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私が16歳になったその日、侍女長のイリスが私にひざまずき驚きの事実を私に告げた。
「シャルレーヌ皇女殿下。これよりマッカルモント帝国からお迎えがまいります。マッカルモント帝国のエルネスティーヌ女帝陛下がシャルレーヌ様のお母様です」
「・・・・・・嘘でしょう? 私は身分が低いのかと思っていたわ」
「それは、このエズルバーグ侯爵家のダミアン様がシャルレーヌ様にそう思い込ませていただけです。あの方はでくの坊ですからね」
「それにしてもちょっと心が追いついていかないわ。両親は亡くなったと言われながら育ってきたから、すぐに気持ちは切り替えられないかも。どんな事情があったかも知らないし」
「ごもっともですわ。詳細な経緯は、エルネスティーヌ女帝陛下から直接ご説明があるはずです。女帝陛下はこの日をどんなに心待ちにしていたか、私どもも感無量です!」
私は迎えに来た護衛騎士に大切に守られて、祖国マッカルモント帝国に向かうのだった。
(ダミアン視点)
マッカルモント帝国から来た護衛騎士は500人、リーナビア王国の民達はこれから戦争でも起こるのかと震えた。エズルバーグ侯爵家に到着したマッカルモント帝国大隊長は、真っ先にシャルレーヌのいる離れに挨拶に行きひざまづき、なんとシャレルーヌに臣下の礼をとった。
「ちょっと待てよ。ここはエズルバーグ侯爵家だぞ。まずはわたしの両親に挨拶するべきだろう」
「は? マッカルモント帝国とリーナビア王国の力の差を学園でお勉強なさいませんでしたか? つくづく残念な方ですね。この状況を見てもシャレルーヌ様の身分がわからないとは・・・・・・このお方はマッカルモント帝国の皇女殿下で、次期女帝になられる尊い身分の方ですよ」
「まさか・・・・・・シャルレーヌがわたしより身分が上だったなんて・・・・・・父上、母上、なぜ教えてくれなかったのですか?」
「普通考えればわかることを口にはしない。それを察せないようならそれだけの資質ということだ」
と父上。
「まぁ、そういうことになるわね。最後まで気がつかないなんて絶望的ですよ。私達もそれについては反省しています。育て方を間違ってしまったわ」
と母上。
「え? ・・・・・・それは無理ですよ。あのリシャール殿下だってわからなかったではありませんか?」
「ですから、リシャール第2王子殿下はこれからそれ相応の罰を受けるでしょうね。マッカルモント帝国人は売られた喧嘩はきっちりかいますし、徹底的に潰すことをモットーにしております」
シャルレーヌの侍女長と専属執事は悪い笑みをちらつかせた。
シャルレーヌはわたしの両親と抱き合って感謝の気持ちを表していたが、わたしにはそっけなかった。
(皇女殿下だってわかっていたらあんな言い方はしなかった。もっと敬っていたし、違う対応になっていたはずだ。本当のことを言ってくれなかったシャルレーヌも悪いよ)
「なぁ、シャルレーヌ。君がわたしに本当のことを言わなかったのが酷いと思わないか? わたしが勘違いしていたのを楽しんで笑っていたのか?」
「? なんのことでしょうか? 楽しんで笑っていたことなどひとつもありませんわ。私の身分が低いと思うとダミアンお兄様に聞かされた時はそれを信じていましたし、皇女だと知ったのは先日のことです」
「だったら側近が悪いよ。もっと早くに本人に教えておいてもなんの支障もなかったはずなのに、なにをもったいぶって・・・・・・」
「控えよ。皇女殿下の御前であるぞ! 愚息が大変見苦しい発言をしました。シャルレーヌ皇女殿下、どうかお許しを」
「もちろん許します。今まで育てていただいたご恩は決して忘れませんわ」
シャルレーヌはわたしの両親に抱きつき、感動の別れの場面の続きが繰り広げられている。わたしだけ置いてけぼりだよ。あんなに可愛がってやったのに!
それからしばらく経って、父上は伯爵に降爵になり領地も減らされ、筆頭侯爵家から転落した。エズルバーグ侯爵家がいったい何をしたと言うんだ?
