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第13話
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浅い眠りの中で、幻を見た。
漆黒の暗闇に、女性のシルエットが浮かび上がる。
肩上くらいの、パーマがかかった茶髪の――彼女だ。
顔のパーツはどれをとっても柔和で優しげなのに、瞳だけはいつも寂しげで、憂いを滲ませていた。
『好きな人、いるんだ?』
少し笑って、彼女が訊ねた。笑っているはずなのに、丸い瞳は心細そうに揺れている。
『そんな人がいるなんて、全然知らなかった。告白とか、しないの?』
ちょっとはしゃいでみせる無邪気な表情は、いつも落ち着いた雰囲気の彼女にしては珍しいように思えて、素直に可愛いと思った。オレは首を横に振った。
『ええっ、どうして?』
オレの返事は、彼女にとっては意外なものだったらしい。目を瞠って小さく叫んだ。
『ユーキくんたら、男の子らしくないな。そういうときこそ、名前通り勇気出さなきゃ』
そう発破をかけられて、オレは多分、曖昧な返事をしたんだと思う。
だって、オレが好きな人の名前は――
『ユーキくん……』
俺の名を呼ぶ彼女のシルエットが、ゆっくりと闇に溶けていく。
待ってくれ。もう少しだけ、あなたと一緒にいたい。
もう少しだけでいいから……。
「ユーキ、ユーキったら!」
誰かが、キンキン声でオレの名前を呼んでいる。
目を開けると、ちょっと不機嫌そうに頬を膨らませるリリーがオレを覗き込んでいた。
「起きて起きてっ。何もすることないからって、ずっと寝てるのは禁止だよ!」
「……朝、か?」
「そう。まだぐずぐず寝てるのユーキだけなんだから。さっさと起きるっ」
両手を腰に当てて、呆れていると言わんばかりのジェスチャーをしてみせるリリー。
洞窟のなかの篝火が増えて、空間に明るさが増しているのは、みんなが活動をし始めたからだろうか。
「わかったから、あんまりきゃあきゃあ叫ばないでくれ……頭に響く」
彼女の高い声は、鋭いナイフのように脳味噌に突き刺さる。ような気がする。
上体を起こして額を支えるみたいに手のひらで押さえていると、リリーはちょっと申し訳なさそうに眉根を寄せた。
「頭が痛いの? へーき?」
「あんまり眠れなくて、そのせいかも」
「そういえば、うなされてたみたいだったよ。悪い夢でも見てた?」
「夢……? さあ」
オレは首を捻った。見ていたかもしれないし、そうじゃないかもしれない。どちらにせよ、覚えていない。
ひとつため息を吐いて周囲を見回してみると、アンとリタさんの姿がなかった。
「他のふたりは?」
「ザクロを取りに行ったよ。昨日でキープしてた分がほとんどなくなっちゃったから」
「そっか」
アンとリタさん、それぞれの顔を思い浮かべながら頷く。
「……あのさ、アン、今朝何か言ってなかったか?」
オレはちょっと緊張しつつ、それを悟られないように努めながら訊ねる。
「アン? 何かって?」
「いや……その、何て言うか……ほら、何か変わったことがあったとか、そういう」
アンはオレに、夜中に彼を襲ったことを黙っておくと話していたけど……本当はリリーやリタさんに話しているんじゃないだろうか。それを聞き出したいのに、伝え方が難しい。
「えぇ? 変わったことって何ソレ。寝て起きただけなのに、何もあるわけないじゃない」
リリーは要領を得ない俺の話しぶりに噴き出した。
「……なら、いいんだけど」
彼女の様子を見る限り、嘘を吐いているようには思えないし、隠している素振りもなさそうだ。
ということは、アンは本当に黙っていてくれたのだ。オレのあからさまな裏切り行為を。
「変なの。ふたりが帰ってきたら朝ごはんだから、起きてそこ片付けちゃってね」
「わかった」
オレは素直に返事をすると、シーツ代わりに何枚か敷いていた大きな葉を拾い、軽く土埃を払ったりしながら片付けることにしたのだった。
・
・
・
それからすぐに、アンとリタさんが両手いっぱいのザクロを持って帰ってきた。
採れたばかりのそれを、昨日と同じように車座になって頬張る。
「やっぱり食事の習慣ってみんな抜けないらしいんだよねー。ザクロ取りに行くのも戦争よ、戦争」
「でも、一日経つとまた同じ場所に果実が生ってるなんて、不思議ですね」
もぐもぐと口を動かしながら嘆息するアンに、リタが感激した様子で言った。
「そうそう。これも精神世界ならではの仕組みなんだろうねー。だから俺たちは朝一番にその日の分を取りに行ってるわけ」
なるほど、だから他の『クリミナル』が集まって来るより前に確保しておくようにしているのか。それなら食いっぱぐれる心配はない。
「んー、でもたまにはもっとお腹にたまりそうなものが食べたいなあ。チョコやケーキなんて我儘は言わないから、せめてお肉とか、お魚とか」
ここでの生活が俺たちよりも長いリリーは、いい加減に飽きてきているらしい。手にしたザクロと睨めっこしたりして、進みも遅い。
「そーは言ってもしょうがないでしょ。……あ、今度血の池で釣りでもしてみる? 何か餌でも探してさ」
愚痴るリリーを窘めようとしたアンが、思いついたように提案した。すると、リリーがあからさまに嫌そうな顔をする。
「魚なんて住んでるの?」
「確かめたことないから知らないけど、試す価値はありそうだよ」
「……あんな毒々しいところに浸かってる魚なんて、想像しただけでマズそう」
俺もリリーに同感だ。ビジュアルだけで遠慮したい。
「ま、他に代わりが見つかるまではこれで我慢するしかないってことだ。リタ、場所はもう覚えたでしょ?」
「はい、大丈夫です」
アンの問いかけに、リタさんが頷く。
「じゃ、明日はリタがユーキと一緒に取りに行って、場所を教えてあげて」
「わかりました」
アンは言いながらオレに視線を送って、にっこりと笑って見せる。……まるで、昨日の出来事なんて全く気にしていないとでも示しているみたいに。
彼の考えていることがよくわからない。襲われかけたのにどうしてオレを責めない? 警戒しない? しかも、朝一番に確保しておきたいというザクロの木の場所も、オレに平気で教えようとするなんて。仮に、オレが裏切って根こそぎ持って行ってしまうとか考えないんだろうか。
いや、単にザクロがそんなに重要なものだと思っていないだけかもしれないけど……オレが彼の立場なら、あんなことがあったあとに、一緒に生活を続けるなんて考えられない。
オレはリリーと談笑しながらザクロを頬張るリタを見た。
彼女がオレによそよそしい態度をとっていないところを見るに、夜中の出来事は聞いていないようだ。
オレは食べかけのザクロを手にしたまま立ち上がった。
「……少し、外に出る」
彼らと同じ場所に留まるのが、ちょっと窮屈に感じてしまう。言い方を変えれば、アンに対する罪悪感が強くのしかかってきていたのだ。
「おー、行ってらっしゃい」
「ひとりでウロウロしてると危ないから、早めに戻って来るんだよ!」
そんなことを全く察していなさそうなアンとリリーが、呑気な声で送り出してくれる。
「あの……気を付けてね」
リタさんだけが、ちょっと心配そうに俺の様子を窺っていた。
漆黒の暗闇に、女性のシルエットが浮かび上がる。
肩上くらいの、パーマがかかった茶髪の――彼女だ。
顔のパーツはどれをとっても柔和で優しげなのに、瞳だけはいつも寂しげで、憂いを滲ませていた。
『好きな人、いるんだ?』
少し笑って、彼女が訊ねた。笑っているはずなのに、丸い瞳は心細そうに揺れている。
『そんな人がいるなんて、全然知らなかった。告白とか、しないの?』
ちょっとはしゃいでみせる無邪気な表情は、いつも落ち着いた雰囲気の彼女にしては珍しいように思えて、素直に可愛いと思った。オレは首を横に振った。
『ええっ、どうして?』
オレの返事は、彼女にとっては意外なものだったらしい。目を瞠って小さく叫んだ。
『ユーキくんたら、男の子らしくないな。そういうときこそ、名前通り勇気出さなきゃ』
そう発破をかけられて、オレは多分、曖昧な返事をしたんだと思う。
だって、オレが好きな人の名前は――
『ユーキくん……』
俺の名を呼ぶ彼女のシルエットが、ゆっくりと闇に溶けていく。
待ってくれ。もう少しだけ、あなたと一緒にいたい。
もう少しだけでいいから……。
「ユーキ、ユーキったら!」
誰かが、キンキン声でオレの名前を呼んでいる。
目を開けると、ちょっと不機嫌そうに頬を膨らませるリリーがオレを覗き込んでいた。
「起きて起きてっ。何もすることないからって、ずっと寝てるのは禁止だよ!」
「……朝、か?」
「そう。まだぐずぐず寝てるのユーキだけなんだから。さっさと起きるっ」
両手を腰に当てて、呆れていると言わんばかりのジェスチャーをしてみせるリリー。
洞窟のなかの篝火が増えて、空間に明るさが増しているのは、みんなが活動をし始めたからだろうか。
「わかったから、あんまりきゃあきゃあ叫ばないでくれ……頭に響く」
彼女の高い声は、鋭いナイフのように脳味噌に突き刺さる。ような気がする。
上体を起こして額を支えるみたいに手のひらで押さえていると、リリーはちょっと申し訳なさそうに眉根を寄せた。
「頭が痛いの? へーき?」
「あんまり眠れなくて、そのせいかも」
「そういえば、うなされてたみたいだったよ。悪い夢でも見てた?」
「夢……? さあ」
オレは首を捻った。見ていたかもしれないし、そうじゃないかもしれない。どちらにせよ、覚えていない。
