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人形な美貌の王女様はイケメン騎士団長の花嫁になりたい
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セロリナ王国のミレ王女は生まれ落ちた頃から全ての人々が崇拝するような美女だった。
ミレは最初は嬉しいことだと思っていたが年頃になって不幸だと気がついた。
「ミレ王女。悪いがお前は隣国の皇帝に嫁いでくれ」
父王に言われて青ざめたミレ。
「え?あの方は60歳を超えたおじいさんでしょう?私はまだ17歳ですよ?」
「お前の美貌に惚れたそうだ。嫁がないと戦争になる」
☆
ミレは5歳年上の憧れの騎士団長のハミルトンの屋敷に向かった。
「王女様、いかがなされました?」
綺麗な金髪の美丈夫にミレは抱きつくと懇願した。
「私は隣国の皇帝のもとにお嫁に行くけれど、絶対嫌われて、一年で帰ってこようと思うの。だから、帰ってきたら、私をお嫁さんにしてもらえないかしら」
「‥‥いいですよ。僕でいいなら。あなたをずっと待っていましょう」
ミレはハミルトンの面影を目に焼き付けた。
大好きなハミルトンを忘れないために‥‥
☆
隣国のパセリナ帝国の皇帝は念願の絶世の美女ミレを第2の妃に迎えたが、にこりともしない妻に飽きてしまった。
目の覚めるような美貌の妃に年甲斐もなく胸をときめかせて、話しかけたり宝石を与えたり、かわいがっても言葉も話さず笑いもしない。
夫婦生活も、ただ黙って義務的に受け入れるだけで、喘ぎ声のひとつもあげない。
「すまんが、妃よ。余は他に好いた女ができた。セロリナ王国に帰るがよい。お詫びに金銀をたんともたせよう」
ミレは努めて無表情な顔をとりつくろい、セロリナ王国に帰国した。
まっすぐにハミルトンの屋敷に行くと、ハミルトンは前より一層素敵な男性になっていた。
「お帰り。ずいぶん、早かったね!まだ1ヶ月しか経っていないよ」
「私、お人形のふりをしたの」
「ははは、じゃぁ、そろそろ人間に戻らなきゃね」
「えぇ、私の旦那様」
☆
「ここに、王女とハミルトン伯爵の結婚を許す」
王の宣言のもとになされた結婚でミレはハミルトンの妻になった。
☆
「ミレ、だめだよ。そんなに腰を振っては‥‥すぐにいっちゃうだろ」
「あぁ、ダメだってば!まだ、いかないで!もっと、もっと、いっぱいほしい」
甘えておねだりするミレに人形だった面影はまるでない。
ハミルトンの隣で、よく笑い、おしゃべりし、甘えるミレの様子を伝えきいた隣国の皇帝はミレを取り戻そうとした。
「あなた!!女は嫌いな男の前では人形になるのです。何度、試してもみても同じこと。私も、そんなことをあなたがするなら今すぐに第2妃とともに人形になりましょう」
第1妃が、怒りを奥に秘めた冷たい目でそう言ったので皇帝は諦めた。
財力や権力で女は自分のものにはできても、心までは買えない‥‥
ミレは最初は嬉しいことだと思っていたが年頃になって不幸だと気がついた。
「ミレ王女。悪いがお前は隣国の皇帝に嫁いでくれ」
父王に言われて青ざめたミレ。
「え?あの方は60歳を超えたおじいさんでしょう?私はまだ17歳ですよ?」
「お前の美貌に惚れたそうだ。嫁がないと戦争になる」
☆
ミレは5歳年上の憧れの騎士団長のハミルトンの屋敷に向かった。
「王女様、いかがなされました?」
綺麗な金髪の美丈夫にミレは抱きつくと懇願した。
「私は隣国の皇帝のもとにお嫁に行くけれど、絶対嫌われて、一年で帰ってこようと思うの。だから、帰ってきたら、私をお嫁さんにしてもらえないかしら」
「‥‥いいですよ。僕でいいなら。あなたをずっと待っていましょう」
ミレはハミルトンの面影を目に焼き付けた。
大好きなハミルトンを忘れないために‥‥
☆
隣国のパセリナ帝国の皇帝は念願の絶世の美女ミレを第2の妃に迎えたが、にこりともしない妻に飽きてしまった。
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夫婦生活も、ただ黙って義務的に受け入れるだけで、喘ぎ声のひとつもあげない。
「すまんが、妃よ。余は他に好いた女ができた。セロリナ王国に帰るがよい。お詫びに金銀をたんともたせよう」
ミレは努めて無表情な顔をとりつくろい、セロリナ王国に帰国した。
まっすぐにハミルトンの屋敷に行くと、ハミルトンは前より一層素敵な男性になっていた。
「お帰り。ずいぶん、早かったね!まだ1ヶ月しか経っていないよ」
「私、お人形のふりをしたの」
「ははは、じゃぁ、そろそろ人間に戻らなきゃね」
「えぇ、私の旦那様」
☆
「ここに、王女とハミルトン伯爵の結婚を許す」
王の宣言のもとになされた結婚でミレはハミルトンの妻になった。
☆
「ミレ、だめだよ。そんなに腰を振っては‥‥すぐにいっちゃうだろ」
「あぁ、ダメだってば!まだ、いかないで!もっと、もっと、いっぱいほしい」
甘えておねだりするミレに人形だった面影はまるでない。
ハミルトンの隣で、よく笑い、おしゃべりし、甘えるミレの様子を伝えきいた隣国の皇帝はミレを取り戻そうとした。
「あなた!!女は嫌いな男の前では人形になるのです。何度、試してもみても同じこと。私も、そんなことをあなたがするなら今すぐに第2妃とともに人形になりましょう」
第1妃が、怒りを奥に秘めた冷たい目でそう言ったので皇帝は諦めた。
財力や権力で女は自分のものにはできても、心までは買えない‥‥
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