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番外編2
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それから季節が変わった頃、王宮で大規模なお茶会が開かれた。
王太子妃が決まったので、顔見せのお茶会であった。
次世代に顔繋ぎということもあって、初等科に通う年代も招待するために夜会でなく、お茶会となったらしい。
まぁ、伯爵以上の家だけだから、夜会ほどでないらしいけど。
公爵家から挨拶が始まり、うちに来るまでのんびりとお茶を楽しむ。
挨拶が終わった家からばらけていく。
順番が来て、定型文の挨拶をする。
その後は、うちの家族も各々に分かれた。
僕は特に友達もいないので、庭園を歩いて、花を鑑賞する。
なるべく煩くないところには行きたかった。
見れば、ロダン公爵子息2人を囲うように、人集りができていた。
7歳の時に比べ、だいぶ痩せて、元の良さを引き立たせていた。
性格も良くなったと聞いた。
あれから彼らも反省したらしい。
まあ関係ないけど。
歩いているとちょっと疲れてきた。
東屋を見つけたので休もうかと近づいたら、大人3人が座って話をしていた。
『民の職が』『隣国に流れて』『紹介状がない』とか聞こえてきた。
最近隣国に民が流れている話は聞いていた。
民が減れば、税も減る。
貴族も商会も紹介状なしで働くことは叶わないから、小さい店とか、鍛冶屋とかしか就職先がない民もいる。
就職できない民もいるらしい。
「職業の紹介所を作ったらいかがですか?」
僕は思わず声をかけた。
「横から失礼致しました。私はローダンゼン伯爵家三男のシオンと申します。」
と礼をする。
「職業の紹介所とは?」
と、怒りもせずに問いかけてきた。
「その人に合った職業の斡旋をするところです。騎士や文官は試験がありますが、貴族宅の使用人や商会の使用人は、紹介状がなければ働けません。中には家格で面談すら断られることもあります。紹介状の代わりに、紹介所で斡旋するのです。紹介所で、1、2月は働くに必要な知識、所作などを学ばせます。その間に評価、為人ををみて紹介するに価するかを判断します。予め紹介料を設定しておき、働く人、紹介の相手先からもらいます。働く人は毎月の給金から少しずつの返済になりますが。」
「…なるほど。」
「それは良い試みだな。」
と、僕の案を聞いてくれた。
詩音の世界の職業安定所や派遣会社のやり方を言ってみただけなんだけど。
「そうなると指導する場所や人もいるな。」
「はい、土木や工務店の需要も増えます。人が動けば、他も活性化します。周り回って、税も増えます。」
「ほお。」
「人材の計画をするなら、長い先を見据えてされた方が国のためになりますから、最初は赤字かもしれませんが。」
「長い先か。」
「はい。」
「シオン君だったね。君の考えは素晴らしい。」
「お褒めいただきありがとうございます。後は大人の話となりそうですので、私は失礼致します。」
と、その場を離れた。
久しぶりに家族以外の人と話せて楽しかった。
ルンルンな気分で戻っていった。
翌日、ロダン公爵と侯爵家2家から婚約申し込みが届いた。
お断りに父様と母様の頭を悩ましたのは、本当に申し訳なかった。
他家の高位貴族当主なんて、交流もなければ知らないのは仕方ないことじゃない?
あれから2年経った。僕は徹底して、外で余計なことを話さないようにした。
お見合いを飛ばして、婚約申し込みはもう勘弁してもらいたかった。
職業の紹介所もできた。
民の流出も防げて、経済も少しずつ良くなったと聞いた。
ラナン兄様に婚約者ができた。
私に申し込みをしてきたエクシュタイン侯爵家のノエル様だった。
三男の僕より、嫡男の兄様の方が利があるしね。
オプシス兄様も話が出てきているので、もうすぐ話が整いそうだ。
僕は婚約や恋愛の話より、高等科に上がったら、魔石で作りたいものを描き溜めていた。
詩音の世界にあった便利な物を作りたかった。
あの泣いた日から、詩音の夢は見ていなかった。
たまに詩音は今何しているんだろうって考える。
ちゃんとご飯食べているかな?洗濯溜めていないかな?ばあちゃんにたまには線香をあげているかな?って。
僕、詩音のおかんかな?
樫の木の下のベンチに座りながら、空を見上げる。葉の間を太陽の光が煌めく。柔らかい風に吹かれた葉が動き、光もキラキラ輝いてる見える。
「[光彩陸離]」
国語の授業で習った言葉。
はなやかに光が入り乱れて、きらきら輝きわたるさま。
詩音が書いた字が何故か頭に浮かんだ。
「この景色に相応しい言葉なのかな。」
僕は飽きることなく見上げ続けた。
首が痛くなるまでだけど。
その夜、日中に詩音を思い出したのか、夢を見た。
夜中、バイトから帰宅する。
玄関先に母親がいた。
何かを言い合いをして、詩音がバイト代を渡した。
詩音ダメだ!そういう奴は1度でも渡すと何度もせびってくる。
金額も段々と大きくなっていくのに!
でも詩音はこの家から出ていくって言っていた。
だったら絶対に行き先だけは伝えちゃダメだ!
そうだよ。後は黙っていた方がいいよ。
ドン!
えっ、何?何が起きたの?
詩音どうしたの?
あ、イヤだ!
ダメだ、ダメ!詩音、しっかりして!
なんで、なんでそんな安堵した顔しているの!
これからでしょ!詩音の人生は!
なんで、何で僕は助けられないの!!
そこで目が覚めた。
詩音が刺された。
なんで僕は、助けられないの。
「あああああああぁ!!」
思いっきり叫んだ。
思いっきり泣いた。
なんて無力なんだろう、と。
両親も兄達も僕の叫び声で、部屋に飛んできたが、僕は構わず泣き叫んでいた。
両親は左右から抱きしめてくれた。
徐々に落ちついてきた頃、父様達に抱きしめられているのに気がついた。
「と、さま、かあ、さま。」
「喉が痛いでしょ?お水飲める?」
こくんと頷くと、ラナン兄様からコップを渡された。
一気に飲み干した。
「何があったの?」
「ゆめ、みた。」
「怖い夢だったのね。」
「ん、何度も何度もお腹を、刺される、の。」
「「「「っ!!」」」」
「僕は、やっと、死ねるって、安堵した、表情で、」
「それは夢よ!シオンはここにいるの!死んでなんかいないわ!」
「かあ、さま。」
「よっぽど怖かったのね。もう、怖い夢が見ないように、母様と父様と寝ましょう。」
「そうだな。よし、久々に3人で寝るか!」
「もう、子供じゃ、ありません。」
「なら兄様と寝るか?」
「ラナン兄様は大きいから、私となら広々と寝れるぞ。」
と話し合い?の末、両親と寝ることになった。
両親に挟まれて寝れることに感謝をした。
あの夢から気鬱な日々を過ごした。
あれから何度も詩音の夢を願ってみたが、叶わなかった。
多分あの時で最後を迎えたのだろう。
と理解できても、納得はしたくなかった。
生まれた時から酷い状況をそれでも真面目に歩んだ詩音を想うと、助けを与えなかった神さえ恨んだ。
神を憎んだら、教会すら憎んだ。
明確な答えは絶対にくれない教会は、二度と行かなかった。
行きたくもなかった。
僕は前にもまして家に篭もるようになった。
学園でも、話すこともなくなった。
それでも婚約申し込みは絶えなかった。
高等科に上がった頃から些細なイタズラをされた。
詩音に比べたら些細なことなので、気にも留めなかった。
3年進級試験に事故が起きた。
飛んでくる空気の刃が隣にいたクラスメイトに向かってきた。
僕は彼を庇った。
ただ身体が勝手に動いた。
それだけだった。
薄れゆく意識の中で想うのはただ一人。
詩音、輪廻転生があるなら、次は僕のところにきてね。絶対大事にするよ。
ローダンゼン家の中庭は、家族以外は誰も立ち寄れない。
石碑は家族を想う使用人達の手によって、いつも磨きあげている。
花も誰かが供えてくれている。
晴れの日は、樫の木の下で空を見上げると、素敵な景色が観られる。
他家の者は、樫の木が見えているのに、木の下には辿り着けない。
ただその景色を観られるのは、ローダンゼン家の者だけ。
そんな不思議なお話は後世に伝えられる。
王太子妃が決まったので、顔見せのお茶会であった。
次世代に顔繋ぎということもあって、初等科に通う年代も招待するために夜会でなく、お茶会となったらしい。
まぁ、伯爵以上の家だけだから、夜会ほどでないらしいけど。
公爵家から挨拶が始まり、うちに来るまでのんびりとお茶を楽しむ。
挨拶が終わった家からばらけていく。
順番が来て、定型文の挨拶をする。
その後は、うちの家族も各々に分かれた。
僕は特に友達もいないので、庭園を歩いて、花を鑑賞する。
なるべく煩くないところには行きたかった。
見れば、ロダン公爵子息2人を囲うように、人集りができていた。
7歳の時に比べ、だいぶ痩せて、元の良さを引き立たせていた。
性格も良くなったと聞いた。
あれから彼らも反省したらしい。
まあ関係ないけど。
歩いているとちょっと疲れてきた。
東屋を見つけたので休もうかと近づいたら、大人3人が座って話をしていた。
『民の職が』『隣国に流れて』『紹介状がない』とか聞こえてきた。
最近隣国に民が流れている話は聞いていた。
民が減れば、税も減る。
貴族も商会も紹介状なしで働くことは叶わないから、小さい店とか、鍛冶屋とかしか就職先がない民もいる。
就職できない民もいるらしい。
「職業の紹介所を作ったらいかがですか?」
僕は思わず声をかけた。
「横から失礼致しました。私はローダンゼン伯爵家三男のシオンと申します。」
と礼をする。
「職業の紹介所とは?」
と、怒りもせずに問いかけてきた。
「その人に合った職業の斡旋をするところです。騎士や文官は試験がありますが、貴族宅の使用人や商会の使用人は、紹介状がなければ働けません。中には家格で面談すら断られることもあります。紹介状の代わりに、紹介所で斡旋するのです。紹介所で、1、2月は働くに必要な知識、所作などを学ばせます。その間に評価、為人ををみて紹介するに価するかを判断します。予め紹介料を設定しておき、働く人、紹介の相手先からもらいます。働く人は毎月の給金から少しずつの返済になりますが。」
「…なるほど。」
「それは良い試みだな。」
と、僕の案を聞いてくれた。
詩音の世界の職業安定所や派遣会社のやり方を言ってみただけなんだけど。
「そうなると指導する場所や人もいるな。」
「はい、土木や工務店の需要も増えます。人が動けば、他も活性化します。周り回って、税も増えます。」
「ほお。」
「人材の計画をするなら、長い先を見据えてされた方が国のためになりますから、最初は赤字かもしれませんが。」
「長い先か。」
「はい。」
「シオン君だったね。君の考えは素晴らしい。」
「お褒めいただきありがとうございます。後は大人の話となりそうですので、私は失礼致します。」
と、その場を離れた。
久しぶりに家族以外の人と話せて楽しかった。
ルンルンな気分で戻っていった。
翌日、ロダン公爵と侯爵家2家から婚約申し込みが届いた。
お断りに父様と母様の頭を悩ましたのは、本当に申し訳なかった。
他家の高位貴族当主なんて、交流もなければ知らないのは仕方ないことじゃない?
あれから2年経った。僕は徹底して、外で余計なことを話さないようにした。
お見合いを飛ばして、婚約申し込みはもう勘弁してもらいたかった。
職業の紹介所もできた。
民の流出も防げて、経済も少しずつ良くなったと聞いた。
ラナン兄様に婚約者ができた。
私に申し込みをしてきたエクシュタイン侯爵家のノエル様だった。
三男の僕より、嫡男の兄様の方が利があるしね。
オプシス兄様も話が出てきているので、もうすぐ話が整いそうだ。
僕は婚約や恋愛の話より、高等科に上がったら、魔石で作りたいものを描き溜めていた。
詩音の世界にあった便利な物を作りたかった。
あの泣いた日から、詩音の夢は見ていなかった。
たまに詩音は今何しているんだろうって考える。
ちゃんとご飯食べているかな?洗濯溜めていないかな?ばあちゃんにたまには線香をあげているかな?って。
僕、詩音のおかんかな?
樫の木の下のベンチに座りながら、空を見上げる。葉の間を太陽の光が煌めく。柔らかい風に吹かれた葉が動き、光もキラキラ輝いてる見える。
「[光彩陸離]」
国語の授業で習った言葉。
はなやかに光が入り乱れて、きらきら輝きわたるさま。
詩音が書いた字が何故か頭に浮かんだ。
「この景色に相応しい言葉なのかな。」
僕は飽きることなく見上げ続けた。
首が痛くなるまでだけど。
その夜、日中に詩音を思い出したのか、夢を見た。
夜中、バイトから帰宅する。
玄関先に母親がいた。
何かを言い合いをして、詩音がバイト代を渡した。
詩音ダメだ!そういう奴は1度でも渡すと何度もせびってくる。
金額も段々と大きくなっていくのに!
でも詩音はこの家から出ていくって言っていた。
だったら絶対に行き先だけは伝えちゃダメだ!
そうだよ。後は黙っていた方がいいよ。
ドン!
えっ、何?何が起きたの?
詩音どうしたの?
あ、イヤだ!
ダメだ、ダメ!詩音、しっかりして!
なんで、なんでそんな安堵した顔しているの!
これからでしょ!詩音の人生は!
なんで、何で僕は助けられないの!!
そこで目が覚めた。
詩音が刺された。
なんで僕は、助けられないの。
「あああああああぁ!!」
思いっきり叫んだ。
思いっきり泣いた。
なんて無力なんだろう、と。
両親も兄達も僕の叫び声で、部屋に飛んできたが、僕は構わず泣き叫んでいた。
両親は左右から抱きしめてくれた。
徐々に落ちついてきた頃、父様達に抱きしめられているのに気がついた。
「と、さま、かあ、さま。」
「喉が痛いでしょ?お水飲める?」
こくんと頷くと、ラナン兄様からコップを渡された。
一気に飲み干した。
「何があったの?」
「ゆめ、みた。」
「怖い夢だったのね。」
「ん、何度も何度もお腹を、刺される、の。」
「「「「っ!!」」」」
「僕は、やっと、死ねるって、安堵した、表情で、」
「それは夢よ!シオンはここにいるの!死んでなんかいないわ!」
「かあ、さま。」
「よっぽど怖かったのね。もう、怖い夢が見ないように、母様と父様と寝ましょう。」
「そうだな。よし、久々に3人で寝るか!」
「もう、子供じゃ、ありません。」
「なら兄様と寝るか?」
「ラナン兄様は大きいから、私となら広々と寝れるぞ。」
と話し合い?の末、両親と寝ることになった。
両親に挟まれて寝れることに感謝をした。
あの夢から気鬱な日々を過ごした。
あれから何度も詩音の夢を願ってみたが、叶わなかった。
多分あの時で最後を迎えたのだろう。
と理解できても、納得はしたくなかった。
生まれた時から酷い状況をそれでも真面目に歩んだ詩音を想うと、助けを与えなかった神さえ恨んだ。
神を憎んだら、教会すら憎んだ。
明確な答えは絶対にくれない教会は、二度と行かなかった。
行きたくもなかった。
僕は前にもまして家に篭もるようになった。
学園でも、話すこともなくなった。
それでも婚約申し込みは絶えなかった。
高等科に上がった頃から些細なイタズラをされた。
詩音に比べたら些細なことなので、気にも留めなかった。
3年進級試験に事故が起きた。
飛んでくる空気の刃が隣にいたクラスメイトに向かってきた。
僕は彼を庇った。
ただ身体が勝手に動いた。
それだけだった。
薄れゆく意識の中で想うのはただ一人。
詩音、輪廻転生があるなら、次は僕のところにきてね。絶対大事にするよ。
ローダンゼン家の中庭は、家族以外は誰も立ち寄れない。
石碑は家族を想う使用人達の手によって、いつも磨きあげている。
花も誰かが供えてくれている。
晴れの日は、樫の木の下で空を見上げると、素敵な景色が観られる。
他家の者は、樫の木が見えているのに、木の下には辿り着けない。
ただその景色を観られるのは、ローダンゼン家の者だけ。
そんな不思議なお話は後世に伝えられる。
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