ひとつため息を吐いて周囲を見回してみると、アンとリタさんの姿がなかった。
「他のふたりは?」
「ザクロを取りに行ったよ。昨日でキープしてた分がほとんどなくなっちゃったから」
「そっか」
アンとリタさん、それぞれの顔を思い浮かべながら頷く。
「……あのさ、アン、今朝何か言ってなかったか?」
オレはちょっと緊張しつつ、それを悟られないように努めながら訊ねる。
「アン? 何かって?」
「いや……その、何て言うか……ほら、何か変わったことがあったとか、そういう」
アンはオレに、夜中に彼を襲ったことを黙っておくと話していたけど……本当はリリーやリタさんに話しているんじゃないだろうか。それを聞き出したいのに、伝え方が難しい。
「えぇ? 変わったことって何ソレ。寝て起きただけなのに、何もあるわけないじゃない」
リリーは要領を得ない俺の話しぶりに噴き出した。
「……なら、いいんだけど」
彼女の様子を見る限り、嘘を吐いているようには思えないし、隠している素振りもなさそうだ。
ということは、アンは本当に黙っていてくれたのだ。オレのあからさまな裏切り行為を。
「変なの。ふたりが帰ってきたら朝ごはんだから、起きてそこ片付けちゃってね」
「わかった」
オレは素直に返事をすると、シーツ代わりに何枚か敷いていた大きな葉を拾い、軽く土埃を払ったりしながら片付けることにしたのだった。
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それからすぐに、アンとリタさんが両手いっぱいのザクロを持って帰ってきた。
採れたばかりのそれを、昨日と同じように車座になって頬張る。
「やっぱり食事の習慣ってみんな抜けないらしいんだよねー。ザクロ取りに行くのも戦争よ、戦争」
「でも、一日経つとまた同じ場所に果実が生ってるなんて、不思議ですね」
もぐもぐと口を動かしながら嘆息するアンに、リタが感激した様子で言った。
「そうそう。これも精神世界ならではの仕組みなんだろうねー。だから俺たちは朝一番にその日の分を取りに行ってるわけ」
なるほど、だから他の『クリミナル』が集まって来るより前に確保しておくようにしているのか。それなら食いっぱぐれる心配はない。
「んー、でもたまにはもっとお腹にたまりそうなものが食べたいなあ。チョコやケーキなんて我儘は言わないから、せめてお肉とか、お魚とか」
ここでの生活が俺たちよりも長いリリーは、いい加減に飽きてきているらしい。手にしたザクロと睨めっこしたりして、進みも遅い。
「そーは言ってもしょうがないでしょ。……あ、今度血の池で釣りでもしてみる? 何か餌でも探してさ」
愚痴るリリーを窘めようとしたアンが、思いついたように提案した。すると、リリーがあからさまに嫌そうな顔をする。
「魚なんて住んでるの?」
「確かめたことないから知らないけど、試す価値はありそうだよ」
「……あんな毒々しいところに浸かってる魚なんて、想像しただけでマズそう」
俺もリリーに同感だ。ビジュアルだけで遠慮したい。
「ま、他に代わりが見つかるまではこれで我慢するしかないってことだ。リタ、場所はもう覚えたでしょ?」
「はい、大丈夫です」
アンの問いかけに、リタさんが頷く。
「じゃ、明日はリタがユーキと一緒に取りに行って、場所を教えてあげて」
「わかりました」
アンは言いながらオレに視線を送って、にっこりと笑って見せる。……まるで、昨日の出来事なんて全く気にしていないとでも示しているみたいに。
彼の考えていることがよくわからない。襲われかけたのにどうしてオレを責めない? 警戒しない? しかも、朝一番に確保しておきたいというザクロの木の場所も、オレに平気で教えようとするなんて。仮に、オレが裏切って根こそぎ持って行ってしまうとか考えないんだろうか。
いや、単にザクロがそんなに重要なものだと思っていないだけかもしれないけど……オレが彼の立場なら、あんなことがあったあとに、一緒に生活を続けるなんて考えられない。
オレはリリーと談笑しながらザクロを頬張るリタを見た。
彼女がオレによそよそしい態度をとっていないところを見るに、夜中の出来事は聞いていないようだ。
オレは食べかけのザクロを手にしたまま立ち上がった。
「……少し、外に出る」
彼らと同じ場所に留まるのが、ちょっと窮屈に感じてしまう。言い方を変えれば、アンに対する罪悪感が強くのしかかってきていたのだ。
「おー、行ってらっしゃい」
「ひとりでウロウロしてると危ないから、早めに戻って来るんだよ!」
そんなことを全く察していなさそうなアンとリリーが、呑気な声で送り出してくれる。
「あの……気を付けてね」
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