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8-2 レベッカR15末路(おまけ)
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こちらはR15末路でおまけです。より不幸な末路が読みたい方が読んでください。なお、罪の重さによって残酷度が比例するなどの配慮はあまりないかも。残酷というより事故なんですけどね💦
୨୧⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒୨୧
修道院は酷い所だ。レベッカはこんな環境には耐えられなかった。夜明け前に起きて朝の礼拝が始まる。そのあいだはずっと、冷たく硬い石床にひざまずくので、膝が痛くてたまらない。
修道院の掃除は苦手だ。掃除に使う水は川まで汲みにいかなければいけないし、モップがないので全てを雑巾一枚で掃除する。何度も水でゆすぐので、手は荒れてアカギレになった。
庭の果物や野菜を育てるのも面倒だった。土は爪に入り込むし、服も泥だらけになった。害虫は手で取って、足で踏み潰せと言われたが、そもそもレベッカは虫には触れない。
「真面目に農作業をしなさい。ここで育つ作物が私たちの食料なのですよ。怠け者の口にはなにも入りません」
「怠けてなんかいません。虫に触るなんてできないだけです。気持ち悪いし、手が汚れちゃう。自給自足なんてしなければいい! 果物や野菜は買えばいいと思います。豚や牛の世話も嫌です。くさいし汚いし最悪だわ」
「ここは、自分の心と向き合い神に祈る場所です。労働も神聖な儀式なのです。生あるものに感謝し、自分で育てた物をいただく。これこそが一番尊いことでしょう。ですから、自給自足をするのです」
(冗談じゃないわ。食事だって、パンと豆が入っているだけの野菜スープばかり。肉は決まった日にしか食べられない。しかも、自分たちで飼っている家畜を殺すのよ? あり得ない・・・・・・こんなところに三年もいたら、確実に私はお婆さんになってしまうわ。そうよ、きっと、ストレスで何倍も老けてしまう)
逃げよう! レベッカはそう思った。
真夜中、レベッカは修道院を抜け出した。最初はすぐに人家が見つかると考えていたが、どんなに歩いても不気味な森が広がっている。レベッカがいた修道院は深い山中の、険しい岩肌にしっかりと根を張ったように建つ修道院だったのだ。
スキナー伯爵家から修道院に向かう道中ではずっと寝ていたので、これほど人里離れた場所まで来ていたとは気がつかなかった。
周囲には、うっそうと茂った樹々と霧に包まれた険しい山々が広がり、月の光もほとんど届かない。レベッカはランタンをひとつ持っただけで、ろくな食料も持っていなかった。
(引き返すしかないわ。えぇっと、あちらから来たから、こちらに進んだら戻れるかしら?)
レベッカは修道院に戻る道を見当をつけて歩いていく。しかし、いくら歩いても修道院は見えてこない。
(どうしたら良いの? こんな森のなかでは、誰も助けにきてくれない。今は真夜中だし、私はこっそり抜け出してきたんだもの)
やがて、雨が降ってきた。最初は小雨だったものが、やがて大きな粒となりどしゃ降りの雨がレベッカを襲った。真夜中の山道はランタンひとつでは暗すぎた。しかも土はぬかるみ、とても滑りやすくなっていた。
「きゃぁああぁぁーー」
雨が降りしきる中、レベッカはぬかるんだ山道を必死に進んでいた。地面は雨水で泥だらけになり、足を踏み出すたびに滑ってしまう。泥の中を慎重に進もうとするが、突然、足元が崩れた。泥の中に隠れていた滑りやすい石に足を取られ、彼女はバランスを崩して滑り落ちてしまった。
山道の斜面を滑るように落ちると、レベッカの心臓は激しく鼓動し、周囲の風景が一瞬で流れるように変わっていった。泥の中に足を取られながら、彼女は必死に手を伸ばし、岩や木の根を掴もうとするが、すべてが滑りやすく、なかなか掴むことができない。
急斜面を転がりながら、レベッカはついに山道の端に差し掛かる。下は深い谷間になっていた。崖の先端で彼女の体が一瞬宙に浮いたように感じ、その後、冷たい風とともに下へと落ちていった。落ちる感覚が体全体を包み込み、重力に逆らうことはできず、地面に激しく衝突する前の瞬間の恐怖が彼女の心を支配した。
泥だらけの体で谷間に落ちると、地面の衝撃とともに強い痛みが広がり、体は地面に沈み込むように崩れた。雨が降り続ける中、レベッカは無力に横たわりながら、力尽きていく。
