ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

文字の大きさ
上 下
45 / 143
おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

1

しおりを挟む
桜舞い散る入学式。入学式と卒業式は、親にとって子供の成長を1番に感じられるイベントだ。こんなにも大きくなったんだなぁ、って。去年は、下の子の高校の入学式で出席した。1年ぶりです。


って、今回はです。保護者は、ロイ義兄様です。この世界に桜はありませんでした。年中温暖気候で、季節というものがありません。

入学式の後は、オリエンテーションをして解散です。授業は1年生は合同で、2年生になったら、選択で希望の科に進みます。騎士科、魔法士科、貴族科、商業科の4つです。システム的に高校っぽいです。

制服もありました。ジャケット、ブラウス、リボン、スカートです。色は深紺を基調として、落ち着いた色合いです。スカートは少し明るめのグレーで、長さが脛より少し下の長くて、ふんわりしていて可愛いです。チベスナじゃなきゃ、喜んできたよ。
男性は、同じ色合いですが、ネクタイとズボンです。男性用がいいと言ったけど、取り合ってもらえませんでした。
ネクタイとリボンは、学年ごとに違います。3年生がえんじ色、2年生が青色、1年生が深緑色と決まっています。

2日前に女子寮に入寮をして、荷物整理に1日、学校の見学に1日(マリアさんが案内をしてくれました。)で、入学式です。制服を着て、髪はいつもの一つ結びにしようとしたら、マリアさんがハーフアップにしてくれた。

今日の夕食は、ロイ義兄様と外でお食事です。オリエンテーション後に待ち合わせをしています。お城の晩餐もとても美味しいですけど、お店のお料理も気になっていました。

今日は男子寮にいるコンラッド第二王子と登校します。クラスも同じなので、1年間は行動を共にする予定です。他の女性にやっかまれないから心配です。

コンラッド殿下と合流して、式が行われる講堂に向かいます。殿下には補佐候補の従者がいて、ライズ=マクスウェル様とフィリクス=モリー様が一緒です。事前に自己紹介だけは、お城に滞在中に済んでいます。

「入学式は、久しぶりなので、緊張します。」

「そうなんですか?緊張しているようには見えませんが。」

「緊張し過ぎて、学園長のお話で寝てしまうかもしれないです。」

「フハッ、それはいけませんね。でも、せめて兄上の祝辞は聞いてあげてください。」

「ジークハルト王太子殿下はが祝辞を述べられるのですね。それはきちんと聞かねばなりませんね。リー様に教えてあげないとです。」

「リーとは仲良くなりましたね。」

「はい。とても素直で可愛いです。私の一番下の子みたいで、かまってしまいたくなります。」

マクスウェル様とモリー様は、私に子供がいるなんて知らないから、不思議な顔をした。

「今日は、式の後は叔父上と外出されるんですよね。」

「はい。久しぶりにお会いできます。伝達魔法でやり取りをしていましたが。淑女教育の成果を披露しますよ。」

「頑張ってくださいね。」

「はい。」

和やかに話しながら、校門をくぐり、講堂に入って行った。

席は決められておらず、自由に選べるみたいだ。殿下の隣に座る。

そして、殿下の隣にいる私は、やっぱり注目を集めた。




しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

邪魔しないので、ほっておいてください。

りまり
恋愛
お父さまが再婚しました。 お母さまが亡くなり早5年です。そろそろかと思っておりましたがとうとう良い人をゲットしてきました。 義母となられる方はそれはそれは美しい人で、その方にもお子様がいるのですがとても愛らしい方で、お父様がメロメロなんです。 実の娘よりもかわいがっているぐらいです。 幾分寂しさを感じましたが、お父様の幸せをと思いがまんしていました。 でも私は義妹に階段から落とされてしまったのです。 階段から落ちたことで私は前世の記憶を取り戻し、この世界がゲームの世界で私が悪役令嬢として義妹をいじめる役なのだと知りました。 悪役令嬢なんて勘弁です。そんなにやりたいなら勝手にやってください。 それなのに私を巻き込まないで~~!!!!!!

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました

四折 柊
恋愛
 子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる

マチバリ
恋愛
 貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。  数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。 書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。

侍女から第2夫人、そして……

しゃーりん
恋愛
公爵家の2歳のお嬢様の侍女をしているルイーズは、酔って夢だと思い込んでお嬢様の父親であるガレントと関係を持ってしまう。 翌朝、現実だったと知った2人は親たちの話し合いの結果、ガレントの第2夫人になることに決まった。 ガレントの正妻セルフィが病弱でもう子供を望めないからだった。 一日で侍女から第2夫人になってしまったルイーズ。 正妻セルフィからは、娘を義母として可愛がり、夫を好きになってほしいと頼まれる。 セルフィの残り時間は少なく、ルイーズがやがて正妻になるというお話です。

若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!

古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。 そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は? *カクヨム様で先行掲載しております

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる

雨野
恋愛
 難病に罹り、15歳で人生を終えた私。  だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?  でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!  ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?  1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。  ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!  主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!  愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。  予告なく痛々しい、残酷な描写あり。  サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。  小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。  こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。  本編完結。番外編を順次公開していきます。  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

[完結]私を巻き込まないで下さい

シマ
恋愛
私、イリーナ15歳。賊に襲われているのを助けられた8歳の時から、師匠と一緒に暮らしている。 魔力持ちと分かって魔法を教えて貰ったけど、何故か全然発動しなかった。 でも、魔物を倒した時に採れる魔石。石の魔力が無くなると使えなくなるけど、その魔石に魔力を注いで甦らせる事が出来た。 その力を生かして、師匠と装具や魔道具の修理の仕事をしながら、のんびり暮らしていた。 ある日、師匠を訪ねて来た、お客さんから生活が変わっていく。 え?今、話題の勇者様が兄弟子?師匠が王族?ナニそれ私、知らないよ。 平凡で普通の生活がしたいの。 私を巻き込まないで下さい! 恋愛要素は、中盤以降から出てきます 9月28日 本編完結 10月4日 番外編完結 長い間、お付き合い頂きありがとうございました。

処理中です...