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ーーーアシェルsideーーー
アレクセイを洗い終えた僕は、達成感でいっぱいだった。
とにかく、アレクセイが可愛いのだ。
泣き顔が、甘える姿が可愛くて、いつも以上に焦らしてしまった。
挿入するまではそれでもと頑張って痛くないように後孔を丁寧に広げ、アレクセイの陰茎を触ったらすぐにイキそうだったから、出し過ぎると疲れちゃうかと思ってわざと触らなかった。
本当は触りたかった。
舐めてあげたかった。
アレクセイの精液を飲んでみたかった。
でも、『アーシェ、いれて』と目を潤ませながら言われたら、もうやりたいことが全部吹っ飛び、ガツガツいっちゃうでしょ?
アレクセイからのおねだり。
危うく僕の僕が暴発するところだったよ。
僕が余韻に浸っていたら、アレクセイからキスをされる。
「アーシェ、もう我慢できない。」
と言うと、僕を抱えてシャワー室から出た。
さっと身体を拭かれてベッドにと戻ってきた。
そこからはアレクセイの独壇場だった。
「あっ、あ……ひゃん!」
さっきの仕返しとばかりに、時間をかけて身体を拓れていく。
前立腺を潰すように擦られる。
しかも陰茎にリボンを結ばれて、指で中イキを教え込まれ、精液は出さずに、身体は何回も絶頂している。
「セイく、ん、…もう、いれて。」
とお願いしても、アレクセイはイジワルい顔で微笑むばかりで、後孔を弄り続ける。
僕はひんひん鳴くしかなかった。
「アーシェ、少しは反省したかな?初夜なのにあんなイジワルはダメだよ?」
「あっ、ごめん、んっ、なさい。…したから、あっ、ああっ。」
「アーシェ、気持ち良さそうだね。もう1回イけたら、挿入してあげるよ。」
後孔に入っている3本の指がバラバラに動き、更にアレクセイは僕の陰茎を舐め出した。
今日初めての陰茎の愛撫で、アレクセイの指を締め付ける。
締め付けたら丁度良い場所にあたり、また中イキをしてしまった。
つま先にまで力が入り、背中は反り、脚はピンっと伸びて、足の指先は丸まってしまう。
「うん、きちんとイけたね。」
アレクセイは満足そうにして、指をやっと抜いてくれた。
後孔の内側がスースーする。
何十分も後孔に指が入っていたから、閉じきれていないのかもしれない。
アレクセイは自身の陰茎に香油を塗り込んで、僕の後孔に宛てがう。
「アーシェ、いれるよ。」
僕はこくこくと頷く。
充分に解された後孔は、難なくアレクセイの大きな陰茎を飲み込んでいく。
しかも待っていたとばかりに、身体が勝手に奥へと誘う。
それでも初めてであり、アレクセイの大きさもあり、圧迫され少し苦しかった。
「んあっ!」
「アーシェ、痛い?苦しい?」
「はぁはぁ、すこし、くるしい。」
「馴染むまで、動かないから。」
「大丈夫だから…動いて。」
ずっと中イキをしていたせいか、少し苦しいだけで痛みはなかった。
それよりもずっと胎に溜まっている熱を逃して欲しかった。
「んんっ!…もう、泣いても止まれないから。」
そう言うと、アレクセイは少しずつ抜き差しを始める。
僕のいい場所をカリに引っ掛けるように、次第に先端で叩くようについてくる。
段々とぶつかる肉音が強くなってくるに連れて、僕の喘ぎ声も大きくなる。
僕の腰を掴んでいた片方の手が離れ、僕の陰茎をやわやわと握り始める。
出したくても出せないでいたけど、今は触られるだけで中イキをしてしまいそうになっていた。
「セイ君!あっ、ダメ!さわ、…らないで!」
アレクセイはまたイジワルい顔をして、しゅるりとリボンを解いた。
「ぁあああっ!!」
決壊したように精液が放出する。
勢いがよすぎて、自分の顔にまでかかってしまった。
達してしまった為、アレクセイのモノもきゅうきゅうに締め付ける。
「くっ、…持っていかれるとこだった。ああ、アーシェ、顔が汚れたね。」
と、顔にかかった精液をアレクセイは舐め始める。
僕は達したことで、息が乱れて思考が働いていない状態だった。
だからアレクセイに顔を舐められているのも気がつかなった。
舐め終わったアレクセイは、僕の頤を掴むとキスをしてきた。
実際は、キスでなく、精液を口移ししてきた。
僕は青臭さと粘りのある液体に驚き、口を離そうとしたが、顎を掴まれていては逃げられなかった。
