1 / 15
1
しおりを挟む
私はシャルレーヌ・ビアトリクス。私の両親は隣国マッカルモント帝国の貴族だったらしいが、家名などは聞かされていない。両親とも幼い頃に亡くなったとかで、産まれてすぐに遠縁であるリーナビア王国のエルズバーグ侯爵家に引き取られたという。
エズルバーグ侯爵夫妻は私を実の娘のように可愛がってくださっていると思うし、その長男ダミアン様も優しかった。
この国の朝食は通常ベッドの中で軽くフレッシュジュースを飲み、お昼はビスケットを2,3枚だけ。そのぶん、三時のお茶の時間は生クリームたっぷりのお菓子やサンドイッチなどの軽食が並ぶし、夕食は長い時間をかけてコース料理を家族で楽しむ。
エズルバーグ侯爵家の離れに住む私は、お茶と夕食の時間は必ず本邸にエズルバーグ侯爵夫人やダミアンお兄様に呼ばれる。だから、お茶と夕食を共にすることは当たり前に思っていた。
離れにはたくさんの侍女とメイドがおり多くの家庭教師が毎日講義に訪れた。何不自由な暮らせていたがひとつだけ疑問があった。
私はエズルバーグ侯爵夫人に問いかけたことがある。
「私もダミアンお兄様と同じように王立貴族学園に通いたいです。なぜ、私だけ家庭教師なのですか? これだけの家庭教師を専属で雇う方がお金もかかると思いますけれど、実の娘でもないのにお金をかけていただきすぎで申し訳ありません」
「シャルレーヌの両親は裕福でしたから、お金の心配は少しも要りませんよ。ただ、王立貴族学園には行かせてあげられないわ。ごめんなさいね」
両親が裕福だったというエズルバーグ侯爵夫人の意外な答えにびっくりした。てっきり、私にかかる費用は全てこのエズルバーグ侯爵家で出していただいていると思っていたからだ。
ダミアンお兄様がいつも私に、「シャルレーヌはこのエズルバーグ侯爵家に引き取られて果報者だよ。だって、これだけの使用人と家庭教師を雇ってもらえるなんてそうはないことだからね。離れに侍女長や専属執事までいるのはやりすぎだと思うけどね」と、おっしゃっていたからだ。
さらに自分が自由に使える金額もエズルバーグ侯爵夫人に教えてもらい、私の両親がたっぷりとお金を私に遺してくれたことを感謝した。
お金に関しては恵まれていたが、学園に通えないことが辛い。これでは同じ年頃の友人が一人もできない。
「なぜダミアンお兄様と同じ学園に通えないのかしら・・・・・・お友達がほしいわ」
私はダミアンお兄様に愚痴る。
「多分、シャルレーヌの両親は由緒ある貴族ではないのかもしれないね。どちらかがきっと平民だったのだよ。可哀想なシャルレーヌ。でも、ちゃんとした貴族令嬢じゃなくても価値がないわけではないからがっかりしないで。わたしがそのぶん一緒に過ごしてあげるよ」
ダミアンお兄様はそうおっしゃった。
(私は同性の友人が欲しいのに。おしゃべりしたり、お茶会に呼び合ったりしたい)
そんな思いは日に日に強くなっていった。
語学や歴史などの学問、マナーやダンスなどは家庭教師からでも学べるけれど、屋敷にばかりいては友人は作れない。
友人がいなくて寂しいぶん、私に物心ついてからずっと仕えてくれている侍女長や執事を大事な友人や家族同然に思っていた。縫い物が上手な侍女長イリスは面倒見の良い女性で、私にとても忠実に仕えてくれた。彼女の妹はアンジュ服飾専門学園に通いデザイナーを目指しているという。
(なんて素敵なの! 服を作るなんて面白そうだわ。私も通いたいけれどきっとダメと言われるわね)
エズルバーグ侯爵夫妻は私が公の場に姿を現すことを好ましく思っていなかったから、私が外の学園に通うことも反対するはずだ。
「イリス、私学園に通いたいの。その服飾専門学園に私もどうにかして通えないかしら? 王立貴族学園の入学資格が私にはないようだし、社交界デビューもできないほど多分身分が低いのだと思う。だったら、手に職をつけて働いて自分でお金を稼げるようになりたいわ。だって、ここにいつまでいるわけにはいきませんもの。それに、私、同じ年頃の友人も欲しいの」
「お嬢様がそのような金銭的なことを心配なさる必要はない、とは思いますがお志は立派ですわ。それに確かに友人は必要ですね。お嬢様に必要な学問は全て習得なさっているので家庭教師の数を減らし、外に抜け出す時間を作りましょう。それには少しお芝居が必要ですわ」
「お芝居? どんな?」
「病弱な振りをなさって、お茶の時間までは一切外にでない習慣をつくるのです。そうすればお茶の時間まで屋敷にいなくても気づかれませんよ。使用人達も協力します」
「あら、楽しそう」
私は屋敷をこっそり裏門から抜け出し、外の世界で別の私を満喫した。イリスの両親は裕福な商人で、訳をはなして学園入学の保証人になってもらった。専属執事にも詳細を話し、私の自由になるお金から学費を納めてもらう。王立貴族学園とは違い厳格な書類チェックもないので、思いのほか簡単に入学できた。
学園では友人もでき、私の世界は華やかに色づいた。様々な生地で服を作るのは、とても楽しい! もちろん始めから上手にはできないけれど、デザインを考えたり色の組み合わせを考えるのもわくわくした。
貴族は一人もいないけれど学費もそれなりなので、比較的裕福な家の商人の娘が多かった。私はそこで気の合う友人を何人か見つけ順調に学園生活を楽しむのだった。
やがて、ダミアンお兄様に婚約者ができた。お相手はミスティ・カドバリー公爵令嬢。王立貴族学園では常にトップの成績を誇る才女だという。
「素敵な女性が決まって良かったですわね」
「シャルレーヌともきっと仲良くしてくれるはずだよ。ミスティ嬢は聡明でとても優しい女性だからね。ずっと以前から友人を欲しがっていただろう?」
「まぁ、本当に? お会いできるのが楽しみですわ」
すでに外の世界で友人を得ていた私は、当たり障りのないお返事をするに留めた。
王立貴族学園に通う資格のない私が、公爵令嬢のような方と仲良くしてもらえるとは思えないけれど、その考えは口にしない。
初めてミスティ様がこのエズルバーグ侯爵家を訪問した日のこと。私はいつものようにお茶の時間までは学園で講義を受けていた。
裏口から離れに戻るなり、イリスが私に慌てて駆け寄って来る。
「お嬢様、大変です。あのミスティ・カドバリー公爵令嬢がこちらに来ていらっしゃって、さきほどからお待ちです。お嬢様は頭痛で寝込んでいると言っているのに、会うまでは帰らないとおっしゃっています」
「え? なんのご用かしら? なぜ、私にそれほど会いたいの?」
「さぁ、わかりません。ただ、とても怒っていらっしゃいます」
「?」
私は落ち着いて応接室に向かった。そこには真っ直ぐな黒髪で小麦色の肌の女性がプリプリとした雰囲気をまとい座っている。
(なぜ、この方はこれほどイライラなさっているのかしら? 高位貴族って感情を表に出さないのではないの?)
