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おまけ 優さんの実家の末路(優さんの母視点)
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五条家の末路(姑視点)
※こちら読者様のリクエストにより追筆です。暗いし残酷ですよ😅R15。ご注意ください。後味悪い保証付き😨😰
大丈夫な方だけどうぞ!!
長男の優はとても出来がいいけれど、私が大事なのは次男の冬馬と長女の美波だ。昔から、子供は出来が悪い子ほどかわいいと言うけれど、本当にそうだ。
高校で虐めに遭って、学校に行くぐらいなら死ぬ、と言いだして二人とも登校拒否。それなら無理に行かなくてもいい。五条家は昔からの大地主で、資産もあるしどうってことない。
外車が欲しいと言えば買ってやり、パチンコ代もあげてきた。不味いなと思いだしたのは優が結婚して、この家を出ると言いだした時だ。とてもしっかりした”いろは”という女性を連れてきたのだ。
「優さんからお話は聞いていますよ。ニートをいつまで続けさせるのですか? いくら資産がおありでも毎日のようにパチンコに行き、ゲームを課金するような生活は、いつか破綻しますよね?」
「そ、そんなこと・・・・・・貴女に関係あるの?」
「ありますとも! 優さんの妹や弟なら、なにかあったら私達に負担がきますよね? 私は理不尽な要求や負担に応じる気は毛頭ありませんから。家の手伝いでもいいんですよ? レタスの収穫を手伝うとか、家事をすることから始めさせてみてください。自分で稼ぐことを放棄した人間は、生きていても迷惑でしかありません」
「なんて酷いことを言うのよ! あの子達は病気なのよ! うつ病の気があるんだから・・・・・・」
「だったら、病院にいれて遊びに行かせないでください。パチンコ行く元気があるなら、畑の仕事ぐらいお手伝いできるはずです」
「なんてことを言うのよ! 畑仕事は大変じゃないの? パチンコは椅子に座って楽にできる趣味だから大丈夫なのよ」
「そうですか。いつか、必ず後悔するでしょう。私達は結婚したら別の場所に家を買って住みますから」
「え? なにを言っているの? 優は跡取り息子ですよ」
「だって、働かない寄生する気満々な人間が二人もいるところなんて、先がどうなるかわかりますからね。私、ニート生活支援課の課長をしております。こんなケースは腐るほど見ていますから」
この女はダメだ。キリッとした美人で、自信満々な生意気な小娘! 優が出て行ったらこの家はお終いだわ。
そんな時に・・・・・・いかにも頭が弱そうな色っぽい小学校の先生・結愛がやってきた。聞けば、あのいろはの妹だという。
ーーこっちのほうが、全然いいじゃない!
しかし・・・・・・どうしてこうなった? 娘の美波が結愛を脅して給料をくすねていたなんて知らなかった。家のローンとして要求したお金は優に払わせた。母屋の維持費も新居の維持費も優もち。結愛にはお給料を5万だけ家に入れろとしか言っていない。
しかも媚薬がどうのって・・・・・・あれが媚薬のせいだなんて知らなかった。酔っていただけかと思ったのに・・・・・・
美波は逮捕され・・・・・・結愛とその両親は自殺・・・・・・なんたる醜聞・・・・・・恥ずかしくて外も歩けなかった。婦人会でも仲間外れにされ、昔からの友人も去っていった。レタス農家だからバイトも数人雇っていたが、皆辞めていった。
「どうしたらいい?」と私が優に尋ねると、「さぁ?」と言い捨て議員を辞め、アメリカに行ってしまった。それから、ずっと連絡は来ない。
冬馬は相変わらずパチンコとゲームだし、夫はショックで呆けかかってブツブツいいながら近所を徘徊するようになった。
そのうち美波も刑期を終え帰ってくると、男をとっかえひっかえ連れ込み、冬馬と働きもせずパチンコ三昧。さらにホストクラブに通いはじめると・・・・・・お金の無心は激しくなり、暴力もふるいだす。
地獄のような日々が始まる。際限なく金を要求する美波に、断れば殴る蹴るの暴行が始まる。私の顔は痣だらけになり、目は腫れて開かないことも。唇の端は切れ、足にはタバコの火を押しつけられた跡が無数にできた。
「拓也をあたしの力でナンバーワンにしてやるのよぉーー! なんで邪魔すんだよぉ! ばばぁ! 金だせよぉ!!」
ーー私の髪を引っ張り、鬼の形相で叫ぶこの女は、本当に私の娘なの?
それから2年後、五条家は破産した。土地も家も全て失い・・・・・・日もささない安アパートで私と美波、冬馬もいる。夫は寝たきり介護になり、生活保護をもらってもすぐにこいつらがパチンコで使い込む。もう、家賃も払えないんだよ。
あぁ、私は、あのいろはって小娘が言った言葉を思い出す。
「いつか、後悔しますよ。自分で稼ぐことを放棄した人間は、生きていても迷惑でしかありません」
ーーいろはさん。あんたの言った通りだったよ。私がバカだったんだよ。
あれほど可愛いと、大事だと、守ってきた子供達に今は殺意しか感じない。
美波と冬馬さえいなければ・・・・・・私は夜中に台所から包丁を持ちだして・・・・・・
完
※すっごい暗い話になって、作者も戸惑っております😅すいません💦
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
以下宣伝です🌷🌼
ライト文芸大賞エントリー作品
「愛を教えてくれた人」
こちらは明るい展開の、悲しい面もありますが、これとは全く違う作風になっております。
応援していただけると嬉しいです。
(. ❛ ᴗ ❛.)
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外車が欲しいと言えば買ってやり、パチンコ代もあげてきた。不味いなと思いだしたのは優が結婚して、この家を出ると言いだした時だ。とてもしっかりした”いろは”という女性を連れてきたのだ。
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「だったら、病院にいれて遊びに行かせないでください。パチンコ行く元気があるなら、畑の仕事ぐらいお手伝いできるはずです」
「なんてことを言うのよ! 畑仕事は大変じゃないの? パチンコは椅子に座って楽にできる趣味だから大丈夫なのよ」
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美波は逮捕され・・・・・・結愛とその両親は自殺・・・・・・なんたる醜聞・・・・・・恥ずかしくて外も歩けなかった。婦人会でも仲間外れにされ、昔からの友人も去っていった。レタス農家だからバイトも数人雇っていたが、皆辞めていった。
「どうしたらいい?」と私が優に尋ねると、「さぁ?」と言い捨て議員を辞め、アメリカに行ってしまった。それから、ずっと連絡は来ない。
冬馬は相変わらずパチンコとゲームだし、夫はショックで呆けかかってブツブツいいながら近所を徘徊するようになった。
そのうち美波も刑期を終え帰ってくると、男をとっかえひっかえ連れ込み、冬馬と働きもせずパチンコ三昧。さらにホストクラブに通いはじめると・・・・・・お金の無心は激しくなり、暴力もふるいだす。
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後味悪いというより
これしか方法はないよなぁ
といいますか、双方の親は
最後の最後で目が覚めたのですね
こうならない方法としては
いろはと優さんがかなり強硬手段を
とるしかなかったでしょうが
じつはいろははそこまで優さんに
惚れていなかったし(ですよね(・・;)
優さんは妹との酒席に(家族と一緒でも)
ついてはいけなかった
物理的に離れるしかない
万が一罠に嵌められても
結婚はしてはいけなかった
しかし、いろはも優もどこか
甘かった
ゆえに妹弟たちを助長させた
なるべくしてなった
ですよね(・_・;
つくづく
そうなるよね!
が読み終わった時の感想です!
読み応えアリました
ありがとうございました😊
٩(*´︶`*)۶おはよ〜♬
うわ
あさぎちゃん
これけっこうキツい話だったけど(-_-;)
感想の返信を書くのに、改めて今読み返したんですけど
すごい暗いんだけど(笑)
多分ね、荒んだ心の時に入ってたのかなあ(¯∇¯٥)
リアルで嫌なことあると作風は暗くなるんですけど
あんまり暗くて残酷な物ばかりでも飽きるので
たまに良い話ꉂꉂ(˃ᗜ˂๑も書いてるよーー
これからジム行くとこーー
しかし
この話は朝読むもんじゃないズラ💦
感想ありがとうねෆ❛ั◡❛ัෆ✩⃛*⁎
ガラガラッ!|||||┝ヾ(๑ơ◡ơ๑)ノ゙┥|||||コンバンワ♡
陰惨な小説にようこそ
おいでやす(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)ペコリ
>自分達でけりを
(¯∇¯٥)そうです
よくこんなの書いたなと反省w
>優さんは......
多分気ままに暮らしてるっぽいです
彼は結婚しないと思うーー
𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃
゚. ゚。
゚ 🦈
゚。゚
🐟 。゚
゚。゚
。゚
ꕤHaνҽ ª ɢOOÐ ωҽҽƙҽŋɗ ꕤ
お読みいただき(,,>᎑<,,)ありがとうデス
部屋||・ω・`)ィラッシャィ
ありがとございますヾ(〃^∇^)ノ♪
>ただ、姉に迷惑・・・・・・
まぁ、確かに😅
>まぁ、平常運転な・・・・・・
う、うん。ダーク要素はね、通常運転ではありまする😅😥
いや、明るいものもあるんですよぉ~~
「イケメン侯爵様は、妹と間違えて・・・・・・」
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は、ダークじゃないはず( ˙ ˡ̼̮ ˙ )
ちょっぴり読んでいただけると嬉しいです😄♫🌷🌷🌷
ライト文芸も、ダークではないです。
コメントいただき(*ˊᵕˋo嬉o アリガト💕ゴザイマス