいるは必定、岩倉殿を先鋒に清州に迫る。兄上が出陣し、留守居の信広兄者が清州を乗っ取る。そんなところでしょう」
「うむ、であればどうする?」
「清州を乗っ取った合図を出していただき、一色勢を誘い込み一気に叩き潰します」
「うむ、見事じゃ」
「なれど、これを見抜いてくる知恵者がいるやもしれませぬ。義龍を討ち取れれば最高ですが、どうなるか…」
あけて永禄元年、岩倉織田家は兵を起こし清州へと進撃を始めた。数は3000。信長は直属の兵2000を率いて迎撃する。清州の北、浮野の地で両軍は激突した。一進一退の攻防が続き、双方決め手を欠く。そこに美濃勢3000が国境に展開しているとの報が入る。
状況は膠着したが、そこに勝幡から信勝の軍700が来援、岩倉勢の側面を突いた。岩倉勢を追撃するが、そこで安藤伊賀守率いる軍が進撃し、岩倉勢の支援を始める。そして、後方、清州城の方角にのろしが上がった。
「清州の城は乗っ取られたぞ!」
「お前らは帰るところがなくなったぞ!」
「大隅守が謀反じゃ!」
美濃勢が口々に叫ぶ。清州の方角では、火の手と思われる黒煙が上がっている。織田勢は士気が崩壊し清州方面に逃げ出す。
体勢を整えた岩倉勢と、美濃勢が合流して追撃してくる。信行の勝幡勢は、清州衆から離れて独自に退却する。この行動は勝幡の兵は信長を見捨てたと映った。
そして追撃してくる美濃勢が見たものは、しっかりと槍先を整えて迎撃態勢を整えている織田勢の姿であり、清州留守居の兵も加わって、3000あまりに増員されていた。
策が敗れたことを知った安藤伊賀だったが、敵中に誘い込まれたことを知り動揺する。
勝幡の兵が後方を遮断したとの知らせでさらに士気が動揺した。その機を逃さず、信広を先鋒として織田勢の逆襲が始まる。岩倉勢は真っ先に崩れたち、半数近い兵が討たれるという大敗を喫した。
安藤率いる美濃勢は何とか踏みとどまっていたが、ここで伏兵が現れる。柴田率いる末森勢である。
「かかれ!かかれ!かかれ!」
馬上で声を張り上げ、刀を振りかざして兵を叱咤する。柴田の覇気が兵に乗り移ったように、鬨を上げて美濃勢に突っ込んでいく。その鋭鋒は美濃勢の左翼を突き崩し勝敗を決めた。
歴戦の安藤伊賀故に、見事な撤退戦を行ったが、それでも尾張の地に1000近い兵が屍を晒したのである。
この戦いで岩倉織田家は衰退し、翌年岩倉城は開城する。岩倉の地はこの戦いで手柄を立てた信広に与えられた。ここに守護代織田家は滅び、織田弾正忠家当主の信長が事実上の尾張国主となったのである。
「喜六郎、勘十郎の様子はどうじゃ?」
「津々木蔵人の甘言にしか耳を傾けていない様子ですね」
「林も柴田も寝返っておるのに、哀れじゃのう」
「ああ、ただ弾正忠の名乗りはやめたようですぞ。武蔵守を名乗り始めました」
「ああ、聞き及んでおる。まあ、ふりであろうなあ」
「でしょうなあ…」
「おぬし、勘十郎を説き伏せることができるか?」
「ふむ、やっては見ますが。あ、そうだ、犬殿と一益殿をお借りできますか?」
「いいだろう。やってみよ」
一益は荒子前田家と縁を結んでおり、犬こと前田犬千代は信長の小姓衆の中でも抜群の武勇を示している。その二人と、護衛の兵10ほどを率いて、喜六郎は末森を訪ねた。
控えの間に通されるとほどなくしてふすまが開く。そこには母の土田御前が笑顔を浮かべて出迎えてくれた。
「おやおや、喜六郎殿。健やかなる様で何よりです」
「はっ、母上もご健勝にて、お喜び申し上げます」
