ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

64 *

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ロイさんに抱えられたまま、離宮に戻り、すぐに寝室にと入っていく。抱えたまま、ベッドの端に座り、私の肩に埋めたまま動かない。

「ロイさん、怒っているの?」

と聞いても、全く答えてくれない。

「ロイさん、話してくれないと、私、わからないよ?」

「……。」

「…凱吏にも言われた。旦那と話し合いが足りなかったって。私、ロイさんの今の気持ち知りたいし、きちんと受け止めたいと思うよ?それでも、ロイさんは何も話してくれない?」

ロイさんが顔を上げて、目を合わせる。

「……ごめん、嫉妬していた。コンラッドにも、息子さんにも。」

「うん。」

「息子だから、と思っても、傍から見れば親密な関係に見えた。アオイは男性が苦手って知っていても、俺以外身体に触れただけで、殴りそうになった。コンラッドも学園ではいつも一緒にいるから、俺の知らない話で盛り上がるのが…嫌だった。」

「ごめん。…気が付かなかった。凱吏もコンラッド殿下も、私の中ではまだ子供なんだ。だから、大人の男性って意識がないから、距離が近かったかもしれない。でも、キスしたい、もっとその先もしたいって、こんなことを思うのはロイさんだけって覚えていて。それでも心配なら、いつも、傍にいないと安心できないなら、学園辞めて、ロイさんと領地に戻ってもいいよ?」

「…っ。そんなことは、望んでいない。勝手な俺の嫉妬だから。ごめん。」

「…ロイさん、愛しているよ。大好きだよ。」

「俺も愛している。」

ロイさんから噛みつくようにキスをされる。舌が蹂躙するかのように激しく、すぐに息も上がり、含み切れない唾液が顎へと伝う。
教会で私が凱吏と抱き合った時から、不安だったのだろう。もしかしたら、凱吏と一緒に前の世界に戻るかも、と。凱吏が帰った後も、私が里心ついて落ち込むんじゃないかと、不安と心配で、離れられなかったんだろう。

唇が離れ、首筋に吸い付いてくる。焦っているのか、ドレスを脱がすのに手こずって、

「ドレス、裂いていい?」

と獰猛な捕食者の眼で聞いてくる。

「やめて!怖いから!」

と、なんとか脱がしてもらった。着る時も2~3人掛かりで着させてもらうから、もう少し簡単に脱ぎ着ができるように改良したいところだ。

ビスチェも脱がされ、ショーツ一枚になったところで、ロイさんは体中にキスをしたり、舐めていく。胸の頂も丁寧に舐められ、大きな手で揉まれる。
お腹の手術跡も舐められる。臍下から下生えの約10センチの傷痕。綺麗な痕でもないのに、愛おしむように舐められた。
腿、ふくらはぎにもキスをされる。足の指を舐めようとした時は止めたけど、力の差で止めきれなかった。『汚い』って言っても、『汚いところなんてない』って言った。漫画や小説でしか聞かないセリフだよ。

体中触られていない場所なんてないくらいに、いっぱい触られた。ロイさんはいつの間にか服を全部脱いでいて、私のショーツも脱がされ、初めてロイさんの裸体を見た。なんかそれだけで、気持ちが高鳴る。
ロイさんの人差し指で、陰核をいじられ始めると、声が止まらなくなる。

「…あっ、…んんっ、ロ、…ロイさん、もう、…イキそう、…ふっ。」

「アオイ、気持ちいい?」

「きもち、いい、…あああっ。」

蜜壺にも指が入れられて、1回イった後は、ロイさんに触られているところが気持ちよくて、何回も軽くイってしまう。指の本数が増えて、中を段々と拡げられていく。

ピタッと動きが止まり、ロイさんが、

「アオイ、もう我慢できない。挿れていいか?」

少し苦し気な顔をして、問われる。私は、両手でロイさんの両頬を触る。

「私で、いっぱい気持ちよくなって。」

「っっ、煽るな!」

また、噛みつくようなキスをされる。膝を開かれ、蜜壺の入口には、熱塊を充てられる。少しずつ入ってくる。痛みはないが、大き過ぎて、ロイさんの方が辛そうだった。私はなるべく力を抜こうとするが、キスが激しく、頭が回らない。

「っはぁ、ぜんぶ、…はいった?」

「まだ、半分。アオイ、痛くない?辛い?」

私は首を横に振り、

「痛くないよ。…ただ、大き過ぎて、ちょっと、苦しい。」

「ごめん、馴染むまで、キスしてもいい?」

「…うん。」

啄ばむようにキスをしていく。舌が入ってきて絡め合う。舌が気持ちいい。
力が抜けてきて、ロイさんの熱塊も奥へ、奥へと侵入してくる。





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