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12 最終話+おまけ
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ベンジャミン・ジュード公爵とジョージア・チェリル伯爵令嬢との結婚式が行われる当日。
ここは花嫁の控え室である。
「ジョージア、とても綺麗よ。ベンジャミン・ジュード公爵閣下と結婚ができるなんて、なんという良いご縁に恵まれたのでしょう!」
私は純白のドレスを纏い、お母様は感激の涙を流している。
「いいえ! こちらこそ、女性に興味がないのかと心配していたベンジャミンが、やっと身を固めることができますわ。しかも、お相手がジョージア様ならこれほど嬉しいことはありません!」
ベンジャミン様のお母様は私に満面の笑みを向けた。
「ありがとうございます。私はマカロン侯爵家のローリー様と婚約していた時期もあり、ベンジャミン様には相応しくないかもしれないのですが・・・・・・」
「そのようなことを思う貴族は一人もおりませんわ。王妃殿下が全て事の詳細をお話してくださいました。性悪マカロン侯爵夫人に振り回されたジョージア様がお可哀想だと、皆様そう思っています」
「振り回されたなんて・・・・・・嫁でもないのにあの方のお世話をしに、マカロン侯爵家に通うなど私が愚かだっただけなのです」
「いいえ、それはとても優しく思いやりがある女性であるという証拠ですよ。そのような女性ならきっと素晴らしいジュード公爵夫人になるでしょう!」
べた褒めしてくださるベンジャミン様のお母様に、私は申し訳ないほど恐縮してしまう。嬉しいけれどそれほど自分に価値があるなんて思えなかった。学生時代はそんなことはなかったのに・・・・・・
扉を叩くノックの音が響き、ベンジャミン様の声が聞こえる。
「入っても大丈夫かな? 早く花嫁姿を見たくてね」
「どうぞ、入ってくださいませ」
私が答えるとすぐさま扉が開き、目を輝かせたベンジャミン様がいきなり私を抱きかかえた。
「なんて綺麗なんだ!! 今日は私の生涯で最高の日だ。これ以上嬉しい日はない!!」
心の底から私を望んで愛してくださるのが伝わり、私の卑屈になっていた縮んだ心が温まっていく。
「はい、私も一生この喜ばしい日を忘れません! 今日ほど幸せな日はありません」
「ちょっと待って、ジョージア。君にはますます幸せになってもらうつもりだからね。今日よりは明日。明日よりは明後日と、ずっと幸せを二人で積み重ねていこう」
「はい!!」
(ベンジャミン様の言葉は私をとても元気にしてくれる。この方といれば、私はきっとなんだってできる!)
大聖堂には国王陛下、王妃殿下をはじめ多くの貴族達の姿があった。ベンジャミン様と私の結婚の誓いとキスに、たくさんの祝福の声があがる。
式が終わってからの披露宴は王宮の大広間で行われた。ベンジャミン様は国王陛下の甥だし、次期宰相様になられるので国の祝い事として盛大に催される。
披露宴の間中ベンジャミン様が私を気遣い、疲れていないか気になることはないか等聞いてくださる。
「疲れてはおりません。気になることは、そう言われてみればひとつだけありますわ」
「それはなんだい? 私がなんでも解決してあげよう」
「あのね、ベンジャミン様。私、実はこの年齢でお恥ずかしいのですが経験がないのです。ローリー様には結婚してからと拒否しておりましたので・・・・・・そういったことはしたことがなくて・・・・・・どうしましょう・・・・・・不安です」
「え! 経験・・・・・・えぇっと、経験って言えばあのことだな?」
「はい、お子を授かる為の・・・・・・」
「っ・・・・・・大丈夫だ。それは心配しなくとも良い。私に任せていれば・・・・・・」
ベンジャミン様のお顔が真っ赤に染まり、それに伴い私も気恥ずかしくなり頬を染めた。
「大好きです」
私が小さく囁くと、ベンジャミン様はニヤリと悪戯っ子のように笑う。
「大好きなんてものじゃない。私は大大大大大大大大大大大好きだ」
声をたてて笑った私の頬に、ベンジャミン様がキスをひとつ落とした。
完
おまけ1―前マカロン侯爵夫人(ローリの母)はどうなった?(前マカロン侯爵夫人視点)
マカロン侯爵家は遠縁の優秀な男性が継ぎ、私は屋敷を追い出された。自分の宝石を売り払いまとまったお金に換えると、田舎に家を買いそこで生活する。
ローリーは懲罰部隊で死んだと聞かされ、社交界では私の醜聞が溢れて友人は一人もいなくなった。
「アンバーのせいだ! あの性悪女のせいで・・・・・・」
なにもかもが憎いしこの世の全てが消えてなくなればいいのに、と思う。アンバーを恨み火傷を隠す為に仮面を被って生きる。
病気にかかり死ぬ間際、チラリと思い浮かんだのはジョージアの顔だ。あいつはジュード公爵夫人として社交界に君臨し、王妃殿下のお気に入りになったらしい。それに雑誌では”国内初の女性天文学者!!”などと取り上げられていた。
ジョージアの夫は宰相で国王陛下の甥にして、絶大な信頼を得ているベンジャミン・ジュード公爵だ。
(なんであんな小娘ばかりが幸せになるんだい! 神様は不公平だよっ!あんな小娘、ベンジャミン・ジュード公爵に見初められて、拾ってもらっただけのうちの息子のお古のくせに!)
