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王妃様の処分は自業自得 ?(王妃様視点) ※ 残酷シーンあり ご注意くださいませ。
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途中から、私だけが娼館に行かされた。
「ちょっと! 私をこんな所で働かせようと言うの? この私を! 絶対に嫌だからね!」
私の美貌はまだ衰えてはいない。だからといって、このような憂き目に遭うとは・・・・・・情けない・・・・・・
私は隣国の王族の血が入っている高貴な生まれなのに・・・・・・
「おい、ばぁさん! さっさと仕事にとりかかれ!」
命令してきた男が、粗末な服とバケツとモップを持ってきた。
あら? ・・・・・・これって・・・・・・
「おい、ばぁさん! 早く、掃除をはじめろよ! まずは、トイレ掃除からだな」
私は、自分の姿を鏡にうつす。まだまだ、充分美しく、ばぁさんと言われる歳でもなかった。
「これは、どういうことなのか・・・・・・」
私が、疑問に思っていると、その男はクスリと笑った。
「ここは、25歳までしか女と認めない娼館だぜ? あんたの歳だと、いいとこ掃除婦だよ」
「・・・・・・掃除婦・・・・・・」
酔っ払いが吐いたものが一面に広がるトイレは、臭いなんてものじゃなかった。
トイレの汚物と吐しゃ物と、アルコールのよどんだ臭いに吐き気がこみ上げてくる。
5棟並んでいる娼館のすべてのトイレ掃除をさせられる。朝から晩まで、トイレの便器を磨き続ける。
この罰はなんなのだ?
高貴な者に対する罰は死罪だ。毒か断頭台の露と消える。だからこそ、歴史のなかで語り継がれて悲劇のヒロインにも悪女にもなれるのに、この罰は・・・・・・陳腐すぎる・・・・・・
私は、このまま生きるなら、華々しく散ることを望む。歴史に残る悪女として名を残してやろう。
昼間に堂々とそこを抜け出して、歩いていると見知った馬車が通りがかった。
「止りなさい。テルス伯爵夫人。私です! 王妃です」
私が、馬車の前に駆け出すと、テルス伯爵夫人は小窓から顔をだした。
「王妃様? あら、まぁ、噂は本当だったのですね! 掃除婦になった王妃様なんて初めてですわ! あっははは」
「なにが、おかしいのです?」
私は、腹が立って叫んだ。
「だって、その理由をご存じですか? 『殺す価値もないクズだから』だそうです。あぁ、元王妃を助けると縛り首という噂もあります。あと、『私こそは元王妃だ』と言ってまわる女乞食が青空広場には、たくさんいるそうです。おもしろいですね?」
「・・・・・・」
私は、飛んできた龍が側で見ていて、薄笑いを浮かべて戻っていったことを知らなかった。
青空広場に行ってみると、たくさんの浮浪者がいて、宮廷の真似事をしていた。
「私こそが王妃ですよ! 無礼者! 私の命令がきけないの?」
「うふふ。私こそが王妃ですわ。ほら、高貴な血筋の顔がわからないのですか?」
「バカ者どもが! 私が本物だ! これを見よ! 王家の指輪がこの薬指にあるのが証拠だ。お前達はただの乞食だろう!」
私が叫ぶと、一斉に女達がこちらに振り返った。男の浮浪者達も、それに反応する。
「「「お前が本物の王妃? それなら、その指輪をおくれよ」」」
「「「本物なら、お前は、さんざん贅沢してきたんだろう?」」」
「「「お前と残酷王子は、金を湯水のように使いまくったって聞いてるよ」」」
「「「俺たちが失業したのはお前らのせいだ! 責任をとれよ?」」」 「「「指輪をくれーーぇ」」」 「「「殴らせろ!」」」
「「「俺は蹴りたい」」」
そのキチガイの集団の怒りがどんどん増幅していくのがわかる。
棒きれを持って、近づいてくる者。鎌のようなものを持ってくる者。散々に叩かれて殴られて、刺されて・・・・・・
私は、もう決して目覚めることはなかった。
「ちょっと! 私をこんな所で働かせようと言うの? この私を! 絶対に嫌だからね!」
私の美貌はまだ衰えてはいない。だからといって、このような憂き目に遭うとは・・・・・・情けない・・・・・・
私は隣国の王族の血が入っている高貴な生まれなのに・・・・・・
「おい、ばぁさん! さっさと仕事にとりかかれ!」
命令してきた男が、粗末な服とバケツとモップを持ってきた。
あら? ・・・・・・これって・・・・・・
「おい、ばぁさん! 早く、掃除をはじめろよ! まずは、トイレ掃除からだな」
私は、自分の姿を鏡にうつす。まだまだ、充分美しく、ばぁさんと言われる歳でもなかった。
「これは、どういうことなのか・・・・・・」
私が、疑問に思っていると、その男はクスリと笑った。
「ここは、25歳までしか女と認めない娼館だぜ? あんたの歳だと、いいとこ掃除婦だよ」
「・・・・・・掃除婦・・・・・・」
酔っ払いが吐いたものが一面に広がるトイレは、臭いなんてものじゃなかった。
トイレの汚物と吐しゃ物と、アルコールのよどんだ臭いに吐き気がこみ上げてくる。
5棟並んでいる娼館のすべてのトイレ掃除をさせられる。朝から晩まで、トイレの便器を磨き続ける。
この罰はなんなのだ?
高貴な者に対する罰は死罪だ。毒か断頭台の露と消える。だからこそ、歴史のなかで語り継がれて悲劇のヒロインにも悪女にもなれるのに、この罰は・・・・・・陳腐すぎる・・・・・・
私は、このまま生きるなら、華々しく散ることを望む。歴史に残る悪女として名を残してやろう。
昼間に堂々とそこを抜け出して、歩いていると見知った馬車が通りがかった。
「止りなさい。テルス伯爵夫人。私です! 王妃です」
私が、馬車の前に駆け出すと、テルス伯爵夫人は小窓から顔をだした。
「王妃様? あら、まぁ、噂は本当だったのですね! 掃除婦になった王妃様なんて初めてですわ! あっははは」
「なにが、おかしいのです?」
私は、腹が立って叫んだ。
「だって、その理由をご存じですか? 『殺す価値もないクズだから』だそうです。あぁ、元王妃を助けると縛り首という噂もあります。あと、『私こそは元王妃だ』と言ってまわる女乞食が青空広場には、たくさんいるそうです。おもしろいですね?」
「・・・・・・」
私は、飛んできた龍が側で見ていて、薄笑いを浮かべて戻っていったことを知らなかった。
青空広場に行ってみると、たくさんの浮浪者がいて、宮廷の真似事をしていた。
「私こそが王妃ですよ! 無礼者! 私の命令がきけないの?」
「うふふ。私こそが王妃ですわ。ほら、高貴な血筋の顔がわからないのですか?」
「バカ者どもが! 私が本物だ! これを見よ! 王家の指輪がこの薬指にあるのが証拠だ。お前達はただの乞食だろう!」
私が叫ぶと、一斉に女達がこちらに振り返った。男の浮浪者達も、それに反応する。
「「「お前が本物の王妃? それなら、その指輪をおくれよ」」」
「「「本物なら、お前は、さんざん贅沢してきたんだろう?」」」
「「「お前と残酷王子は、金を湯水のように使いまくったって聞いてるよ」」」
「「「俺たちが失業したのはお前らのせいだ! 責任をとれよ?」」」 「「「指輪をくれーーぇ」」」 「「「殴らせろ!」」」
「「「俺は蹴りたい」」」
そのキチガイの集団の怒りがどんどん増幅していくのがわかる。
棒きれを持って、近づいてくる者。鎌のようなものを持ってくる者。散々に叩かれて殴られて、刺されて・・・・・・
私は、もう決して目覚めることはなかった。
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