ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

65 *

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少しずつゆっくりと抜き差しされる。体格の違いもあり、ロイさんのは大き過ぎて全部収まりきれなさそうにないのと、ロイさんの辛そうな顔がせつなくて、『動いて』と強請ってしまった。

「あっ、…ああっ、…んんっ。」

中をゆっくり擦られていくと、だんだんと快感に拡がっていく。

「っロイさ、ん、…きもち、いい?」

「んっ、気持ちいい。ずっと、こうしていたい。」

抽送が少しずつ速くなり、身体中に快感が駆け巡る。
ロイさんが、私の腰を両手で掴み、ピッチを上げていく。

「はぁ、…あっ、あんっ…ああっ。」

声が止まらない。あまりの快楽で涙も出てくる。全身で、ロイさんの想いを受け止めている。

「くっ。」

中で一際大きくなったと感じた時、ロイさんはイッたようだ。
私は、一緒にイッたというより、手淫で1回イッてから波が引かず、ずっとイッている状態だったので、ロイさんがイッた時には、頭が真っ白になっていた。

「アオイ、気持ち良かった?」

コクンと頷く。

「ふっ、顔が蕩けている。可愛い。」

キスをしてくる。
私は、指1本も動かせない。

「アオイ、もう1回するね。」

「えっ!」

ちょっと待って!『抜かず』でしないで!休ませて!

と、私の声は届かなかった。

ロイさんが背中を手で支えながら、私の身体を起こす。対面座位の格好だ。

「ロイさん、待って、深い、深いから。」

自重で更に奥に入っていく。なんとか脚を踏ん張ってみるが、力が入らない。ロイさんはそんな私の抵抗を笑うかのように、腰を掴み、一気に奥に入れるように下に降ろす。

「あっ!……はぁ。」

「全部入ったよ。」

一瞬息ができなかった。目がチカチカする。
腰を掴んだまま、上下に揺すられる。
何かに掴まりたくて、ロイさんの首に両腕を回して、くっ付く。どこかに飛んでいきそうで怖い。

「アオイ。」

名前を呼ばれて、顔を上げれば、キスをされる。もう、息も上がって、口も塞がれれば、酸欠状態になる。
上も下も塞がれ、また頭が真っ白になっていく。

「やぁ、…あっ、あたま、バカに、なるぅ。…あっ。」

「ふっ、なって。俺で、はっ、いっぱいに、なって。」

「あああっ、ダメっ…イく、…イく、…やぁぁっ。」

私がイッた拍子に、中を締め付けたらしく、ロイさんが少し呻いた。

「アオイ、締め付けすぎ。俺がイくまで、もう少し頑張って。」

と、私を仰向けにして、右脚を持ち上げ、奥へと腰を打ちつける。

「ああっ、…やっ、ふか、…深いよぉ。」

激しく抽送され、イッたばかりの身体は、更に高みに昇ろうとしているようだ。

「くっ!」

ロイさんがイッたと同時に、私もまたイッたようだった。そして、そのまま、失神するかのように眠ってしまった。







気がついた時は、まだ少し薄暗く、もう少しで朝陽が上るぐらいだった。
隣を見るとロイさんは気持ち良さそうに寝ていた。

女性経験少ない割には、手慣れていた気がした。閨教育のおかげかは知らないけど。

上体を起こすと、寝巻きを着せられていた。シーツも代えられていた。誰かにあんなシミのついたシーツや下着を洗わせて申し訳ない気持ちと、恥ずかしい気持ちになる。

「アオイ、起きた?」

ロイさんも起きたようだ。まだ寝ぼけ眼のロイさんが可愛かった。

「おはよう。」

「おはよう。」

朝のキスをする。

「身体は辛くない?」

「…腰が怠い。」

ガバッとロイさんは起きて、私に横になるように言う。うつ伏せで寝かせられ、腰をさすってくれる。

「すまない、無理をさせた。」

「…ちなみに、誰が寝巻きを着せてくれたの?」

「アオイが寝ている間に俺が風呂に入れて、着せたよ。」

「お風呂まで、入れてくれたの?」

「全部、綺麗に洗ったから。」

「~~~っ。」

恥ずかしくなって、顔を枕に埋めた。

「事後承諾で悪いけど、避妊薬も飲ませたから。俺、我慢出来なくて、中にいっぱい出したから。」

いっぱいって、どんだけ?

「あっ、でも、私妊娠しないよ?」

ロイさんの方に顔を向ける。

「それでも、念のため。この国の堕胎は刑罰の対象だし、産むとなったら、アオイの負担が大きいだろ?アオイの身体を考えずにしてしまった。ごめん。」

「謝らないで。ロイさんが私を求めてくれて嬉しかった。」

「アオイ、受け入れてくれて、ありがとう。」

「こちらこそ、ありがとう。」








思っていたより、腰が痛く、脚に力が入らなく、ベッドでの見送りとなった。
ロイさんは、マリアさんに『ヤリ過ぎ』と怒られていたし、ダンさんは呆れた目でロイさんを見ていた。
聞いている私は恥ずかしかった。

ロイさんが出立した後は、ベッドでマリアさんに写真を見せていた。
マリアさんは、紅葉狩りの写真が気に入ったようだった。

みんなで、花見や紅葉狩り出来たら、楽しいなぁって思った。



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