「やっと死んだかい、クソババァ。ったく、文句ばっかり言って胸くそ悪い老女だったよ!」
下女が私の顔に唾を吐きかけた瞬間、私は嫉妬と悔しさのなかで病死した。
おまけー2
私とベンジャミン様の子供は3人。上からエドワード、サミュエル、オーロラ。
「おかあしゃま、ぼくはおおきくなったらおとうさまのようにさいしょうになりゅよ!」
エドワードが言うとサミュエルは「ぼくはきしだんちょう!」と張り合う。
「そう、とてもいい夢ね! 絶対あなた達なら叶うわ」
「おかぁしゃま。あたちはおかぁしゃまのようにがくしゃになるぅーー!!」
可愛い子供達の夢はきっと叶うだろう。それでもこれだけは言いたい。
子供達が将来なにになろうとも、私は絶対的に子供達を愛しているわ!!
「お前達が元気に育ってくれれば一番だ。偉くなってもならなくても、3人とも私達の大切な宝物だからね」
私の思ったことを子供達に優しく語りかけるベンジャミン様は、最高の子供達の父親だ。そして私の最愛の夫。
「ベンジャミン様、大好きです」
「うん、私も大大大大大大大大大大大好きだよ」
「あたちもおとしゃまとおかぁしゃまが大大大大大大大大大大大大大ちゅきぃーー」
オーロラの言葉に周りにいた侍女達が「オーロラ様が可愛すぎます!!」と一斉に声を揃えて大絶賛。
ジュード公爵家はいつも優しい言葉と朗らかな笑いで満たされている。
おまけー3(ジャック視点)
男性ばかりが住まう修道院に僕はいる。両親は大罪人で刑に処され僕は奴隷になる運命だった。ところがジュード公爵様が国王陛下にお願いして助けてくださったと修道院長様が教えてくれた。
幼児の頃一緒にいた女性の顔はよく覚えていないが、多分それが僕の母さんだろう。父さんの記憶は全くない。
この修道院はジュード公爵領にあるから、たまにジュード公爵夫妻が視察に訪れる。その時だけは甘いお菓子が出され、食事も大きな肉の塊が食べられた。
ジュード公爵夫人が持ってきてくださる異国の本や、星の話しもとても楽しい。
穏やかな優しい人達ばかりがいる修道院での生活は居心地が良かった。だから親を恨む気持ちはない。ただひたすら神に祈りを捧げて、全ての人達の幸せを願う。
僕に出来ることはそんなことぐらいだから。
最近、修道院の庭先に来る鳥がいる。なんて名前の鳥かはわからないが、じっと僕の姿を見つめて嬉しそうにさえずるんだ。ほら、今も見ている。まるで子供を心配する母親みたいに・・・・・・
おしまい
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
※ジャックの最後の部分の鳥が見守るというくだりは、いつも愛読してくださる読者様の感想から取り入れたものです。読者様、いつもありがとうございます! このような拙い素人作品をお読みくださった皆様に感謝です。
(❁´◡`❁)
※新作
『「君を大事にしたいからキスはやめておこう」とおっしゃった婚約者様、私の従姉妹を妊娠させたのは本当ですか?』
を連載中です。こちらは残酷度はゼロに近いと思います。ざまぁありですが微だと思います(多分)お読みいただけると嬉しいです。(^._.^)ノ よろしくお願いします。
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私は純白のドレスを纏い、お母様は感激の涙を流している。
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ベンジャミン様のお母様は私に満面の笑みを向けた。
「ありがとうございます。私はマカロン侯爵家のローリー様と婚約していた時期もあり、ベンジャミン様には相応しくないかもしれないのですが・・・・・・」
「そのようなことを思う貴族は一人もおりませんわ。王妃殿下が全て事の詳細をお話してくださいました。性悪マカロン侯爵夫人に振り回されたジョージア様がお可哀想だと、皆様そう思っています」
