21 / 23
強制労働の場(コミカルな展開版)
しおりを挟む
※こちらは笑える?展開かも。シラミやノミに悩まされるコミカルなざまぁ?になっています。シラミやノミを想像するのが苦手という方は自己判断でお読みください。
•───⋅⋆⁺‧₊☽⛦☾₊‧⁺⋆⋅───•
坑道のなかは狭くて空気が重い。壁や天井には鉱石が露出し、ところどころで坑道用ランプの明かりが薄暗い空間を照らす。労働者たちは無言でエメラルドの原石を掘り続けていた。
デラノとキャリーもつるはしで石を砕き、エメラルドの鉱石を少しずつ削り出している。ここに送られてわずか三日しか経っていないにも拘わらず、ふたりの服はボロボロで汚れにまみれた体からは、酸っぱい匂いが漂っていた。
「くさいわね! デラノ、もう少しあっちに行ってよ。あんたの髪からおかしな匂いがするわよ」
「キャリーこそ、ぼさぼさの長い髪が妖怪みたいだ。しかも、なんか小さな粒みたいな……なんだ、これ? うわっ、動いてる!」
「えっ? なになに? なにが動いているのよ? ん? ただのゴミでしょう? きゃぁ~、生きてるわよ、これ……動いてる」
鞭をもった監視者のひとり、ホリスがピシリッとふたりの立つ地面を打ちつける。大柄で屈強な体つきなのに、酒に酔うと「女性に生まれたかった」とおいおい泣く、心は乙女な男であった。
「そこの若夫婦、サボるんじゃないわよぉ~。まったくシラミぐらいで騒いで……ここにはシラミもノミもゴキブリもいるのよぉ。当たり前のことでしょぉ~。生きている証拠~。共存するって素晴らしいわねっ」
腰をくねくねと揺らせながら、うふふっと笑うホリスの唇には、うっすら口紅が塗られていた。
「あいつはやばいよ。なんか去り際に僕のお尻にタッチしたような気がするんだ」
「ばかばかしい。ただの気のせいだわよ。それより、デラノがもっと早くエレノア様に謝ってたら、こんな場所にいなかったのよ!」
デラノは首を振りながら、ため息をついた。
「なんだって僕のせいなんだ? 君がクロネリー男爵夫人に悪さをしたからだろう? あれは犯罪だよ。国が違えば、絞首刑さ」
以前は暇さえあれば密会を重ね愛を囁きあっていたはずなのに、今のふたりはいつも喧嘩ばかりだ。
エメラルド鉱山の施設はどこも不衛生で、衛生管理などはまるで考慮されていなかった。毎日汗をかいているにもかかわらず身体を洗うのは数日おきで、清潔さを保つことなど到底できない。そのため、この場所ではシラミやノミ、さらにはゴキブリやハエなどが大量に発生していた。
シラミ──それはデラノとキャリーにとって、まさに手強い宿敵だった。毎日、耐え難いかゆみに悩まされ、眠れない夜を過ごす日々が続く。
「皆にプレゼントがあるわよぉ~。これ、シラミ取りに効く特製オイル。私の自信作なの。ただし、注意書きはちゃんと読んでね!」
ある日、ホリスが鉱山の仲間たちにシラミ退治オイルを配った。鉱夫たちはその効果を期待して、歓声を上げた。
「やった! これでシラミとはおさらばだ!」
デラノはさっそくオイルを手に取り、髪や脇毛、さらには下の毛にまで塗り込んだ。キャリーも同じように体中にオイルを塗り込むと、二人は爽やかな香りに包まれ、満足そうに頷き合った。
「しっかり効かせるために、夕方まで放っておくぞ」
「うん、賛成! オイルの成分をしっかりと染みこませるのね?」
だが、時間が経つにつれて、状況は思いもよらぬ方向へと進んでいった。ちなみに、二人がオイルを塗ったのは朝のこと。今ではすっかり日が暮れかかり、辺りは薄暗くなり始めている。
「なんだ、これ……痛ぇ!」
デラノは急に頭や脇の下、下腹部にヒリヒリとした痛みを感じ始める。
「おい、キャリー! これ、やばくないか?」
「え? うわっ、私も痛い!」
二人は慌ててオイルを洗い流そうとするが、事態は既に手遅れだった。そこにホリスが軽やかに現れる。
「どうしたのぉ~? あら、大変! それ、すぐに洗い流すタイプなのよ。注意書き、読まなかったの? まぁ大丈夫、毛根が死滅するだけだから☆」
「毛根が……死滅? それって、もう髪が生えないってことか?」
デラノは叫びながら頭を押さえたが、黒髪が次々と抜け落ちていく。
「あっ、あぁ~! 僕の髪がぁ~!」
