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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】
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本日は、ロイさん達とスライム探しに出掛けます!と、言いたいところだが、グランダル先輩から防御魔法を教わることになりました。
すぐに瘴気にあてられて寝込んでしまうので。
お屋敷の修練場を借りて練習をします。領の魔法士が責任者となって、監督・監視で付いてもらいます。。
本当は、魔法省か学園でしか習えないけど、今回は特例として防御魔法の習得のみを認めてもらえたので、早速教わることになりました。だからの監督・監視。
防御魔法には、物理的防御と精神的防御がある。
物理的防御は、武器や攻撃魔法など、相手の攻撃から身を守るもの。
精神的防御は、洗脳や魅了など、主に傀儡魔法から精神を守るもの。
と教えられた。
物理的防御は、学園で攻撃魔法とセットで教わっている。
精神的防御は、王族と上位貴族の当主・次期当主しか教わらないらしい。流石に国のトップが魅了され、国が立ち行かなくなったら、困るのが国民だ。国民を守るための措置として高位の精神的防御を習うらしい。
今回は、人の嫉妬や嫌悪などの感情を受け付けないようにするものを習う。これを聞いた時、生き霊除けか!と、突っ込みたくなった。心霊的、オカルト的マンガや小説には、瘴気ではないが、念というものが出てくる。前の世界では意味は違うけど、この世界では、そういう悪いものを瘴気と呼ぶのかもしれない。
グランダル先輩が紙に書いて説明をしてくれる。全身に薄い膜を張る。それが悪い感情から身を守るイメージを作る。膜は、穴がないように隙間なく覆うのが大事だと言う。
そして、知らなかったけど、王族・上位貴族当主、次期当主は常にこの膜を張り続けているらしい。解除できるのは、自室のみと教えられていると。
確かに魔力量がないと1日中張り続けられない。だから、貴族は魔力を持っているのが普通なのか、と納得する。
先輩が私でもわかるように、膜を視覚化できるように見せてくれる。
手を見れば、膜に覆われているのが見える。
ツンツンと指で突いたり、摘まんでみる。ゴムのように伸びるし、柔らかい。しかし、先輩は慣れているのか、摘まんでも穴が開きそうもない。
何かに似ているよな?台所で使っていたアレに近いのかも?
と思い、それをイメージして魔力を掌に貯める。
掌から、徐々に全身へと膜を覆う。
「こんな感じでどうですか?」
と先輩と魔法士に聞く。
「10点.」
「初めてなので、15点ですね?」
「厳しくないですか?」
「厳しくないですよ?自分の身を守る魔法は、採点は辛めでないといけませんから。」
「何がダメなんでしょうか?」
「まず、膜が厚い。防御魔法しているのが丸わかり。穴が開いている箇所もある。」
「それと、使用魔力量が多いですね。それだと、1時間も持ちませんよ?」
「ぬぅぅ。」
指摘事項が多い。それだけダメダメな魔法だった。
魔力を集めてうすーく、うすーく、穴がないように。泡の中に私が入って、膜が私にぴったりフィットする。膜はシリコンフィルムのように、どんな衝撃にも強い膜だ。魔力は省エネを目指して。
「どうですか!?」
「50点.さっきよりずっといいよ。」
「55点かな。でもまだ膜が厚いから、わかるね。坊ちゃん位薄くて、丈夫で、魔力量は微々たるものであれば、93点くらいかな?」
「あと7点は?」
「うふふっ、それは自分で考えてください。」
グランダル先輩坊ちゃん呼びって新鮮だ。この魔法士の方と仲いいんだな。
この日1日練習したが、80点以上のものはできなかった。グランダル先輩には、初日でこれだけできれば、十分と言っていた。魔法士さんも、
「魔力を放出しなければ、魔力の体内移動をして操作の練習をしても良い。」
と、言ってくれた。
魔法って、思った以上に習得するには努力がいるようだ。
すぐに瘴気にあてられて寝込んでしまうので。
お屋敷の修練場を借りて練習をします。領の魔法士が責任者となって、監督・監視で付いてもらいます。。
本当は、魔法省か学園でしか習えないけど、今回は特例として防御魔法の習得のみを認めてもらえたので、早速教わることになりました。だからの監督・監視。
防御魔法には、物理的防御と精神的防御がある。
物理的防御は、武器や攻撃魔法など、相手の攻撃から身を守るもの。
精神的防御は、洗脳や魅了など、主に傀儡魔法から精神を守るもの。
と教えられた。
物理的防御は、学園で攻撃魔法とセットで教わっている。
精神的防御は、王族と上位貴族の当主・次期当主しか教わらないらしい。流石に国のトップが魅了され、国が立ち行かなくなったら、困るのが国民だ。国民を守るための措置として高位の精神的防御を習うらしい。
今回は、人の嫉妬や嫌悪などの感情を受け付けないようにするものを習う。これを聞いた時、生き霊除けか!と、突っ込みたくなった。心霊的、オカルト的マンガや小説には、瘴気ではないが、念というものが出てくる。前の世界では意味は違うけど、この世界では、そういう悪いものを瘴気と呼ぶのかもしれない。
グランダル先輩が紙に書いて説明をしてくれる。全身に薄い膜を張る。それが悪い感情から身を守るイメージを作る。膜は、穴がないように隙間なく覆うのが大事だと言う。
そして、知らなかったけど、王族・上位貴族当主、次期当主は常にこの膜を張り続けているらしい。解除できるのは、自室のみと教えられていると。
確かに魔力量がないと1日中張り続けられない。だから、貴族は魔力を持っているのが普通なのか、と納得する。
先輩が私でもわかるように、膜を視覚化できるように見せてくれる。
手を見れば、膜に覆われているのが見える。
ツンツンと指で突いたり、摘まんでみる。ゴムのように伸びるし、柔らかい。しかし、先輩は慣れているのか、摘まんでも穴が開きそうもない。
何かに似ているよな?台所で使っていたアレに近いのかも?
と思い、それをイメージして魔力を掌に貯める。
掌から、徐々に全身へと膜を覆う。
「こんな感じでどうですか?」
と先輩と魔法士に聞く。
「10点.」
「初めてなので、15点ですね?」
「厳しくないですか?」
「厳しくないですよ?自分の身を守る魔法は、採点は辛めでないといけませんから。」
「何がダメなんでしょうか?」
「まず、膜が厚い。防御魔法しているのが丸わかり。穴が開いている箇所もある。」
「それと、使用魔力量が多いですね。それだと、1時間も持ちませんよ?」
「ぬぅぅ。」
指摘事項が多い。それだけダメダメな魔法だった。
魔力を集めてうすーく、うすーく、穴がないように。泡の中に私が入って、膜が私にぴったりフィットする。膜はシリコンフィルムのように、どんな衝撃にも強い膜だ。魔力は省エネを目指して。
「どうですか!?」
「50点.さっきよりずっといいよ。」
「55点かな。でもまだ膜が厚いから、わかるね。坊ちゃん位薄くて、丈夫で、魔力量は微々たるものであれば、93点くらいかな?」
「あと7点は?」
「うふふっ、それは自分で考えてください。」
グランダル先輩坊ちゃん呼びって新鮮だ。この魔法士の方と仲いいんだな。
この日1日練習したが、80点以上のものはできなかった。グランダル先輩には、初日でこれだけできれば、十分と言っていた。魔法士さんも、
「魔力を放出しなければ、魔力の体内移動をして操作の練習をしても良い。」
と、言ってくれた。
魔法って、思った以上に習得するには努力がいるようだ。
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