メシ炊き使用人女は、騎士に拾われ溺愛される

 両親が死んだあと、村長の家に引き取られたシェリー。
 その家の息子であるダンに、こんな田舎で一生を送るのは嫌だ、俺は才能があって絶対に成功するから、お前は一生俺についてこいと言われ、ほのかに恋心のあったシェリーは、告白されているのだと勘違いし、都会についてくる。
 
 そして、今まで村長の家で働いて貯めてきた給金を使ってダンを養い、近所の人から内職を斡旋してもらい、小金を稼ぎ、ダンのために掃除洗濯料理と尽くした。
 そのかいあってか、ダンは見事難関の準騎士として受かった。

 その後も、シェリーに感謝することなく、ダンは仕事で忙しいとシェリーを顧みることがなかった。 
 それでも、都会に知り合いのいないシェリーはダンを信じて、支え続けたが、ある日ダンは美人な女性を連れて帰ってきた。

 呆然とする中、ダンに家から追い出され、一人夜をさまよい悪漢に絡まれているところを、騎士ルーダスに助けられた。
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