キャリーも同様で、桃色の髪が床に散らばり、オイルまみれの髪にはたくさんのシラミの死骸が絡まっていた。シラミ退治は確かに成功したが、彼らにとってはあまりにも代償が大きかった。
それ以来、デラノとキャリーは常に帽子を手放せない生活を送ることとなった。
そして、次に二人を苦しめたのはノミだった。シラミの問題が片付いたと思った矢先、今度は全身を掻きむしり、眠れぬ夜が続く日々が始まった。そんな中、鉱山で働く別の労働者から「ケムイダケダヨ草を燃やせばノミが退散する」という噂を耳にする。デラノはその草を急いで集め、希望に満ちた表情で言った。
「これで今夜はぐっすり眠れるぞ!」
彼は草の束に火をつけた。煙がもくもくと立ち上り、あっという間に小屋全体に広がっていく。しかし、煙は想像以上に濃く、ノミどころか二人の目にも容赦なく入り込んできた。
「うっ……ゴホゴホッ! 息が……できない!」
キャリーが激しく咳き込み、デラノも慌てて鼻と口を押さえる。
「おい、本当に息ができないぞ!」
「バカね、手で鼻と口を押さえているからよ!」
慌てて窓を開けるが、すでに小屋は煙で満たされ、次第に火が回り始めた。
「外に出ろ!」
デラノはキャリーの腕を掴み、二人で小屋の外へ逃げ出す。冷たい夜風に包まれ、肩で息をしながら互いを見つめ合う。
「小屋が……燃えちゃったわよ……」
涙目で訴えるキャリーに、デラノは汗を拭いながら反論する。
「まさかこんなことになるなんて思わなかったさ。でも、ノミは……たぶんいなくなっただろ?」
だが、キャリーが腕を掻きながら指さした先では、元気に飛び跳ねるノミたちの姿があった。
二人は絶望に打ちひしがれた。結局、その夜から外で震えながら寝ることになったが、しがみついてくるノミは、彼らから離れることはなかった。
•───⋅⋆⁺‧₊☽⛦☾₊‧⁺⋆⋅───•
次回は、通常よくあるパターンかも的なざまぁで、読者様の意見をとりいれたものを、書かせていただきます。多分、次のが一番しっくりくるかも。
•───⋅⋆⁺‧₊☽⛦☾₊‧⁺⋆⋅───•
坑道のなかは狭くて空気が重い。壁や天井には鉱石が露出し、ところどころで坑道用ランプの明かりが薄暗い空間を照らす。労働者たちは無言でエメラルドの原石を掘り続けていた。
デラノとキャリーもつるはしで石を砕き、エメラルドの鉱石を少しずつ削り出している。ここに送られてわずか三日しか経っていないにも拘わらず、ふたりの服はボロボロで汚れにまみれた体からは、酸っぱい匂いが漂っていた。
「くさいわね! デラノ、もう少しあっちに行ってよ。あんたの髪からおかしな匂いがするわよ」
「キャリーこそ、ぼさぼさの長い髪が妖怪みたいだ。しかも、なんか小さな粒みたいな……なんだ、これ? うわっ、動いてる!」
「えっ? なになに? なにが動いているのよ? ん? ただのゴミでしょう? きゃぁ~、生きてるわよ、これ……動いてる」
鞭をもった監視者のひとり、ホリスがピシリッとふたりの立つ地面を打ちつける。大柄で屈強な体つきなのに、酒に酔うと「女性に生まれたかった」とおいおい泣く、心は乙女な男であった。
「そこの若夫婦、サボるんじゃないわよぉ~。まったくシラミぐらいで騒いで……ここにはシラミもノミもゴキブリもいるのよぉ。当たり前のことでしょぉ~。生きている証拠~。共存するって素晴らしいわねっ」
腰をくねくねと揺らせながら、うふふっと笑うホリスの唇には、うっすら口紅が塗られていた。
「あいつはやばいよ。なんか去り際に僕のお尻にタッチしたような気がするんだ」
「ばかばかしい。ただの気のせいだわよ。それより、デラノがもっと早くエレノア様に謝ってたら、こんな場所にいなかったのよ!」
デラノは首を振りながら、ため息をついた。
「なんだって僕のせいなんだ? 君がクロネリー男爵夫人に悪さをしたからだろう? あれは犯罪だよ。国が違えば、絞首刑さ」
以前は暇さえあれば密会を重ね愛を囁きあっていたはずなのに、今のふたりはいつも喧嘩ばかりだ。
エメラルド鉱山の施設はどこも不衛生で、衛生管理などはまるで考慮されていなかった。毎日汗をかいているにもかかわらず身体を洗うのは数日おきで、清潔さを保つことなど到底できない。そのため、この場所ではシラミやノミ、さらにはゴキブリやハエなどが大量に発生していた。