「んんーーっ!ぷはっ、セイ君!」
「アーシェのだよ?」
「自分のはヤダ。…口の中が気持ち悪い。」
「そうか?こんなに甘いのに?」
アレクセイは胸にかかっていた精液を舐める。
舐めながら、またゆるゆると腰を動かす。
達したばかりもあり、ゆるゆるな動きでも敏感に感じてしまう。
「はぁんっ、んっ、…んっ。」
「アーシェ、んっ、気持ちいい?」
「……いい。」
「何、聞こえないよ?」
前立腺を擦るようにずりずりとした動きをされる。
「ああっ、…気持ちいいから!」
「ふっ、良かった。」
抜けそうなところまで引いたと思ったら、奥に思いっきり穿つ。
アレクセイは段々とピッチを速めていく。
僕は本能的に逃げようとするが、アレクセイは逃すまいと両手で腰を掴み、更に奥へと穿つ。
僕は声にならない声をあげていた。
アレクセイのモノが一際大きくなったのを感じたら、奥に叩くように出された。
僕もその動きに合わせるかのように、射精した。
3回目となれば勢いはなく、とぷとぷと少ない量が出るだけだった。
「アーシェ、ありがとう。」
と、アレクセイはまた啄むようなキスをしてくれる。
受ける側はこんなに疲れるのかと実感した。
初夜でお仕置きをされたのは僕ぐらいだろうけど。
全力疾走の後のような息の乱れをなんとか整えようとするけど、まだ僕の胎にいるアレクセイが主張するかのように大きいままだった。
「セイ君?」
「まだまだ足りないから。」
にっこり笑ったアレクセイは、入ったまま僕を仰向けから横向きにして、僕の片足を持ち上げて抜き差しを再開した。
そのあとは休憩もなく、ただただ夜が明けるまでアレクセイに抱かれていた。
『もう無理』って何度も言ったが聞いてもらえなかった。
最後の方は意識があやふやになっていたが、やっぱり先にアレクセイを抱いておいて正解だったのは覚えていた。
騎士の体力恐るべし!
ーーーーーーーーーー
更新が遅くなりすみません。
前回更新の後より、体調を悪化してしまい、一週間近く寝込むことになりました。
皆様もこの時期は無理をせずに、ご自愛くださいませ。
アレクセイを洗い終えた僕は、達成感でいっぱいだった。
とにかく、アレクセイが可愛いのだ。
泣き顔が、甘える姿が可愛くて、いつも以上に焦らしてしまった。
挿入するまではそれでもと頑張って痛くないように後孔を丁寧に広げ、アレクセイの陰茎を触ったらすぐにイキそうだったから、出し過ぎると疲れちゃうかと思ってわざと触らなかった。
本当は触りたかった。
舐めてあげたかった。
アレクセイの精液を飲んでみたかった。
でも、『アーシェ、いれて』と目を潤ませながら言われたら、もうやりたいことが全部吹っ飛び、ガツガツいっちゃうでしょ?
アレクセイからのおねだり。
危うく僕の僕が暴発するところだったよ。
僕が余韻に浸っていたら、アレクセイからキスをされる。
「アーシェ、もう我慢できない。」
と言うと、僕を抱えてシャワー室から出た。
さっと身体を拭かれてベッドにと戻ってきた。
そこからはアレクセイの独壇場だった。
「あっ、あ……ひゃん!」
さっきの仕返しとばかりに、時間をかけて身体を拓れていく。
前立腺を潰すように擦られる。
しかも陰茎にリボンを結ばれて、指で中イキを教え込まれ、精液は出さずに、身体は何回も絶頂している。
「セイく、ん、…もう、いれて。」
とお願いしても、アレクセイはイジワルい顔で微笑むばかりで、後孔を弄り続ける。
僕はひんひん鳴くしかなかった。
「アーシェ、少しは反省したかな?初夜なのにあんなイジワルはダメだよ?」
「あっ、ごめん、んっ、なさい。…したから、あっ、ああっ。」
「アーシェ、気持ち良さそうだね。もう1回イけたら、挿入してあげるよ。」
後孔に入っている3本の指がバラバラに動き、更にアレクセイは僕の陰茎を舐め出した。
今日初めての陰茎の愛撫で、アレクセイの指を締め付ける。
締め付けたら丁度良い場所にあたり、また中イキをしてしまった。
つま先にまで力が入り、背中は反り、脚はピンっと伸びて、足の指先は丸まってしまう。
「うん、きちんとイけたね。」
アレクセイは満足そうにして、指をやっと抜いてくれた。
後孔の内側がスースーする。
何十分も後孔に指が入っていたから、閉じきれていないのかもしれない。
アレクセイは自身の陰茎に香油を塗り込んで、僕の後孔に宛てがう。
「アーシェ、いれるよ。」
僕はこくこくと頷く。
充分に解された後孔は、難なくアレクセイの大きな陰茎を飲み込んでいく。
しかも待っていたとばかりに、身体が勝手に奥へと誘う。
それでも初めてであり、アレクセイの大きさもあり、圧迫され少し苦しかった。
「んあっ!」
「アーシェ、痛い?苦しい?」
「はぁはぁ、すこし、くるしい。」
「馴染むまで、動かないから。」
「大丈夫だから…動いて。」
ずっと中イキをしていたせいか、少し苦しいだけで痛みはなかった。
それよりもずっと胎に溜まっている熱を逃して欲しかった。
「んんっ!…もう、泣いても止まれないから。」
そう言うと、アレクセイは少しずつ抜き差しを始める。
僕のいい場所をカリに引っ掛けるように、次第に先端で叩くようについてくる。
段々とぶつかる肉音が強くなってくるに連れて、僕の喘ぎ声も大きくなる。
僕の腰を掴んでいた片方の手が離れ、僕の陰茎をやわやわと握り始める。
出したくても出せないでいたけど、今は触られるだけで中イキをしてしまいそうになっていた。
「セイ君!あっ、ダメ!さわ、…らないで!」
アレクセイはまたイジワルい顔をして、しゅるりとリボンを解いた。
「ぁあああっ!!」
決壊したように精液が放出する。
勢いがよすぎて、自分の顔にまでかかってしまった。
達してしまった為、アレクセイのモノもきゅうきゅうに締め付ける。
「くっ、…持っていかれるとこだった。ああ、アーシェ、顔が汚れたね。」
と、顔にかかった精液をアレクセイは舐め始める。
僕は達したことで、息が乱れて思考が働いていない状態だった。
だからアレクセイに顔を舐められているのも気がつかなった。
舐め終わったアレクセイは、僕の頤を掴むとキスをしてきた。
実際は、キスでなく、精液を口移ししてきた。
僕は青臭さと粘りのある液体に驚き、口を離そうとしたが、顎を掴まれていては逃げられなかった。
「んんーーっ!ぷはっ、セイ君!」
「アーシェのだよ?」
「自分のはヤダ。…口の中が気持ち悪い。」
「そうか?こんなに甘いのに?」
アレクセイは胸にかかっていた精液を舐める。
舐めながら、またゆるゆると腰を動かす。
達したばかりもあり、ゆるゆるな動きでも敏感に感じてしまう。
「はぁんっ、んっ、…んっ。」
「アーシェ、んっ、気持ちいい?」
「……いい。」
「何、聞こえないよ?」
前立腺を擦るようにずりずりとした動きをされる。
「ああっ、…気持ちいいから!」
「ふっ、良かった。」
抜けそうなところまで引いたと思ったら、奥に思いっきり穿つ。
アレクセイは段々とピッチを速めていく。
僕は本能的に逃げようとするが、アレクセイは逃すまいと両手で腰を掴み、更に奥へと穿つ。
僕は声にならない声をあげていた。
アレクセイのモノが一際大きくなったのを感じたら、奥に叩くように出された。
僕もその動きに合わせるかのように、射精した。
3回目となれば勢いはなく、とぷとぷと少ない量が出るだけだった。
「アーシェ、ありがとう。」
と、アレクセイはまた啄むようなキスをしてくれる。
受ける側はこんなに疲れるのかと実感した。
初夜でお仕置きをされたのは僕ぐらいだろうけど。
全力疾走の後のような息の乱れをなんとか整えようとするけど、まだ僕の胎にいるアレクセイが主張するかのように大きいままだった。
「セイ君?」
「まだまだ足りないから。」
にっこり笑ったアレクセイは、入ったまま僕を仰向けから横向きにして、僕の片足を持ち上げて抜き差しを再開した。
そのあとは休憩もなく、ただただ夜が明けるまでアレクセイに抱かれていた。
『もう無理』って何度も言ったが聞いてもらえなかった。
最後の方は意識があやふやになっていたが、やっぱり先にアレクセイを抱いておいて正解だったのは覚えていた。
騎士の体力恐るべし!
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更新が遅くなりすみません。
前回更新の後より、体調を悪化してしまい、一週間近く寝込むことになりました。
皆様もこの時期は無理をせずに、ご自愛くださいませ。
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