「堅苦しいのはこれくらいにしましょう。勘十郎殿もそろそろ参られますよ」
「はい、兄上に会うのも久しぶりです。三十郎や源吾らは息災ですか?」
「ええ、皆元気にやっておりますよ。信光殿は残念でしたが…」
その時、どかどかと足音を響かせ、この城の主が現れた。
表情はにこやかだが目は笑っていない。喜六郎を信長の手先とみなし、自らの動向を探りに来たと考えているのだろう。実際その通りだが、それを悟らせるあたり、勘十郎の余裕のなさを物語っていた。
「勘十郎兄上、ご機嫌いかがですか?」
「うむ、息災にやっておる。兄上はいかがか?」
「それが、このところの戦続きで疲れがたまったか、床に臥すことが多くなっております」
「なんと!? 薬師はいかがしておる?」
「はい、滋養のあるものを食してゆっくりとされよと。おかげで政務が私のところにも回ってきており、なかなか…」
「そうか、兄上の助けになるならば何でも致すとお伝えくだされよ」
「おお、ありがたきお言葉。この乱世、兄弟手を取り合って生きてゆかねばなりませぬ。わたしはどちらの兄とも戦いたくはありませんからな。よろしく、よろしくお頼み申す」
喜六郎は目に涙を浮かべつつ勘十郎の手を伏し拝んだ。その光景を目にした土田御前も目元を覆う。
しばらくして喜六郎は末森を辞去した。見送りに出てきた勘十郎は彼の背を見つめつつ、つぶやいていた。「兄弟仲良く…か」
津々木蔵人は歯噛みをしていた。喜六郎の共についていたのは元々勘十郎の勢力下にいた前田家の息子である。また、前田家と縁を結び、蟹江の地を賜った新参の滝川左近であった。
かの地は伊勢との国境に近く、長島願正寺の勢力圏にも近い。しかし、熱田と津島の中間であり、交易の理を受けられ、財力のある土地柄でもある。
蔵人はそこまで考えてはいなかったが、勘十郎から削られた戦力が信長の勢力に取り込まれており、その勢力が大きく増していることを見せつけられたと考えたのである。
勘十郎にそのことを告げたが、今日に限って生返事で自分の言葉が届いていないように感じた。喜六郎殿に何か吹き込まれたかと警護の兵に話を聞いたが、御兄弟仲良く歓談されていたとしか言わない。どうしたものかと考える。
その日を境に勘十郎は柴田修理と話をすることが増えていった。逆に蔵人は遠ざけられ、ついにある日を境に出奔し、犬山へ駆け込んだ。だが犬山の信清はすでに信長と盟を結んでおり、蔵人を捕らえ信長に突き出したのであった。
蔵人は改めて追放され、その後の消息は不明である。勘十郎は自ら名を変え、津田武蔵守信行と名を変えた。末森の城は柴田修理が城代となり、信勝改め信行は勝幡の城に入る。そして、岩倉織田家との再先鋒に立つこととなった。
兄弟の相克が解決してから半年。その間に美濃斎藤家は幕府より相伴衆に任ぜられ、一色の姓を与えられた。官位も左京太夫に補任されている。その権威をもって尾張北部に勢力を張るべく、岩倉織田家への支援を行っていた。
犬山は信長と盟を結んでおりなびかない。よって鵜沼、猿食から兵を出して犬山を牽制する。そして墨俣の対岸、黒田から助力の兵を入れて、清州から兵をおびき出す。
そして、弾正忠家の一族、大隅守信広が清州を乗っ取る。帰るところのなくなった信長を滅ぼす。そんな筋書きを描いていた。
一方、織田陣営。家内一和を唱え、信勝を取り込んだことでお互い猜疑の目を向けていた一族が団結の兆しを見せていた。ある日、織田信広が一枚の書状をもって信長を訪ねてきた。
「上総殿、話というのはほかでもない。一色が面白い話を持ち込んできてのう」