シラミ──それはデラノとキャリーにとって、まさに手強い宿敵だった。毎日、耐え難いかゆみに悩まされ、眠れない夜を過ごす日々が続く。
「皆にプレゼントがあるわよぉ~。これ、シラミ取りに効く特製オイル。私の自信作なの。ただし、注意書きはちゃんと読んでね!」
ある日、ホリスが鉱山の仲間たちにシラミ退治オイルを配った。鉱夫たちはその効果を期待して、歓声を上げた。
「やった! これでシラミとはおさらばだ!」
デラノはさっそくオイルを手に取り、髪や脇毛、さらには下の毛にまで塗り込んだ。キャリーも同じように体中にオイルを塗り込むと、二人は爽やかな香りに包まれ、満足そうに頷き合った。
「しっかり効かせるために、夕方まで放っておくぞ」
「うん、賛成! オイルの成分をしっかりと染みこませるのね?」
だが、時間が経つにつれて、状況は思いもよらぬ方向へと進んでいった。ちなみに、二人がオイルを塗ったのは朝のこと。今ではすっかり日が暮れかかり、辺りは薄暗くなり始めている。
「なんだ、これ……痛ぇ!」
デラノは急に頭や脇の下、下腹部にヒリヒリとした痛みを感じ始める。
「おい、キャリー! これ、やばくないか?」
「え? うわっ、私も痛い!」
二人は慌ててオイルを洗い流そうとするが、事態は既に手遅れだった。そこにホリスが軽やかに現れる。
「どうしたのぉ~? あら、大変! それ、すぐに洗い流すタイプなのよ。注意書き、読まなかったの? まぁ大丈夫、毛根が死滅するだけだから☆」
「毛根が……死滅? それって、もう髪が生えないってことか?」
デラノは叫びながら頭を押さえたが、黒髪が次々と抜け落ちていく。
「あっ、あぁ~! 僕の髪がぁ~!」
キャリーも同様で、桃色の髪が床に散らばり、オイルまみれの髪にはたくさんのシラミの死骸が絡まっていた。シラミ退治は確かに成功したが、彼らにとってはあまりにも代償が大きかった。
それ以来、デラノとキャリーは常に帽子を手放せない生活を送ることとなった。
そして、次に二人を苦しめたのはノミだった。シラミの問題が片付いたと思った矢先、今度は全身を掻きむしり、眠れぬ夜が続く日々が始まった。そんな中、鉱山で働く別の労働者から「ケムイダケダヨ草を燃やせばノミが退散する」という噂を耳にする。デラノはその草を急いで集め、希望に満ちた表情で言った。
「これで今夜はぐっすり眠れるぞ!」
彼は草の束に火をつけた。煙がもくもくと立ち上り、あっという間に小屋全体に広がっていく。しかし、煙は想像以上に濃く、ノミどころか二人の目にも容赦なく入り込んできた。
「うっ……ゴホゴホッ! 息が……できない!」
キャリーが激しく咳き込み、デラノも慌てて鼻と口を押さえる。
「おい、本当に息ができないぞ!」
「バカね、手で鼻と口を押さえているからよ!」
慌てて窓を開けるが、すでに小屋は煙で満たされ、次第に火が回り始めた。
「外に出ろ!」
デラノはキャリーの腕を掴み、二人で小屋の外へ逃げ出す。冷たい夜風に包まれ、肩で息をしながら互いを見つめ合う。
「小屋が……燃えちゃったわよ……」
涙目で訴えるキャリーに、デラノは汗を拭いながら反論する。
「まさかこんなことになるなんて思わなかったさ。でも、ノミは……たぶんいなくなっただろ?」
だが、キャリーが腕を掻きながら指さした先では、元気に飛び跳ねるノミたちの姿があった。
二人は絶望に打ちひしがれた。結局、その夜から外で震えながら寝ることになったが、しがみついてくるノミは、彼らから離れることはなかった。
•───⋅⋆⁺‧₊☽⛦☾₊‧⁺⋆⋅───•
次回は、通常よくあるパターンかも的なざまぁで、読者様の意見をとりいれたものを、書かせていただきます。多分、次のが一番しっくりくるかも。
900
お気に入りに追加
2,348
あなたにおすすめの小説
誰でもよいのであれば、私でなくてもよろしいですよね?
miyumeri
恋愛
「まぁ、婚約者なんてそれなりの家格と財産があればだれでもよかったんだよ。」
2か月前に婚約した彼は、そう友人たちと談笑していた。
そうですか、誰でもいいんですね。だったら、私でなくてもよいですよね?
最初、この馬鹿子息を主人公に書いていたのですが
なんだか、先にこのお嬢様のお話を書いたほうが
彼の心象を表現しやすいような気がして、急遽こちらを先に
投稿いたしました。来週お馬鹿君のストーリーを投稿させていただきます。
お読みいただければ幸いです。
【完結】今世も裏切られるのはごめんなので、最愛のあなたはもう要らない
曽根原ツタ
恋愛
隣国との戦時中に国王が病死し、王位継承権を持つ男子がひとりもいなかったため、若い王女エトワールは女王となった。だが──
「俺は彼女を愛している。彼女は俺の子を身篭った」
戦場から帰還した愛する夫の隣には、別の女性が立っていた。さらに彼は、王座を奪うために女王暗殺を企てる。
そして。夫に剣で胸を貫かれて死んだエトワールが次に目が覚めたとき、彼と出会った日に戻っていて……?
──二度目の人生、私を裏切ったあなたを絶対に愛しません。
★小説家になろうさまでも公開中
公爵様は幼馴染に夢中のようですので別れましょう
カミツドリ
恋愛
伯爵令嬢のレミーラは公爵閣下と婚約をしていた。
しかし、公爵閣下は幼馴染に夢中になっている……。
レミーラが注意をしても、公爵は幼馴染との関係性を見直す気はないようだ。
それならば婚約解消をしましょうと、レミーラは公爵閣下と別れることにする。
しかし、女々しい公爵はレミーラに縋りよって来る。
レミーラは王子殿下との新たな恋に忙しいので、邪魔しないでもらえますか? と元婚約者を冷たく突き放すのだった。覆水盆に返らず、ここに極まれり……。
もう長くは生きられないので好きに行動したら、大好きな公爵令息に溺愛されました
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユリアは、8歳の時に両親を亡くして以降、叔父に引き取られたものの、厄介者として虐げられて生きてきた。さらにこの世界では命を削る魔法と言われている、治癒魔法も長年強要され続けてきた。
そのせいで体はボロボロ、髪も真っ白になり、老婆の様な見た目になってしまったユリア。家の外にも出してもらえず、メイド以下の生活を強いられてきた。まさに、この世の地獄を味わっているユリアだが、“どんな時でも笑顔を忘れないで”という亡き母の言葉を胸に、どんなに辛くても笑顔を絶やすことはない。
そんな辛い生活の中、15歳になったユリアは貴族学院に入学する日を心待ちにしていた。なぜなら、昔自分を助けてくれた公爵令息、ブラックに会えるからだ。
「どうせもう私は長くは生きられない。それなら、ブラック様との思い出を作りたい」
そんな思いで、意気揚々と貴族学院の入学式に向かったユリア。そこで久しぶりに、ブラックとの再会を果たした。相変わらず自分に優しくしてくれるブラックに、ユリアはどんどん惹かれていく。
かつての友人達とも再開し、楽しい学院生活をスタートさせたかのように見えたのだが…
※虐げられてきたユリアが、幸せを掴むまでのお話しです。
ザ・王道シンデレラストーリーが書きたくて書いてみました。
よろしくお願いしますm(__)m
【完結】妹に全部奪われたので、公爵令息は私がもらってもいいですよね。
曽根原ツタ
恋愛
ルサレテには完璧な妹ペトロニラがいた。彼女は勉強ができて刺繍も上手。美しくて、優しい、皆からの人気者だった。
ある日、ルサレテが公爵令息と話しただけで彼女の嫉妬を買い、階段から突き落とされる。咄嗟にペトロニラの腕を掴んだため、ふたり一緒に転落した。
その後ペトロニラは、階段から突き落とそうとしたのはルサレテだと嘘をつき、婚約者と家族を奪い、意地悪な姉に仕立てた。
ルサレテは、妹に全てを奪われたが、妹が慕う公爵令息を味方にすることを決意して……?
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
婚約者様、王女様を優先するならお好きにどうぞ
曽根原ツタ
恋愛
オーガスタの婚約者が王女のことを優先するようになったのは――彼女の近衛騎士になってからだった。
婚約者はオーガスタとの約束を、王女の護衛を口実に何度も破った。
美しい王女に付きっきりな彼への不信感が募っていく中、とある夜会で逢瀬を交わすふたりを目撃したことで、遂に婚約解消を決意する。
そして、その夜会でたまたま王子に会った瞬間、前世の記憶を思い出し……?
――病弱な王女を優先したいなら、好きにすればいいですよ。私も好きにしますので。
殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね
さこの
恋愛
恋がしたい。
ウィルフレッド殿下が言った…
それではどうぞ、美しい恋をしてください。
婚約者候補から外れるようにと同じく婚約者候補のマドレーヌ様が話をつけてくださりました!
話の視点が回毎に変わることがあります。
緩い設定です。二十話程です。
本編+番外編の別視点
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる