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姉編
4 アイサアス王視点(プラメイド王国)
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ーーアーメッド王国を取り囲む隣国のひとつのプラメイド王国にてーー
プラメイド王国は珍しい果物が豊富にとれる、常に暑い国だ。そのため女性のほとんどは、下着のような服装のことが多い。胸と腰のあたりを隠すだけの衣装は、踊り子のようでとても色っぽい。私がこの周辺を統一した暁には若くて美しい女には全て、この格好を強要しようと思う。
うん、きっと実に楽しい国になるだろう! ふははははーー♫
今日も儂は酒を飲み美女をはべらし、上機嫌だった。目の前には山盛りのご馳走が並び、裸同然の美女は身をくねらせて躍っている。
最高だな♫ 近々近隣諸国に攻め入って、全ての女を奴隷化してやろう! もちろん、綺麗な女だけは私の専属奴隷ちゃんだ。
そんな楽しい宴は、一人の男がバルコニーから入ってきたことで台無しになった。
「やぁ! アイサアス! 相変わらずなんて締まりのない身体だ! 君は不摂生すぎるなぁ」
誰だ? こんな男には会ったことはなかった。儂は腹の肉をつままれて、その男の爪が人間ではないことがわかった。猛禽類の爪が腹に食い込み、痛くてたまらん!
「ぶ、無礼者がっつ! 腹の肉をつまむな! おい! 兵士隊、この男を捕らえろ!」
儂の言葉に一塊の兵士達が男に襲いかかった。しかし・・・・・・この男は火を操り兵士達の服が、次々と焼け焦げていく・・・・・・
「まだ、戦うのなら命の保証はしない。焦げるのは服だけでは済まないよ?」
一斉に引いてしまった兵士には、情けない思いでいっぱいだ。全く、使えない奴らだ!
「こら! お前ら! 戦え! バカ者どもが! 兵士のくせに命を惜しがるとは・・・・・・なんたる不忠義者だ!」
私の言葉にその男は爆笑していた。
「お前のような怠惰な王のために死にたいだなど誰が思う? お前は王を退け! この王の息子はどこにいる?」
その男の言葉に三人の息子が名乗り出た。男は末っ子のアランに声をかけた。
「お前が跡を継げ! それと、お前の父親は太りすぎだぞ! しばらく水だけ与えておけよ? 肥満は身体に良くない」
なにを勝手なことを言っておるか!
「おい、待て! そんなことは、儂は認めんぞ」
叫ぶ儂をまるっと無視して、男はバルコニーから飛び降りた。
ここは、4階だぞ? 儂らはバルコニーに一斉に出て男の姿を探したが・・・・・・暗闇から姿を現したのは巨大なワイバーン! まさか、かなり昔に絶滅したはず。
空色の身体にコウモリの巨大な翼、頭はドラゴン、脚は猛禽類だ。間違いない! 絶滅したはずの伝説の生き物だ・・・・・・人間じゃないのか・・・・・・
「「「我が大王よ。永遠の忠誠を誓います」」」」
四方から兵士の言葉が飛び交う。お前ら、王を乗り換えるのが早すぎだぞ!
「プラメイド王国を任せていただき光栄でございます。大王様!」
その声に振り向けば、私の三人の息子が臣下の礼をとり跪いていた。
いや、お前らもう臣下になってるの? おかしいだろぉーー!
