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おばちゃん異世界に来ました!
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おのぼりさん状態で、お城を案内されながら、見学をする。天井の高さに『ふえぇぇ』、中庭の綺麗な噴水に『ひょぉぇ』、応接室の見事な家具に『ふおぉぉぉぉ』と一々感歎の声が出る。その都度、ロイさんに『変な声あげるな。』と怒られ、ダンさんは顔を背けて声を立てないように手で口を覆いながら笑っている。マリアさんは、顔にも口にも出していないが、『淑女の行動ではありません』と少しお怒りのオーラを醸し出していた。
謁見の間?とか大勢の人がいるところで、偉い人と話をするのは緊張しすぎて倒れる!と涙目で頑張って訴えた結果、応接室で王様、宰相、他何名かと少人数で面会することにした。注目を浴びるのは本当に無理!!しかも完全なるアウェイ!!
『大人しく座っているように』と言われた。2人掛けのソファに私とロイさんが座り、ダンさんとマリアさんは、ソファの後方で待機だ。
ソファの座り心地が良い。あれだ、人をダメにするソファだ。馬車に揺られて、お尻も痛かったから、気持ちいい。
ちょっとだけ、と、腰を上下に動かしてポヨポヨ感を楽しむ。
「~~アオイ、やめなさい!」
また、ロイさんに怒られてしまった。口を尖らせてブーブー言ってしまう。ダンさん、本当に笑い過ぎです。ロイさんには『本当に40過ぎか?!』と、目線で問われてしまう。目に入るもの全てが珍しくて、童心に帰る私を許して欲しい。
その後大人しくしていると、ドアのノック音が聞こえ、ドアが開き、入ってくる。
ロイさん達男性陣は頭を下げお辞儀をする。女性陣は頭を下げカーテシーをする。事前に教えてもらったが所詮付け焼き刃で、綺麗にできていない。膝がプルプルする。
王様が上座に座ってから声をかけられる。
「頭を上げて、座りなさい。」
顔を上げ、着席する。
真正面に王様。金髪、碧眼。30代くらい。ハリウッドスターに負けず劣らずのイケメンで、カリスマオーラがスゴい。その左後方に宰相が立っている。銀髪、深緑の眼。ロマンスグレーな50代くらい。この世界、顔が良い人しかいないのか?他の方は入口近くで待機している。
王様と目線が会い、話しかけてきてくれる。
「其方が稀人か?」
「お目文字叶いました事を光栄に存じます。アオイと申します。この度は、このように手厚い歓迎をしていただき、誠に有難う存じ上げます。」
軽くおじぎをする。
「まだ成人前なのに、丁寧な言葉遣いができて、偉いな。楽に話してよいぞ。」
その言葉にバッとロイさんを見た。私の来た経緯を事前に説明しておくって言ってたよね?
またしても子供扱いでムキーっとなる。
謁見の間?とか大勢の人がいるところで、偉い人と話をするのは緊張しすぎて倒れる!と涙目で頑張って訴えた結果、応接室で王様、宰相、他何名かと少人数で面会することにした。注目を浴びるのは本当に無理!!しかも完全なるアウェイ!!
『大人しく座っているように』と言われた。2人掛けのソファに私とロイさんが座り、ダンさんとマリアさんは、ソファの後方で待機だ。
ソファの座り心地が良い。あれだ、人をダメにするソファだ。馬車に揺られて、お尻も痛かったから、気持ちいい。
ちょっとだけ、と、腰を上下に動かしてポヨポヨ感を楽しむ。
「~~アオイ、やめなさい!」
また、ロイさんに怒られてしまった。口を尖らせてブーブー言ってしまう。ダンさん、本当に笑い過ぎです。ロイさんには『本当に40過ぎか?!』と、目線で問われてしまう。目に入るもの全てが珍しくて、童心に帰る私を許して欲しい。
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「頭を上げて、座りなさい。」
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「お目文字叶いました事を光栄に存じます。アオイと申します。この度は、このように手厚い歓迎をしていただき、誠に有難う存じ上げます。」
軽くおじぎをする。
「まだ成人前なのに、丁寧な言葉遣いができて、偉いな。楽に話してよいぞ。」
その言葉にバッとロイさんを見た。私の来た経緯を事前に説明しておくって言ってたよね?
またしても子供扱いでムキーっとなる。
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