ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん異世界に来ました!

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「かっ、確認をしたら、お腹や二の腕やらの贅肉がなくっていました。鏡でも、髪や顔を見たら、若返っていたんです。」

しどろもどろになりながら、確認内容を伝える。

転移なら、身体が若返るなんて聞かない。転生であれば、全く違う身体になっているはず。この現象はいかに?

「つまり、アオイは白髪がなくなって、贅に、…んっ、身体が若返ったということか?」

「そういうことです。」

贅肉という単語に気を遣われるのは、地味に傷付きます。

「アオイは、40過ぎって言っていたけど、俺には13、14歳くらいにしか見えなかったから、驚いた。」

私には、中学より高校の時の方が近いと思った。日本人の童顔が今ここで発揮されたかな?

「私は17、18の時の顔に近いです。」

と、素直な感想を伝える。

「この国は16歳から成人と見なされるけど、それでも成人には見えないな。」

「で、でも、中身40過ぎだから、十分成人ですよね。」

「まぁ、そうなんだろうな。」

苦笑いをされた。

外見年齢は、高校生くらいになったのはわかった。ただ、若返ったということは、

「私、元の世界に戻れないってことなんですかね。元の世界に戻っても、また私として生きていけないことなんですかね。もう二度と子供達に会えないんですかね。なんで、どうしてこうなってしまったんだろう。」

考え出したら、マイナス思考にしかならなかった。若返って喜んでいたけど、今の状態で家に戻っても、自分にそっくりな若い子がおかしなこと言っているとなるはずだ。母親が娘と同い年で戻って来ても、扱いに困るだけだ。

何だかよくわからない感情に押し潰されそうになる。自然に涙も出てくる。泣かないように我慢もするが、一度決壊したら、止まらなくなる。
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