「ほう、どのような話でござるか?」
「うむ、この儂に上総殿を裏切れとの仰せじゃ」
「ほほう、それはおかしきことであるな。して兄者はどのようにされるおつもりじゃ?」
「まあ、これを逆手に取る計略を行うべきであろう。のう、喜六郎」
「は? 私が考えるのですか?」
「左様、御身は上総殿の子房であろうが」
「いやいやいやいや、それは買いかぶりすぎではありませぬか?」
さすがに慌てて返すが、信長がまっすぐな目でこちらを見据えているのに気付く。
「喜六郎、策を述べよ」
「はは。信広兄者はそのまま一色とのやり取りを進めてくだされ。北東部は犬山殿が押さえてくれるので問題ないでしょう。であれば、岩倉の背後に一色がいるは必定、岩倉殿を先鋒に清州に迫る。兄上が出陣し、留守居の信広兄者が清州を乗っ取る。そんなところでしょう」
「うむ、であればどうする?」
「清州を乗っ取った合図を出していただき、一色勢を誘い込み一気に叩き潰します」
「うむ、見事じゃ」
「なれど、これを見抜いてくる知恵者がいるやもしれませぬ。義龍を討ち取れれば最高ですが、どうなるか…」
あけて永禄元年、岩倉織田家は兵を起こし清州へと進撃を始めた。数は3000。信長は直属の兵2000を率いて迎撃する。清州の北、浮野の地で両軍は激突した。一進一退の攻防が続き、双方決め手を欠く。そこに美濃勢3000が国境に展開しているとの報が入る。
状況は膠着したが、そこに勝幡から信勝の軍700が来援、岩倉勢の側面を突いた。岩倉勢を追撃するが、そこで安藤伊賀守率いる軍が進撃し、岩倉勢の支援を始める。そして、後方、清州城の方角にのろしが上がった。
「清州の城は乗っ取られたぞ!」
「お前らは帰るところがなくなったぞ!」
「大隅守が謀反じゃ!」
美濃勢が口々に叫ぶ。清州の方角では、火の手と思われる黒煙が上がっている。織田勢は士気が崩壊し清州方面に逃げ出す。
体勢を整えた岩倉勢と、美濃勢が合流して追撃してくる。信行の勝幡勢は、清州衆から離れて独自に退却する。この行動は勝幡の兵は信長を見捨てたと映った。
そして追撃してくる美濃勢が見たものは、しっかりと槍先を整えて迎撃態勢を整えている織田勢の姿であり、清州留守居の兵も加わって、3000あまりに増員されていた。
策が敗れたことを知った安藤伊賀だったが、敵中に誘い込まれたことを知り動揺する。
勝幡の兵が後方を遮断したとの知らせでさらに士気が動揺した。その機を逃さず、信広を先鋒として織田勢の逆襲が始まる。岩倉勢は真っ先に崩れたち、半数近い兵が討たれるという大敗を喫した。
安藤率いる美濃勢は何とか踏みとどまっていたが、ここで伏兵が現れる。柴田率いる末森勢である。
「かかれ!かかれ!かかれ!」
馬上で声を張り上げ、刀を振りかざして兵を叱咤する。柴田の覇気が兵に乗り移ったように、鬨を上げて美濃勢に突っ込んでいく。その鋭鋒は美濃勢の左翼を突き崩し勝敗を決めた。
歴戦の安藤伊賀故に、見事な撤退戦を行ったが、それでも尾張の地に1000近い兵が屍を晒したのである。
この戦いで岩倉織田家は衰退し、翌年岩倉城は開城する。岩倉の地はこの戦いで手柄を立てた信広に与えられた。ここに守護代織田家は滅び、織田弾正忠家当主の信長が事実上の尾張国主となったのである。
31
お気に入りに追加
455
あなたにおすすめの小説
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる