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ジョセフィーヌの恋の行方
ジョセフィーヌの恋の予感(ジョセフィーヌ視点)
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「ジョセ! 私の妃になってこの国の王妃になってくれ!」
王太子は、毎月、私にプロポーズしてくるのです。困りましたね。私は、この方を好きですけれど、それは異性としてではないのです。異性として好きになることは、きっと誰に対してもないと思います。
「王太子様、私はそのお気持ちは有り難いですけれど・・・・・・無理なのです」
私は、結婚したくないのですもの。本当のお母様が、どんな目に遭わされたかを聞いた時に私は男性が怖くなってしまったのです。そうして、子供をつくるという営み自体に、拒絶反応がでてしまっていました。
もちろん、そんな気持ちはお母様にも王妃様にも誰にも言ってはいませんよ。
恋なんてしなくても、私は充分幸せです。私は、このまま、お母様と幸せに生きていけるし、社交界でも友人がたくさんできました。
私は自分でいうのもなんですが、領地経営と政治的手腕はお母様に負けず劣らずできるようになったんです。これからは、私がお母様を支え家臣を盛り立てさらなるルドレア候爵家の繁栄に尽力するつもりです。
けれど、お母様はなかなか私と男性を引き合わせるのをあきらめてくれませんねぇ。
「ジョセちゃん。グレイス・ブレイ公爵家の夜会に隣国に留学していた次男のサミュエル様が帰ってきて出席するそうよ。
とても、素敵な男性になっているはずだわ。一緒に、行きましょう」
ほらね?また始まってしまいました。お母様が、このお見合いじみた提案をするのは、これで6回目なのです。一週間前は、ナタリー・イーラ公爵夫人の三男でしたし、その前はアヴァ・ハンター伯爵家の次男でした。
結果は、良い友人になっただけです。男性恐怖症と言っても友人としてお話をするだけなら、全く平気なのです。
ただ、接近されるとダメですね。ダンスの時は、とても実は苦痛なのです。腰を抱かれて踊るのは、すっかり苦手になっていました。もちろん、そんな思いは顔には一切出しませんよ?
私は、お母様が大好きだから、ここでもがっかりされたくなくて、行くことを承諾しました。友人が増えるのはいいことですものね?
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
「さぁ、ジョセちゃん。今日は鮮やかな色のドレスにしましょうか? あぁ、このエメラルドグリーンのドレスがいいわ。まぁーー、なにを着ても綺麗よ」
お母様は私を溺愛なさっているので、いつも褒めてくださいます。お母様も再婚する気はなさそうです。王弟のイーストン様はいつのまにかルドレア侯爵家には来なくなりました。
「ジョセちゃんが結婚して、ルドレア女侯爵になったら考えるわ」
そう、イーストン様におっしゃったそうです。困りましたね。私が結婚しないとお母様が幸せになることができないなんて・・・・・・
グレイス・ブレイ公爵家に着くと、鮮やかな緑の髪と瞳の男性がこちらに向かってきます。
背が高くて、お顔だちも優しいです。にっこり微笑むと、目元が緩んでなおさら優しいお顔になります。
「こんばんは。お会いできて光栄です。私は、サミュエル・ブレイです」
私は手の甲にキスをされましたよ。きっと、ぞわっとくるはずです。だって、私は男性に触られるのが苦手・・・・・・え? あら? なぜでしょう? この方に手を触られキスをされても、少しもぞわっとしないのでした。
王太子は、毎月、私にプロポーズしてくるのです。困りましたね。私は、この方を好きですけれど、それは異性としてではないのです。異性として好きになることは、きっと誰に対してもないと思います。
「王太子様、私はそのお気持ちは有り難いですけれど・・・・・・無理なのです」
私は、結婚したくないのですもの。本当のお母様が、どんな目に遭わされたかを聞いた時に私は男性が怖くなってしまったのです。そうして、子供をつくるという営み自体に、拒絶反応がでてしまっていました。
もちろん、そんな気持ちはお母様にも王妃様にも誰にも言ってはいませんよ。
恋なんてしなくても、私は充分幸せです。私は、このまま、お母様と幸せに生きていけるし、社交界でも友人がたくさんできました。
私は自分でいうのもなんですが、領地経営と政治的手腕はお母様に負けず劣らずできるようになったんです。これからは、私がお母様を支え家臣を盛り立てさらなるルドレア候爵家の繁栄に尽力するつもりです。
けれど、お母様はなかなか私と男性を引き合わせるのをあきらめてくれませんねぇ。
「ジョセちゃん。グレイス・ブレイ公爵家の夜会に隣国に留学していた次男のサミュエル様が帰ってきて出席するそうよ。
とても、素敵な男性になっているはずだわ。一緒に、行きましょう」
ほらね?また始まってしまいました。お母様が、このお見合いじみた提案をするのは、これで6回目なのです。一週間前は、ナタリー・イーラ公爵夫人の三男でしたし、その前はアヴァ・ハンター伯爵家の次男でした。
結果は、良い友人になっただけです。男性恐怖症と言っても友人としてお話をするだけなら、全く平気なのです。
ただ、接近されるとダメですね。ダンスの時は、とても実は苦痛なのです。腰を抱かれて踊るのは、すっかり苦手になっていました。もちろん、そんな思いは顔には一切出しませんよ?
私は、お母様が大好きだから、ここでもがっかりされたくなくて、行くことを承諾しました。友人が増えるのはいいことですものね?
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
「さぁ、ジョセちゃん。今日は鮮やかな色のドレスにしましょうか? あぁ、このエメラルドグリーンのドレスがいいわ。まぁーー、なにを着ても綺麗よ」
お母様は私を溺愛なさっているので、いつも褒めてくださいます。お母様も再婚する気はなさそうです。王弟のイーストン様はいつのまにかルドレア侯爵家には来なくなりました。
「ジョセちゃんが結婚して、ルドレア女侯爵になったら考えるわ」
そう、イーストン様におっしゃったそうです。困りましたね。私が結婚しないとお母様が幸せになることができないなんて・・・・・・
グレイス・ブレイ公爵家に着くと、鮮やかな緑の髪と瞳の男性がこちらに向かってきます。
背が高くて、お顔だちも優しいです。にっこり微笑むと、目元が緩んでなおさら優しいお顔になります。
「こんばんは。お会いできて光栄です。私は、サミュエル・ブレイです」
私は手の甲にキスをされましたよ。きっと、ぞわっとくるはずです。だって、私は男性に触られるのが苦手・・・・・・え? あら? なぜでしょう? この方に手を触られキスをされても、少しもぞわっとしないのでした。
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