「お願いします、国王陛下に謁見を望みます。後生です。お願いします」
わたしは王宮に出向き、謁見を申し出る。
「いったいなんの騒ぎだい? 父上に謁見なんて無謀なことはやめたほうがいいよ」
冷たい口調に振り返ると、クリストファー第3王子殿下が腕を組んで立っていた。
(この王子はオーギュスト王太子殿下より苦手なんだよな。神童ともてはやされ口の利き方がまるで大人で、ぞっとするほど美しい)
「シャルレーヌが皇女様なら皇女様を今まで育てたご褒美こそあれ、なぜ降爵なのです? おかしいと思います。領地も減らされ、冷遇されるなんて。マッカルモント帝国は恩知らずです」
年下のクリストファー第3王子殿下に、不満をつい漏らす。
「だから、ダミアンはダメなのさ。降爵になったのは君の愚かさのせいさ。あのパーティーでシャルレーヌ様を侮辱しただろう? 今までもきっと迂闊な発言をシャルレーヌ様の側近達の前でしていたはずだよ。これはシャレルーヌ様が判断して下した処分じゃないよ。側近の話を聞きマッカルモント帝国の女帝がどう思うかを配慮し、僕の父上が下した判断だ。父上はダミアン達を男爵にしようとしたのを、シャルレーヌ様が意見して伯爵でとどまったと聞いた。余計なことを言って男爵にされたいのなら、取り次いであげよう」
「そんなぁ・・・・・・あの状況で身分が低いと思ってもわたしに悪気などないのに・・・・・・」
「ここには来なかったことにしてあげるし、さきほどの発言も忘れてあげるよ。少なくとも僕にとってはダミアンは好ましい人物だからね。だって君が賢くて分別のある男だったら、最もシャルレーヌ様を手に入れやすいポジションだものね? シャルレーヌ様に望まれれば、多分身分差は乗り越えられたはずだよ。きっと女帝陛下は、長い間離れていた愛娘を溺愛するだろうからね。シャルレーヌ様がどうしても夫にダミアンを望めば喜んで認めただろう。愚かでいてくれてありがとう! それにシャルレーヌ様を大事にしていたことには変わりない。僕からもお礼をいうよ。君の愚かさは別にして、とても感謝しているさ。ありがとう」
クリストファー第3王子殿下はまるで大人のような口ぶりでそう言うと、踵を返して去って行った。あれでわずか10歳? あと5年もしたらどうなるんだ?
(生まれつき持っているものが違いすぎる。それにしても・・・・・・あぁ、バカだった。もう少しうまくやれば、あのクリストファー第3王子殿下の言うように恋仲にもっていけただろうに・・・・・・時間よ、戻れ! 戻ってくれよぉおおおーー)
あの美しい女神を手に入れ損ねたマヌケなわたしは、その場にしゃがみ込んで涙に暮れた。もちろん、王家の騎士達から鬱陶しがられ外に放り出されたのは言うまでもない。
(ちっくしょおぉおおおーー無念だ・・・・・・)
「シャルレーヌ皇女殿下。これよりマッカルモント帝国からお迎えがまいります。マッカルモント帝国のエルネスティーヌ女帝陛下がシャルレーヌ様のお母様です」
「・・・・・・嘘でしょう? 私は身分が低いのかと思っていたわ」
「それは、このエズルバーグ侯爵家のダミアン様がシャルレーヌ様にそう思い込ませていただけです。あの方はでくの坊ですからね」
「それにしてもちょっと心が追いついていかないわ。両親は亡くなったと言われながら育ってきたから、すぐに気持ちは切り替えられないかも。どんな事情があったかも知らないし」
「ごもっともですわ。詳細な経緯は、エルネスティーヌ女帝陛下から直接ご説明があるはずです。女帝陛下はこの日をどんなに心待ちにしていたか、私どもも感無量です!」
私は迎えに来た護衛騎士に大切に守られて、祖国マッカルモント帝国に向かうのだった。
(ダミアン視点)
マッカルモント帝国から来た護衛騎士は500人、リーナビア王国の民達はこれから戦争でも起こるのかと震えた。エズルバーグ侯爵家に到着したマッカルモント帝国大隊長は、真っ先にシャルレーヌのいる離れに挨拶に行きひざまづき、なんとシャレルーヌに臣下の礼をとった。
「ちょっと待てよ。ここはエズルバーグ侯爵家だぞ。まずはわたしの両親に挨拶するべきだろう」
「は? マッカルモント帝国とリーナビア王国の力の差を学園でお勉強なさいませんでしたか? つくづく残念な方ですね。この状況を見てもシャレルーヌ様の身分がわからないとは・・・・・・このお方はマッカルモント帝国の皇女殿下で、次期女帝になられる尊い身分の方ですよ」
「まさか・・・・・・シャルレーヌがわたしより身分が上だったなんて・・・・・・父上、母上、なぜ教えてくれなかったのですか?」
「普通考えればわかることを口にはしない。それを察せないようならそれだけの資質ということだ」
と父上。
「まぁ、そういうことになるわね。最後まで気がつかないなんて絶望的ですよ。私達もそれについては反省しています。育て方を間違ってしまったわ」
と母上。
「え? ・・・・・・それは無理ですよ。あのリシャール殿下だってわからなかったではありませんか?」
「ですから、リシャール第2王子殿下はこれからそれ相応の罰を受けるでしょうね。マッカルモント帝国人は売られた喧嘩はきっちりかいますし、徹底的に潰すことをモットーにしております」
シャルレーヌの侍女長と専属執事は悪い笑みをちらつかせた。
シャルレーヌはわたしの両親と抱き合って感謝の気持ちを表していたが、わたしにはそっけなかった。
(皇女殿下だってわかっていたらあんな言い方はしなかった。もっと敬っていたし、違う対応になっていたはずだ。本当のことを言ってくれなかったシャルレーヌも悪いよ)
「なぁ、シャルレーヌ。君がわたしに本当のことを言わなかったのが酷いと思わないか? わたしが勘違いしていたのを楽しんで笑っていたのか?」
「? なんのことでしょうか? 楽しんで笑っていたことなどひとつもありませんわ。私の身分が低いと思うとダミアンお兄様に聞かされた時はそれを信じていましたし、皇女だと知ったのは先日のことです」
「だったら側近が悪いよ。もっと早くに本人に教えておいてもなんの支障もなかったはずなのに、なにをもったいぶって・・・・・・」
「控えよ。皇女殿下の御前であるぞ! 愚息が大変見苦しい発言をしました。シャルレーヌ皇女殿下、どうかお許しを」
「もちろん許します。今まで育てていただいたご恩は決して忘れませんわ」
シャルレーヌはわたしの両親に抱きつき、感動の別れの場面の続きが繰り広げられている。わたしだけ置いてけぼりだよ。あんなに可愛がってやったのに!
それからしばらく経って、父上は伯爵に降爵になり領地も減らされ、筆頭侯爵家から転落した。エズルバーグ侯爵家がいったい何をしたと言うんだ?
「お願いします、国王陛下に謁見を望みます。後生です。お願いします」
わたしは王宮に出向き、謁見を申し出る。
「いったいなんの騒ぎだい? 父上に謁見なんて無謀なことはやめたほうがいいよ」
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(この王子はオーギュスト王太子殿下より苦手なんだよな。神童ともてはやされ口の利き方がまるで大人で、ぞっとするほど美しい)
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年下のクリストファー第3王子殿下に、不満をつい漏らす。
「だから、ダミアンはダメなのさ。降爵になったのは君の愚かさのせいさ。あのパーティーでシャルレーヌ様を侮辱しただろう? 今までもきっと迂闊な発言をシャルレーヌ様の側近達の前でしていたはずだよ。これはシャレルーヌ様が判断して下した処分じゃないよ。側近の話を聞きマッカルモント帝国の女帝がどう思うかを配慮し、僕の父上が下した判断だ。父上はダミアン達を男爵にしようとしたのを、シャルレーヌ様が意見して伯爵でとどまったと聞いた。余計なことを言って男爵にされたいのなら、取り次いであげよう」
「そんなぁ・・・・・・あの状況で身分が低いと思ってもわたしに悪気などないのに・・・・・・」
「ここには来なかったことにしてあげるし、さきほどの発言も忘れてあげるよ。少なくとも僕にとってはダミアンは好ましい人物だからね。だって君が賢くて分別のある男だったら、最もシャルレーヌ様を手に入れやすいポジションだものね? シャルレーヌ様に望まれれば、多分身分差は乗り越えられたはずだよ。きっと女帝陛下は、長い間離れていた愛娘を溺愛するだろうからね。シャルレーヌ様がどうしても夫にダミアンを望めば喜んで認めただろう。愚かでいてくれてありがとう! それにシャルレーヌ様を大事にしていたことには変わりない。僕からもお礼をいうよ。君の愚かさは別にして、とても感謝しているさ。ありがとう」
クリストファー第3王子殿下はまるで大人のような口ぶりでそう言うと、踵を返して去って行った。あれでわずか10歳? あと5年もしたらどうなるんだ?
(生まれつき持っているものが違いすぎる。それにしても・・・・・・あぁ、バカだった。もう少しうまくやれば、あのクリストファー第3王子殿下の言うように恋仲にもっていけただろうに・・・・・・時間よ、戻れ! 戻ってくれよぉおおおーー)
あの美しい女神を手に入れ損ねたマヌケなわたしは、その場にしゃがみ込んで涙に暮れた。もちろん、王家の騎士達から鬱陶しがられ外に放り出されたのは言うまでもない。
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