冷たい雨が顔を打ち付け、今までの人生のたくさんの場面が走馬灯のように駆け巡り、やがて全てが色を失う。
朝になり、レベッカがいないことに気づいた修道院のシスターたちは、必死になって捜索したが、ついにレベッカを見つけることはできなかった。
「きっと夜中に降った雨で谷間に落ちたのでしょう。到底、助からないし、この森には狼もクマもいます。死体は動物に食い尽くされて、骨も残らないかもしれないわ」
修道院の院長は静かにレベッカの冥福を祈ったのだった。
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修道院は酷い所だ。レベッカはこんな環境には耐えられなかった。夜明け前に起きて朝の礼拝が始まる。そのあいだはずっと、冷たく硬い石床にひざまずくので、膝が痛くてたまらない。
修道院の掃除は苦手だ。掃除に使う水は川まで汲みにいかなければいけないし、モップがないので全てを雑巾一枚で掃除する。何度も水でゆすぐので、手は荒れてアカギレになった。
庭の果物や野菜を育てるのも面倒だった。土は爪に入り込むし、服も泥だらけになった。害虫は手で取って、足で踏み潰せと言われたが、そもそもレベッカは虫には触れない。
「真面目に農作業をしなさい。ここで育つ作物が私たちの食料なのですよ。怠け者の口にはなにも入りません」
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「ここは、自分の心と向き合い神に祈る場所です。労働も神聖な儀式なのです。生あるものに感謝し、自分で育てた物をいただく。これこそが一番尊いことでしょう。ですから、自給自足をするのです」
(冗談じゃないわ。食事だって、パンと豆が入っているだけの野菜スープばかり。肉は決まった日にしか食べられない。しかも、自分たちで飼っている家畜を殺すのよ? あり得ない・・・・・・こんなところに三年もいたら、確実に私はお婆さんになってしまうわ。そうよ、きっと、ストレスで何倍も老けてしまう)
逃げよう! レベッカはそう思った。
真夜中、レベッカは修道院を抜け出した。最初はすぐに人家が見つかると考えていたが、どんなに歩いても不気味な森が広がっている。レベッカがいた修道院は深い山中の、険しい岩肌にしっかりと根を張ったように建つ修道院だったのだ。
スキナー伯爵家から修道院に向かう道中ではずっと寝ていたので、これほど人里離れた場所まで来ていたとは気がつかなかった。
周囲には、うっそうと茂った樹々と霧に包まれた険しい山々が広がり、月の光もほとんど届かない。レベッカはランタンをひとつ持っただけで、ろくな食料も持っていなかった。
(引き返すしかないわ。えぇっと、あちらから来たから、こちらに進んだら戻れるかしら?)
レベッカは修道院に戻る道を見当をつけて歩いていく。しかし、いくら歩いても修道院は見えてこない。
(どうしたら良いの? こんな森のなかでは、誰も助けにきてくれない。今は真夜中だし、私はこっそり抜け出してきたんだもの)
やがて、雨が降ってきた。最初は小雨だったものが、やがて大きな粒となりどしゃ降りの雨がレベッカを襲った。真夜中の山道はランタンひとつでは暗すぎた。しかも土はぬかるみ、とても滑りやすくなっていた。
「きゃぁああぁぁーー」
雨が降りしきる中、レベッカはぬかるんだ山道を必死に進んでいた。地面は雨水で泥だらけになり、足を踏み出すたびに滑ってしまう。泥の中を慎重に進もうとするが、突然、足元が崩れた。泥の中に隠れていた滑りやすい石に足を取られ、彼女はバランスを崩して滑り落ちてしまった。
山道の斜面を滑るように落ちると、レベッカの心臓は激しく鼓動し、周囲の風景が一瞬で流れるように変わっていった。泥の中に足を取られながら、彼女は必死に手を伸ばし、岩や木の根を掴もうとするが、すべてが滑りやすく、なかなか掴むことができない。
急斜面を転がりながら、レベッカはついに山道の端に差し掛かる。下は深い谷間になっていた。崖の先端で彼女の体が一瞬宙に浮いたように感じ、その後、冷たい風とともに下へと落ちていった。落ちる感覚が体全体を包み込み、重力に逆らうことはできず、地面に激しく衝突する前の瞬間の恐怖が彼女の心を支配した。
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修道院の院長は静かにレベッカの冥福を祈ったのだった。
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