「大変、お待たせいたしました。それで、どのようなご用件なのでしょうか?」
「なによ、その偉そうな口の利き方は! ここの居候のくせに。あなたが私から婚約者を奪うエズルバーグ侯爵家の泥棒猫の寄生虫ね? 病弱なふりをして王立貴族学園にも通わない怠け者なのでしょう? 居候のくせにこんなにたくさんの使用人にかしづかれて呆れたわ。それに離れの方が、本邸より調度品が高価なのはなぜかしら?」
私を品定めするような意地悪な眼差しと失礼な言葉に、私は思わず涙目になってしまったのだった。
エズルバーグ侯爵夫妻は私を実の娘のように可愛がってくださっていると思うし、その長男ダミアン様も優しかった。
この国の朝食は通常ベッドの中で軽くフレッシュジュースを飲み、お昼はビスケットを2,3枚だけ。そのぶん、三時のお茶の時間は生クリームたっぷりのお菓子やサンドイッチなどの軽食が並ぶし、夕食は長い時間をかけてコース料理を家族で楽しむ。
エズルバーグ侯爵家の離れに住む私は、お茶と夕食の時間は必ず本邸にエズルバーグ侯爵夫人やダミアンお兄様に呼ばれる。だから、お茶と夕食を共にすることは当たり前に思っていた。
離れにはたくさんの侍女とメイドがおり多くの家庭教師が毎日講義に訪れた。何不自由な暮らせていたがひとつだけ疑問があった。
私はエズルバーグ侯爵夫人に問いかけたことがある。
「私もダミアンお兄様と同じように王立貴族学園に通いたいです。なぜ、私だけ家庭教師なのですか? これだけの家庭教師を専属で雇う方がお金もかかると思いますけれど、実の娘でもないのにお金をかけていただきすぎで申し訳ありません」
「シャルレーヌの両親は裕福でしたから、お金の心配は少しも要りませんよ。ただ、王立貴族学園には行かせてあげられないわ。ごめんなさいね」
両親が裕福だったというエズルバーグ侯爵夫人の意外な答えにびっくりした。てっきり、私にかかる費用は全てこのエズルバーグ侯爵家で出していただいていると思っていたからだ。
ダミアンお兄様がいつも私に、「シャルレーヌはこのエズルバーグ侯爵家に引き取られて果報者だよ。だって、これだけの使用人と家庭教師を雇ってもらえるなんてそうはないことだからね。離れに侍女長や専属執事までいるのはやりすぎだと思うけどね」と、おっしゃっていたからだ。
さらに自分が自由に使える金額もエズルバーグ侯爵夫人に教えてもらい、私の両親がたっぷりとお金を私に遺してくれたことを感謝した。
お金に関しては恵まれていたが、学園に通えないことが辛い。これでは同じ年頃の友人が一人もできない。
「なぜダミアンお兄様と同じ学園に通えないのかしら・・・・・・お友達がほしいわ」
私はダミアンお兄様に愚痴る。
「多分、シャルレーヌの両親は由緒ある貴族ではないのかもしれないね。どちらかがきっと平民だったのだよ。可哀想なシャルレーヌ。でも、ちゃんとした貴族令嬢じゃなくても価値がないわけではないからがっかりしないで。わたしがそのぶん一緒に過ごしてあげるよ」
ダミアンお兄様はそうおっしゃった。
(私は同性の友人が欲しいのに。おしゃべりしたり、お茶会に呼び合ったりしたい)
そんな思いは日に日に強くなっていった。
語学や歴史などの学問、マナーやダンスなどは家庭教師からでも学べるけれど、屋敷にばかりいては友人は作れない。
友人がいなくて寂しいぶん、私に物心ついてからずっと仕えてくれている侍女長や執事を大事な友人や家族同然に思っていた。縫い物が上手な侍女長イリスは面倒見の良い女性で、私にとても忠実に仕えてくれた。彼女の妹はアンジュ服飾専門学園に通いデザイナーを目指しているという。
(なんて素敵なの! 服を作るなんて面白そうだわ。私も通いたいけれどきっとダメと言われるわね)
エズルバーグ侯爵夫妻は私が公の場に姿を現すことを好ましく思っていなかったから、私が外の学園に通うことも反対するはずだ。
「イリス、私学園に通いたいの。その服飾専門学園に私もどうにかして通えないかしら? 王立貴族学園の入学資格が私にはないようだし、社交界デビューもできないほど多分身分が低いのだと思う。だったら、手に職をつけて働いて自分でお金を稼げるようになりたいわ。だって、ここにいつまでいるわけにはいきませんもの。それに、私、同じ年頃の友人も欲しいの」
「お嬢様がそのような金銭的なことを心配なさる必要はない、とは思いますがお志は立派ですわ。それに確かに友人は必要ですね。お嬢様に必要な学問は全て習得なさっているので家庭教師の数を減らし、外に抜け出す時間を作りましょう。それには少しお芝居が必要ですわ」
「お芝居? どんな?」
「病弱な振りをなさって、お茶の時間までは一切外にでない習慣をつくるのです。そうすればお茶の時間まで屋敷にいなくても気づかれませんよ。使用人達も協力します」
「あら、楽しそう」
私は屋敷をこっそり裏門から抜け出し、外の世界で別の私を満喫した。イリスの両親は裕福な商人で、訳をはなして学園入学の保証人になってもらった。専属執事にも詳細を話し、私の自由になるお金から学費を納めてもらう。王立貴族学園とは違い厳格な書類チェックもないので、思いのほか簡単に入学できた。
学園では友人もでき、私の世界は華やかに色づいた。様々な生地で服を作るのは、とても楽しい! もちろん始めから上手にはできないけれど、デザインを考えたり色の組み合わせを考えるのもわくわくした。
貴族は一人もいないけれど学費もそれなりなので、比較的裕福な家の商人の娘が多かった。私はそこで気の合う友人を何人か見つけ順調に学園生活を楽しむのだった。
やがて、ダミアンお兄様に婚約者ができた。お相手はミスティ・カドバリー公爵令嬢。王立貴族学園では常にトップの成績を誇る才女だという。
「素敵な女性が決まって良かったですわね」
「シャルレーヌともきっと仲良くしてくれるはずだよ。ミスティ嬢は聡明でとても優しい女性だからね。ずっと以前から友人を欲しがっていただろう?」
「まぁ、本当に? お会いできるのが楽しみですわ」
すでに外の世界で友人を得ていた私は、当たり障りのないお返事をするに留めた。
王立貴族学園に通う資格のない私が、公爵令嬢のような方と仲良くしてもらえるとは思えないけれど、その考えは口にしない。
初めてミスティ様がこのエズルバーグ侯爵家を訪問した日のこと。私はいつものようにお茶の時間までは学園で講義を受けていた。
裏口から離れに戻るなり、イリスが私に慌てて駆け寄って来る。
「お嬢様、大変です。あのミスティ・カドバリー公爵令嬢がこちらに来ていらっしゃって、さきほどからお待ちです。お嬢様は頭痛で寝込んでいると言っているのに、会うまでは帰らないとおっしゃっています」
「え? なんのご用かしら? なぜ、私にそれほど会いたいの?」
「さぁ、わかりません。ただ、とても怒っていらっしゃいます」
「?」
私は落ち着いて応接室に向かった。そこには真っ直ぐな黒髪で小麦色の肌の女性がプリプリとした雰囲気をまとい座っている。
(なぜ、この方はこれほどイライラなさっているのかしら? 高位貴族って感情を表に出さないのではないの?)
「大変、お待たせいたしました。それで、どのようなご用件なのでしょうか?」
「なによ、その偉そうな口の利き方は! ここの居候のくせに。あなたが私から婚約者を奪うエズルバーグ侯爵家の泥棒猫の寄生虫ね? 病弱なふりをして王立貴族学園にも通わない怠け者なのでしょう? 居候のくせにこんなにたくさんの使用人にかしづかれて呆れたわ。それに離れの方が、本邸より調度品が高価なのはなぜかしら?」
私を品定めするような意地悪な眼差しと失礼な言葉に、私は思わず涙目になってしまったのだった。
9
お気に入りに追加
3,117
あなたにおすすめの小説
【完結】男の浮気と女の浮気は違うと婚約者様が仰いましたので
柴 (柴犬から変更しました)
恋愛
”男の浮気と女の浮気は違う”
婚約者であるアルベルト王子にそう言われたヴィットーリアは「この人とは結婚できない」と決意し婚約解消をした。
その理由は……
ざまぁはありません
※なろうさまにも投稿しています
大きくなったら結婚しようと誓った幼馴染が幸せな家庭を築いていた
黒うさぎ
恋愛
「おおきくなったら、ぼくとけっこんしよう!」
幼い頃にした彼との約束。私は彼に相応しい強く、優しい女性になるために己を鍛え磨きぬいた。そして十六年たったある日。私は約束を果たそうと彼の家を訪れた。だが家の中から姿を現したのは、幼女とその母親らしき女性、そして優しく微笑む彼だった。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。
(完結)妹と婚約者に殺されそうになりましたが、時間が巻き戻ったので全力で回避します!
