ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん異世界に来ました!

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王都までの移動は徒歩でなく馬だった。私はロイさんと一緒に乗るようだ。初めて間近に見た馬は大きかったが、つぶらな瞳が可愛かった。初めての騎乗は、目線の高さ、進み速度でちょっとはしゃいでしまった。はしゃぎ過ぎると馬が驚いてしまうから、とまた怒られてしまった。

それより、私が前、ロイさんが後ろの2人乗り。逞しい胸板が、筋肉がしっかりついた腕が、私を後ろから包み込むように騎乗している。はっきり言って、心臓が持たない。

男性に優しく接してもらった記憶なんて、少ない。旦那は、女は3歩下がって歩けとの古い考えの持ち主。だから、こんな優しくされてしまうと勘違いをする。ただ、異世界から来た右も左もわからない私に親切してくれているだけだと。

王都まで2日くらいかかるらしい。ただ、私の今の服装ではおかしいので、一旦ロイさんの家に行って、準備をしてから馬車で向かうことになった。

自動車や電車はないようだ。

3時間くらいで森を抜ける。道らしきものがあり、更に進めば、畑や家が見えて来る。家は、土壁やレンガが使われており、西欧風の作りだった。

近くに食堂兼宿屋があり、一旦休憩をするようだ。

1人で馬から降りれない上に、足は包帯が巻かれ、靴もない。ロイさんに抱き抱えもらいながらの移動である。

食事は美味しかった。ビーフシチューっぽいものと、温野菜とパン。パンは食べる前にダンさんがナイフで切ってくれた。ただ、量が多かった。この世界の人はみんな背が高いし、体格もいい。食堂の女給さんも服の上からわかるが、不二子ちゃん並みのナイスバディ!羨ましくなんてないんだから!ぐすっ。

残すのも悪いが、もう入らない。と、残りをロイさんが食べてくれた。お残しは、もったいないおばけ出ちゃうからね。

また馬で移動すること2時間くらいで、ロイさんの家に着いた。いや、家と言うよりお屋敷と言う言葉しかでない。

ロイさんはお坊っちゃまでした。
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