ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

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入学式が始まり、先生方の紹介、学園長の祝辞、生徒会長であるジークハルト王太子殿下の祝辞と粛々と進行して、1時間程度で終わった。今期は、ジークハルト王太子殿下が生徒会長として役任されている。あとリー様に報告する為にしっかりと祝辞を聞きましたよ。

このあと、クラスに行き、オリエンテーションをして終わりだ。

クラスに行く前にお手洗いに行きたくなり、殿下に断りを入れて、離れる。

トイレから出てクラスに向かう途中の曲がり角で、人とぶつかってしまった。

私の頭が相手の胸かお腹辺りにぶつかってしまった。しかも髪がボタンに絡んでしまった。

「すみません!前をよく見ていませんでした。髪も外しますね。」

髪を解こうとするが、焦って解けない。

相手が焦れたのか、ボタンを引きちぎった。髪も解ける。

「あ、あの、」
「新入生だろ?もうクラスに戻らないといけないだろ?」
「ありがとうございます。今度、お礼をしますね。」
「気にしなくていい。」

と、彼は去って行った。顔はよく見なかったが、鮮やかな赤髪が印象だった。

私も遅くなってしまったので、急いでクラスに向かう。

私がクラスに着き、席に座って、少ししてから担任が来てオリエンテーションが始まった。

話を聞きながら、先ほどの出来事を思い返していた。

まるで乙女ゲームのような出来事だ。したことないけど。この状況でいくと、私がヒロイン!…ってありえないわ。私の場合は、やらかしの部類だ。何もない地面で転ぶタイプだ。もう一度きちんとお礼を言って終わりだ。フラグなど立つ要素がない。

ここでも1時間程度で終わって、生徒は帰寮するか、入学式に出席してくれた親と合流するらしい。

殿下の元に行き、トイレから帰り道の出来事を話した。殿下の方で、その赤髪の生徒を探してくれるって言ってくれたので、お願いをした。貴族社会の事がわからないので、殿下が頼りだ。ジャケットの1番上のボタンが取れている人が目印とも伝えた。

ロイ義兄様との待ち合わせ場所に向かうと伝えたら、待ち合わせ場所までエスコートしてくれると言われたので、お言葉に甘えた。ただ、また注目されてしまった。

待ち合わせ場所には、ロイ義兄様とダンさん、マリアさんが待っていてくれていた。

ロイ義兄様達と合流した時は、更に注目されたのは言うまでもなかった。

ロイ義兄様もコンラッド殿下も婚約者がいないから、未婚女性にとって、最高物件らしい。ヴィー様から聞いた話だが。




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