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もしかしたら
しおりを挟む寒い冬のあるクリスマスの日ぼくはある無くし物をした。ライスも僕も悲しくなるものを無くしてしまった。
ごめんねの気持ちと悲しい気持ちになっていた。
こんな時いつもならいぬのライスが来てくれる。
「ライス~~~~!」
呼んでも来ない。
大好きなライスがいない。いつもなら横に一緒にいるのに、真っ白だから見つけやすいはずなのに、どこにもないない。
お母さんにも聞いたけどお母さんも探しているらしい。
お父さんにも聞いた、でも見かけていないらしい。
どこにいるのか分からないけど、心配になって、
家の引き出しを探したり、テレビの後ろを探したり、こたつの中を探したり。
でも見つからなくてぼくは悲しくて泣いてしまった。
そしたらお母さんとお父さんが近くに来てこんな話をしてくれた。
もしかしたら
「猫の学校に行っていて勉強をしているのかもしれないわよ。」
たしかに勉強を頑張っているのかもしれない!
いや、もしかしたら
「給食で苦手な食べ物が出て頑張って食べているかもしれないよ。」
たしかに苦手なものが出ると食べ終わるの遅くなっちゃうよね、、。
でも、もしかしたら
「すっごく列になってるトイレに並んでるのかもしれない!!」
たしかに漏れそうだったのかもしれないわね!
そんな面白おかしい話を3人でしていたら、ライスがなにか持ってお庭に帰ってきました。
ライスのところに行くと持っていたのはぼくが無くしてしまったはずのライスと遊ぶためのおもちゃでした。
ライスは僕がなくしてしまったおもちゃを探すために外に出ていました。
ぼくに素敵なクリスマスプレゼントをライスはくれました。
「ライスありがとう」
その日の夜、ライスにたくさんのありがとうを伝えて沢山あそびました。
その後ぼくは大切なものを失わないようにしっかりとにぎってライスと眠りました。
「おやすみライス」
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