青空一夏
恋愛
妹はとても活発でお母様に似ているタイプだ。私は少し臆病で言いたいことが言えない性格だった。それをいいことに妹は大きな声で自己主張し、良い子ぶるのも私を嵌めるのも上手い。妹は爵位と婚約者を私から奪おうとして・・・・・・
題名どおりの内容です。妹と婚約者の策略を全力回避する為に頑張る物語。R15ざまぁ(残酷すぎないです)。
※異世界です。ゆるふわ設定です。史実には全く基づいておりません。現代的な商品や調味料など突然でてきたらごめんなさい。感想の返信はアスキアートにてほぼ定型文で簡単なものになりますが、ありがたく読ませていただき大変励みになっておりますので、いただけると小躍りします💃🏻🙇🏻♀️✨🌼
【完結】女癖の悪い第一王子に婚約破棄されました ~ところでお二人は王妃様の教育に耐えられますか?~
つぼみ
恋愛
レーナは婚約者のロイド様のことでいつも頭を悩ませていた。
ロイド様は第一王子なのに女癖が悪く、数々の令嬢を泣かせてきた人で、レーナはその後始末をやっていた。
そんなある日、レーナはロイド様に婚約破棄をされてしまう。
ロイド様はリリカさんという一番のお気に入りと婚約するらしい。
ショックを受けたレーナは家族に相談をする。
すると、家族は思い思いの反応をしめす。
一週間王宮に行かなくていいといわれたレーナはその間自由に過ごすことにする。
そのころロイド様とリリカさんは王妃様から教育を受けていて……。
*婚約破棄ざまぁものです。
*ロイド、リリカ、ともにざまぁ展開があります。
*設定ゆるゆるです(コメントでいろいろ教えていただきありがとうございます。もっと勉強しようと思います)
【番外編UP】魔法使いに、恋心を消してもらおうと頼んだ結果
長井よる
恋愛
侯爵令嬢のレイラは、婚約者である公爵令息のアイザックを慕っているが、アイザックは男爵令嬢であるリリーと懇意にしており他にも数人の浮気相手がいた……。諦めきれないレイラはアイザックに振り向いてもらうよう画策するがあえなく玉砕。
義弟であるアシェルから、心を操る魔法使いの噂を聞いて、レイラは思う。
「私のこのアイザック様への恋心を消してもらうことはできるかしら」
そうとなったら善は急げ、アシェルと共にレイラは魔法使いジョアンナの元に向かった。
(完結)妹が捨てた婚約者を拾ってみたら・・・・・・
青空一夏
恋愛
妹はとても可愛いけれど移り気な性格だ。服も宝石もすぐに飽きて私に無理矢理押しつけ、自分は新しいものを買ってもらう。
「私、ダニエルに飽きちゃったわ。」
でも、まさか婚約者まで飽きるとは思わなかった。
私は彼を慰めているうちに・・・・・・
※異世界のお話、ゆるふわ設定、ご都合主義。
※誤字、脱字やりがちな作者です。教えていただけると助かります。
5話前後の短いお話になる予定です。表紙はpixabay(フリー画像素材)からのものです。
この世界では騎士団長になれば爵位がもらえる設定です。文官より騎士団員のほうが華やかでステータスがあると思われている世界です。
最推しの悪役令嬢にお近づきになれるチャンスなので、王子の婚約者に立候補します!
あゆみノワ★9/3『完全別居〜』発売
恋愛
マリエラの最推し、ダリアは悪役令嬢である。しかし、ただの悪役令嬢ではない。プロの悪役令嬢である――。これは、悪役令嬢ダリアと王子の恋のお話、ではなく。そんなダリアを最推しとする少女マリエラの、推し活の記録である。
孤児院育ちで人生捨て鉢になっていた少女マリエラが、とある伯爵令嬢と運命的な出会いを果たし、最推しになったお話です。ちなみに主人公マリエラは、可憐でかわいらしい見た目に反して、超毒舌かつたくましい少女です。
甘いお話をご期待の方は、ご注意くださいませ。
※恋愛要素は、ほぼほぼありません。GL要素もありません。
※小説家になろう様でも掲載中です。
婚約破棄されたのは私ではなく……実は、あなたなのです。
当麻月菜
恋愛
アネッサ=モータリアはこの度、婚約者であるライオット=シネヴァから一方的に婚約を破棄されてしまった。
しかもその理由は、アネッサの大親友に心変わりをしてしまったというあり得ない理由で………。
婚約破棄をされたアネッサは、失意のどん底に突き落とされたまま、大親友の元へと向かう。
向かう理由は、『この泥棒猫』と罵るためか、『お願いだから身を引いて』と懇願する為なのか。
でも真相は、そのどれでもなく……ちょいとした理由がありました。
※別タイトル(ほぼ同じ内容)で、他のサイトに重複投稿させていただいております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる