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30 ディック視点 / カバデール準男爵視点 / (閑話的)ガマガエル視点
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(ディック視点)※ネズミ狩り屋の息子ですよ。
おいらはポールスランド伯爵家には頻繁に来ている、というか最早住んでいると言ってもいいかもしれない。ネズミの飼育施設やおいらの研究室がこちらの敷地に移動されたからだ。おまけにおいらの宿泊できる部屋も本邸に用意していただいて、今では使用人の皆さんとも仲良くしてもらっている。
ネズミの飼育施設はポールスランド伯爵邸の離れの向かい側にある。おまけに、ネズミ達は外に出て散歩する許可もいただいていて、ここではおいらのネズミは使用人達のアイドルだ。
なぜって? おいらのネズミは嫌な客を簡単に追い出すことができるからさ。無礼な客や金持ち貴族を狙った詐欺師の類いがポールスランド伯爵邸を訪れた際には、そいつらが屋敷の外に出るまで追いかけ回す。
もちろんそんな奴らにはコンスタンティン様の指示のもとで、おいらがあの石けんの粉がついた手で挨拶をしながら肩をたたいたり、背中をたたいたりするのだけれどね。ネズミが大好きなあの石けんは細かな粉状にして小袋に入れていつも持ち歩いているのさ。
ネズミ達は噛みついたり等の危害は加えない。ネズミが嫌いな人間は少なくないので、少し追いかけ回すだけで悲鳴をあげて逃げて行くんだ。
コンスタンティン様のお役に立てて嬉しいことでもあるけれど、悲鳴をあげて逃げるほど嫌われているネズミ達が不憫でもあり胸が痛い。
(ちゃんとおいらのネズミを観察してくれれば、ドブネズミとは全く違うことがわかるのになぁ)
ある日おいらが庭園で、友人になったカバデール準男爵と話し込んでいた時のことさ。一人の威張りくさった歩き方をする男がポールスランド伯爵邸の呼び鈴を鳴らした。
てっきり成人した大人と思っていたのだが、コンスタンティン様の専属執事のランスロット様とお話をしている内容で少年だと気づく。あまりに会話が幼稚で思考回路が短絡的だったからだ。それにその会話からフィントン男爵家の長男デリク様だということもわかった。
そう言えば、フィントン男爵家のパーティにいたよな。人間にあまり興味のもてないおいらは、一度見ただけではどうでも良い奴の顔は覚えられない。
「これはネズミ部隊をしかけるべきだよね?」
「あぁ、そうだね。でも怪我人が出ないようにしてくれよ。ポールスランド伯爵家の風評に関わるからね」
「もちろんわかっているよ。若様の迷惑にはなりたくないさ」
おいらはいつも持ち歩いているネズミの入った籠を開けてネズミを散歩させた。ポケットから石けんの粉入りの小袋を取りだし、手にたっぷりとつけてからゆっくりと御者に近づく。
「やぁ、今日は良い天気だね? それにしてもこの馬はとても見事な毛並みだね。あんたが世話をしているのかい?」
「あぁ、そうなんだよ。この馬はとてもお利口なのさ」
「だろうね。とても綺麗な目をしている」
デリク様がランスロット様と話をしている隙においらは御者に話しかけた。
「ちょっとだけ早く走ってあの池に突っ込んでおくれ。怪我をしないようにね。ネズミ達は噛みついたりしないから大丈夫さ。ほんの少し驚くかもしれないけど、すまないね」
たてがみを撫でながらそっと馬に囁いた。馬が人間の言葉をわかるかどうかは不明だ。でもこうして耳元で話せば、きっとわかってくれる気がした。最近はネズミだっておいらの気持ちがわかっている気がするのだもの。
※この世界は7歳から16歳まで学園に通い、17歳で社交界デビューし成人と見なされます。女性の結婚適齢期は17歳から21歳あたりまでと考えられています。一方、男性は25歳までに結婚することが多いです。デリクは13歳の背が高い大柄な少年なので成人に見える体格です。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(ちょこっとカバデール準男爵視点)
※フィントン男爵家にからくり時計を持ち込んだ人です。
わたしはあのフィントン男爵家のネズミ事件以来、こちらのポールスランド伯爵家で働くことになった。ネズミ飼育人のディックとはすっかり友人になっており、彼はネズミの世話をし、わたしは最近住み着いたガマガエルの世話をしている。
もちろんガマガエルの世話ばかりではなく、普段はランスロット様の助手のようなこともしたり、コンスタンティン様の外出に付いていくこともある。
このガマガエル達が不思議なのは人の言葉がわかるみたいに反応することだ。なぜならコンスタンティン様に暴言を吐いた相手にだけ、飛びかかってよくションベンを引っ掛けているからだ。しかしポールスランド伯爵家の大事なお客様にはなにもせずに、ただじっとひなたぼっこをしているだけだ。
ある日、フィントン男爵家のデリク様がポールスランド伯爵邸に現れた。ランスロット様との会話に耳を澄ませていると、さっきまで一緒にいたディックがネズミ部隊を仕掛けると言う。
怪我人がでないように注意をしてから、ディックが馬のたてがみにあの石けんの粉を塗りつけるのを見守った。
デリク様は案の定失態をしまくって、ポールスランド伯爵夫人からは汚水をかけられ、コンスタンティン様からは拳をくらっていた。さらにはディックの思惑通りに池にはまった。
(これはさすがにやり過ぎでは?)
心配になり側まで行ったら、ガマガエルまでが毒を仕掛けていた。
最近はネズミ達もお利口でディックがあの石けんを塗らなくても、害のある客達を追い回しているふしがある。
わたしはとにかくポールスランド伯爵家で怪我人が出ないように祈るだけだ。争いごとは好きではないし暴力反対派なのだから。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(閑話的ガマちゃん視点)←読まなくても大丈夫です。ガマちゃんファンだけ読んでくださいね。
隣国から来た俺は罪人を罰する為にこの国にやって来た。重大な犯罪を我が国で起こした者に制裁を加えるのが俺が率いるガマ部隊の役目だ。「出張ガマガエルお仕置き部隊」は俺を班長として20匹ぐらいの構成員になっている。
フィントン男爵領に逃げ込んだ罪人は部下達が始末した。罪人の数が多かったので時間がかかり、その間はフィントン男爵家の池を住処にしていた。そこで俺にも妻ができ、たくさんの卵も産まれオタマジャクシから子ガエルになった。
俺がここにいるのは俺の子ガエルの足に添え木をしてくれたカバデール準男爵への恩返しの為だ。受けた恩は必ず返すことにしているから、しばらくはここにいてカバデール準男爵の助けをするつもりだった。ついでに、子供達をこちらに住み着かせて、このポールスランド伯爵家を守らせるようにしてやろうと思っている。
(いずれはネズミとの会話もできるようになると良いのだがな)
そんなことを考えていたら突然池に馬車が突っ込んできた。ネズミ達が馬にたかっているところを見れば、お仕置き対象だろうな。
横倒しになった馬車から滑り落ちてきた男の顔を確認すると、フィントン男爵家の長男デリクだとわかった。
(こいつにはションベンじゃなくてイボ毒だ)
デリクに飛び乗って毒を分泌させていると、カバデール準男爵のデリクを気遣う声が聞こえた。
慌てて俺は毒を出すのを止めた。カバデール準男爵は平和主義らしく誰にでも優しい。どんな悪人が来ても笑って殺されそうで怖いよ。
カバデール準男爵とカバデール準男爵が尊敬するポールスランド伯爵家の人達を守るのは俺の役目な気もしてきた。だから任務が終わっても、しばらくはここにいようと思う。
おいらはポールスランド伯爵家には頻繁に来ている、というか最早住んでいると言ってもいいかもしれない。ネズミの飼育施設やおいらの研究室がこちらの敷地に移動されたからだ。おまけにおいらの宿泊できる部屋も本邸に用意していただいて、今では使用人の皆さんとも仲良くしてもらっている。
ネズミの飼育施設はポールスランド伯爵邸の離れの向かい側にある。おまけに、ネズミ達は外に出て散歩する許可もいただいていて、ここではおいらのネズミは使用人達のアイドルだ。
なぜって? おいらのネズミは嫌な客を簡単に追い出すことができるからさ。無礼な客や金持ち貴族を狙った詐欺師の類いがポールスランド伯爵邸を訪れた際には、そいつらが屋敷の外に出るまで追いかけ回す。
もちろんそんな奴らにはコンスタンティン様の指示のもとで、おいらがあの石けんの粉がついた手で挨拶をしながら肩をたたいたり、背中をたたいたりするのだけれどね。ネズミが大好きなあの石けんは細かな粉状にして小袋に入れていつも持ち歩いているのさ。
ネズミ達は噛みついたり等の危害は加えない。ネズミが嫌いな人間は少なくないので、少し追いかけ回すだけで悲鳴をあげて逃げて行くんだ。
コンスタンティン様のお役に立てて嬉しいことでもあるけれど、悲鳴をあげて逃げるほど嫌われているネズミ達が不憫でもあり胸が痛い。
(ちゃんとおいらのネズミを観察してくれれば、ドブネズミとは全く違うことがわかるのになぁ)
ある日おいらが庭園で、友人になったカバデール準男爵と話し込んでいた時のことさ。一人の威張りくさった歩き方をする男がポールスランド伯爵邸の呼び鈴を鳴らした。
てっきり成人した大人と思っていたのだが、コンスタンティン様の専属執事のランスロット様とお話をしている内容で少年だと気づく。あまりに会話が幼稚で思考回路が短絡的だったからだ。それにその会話からフィントン男爵家の長男デリク様だということもわかった。
そう言えば、フィントン男爵家のパーティにいたよな。人間にあまり興味のもてないおいらは、一度見ただけではどうでも良い奴の顔は覚えられない。
「これはネズミ部隊をしかけるべきだよね?」
「あぁ、そうだね。でも怪我人が出ないようにしてくれよ。ポールスランド伯爵家の風評に関わるからね」
「もちろんわかっているよ。若様の迷惑にはなりたくないさ」
おいらはいつも持ち歩いているネズミの入った籠を開けてネズミを散歩させた。ポケットから石けんの粉入りの小袋を取りだし、手にたっぷりとつけてからゆっくりと御者に近づく。
「やぁ、今日は良い天気だね? それにしてもこの馬はとても見事な毛並みだね。あんたが世話をしているのかい?」
「あぁ、そうなんだよ。この馬はとてもお利口なのさ」
「だろうね。とても綺麗な目をしている」
デリク様がランスロット様と話をしている隙においらは御者に話しかけた。
「ちょっとだけ早く走ってあの池に突っ込んでおくれ。怪我をしないようにね。ネズミ達は噛みついたりしないから大丈夫さ。ほんの少し驚くかもしれないけど、すまないね」
たてがみを撫でながらそっと馬に囁いた。馬が人間の言葉をわかるかどうかは不明だ。でもこうして耳元で話せば、きっとわかってくれる気がした。最近はネズミだっておいらの気持ちがわかっている気がするのだもの。
※この世界は7歳から16歳まで学園に通い、17歳で社交界デビューし成人と見なされます。女性の結婚適齢期は17歳から21歳あたりまでと考えられています。一方、男性は25歳までに結婚することが多いです。デリクは13歳の背が高い大柄な少年なので成人に見える体格です。
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(ちょこっとカバデール準男爵視点)
※フィントン男爵家にからくり時計を持ち込んだ人です。
わたしはあのフィントン男爵家のネズミ事件以来、こちらのポールスランド伯爵家で働くことになった。ネズミ飼育人のディックとはすっかり友人になっており、彼はネズミの世話をし、わたしは最近住み着いたガマガエルの世話をしている。
もちろんガマガエルの世話ばかりではなく、普段はランスロット様の助手のようなこともしたり、コンスタンティン様の外出に付いていくこともある。
このガマガエル達が不思議なのは人の言葉がわかるみたいに反応することだ。なぜならコンスタンティン様に暴言を吐いた相手にだけ、飛びかかってよくションベンを引っ掛けているからだ。しかしポールスランド伯爵家の大事なお客様にはなにもせずに、ただじっとひなたぼっこをしているだけだ。
ある日、フィントン男爵家のデリク様がポールスランド伯爵邸に現れた。ランスロット様との会話に耳を澄ませていると、さっきまで一緒にいたディックがネズミ部隊を仕掛けると言う。
怪我人がでないように注意をしてから、ディックが馬のたてがみにあの石けんの粉を塗りつけるのを見守った。
デリク様は案の定失態をしまくって、ポールスランド伯爵夫人からは汚水をかけられ、コンスタンティン様からは拳をくらっていた。さらにはディックの思惑通りに池にはまった。
(これはさすがにやり過ぎでは?)
心配になり側まで行ったら、ガマガエルまでが毒を仕掛けていた。
最近はネズミ達もお利口でディックがあの石けんを塗らなくても、害のある客達を追い回しているふしがある。
わたしはとにかくポールスランド伯爵家で怪我人が出ないように祈るだけだ。争いごとは好きではないし暴力反対派なのだから。
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(閑話的ガマちゃん視点)←読まなくても大丈夫です。ガマちゃんファンだけ読んでくださいね。
隣国から来た俺は罪人を罰する為にこの国にやって来た。重大な犯罪を我が国で起こした者に制裁を加えるのが俺が率いるガマ部隊の役目だ。「出張ガマガエルお仕置き部隊」は俺を班長として20匹ぐらいの構成員になっている。
フィントン男爵領に逃げ込んだ罪人は部下達が始末した。罪人の数が多かったので時間がかかり、その間はフィントン男爵家の池を住処にしていた。そこで俺にも妻ができ、たくさんの卵も産まれオタマジャクシから子ガエルになった。
俺がここにいるのは俺の子ガエルの足に添え木をしてくれたカバデール準男爵への恩返しの為だ。受けた恩は必ず返すことにしているから、しばらくはここにいてカバデール準男爵の助けをするつもりだった。ついでに、子供達をこちらに住み着かせて、このポールスランド伯爵家を守らせるようにしてやろうと思っている。
(いずれはネズミとの会話もできるようになると良いのだがな)
そんなことを考えていたら突然池に馬車が突っ込んできた。ネズミ達が馬にたかっているところを見れば、お仕置き対象だろうな。
横倒しになった馬車から滑り落ちてきた男の顔を確認すると、フィントン男爵家の長男デリクだとわかった。
(こいつにはションベンじゃなくてイボ毒だ)
デリクに飛び乗って毒を分泌させていると、カバデール準男爵のデリクを気遣う声が聞こえた。
慌てて俺は毒を出すのを止めた。カバデール準男爵は平和主義らしく誰にでも優しい。どんな悪人が来ても笑って殺されそうで怖いよ。
カバデール準男爵とカバデール準男爵が尊敬するポールスランド伯爵家の人達を守るのは俺の役目な気もしてきた。だから任務が終わっても、しばらくはここにいようと思う。
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