「振り回されたなんて・・・・・・嫁でもないのにあの方のお世話をしに、マカロン侯爵家に通うなど私が愚かだっただけなのです」
「いいえ、それはとても優しく思いやりがある女性であるという証拠ですよ。そのような女性ならきっと素晴らしいジュード公爵夫人になるでしょう!」
べた褒めしてくださるベンジャミン様のお母様に、私は申し訳ないほど恐縮してしまう。嬉しいけれどそれほど自分に価値があるなんて思えなかった。学生時代はそんなことはなかったのに・・・・・・
扉を叩くノックの音が響き、ベンジャミン様の声が聞こえる。
「入っても大丈夫かな? 早く花嫁姿を見たくてね」
「どうぞ、入ってくださいませ」
私が答えるとすぐさま扉が開き、目を輝かせたベンジャミン様がいきなり私を抱きかかえた。
「なんて綺麗なんだ!! 今日は私の生涯で最高の日だ。これ以上嬉しい日はない!!」
心の底から私を望んで愛してくださるのが伝わり、私の卑屈になっていた縮んだ心が温まっていく。
「はい、私も一生この喜ばしい日を忘れません! 今日ほど幸せな日はありません」
「ちょっと待って、ジョージア。君にはますます幸せになってもらうつもりだからね。今日よりは明日。明日よりは明後日と、ずっと幸せを二人で積み重ねていこう」
「はい!!」
(ベンジャミン様の言葉は私をとても元気にしてくれる。この方といれば、私はきっとなんだってできる!)
大聖堂には国王陛下、王妃殿下をはじめ多くの貴族達の姿があった。ベンジャミン様と私の結婚の誓いとキスに、たくさんの祝福の声があがる。
式が終わってからの披露宴は王宮の大広間で行われた。ベンジャミン様は国王陛下の甥だし、次期宰相様になられるので国の祝い事として盛大に催される。
披露宴の間中ベンジャミン様が私を気遣い、疲れていないか気になることはないか等聞いてくださる。
「疲れてはおりません。気になることは、そう言われてみればひとつだけありますわ」
「それはなんだい? 私がなんでも解決してあげよう」
「あのね、ベンジャミン様。私、実はこの年齢でお恥ずかしいのですが経験がないのです。ローリー様には結婚してからと拒否しておりましたので・・・・・・そういったことはしたことがなくて・・・・・・どうしましょう・・・・・・不安です」
「え! 経験・・・・・・えぇっと、経験って言えばあのことだな?」
「はい、お子を授かる為の・・・・・・」
「っ・・・・・・大丈夫だ。それは心配しなくとも良い。私に任せていれば・・・・・・」
ベンジャミン様のお顔が真っ赤に染まり、それに伴い私も気恥ずかしくなり頬を染めた。
「大好きです」
私が小さく囁くと、ベンジャミン様はニヤリと悪戯っ子のように笑う。
「大好きなんてものじゃない。私は大大大大大大大大大大大好きだ」
声をたてて笑った私の頬に、ベンジャミン様がキスをひとつ落とした。
完
おまけ1―前マカロン侯爵夫人(ローリの母)はどうなった?(前マカロン侯爵夫人視点)
マカロン侯爵家は遠縁の優秀な男性が継ぎ、私は屋敷を追い出された。自分の宝石を売り払いまとまったお金に換えると、田舎に家を買いそこで生活する。
ローリーは懲罰部隊で死んだと聞かされ、社交界では私の醜聞が溢れて友人は一人もいなくなった。
「アンバーのせいだ! あの性悪女のせいで・・・・・・」
なにもかもが憎いしこの世の全てが消えてなくなればいいのに、と思う。アンバーを恨み火傷を隠す為に仮面を被って生きる。
病気にかかり死ぬ間際、チラリと思い浮かんだのはジョージアの顔だ。あいつはジュード公爵夫人として社交界に君臨し、王妃殿下のお気に入りになったらしい。それに雑誌では”国内初の女性天文学者!!”などと取り上げられていた。
ジョージアの夫は宰相で国王陛下の甥にして、絶大な信頼を得ているベンジャミン・ジュード公爵だ。
(なんであんな小娘ばかりが幸せになるんだい! 神様は不公平だよっ!あんな小娘、ベンジャミン・ジュード公爵に見初められて、拾ってもらっただけのうちの息子のお古のくせに!)
「やっと死んだかい、クソババァ。ったく、文句ばっかり言って胸くそ悪い老女だったよ!」
下女が私の顔に唾を吐きかけた瞬間、私は嫉妬と悔しさのなかで病死した。
おまけー2
私とベンジャミン様の子供は3人。上からエドワード、サミュエル、オーロラ。
「おかあしゃま、ぼくはおおきくなったらおとうさまのようにさいしょうになりゅよ!」
エドワードが言うとサミュエルは「ぼくはきしだんちょう!」と張り合う。
「そう、とてもいい夢ね! 絶対あなた達なら叶うわ」
「おかぁしゃま。あたちはおかぁしゃまのようにがくしゃになるぅーー!!」
可愛い子供達の夢はきっと叶うだろう。それでもこれだけは言いたい。
子供達が将来なにになろうとも、私は絶対的に子供達を愛しているわ!!
「お前達が元気に育ってくれれば一番だ。偉くなってもならなくても、3人とも私達の大切な宝物だからね」
私の思ったことを子供達に優しく語りかけるベンジャミン様は、最高の子供達の父親だ。そして私の最愛の夫。
「ベンジャミン様、大好きです」
「うん、私も大大大大大大大大大大大好きだよ」
「あたちもおとしゃまとおかぁしゃまが大大大大大大大大大大大大大ちゅきぃーー」
オーロラの言葉に周りにいた侍女達が「オーロラ様が可愛すぎます!!」と一斉に声を揃えて大絶賛。
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ジュード公爵夫人が持ってきてくださる異国の本や、星の話しもとても楽しい。
穏やかな優しい人達ばかりがいる修道院での生活は居心地が良かった。だから親を恨む気持ちはない。ただひたすら神に祈りを捧げて、全ての人達の幸せを願う。
僕に出来ることはそんなことぐらいだから。
最近、修道院の庭先に来る鳥がいる。なんて名前の鳥かはわからないが、じっと僕の姿を見つめて嬉しそうにさえずるんだ。ほら、今も見ている。まるで子供を心配する母親みたいに・・・・・・
おしまい
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
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(❁´◡`❁)
※新作
『「君を大事にしたいからキスはやめておこう」とおっしゃった婚約者様、私の従姉妹を妊娠させたのは本当ですか?』
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(・ω・* ) テク
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⊂ーJ...
∧_∧≡=-
(ーωー* )-=-
⊂、⊂ヽ≡=-
⊂ー、_)≡=-
シュタタタタ…
∧_∧_∧
(๑・ω・)ω<๑)
/⌒ づ⊂⌒ヽ ぎゅ❤にゃおん様、こちらも読んでくださり
ありがとうございます🙇🏻♀️
>かわいいかわいいお子様3人組、癒されそうですね
はい、日々癒されていると思われます
>読ませていただきありがとうございます
とんでもないです、こちらこそ数多くある小説の中から
お読みいただきましてありがとうございます😊
感想もとても励みになります✨
これからもよろしくお願いします(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
感想ありがとうございます🍹
agi21様
>ジョージアに……よかったです
うんうん
>こーゆー、何も……結構きつかったりするので
はい、わかります
社交界の噂話って地味に傷つきますよね
確かにこういった場合に社交界で悪く言われるシーンありがちですね
>ローリーの刑の……地雷撤去ですね!
そうです!
地雷だと異世界のお話とは言え中世ヨーロッパ風が崩れてしまいますので
ベアートラップ改良版にしてみました(笑)
>いい感じに時代に合わせた設定がいいですね
ありがとうございます😆
感想ありがとうございました🌷