ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん異世界に来ました!

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「わ、私は、前の世界では一般市民で、ここでいう平民だったんです。貴族の学校に入るなんて恐れ多いです。それに、この世界では、読み書きができません。だから、学園に通うのは無理があるかと思います。」

絶対に若い子達にイジメられる未来しか見えないよ。漫画やアニメで異世界転生すると、テンプレのように異世界人はイジメにあうはずだ!メンタル豆腐のおばちゃんは、そんなフラグを立てたくないから!

「稀人は、身分的には上位貴族と同等の身分を与えられます。それにアオイ様は神樹に呼ばれたとのことであれば、王族と同等の身分でもおかしくありません。読み書きは、学園に入る前に読み書きや学園で必要な基礎は家庭教師をつけて勉強しましょう。」

そんな大仰な身分なんていらない!あれっ?退路塞がるている?もう、学園に通うのが前提?隣に『ロイさん助けてぇ。』とヘルプをだしたが、

「アオイなら大丈夫だ。こちらにない知識はあるし、教養もある。…淑女としてのマナーがあまりないが。」

『ブホォッ』とダンさんが吹いた。ダンさんよ、あとで覚えていろ!

「~ロイさん、最後は聞きづてなりませんねぇ。」

にこやかに青筋を立てて言う。

「アオイ、淑女教育は大事だ。」

真剣に言うな?可哀そうな子を見る目は、マジツライ。

「ロイさんは紳士教育をやり直してはどうですか?」

「淑女はズボンを履きたがらないものだ。」

「ズボンは機能性抜群ですよ。そんなに言われるなら、ロイさんがスカートを履いたらいかがですか?ロイさんにとっては、スカートの方が機能性が良いんでしょ?それにゴテゴテしたデザインのスカートは私には似合わないません。」

「俺にスカートなんて似合わない。それに、女性がすぐに感情を出すところも直すべきだと思う。」

「お言葉ですが、私は女性はこうあるべきっていう考えの男性は嫌いです。マナーは大事ですけど、理想の女性像を私に押し付けないでください!」

私は言い切って、プイっと顔を反対方向に向けた。怒ってますアピール。言い過ぎたという顔をしても遅い!

「御二方、陛下の御前にてございます。それぐらいしてください。」
宰相は軽く咳払いをしてから、そう言った。

はい、すっかり忘れてました。
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