「明日は、私の結婚式がある。臣下として必ず出席しろよ! 場所はケンドル・コーナー辺境伯の城だ!」
愉快な笑い声とともに去って行く大きなワイバーンに皆、姿が見えなくなるまで跪いていた。
「さてと、出立の用意をしなければ。あぁ、父上は田舎の別荘にでも行ってのんびり余生をおくってください。僕らは力を合わせてこの国を統治していきますから。この女達はもう解放してあげよう。お前達、どこへでも好きな所に行くがいい!」
その言葉とともに、側にいた美女達は一斉にばらけて散っていった。いや、一人ぐらい残ってくれよ・・・・・・
見回せば誰一人いない・・・・・・
あぁ、妃がいた。久しぶりに、妃のもとにでも・・・・・・
「あぁ、父上? 母上はたった今、出て行かれたようです。昔の恋人のところにやっと行ける、とステップを踏んで楽しそうだったと侍女から報告がありました」
「・・・・・・」
プラメイド王国は珍しい果物が豊富にとれる、常に暑い国だ。そのため女性のほとんどは、下着のような服装のことが多い。胸と腰のあたりを隠すだけの衣装は、踊り子のようでとても色っぽい。私がこの周辺を統一した暁には若くて美しい女には全て、この格好を強要しようと思う。
うん、きっと実に楽しい国になるだろう! ふははははーー♫
今日も儂は酒を飲み美女をはべらし、上機嫌だった。目の前には山盛りのご馳走が並び、裸同然の美女は身をくねらせて躍っている。
最高だな♫ 近々近隣諸国に攻め入って、全ての女を奴隷化してやろう! もちろん、綺麗な女だけは私の専属奴隷ちゃんだ。
そんな楽しい宴は、一人の男がバルコニーから入ってきたことで台無しになった。
「やぁ! アイサアス! 相変わらずなんて締まりのない身体だ! 君は不摂生すぎるなぁ」
誰だ? こんな男には会ったことはなかった。儂は腹の肉をつままれて、その男の爪が人間ではないことがわかった。猛禽類の爪が腹に食い込み、痛くてたまらん!
「ぶ、無礼者がっつ! 腹の肉をつまむな! おい! 兵士隊、この男を捕らえろ!」
儂の言葉に一塊の兵士達が男に襲いかかった。しかし・・・・・・この男は火を操り兵士達の服が、次々と焼け焦げていく・・・・・・
「まだ、戦うのなら命の保証はしない。焦げるのは服だけでは済まないよ?」
一斉に引いてしまった兵士には、情けない思いでいっぱいだ。全く、使えない奴らだ!
「こら! お前ら! 戦え! バカ者どもが! 兵士のくせに命を惜しがるとは・・・・・・なんたる不忠義者だ!」
私の言葉にその男は爆笑していた。
「お前のような怠惰な王のために死にたいだなど誰が思う? お前は王を退け! この王の息子はどこにいる?」
その男の言葉に三人の息子が名乗り出た。男は末っ子のアランに声をかけた。
「お前が跡を継げ! それと、お前の父親は太りすぎだぞ! しばらく水だけ与えておけよ? 肥満は身体に良くない」
なにを勝手なことを言っておるか!
「おい、待て! そんなことは、儂は認めんぞ」
叫ぶ儂をまるっと無視して、男はバルコニーから飛び降りた。
ここは、4階だぞ? 儂らはバルコニーに一斉に出て男の姿を探したが・・・・・・暗闇から姿を現したのは巨大なワイバーン! まさか、かなり昔に絶滅したはず。
空色の身体にコウモリの巨大な翼、頭はドラゴン、脚は猛禽類だ。間違いない! 絶滅したはずの伝説の生き物だ・・・・・・人間じゃないのか・・・・・・
「「「我が大王よ。永遠の忠誠を誓います」」」」
四方から兵士の言葉が飛び交う。お前ら、王を乗り換えるのが早すぎだぞ!
「プラメイド王国を任せていただき光栄でございます。大王様!」
その声に振り向けば、私の三人の息子が臣下の礼をとり跪いていた。
いや、お前らもう臣下になってるの? おかしいだろぉーー!
「明日は、私の結婚式がある。臣下として必ず出席しろよ! 場所はケンドル・コーナー辺境伯の城だ!」
愉快な笑い声とともに去って行く大きなワイバーンに皆、姿が見えなくなるまで跪いていた。
「さてと、出立の用意をしなければ。あぁ、父上は田舎の別荘にでも行ってのんびり余生をおくってください。僕らは力を合わせてこの国を統治していきますから。この女達はもう解放してあげよう。お前達、どこへでも好きな所に行くがいい!」
その言葉とともに、側にいた美女達は一斉にばらけて散っていった。いや、一人ぐらい残ってくれよ・・・・・・
見回せば誰一人いない・・・・・・
あぁ、妃がいた。久しぶりに、妃のもとにでも・・・・・・
「あぁ、父上? 母上はたった今、出て行かれたようです。昔の恋人のところにやっと行ける、とステップを踏んで楽しそうだったと侍女から報告がありました」
「・・・・・・」
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