3 / 6
3 美味しいディナーと誘惑完了
しおりを挟む
3
「今日は、奮発したわよ?」
お姉様は、有名なレストランからシェフを呼んでいた。ゴージャスすぎるわ!!
牛のフィレステーキは持ち込まれた鉄板の上で、じゅうじゅうと音を立てて焼かれている。先に炒めたガーリックの香りが部屋に広がり、食欲をそそる。うわ、おまけにおっきなエビもあるわ。赤ワインは常温でぬかれて、上等なグラスに優雅につがれて、私に飲まれるのを待っている。
なんて、最高なの!
私は、お姉様とマーカス様に挟まれて、上機嫌でワインを飲んでいた。お肉は最高の焼き加減よ? ミディアム・レアが一番好きな焼き方だわ。んーー! なんて、美味しいの!
お姉様は、上品にステーキを食べるとワインをすこしづつ口に含む。もぉ、本当にお上品すぎる。こんなに美味しいお肉は、大きめに切って口に放り込むってもんよ! あぁ、ここは、天国だわ。横には、ハンサム、前のテーブルには最高のワインとお肉・・・えっと右隣はお姉様だけど・・・それは見ないようにして・・・
私が、充分に堪能しているとお姉様の、携帯通信連絡機器(携帯電話)が鳴った。
「はい、もしもし、私よ? まぁーー。それは、大変だわ。すぐ、そちらに行くわ」
お姉様は、残念そうに私達に言った。
「ちょっと、お仕事でトラブル発生ですわ。二人は、引き続きお食事を楽しんで! デザートもあるはずだから、最後まで美味しく召し上がって帰ってね」
お姉様はマーカス様にウィンクした。そうして、足早に部屋から出て行き、窓からは馬車に乗るお姉様が見えた。
「まぁぁーー、お姉様は仕事人間なのでごめんなさいぃ。その代わり、私がお相手しますのでぇーー」
私は、この展開に実は、とても喜んでいた。ほら、鬼の居ぬ間に洗濯だわよ。この時とばかり、ワインをおかわりしてもう最高ーー♫
私は、良い気分になって、そしてマーカス様も良い気分になって・・・連れだって行った先は、もちろん私の部屋だった。あ、変なことなんかしないわよ。ただ、一緒にちょっと横になるだけだから・・・だって、ほら? ワインを飲み過ぎてお互い眠いし・・・
朝になって、ベッドの傍らには、やっぱりマーカス様が、まだいたわ。・・・私達は、衣服をつけていなかった・・・まぁ、お互い大人だしね・・・私達は、朝の挨拶をかわすと照れながら食堂に行き、通いのメイドが出してくれた朝食を食べた。
「じゃぁ、またね!」マーカス様は、少し名残惜しそうに微笑んで帰っていった。うふふ、もうすっかり私の虜だわ。
お姉様の泣き叫ぶ顔が見られるかなぁーー。ちょっと、楽しみぃ! そんな修羅場で是非、言いたい言葉があるのよねぇーー。
「お姉様、ごめんねぇーー。私が、魅力的すぎるせいなのぉーー」
なぁんて言って、お姉様のこめかみに、青筋のひとつも浮かべさせてあげたいなぁーー。あはは。
けれど、その三日後、お姉様は、もっと素敵な男性を屋敷に招いたのだった。
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
※現代日本によく似た世界で、携帯電話等の機器はある設定です。大変、ゆるふわ設定ですみません(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
「今日は、奮発したわよ?」
お姉様は、有名なレストランからシェフを呼んでいた。ゴージャスすぎるわ!!
牛のフィレステーキは持ち込まれた鉄板の上で、じゅうじゅうと音を立てて焼かれている。先に炒めたガーリックの香りが部屋に広がり、食欲をそそる。うわ、おまけにおっきなエビもあるわ。赤ワインは常温でぬかれて、上等なグラスに優雅につがれて、私に飲まれるのを待っている。
なんて、最高なの!
私は、お姉様とマーカス様に挟まれて、上機嫌でワインを飲んでいた。お肉は最高の焼き加減よ? ミディアム・レアが一番好きな焼き方だわ。んーー! なんて、美味しいの!
お姉様は、上品にステーキを食べるとワインをすこしづつ口に含む。もぉ、本当にお上品すぎる。こんなに美味しいお肉は、大きめに切って口に放り込むってもんよ! あぁ、ここは、天国だわ。横には、ハンサム、前のテーブルには最高のワインとお肉・・・えっと右隣はお姉様だけど・・・それは見ないようにして・・・
私が、充分に堪能しているとお姉様の、携帯通信連絡機器(携帯電話)が鳴った。
「はい、もしもし、私よ? まぁーー。それは、大変だわ。すぐ、そちらに行くわ」
お姉様は、残念そうに私達に言った。
「ちょっと、お仕事でトラブル発生ですわ。二人は、引き続きお食事を楽しんで! デザートもあるはずだから、最後まで美味しく召し上がって帰ってね」
お姉様はマーカス様にウィンクした。そうして、足早に部屋から出て行き、窓からは馬車に乗るお姉様が見えた。
「まぁぁーー、お姉様は仕事人間なのでごめんなさいぃ。その代わり、私がお相手しますのでぇーー」
私は、この展開に実は、とても喜んでいた。ほら、鬼の居ぬ間に洗濯だわよ。この時とばかり、ワインをおかわりしてもう最高ーー♫
私は、良い気分になって、そしてマーカス様も良い気分になって・・・連れだって行った先は、もちろん私の部屋だった。あ、変なことなんかしないわよ。ただ、一緒にちょっと横になるだけだから・・・だって、ほら? ワインを飲み過ぎてお互い眠いし・・・
朝になって、ベッドの傍らには、やっぱりマーカス様が、まだいたわ。・・・私達は、衣服をつけていなかった・・・まぁ、お互い大人だしね・・・私達は、朝の挨拶をかわすと照れながら食堂に行き、通いのメイドが出してくれた朝食を食べた。
「じゃぁ、またね!」マーカス様は、少し名残惜しそうに微笑んで帰っていった。うふふ、もうすっかり私の虜だわ。
お姉様の泣き叫ぶ顔が見られるかなぁーー。ちょっと、楽しみぃ! そんな修羅場で是非、言いたい言葉があるのよねぇーー。
「お姉様、ごめんねぇーー。私が、魅力的すぎるせいなのぉーー」
なぁんて言って、お姉様のこめかみに、青筋のひとつも浮かべさせてあげたいなぁーー。あはは。
けれど、その三日後、お姉様は、もっと素敵な男性を屋敷に招いたのだった。
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
※現代日本によく似た世界で、携帯電話等の機器はある設定です。大変、ゆるふわ設定ですみません(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
19
お気に入りに追加
643
あなたにおすすめの小説



結婚式をボイコットした王女
椿森
恋愛
請われて隣国の王太子の元に嫁ぐこととなった、王女のナルシア。
しかし、婚姻の儀の直前に王太子が不貞とも言える行動をしたためにボイコットすることにした。もちろん、婚約は解消させていただきます。
※初投稿のため生暖か目で見てくださると幸いです※
1/9:一応、本編完結です。今後、このお話に至るまでを書いていこうと思います。
1/17:王太子の名前を修正しました!申し訳ございませんでした···( ´ཫ`)
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

【完結】いつも私をバカにしてくる彼女が恋をしたようです。〜お相手は私の旦那様のようですが間違いはございませんでしょうか?〜
珊瑚
恋愛
「ねぇセシル。私、好きな人が出来たの。」
「……え?」
幼い頃から何かにつけてセシリアを馬鹿にしていたモニカ。そんな彼女が一目惚れをしたようだ。
うっとりと相手について語るモニカ。
でもちょっと待って、それって私の旦那様じゃない……?
ざまぁというか、微ざまぁくらいかもしれないです

ズルいズルいっていつも言うけれど、意味を知っていて?
ユウキ
恋愛
今夜は、一組の婚約者の発表が行われるために夜会が開催された。
贅を凝らしているが、上品な誂え、淑やかで慎ましい令嬢と、見目麗しい子息の披露目に、次代の安寧と、羨望の眼差しを向ける。
発表も無事終わり、和やかに進行する夜会の最中、甲高い大声が響いた。
「なんでー!ズルいズルイですわぁぁぁ!お姉様ばっかりずるいですわぁぁぁぁぁ!!」

自信過剰なワガママ娘には、現実を教えるのが効果的だったようです
麻宮デコ@ざまぁSS短編
恋愛
伯爵令嬢のアンジェリカには歳の離れた妹のエリカがいる。
母が早くに亡くなったため、その妹は叔父夫婦に預けられたのだが、彼らはエリカを猫可愛がるばかりだったため、彼女は礼儀知らずで世間知らずのワガママ娘に育ってしまった。
「王子妃にだってなれるわよ!」となぜか根拠のない自信まである。
このままでは自分の顔にも泥を塗られるだろうし、妹の未来もどうなるかわからない。
弱り果てていたアンジェリカに、婚約者のルパートは考えがある、と言い出した――
全3話

【完結】私ではなく義妹を選んだ婚約者様
水月 潮
恋愛
セリーヌ・ヴォクレール伯爵令嬢はイアン・クレマン子爵令息と婚約している。
セリーヌは留学から帰国した翌日、イアンからセリーヌと婚約解消して、セリーヌの義妹のミリィと新たに婚約すると告げられる。
セリーヌが外国に短期留学で留守にしている間、彼らは接触し、二人の間には子までいるそうだ。
セリーヌの父もミリィの母もミリィとイアンが婚約することに大賛成で、二人でヴォクレール伯爵家を盛り立てて欲しいとのこと。
お父様、あなたお忘れなの? ヴォクレール伯爵家は亡くなった私のお母様の実家であり、お父様、ひいてはミリィには伯爵家に関する権利なんて何一つないことを。
※設定は緩いので、物語としてお楽しみ頂けたらと思います
※最終話まで執筆済み
完結保証です
*HOTランキング10位↑到達(2021.6.30)
感謝です*.*
HOTランキング2位(2021.7.1)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる