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番外編

12 裁かれちゃった神様 (おまけ)全年齢向け

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 大神はイレーヌ・エンジェル王女がジェームズ・スロラム国王を死に追いやったことでその魂を消滅させたが、それは神の世界で物議を醸した。

「そもそも天界の神の勝手で死ぬはずのない者を死なせ、復活させる際に過酷な運命をわざわざ話した大神様もどうかしている!」

「まずは天界の神はハーレム騒動が3回目ゆえ、神の力をいったん預かります! 地上にて無力な人間として生きることを10回ほど体験ツアーだな。大神様は尊い方だが思慮に欠ける発言が目立つので、こちらも神の力を預かって一年だけヒラの天使に降格というのはいかがかな?」

「おぉ、賛成ですじゃ!!」
「ワシも賛成!」
「私も賛成ですわ!」
「俺も賛成するぞ!」
 神々や天使達の全員一致で決まり、天界の神は地上に堕ちた。



 天界の神は神の時代の記憶を奪われ、されど神としての万能感を全て消し去ることはできず、砂漠の国の天才第2王子に生まれ無駄に周りの嫉妬をかい、第1王子の刺客に暗殺されようとしていた。

「なんてことだ! この世に神はいないのか? 私がいったいなにをした? 生まれながらに天才だっただけだ!」
 神々は、天界からその様子を見ていた。

「うーーん。天才はあまり能力をひけらかすと凡人に殺されるのにね。前回の死因も嫉妬されたんだっけ?」

「そうそう。前回の反省が生かせてないね。やっぱ転生ごとに前世の記憶を奪うって可哀想だな。・・・・・・にしても、天界の王けっこうイケメンに転生したね」

「あはは、確かに・・・・・・」

ザシュ!! グサッ!! 
「ぐぇ・・・・・・む、無念・・・・・・」








 ぽわぽわと魂が上がってきて天界の神が戻ってきた。

「いやぁ、15歳の人生かぁーー。割に今回は戻ってくるのが早かったね」
「うんうん」

「あ、お疲れ様ですーー」
「はぁーー、これで何回目だ?」
 記憶を取り戻した様子で回数を気にする天界の神。

「まだ3回目ですよ」
「まじか・・・・・・人間界きついよ・・・・・・まじやめたい」

「ね? だから、もっと人間に優しくって言ったのに、勝手に美形ばかり死なせてさぁ」
「あぁ、反省したわ。もう二度とやらん」

「はい、4回目転生先、決まりましたぁーー」
「えっと、これは世界的発明をしちゃう偉人っぽいな。常識を覆しすぎて当時の王に睨まれ公開処刑されないようにしてくださいね。では、いってらっしゃいーー」

「ひゃぁーーーーー。もう絶対ハーレム反対! しないから! もう絶対人間で遊ばないからぁーー頼む! 5回で勘弁してくれ。あ、イレーヌ・エンジェル王女を復活させるから。私の神の力を半分削っていいからぁーー。ひゃぁーー。」

「ん? 今天界神、半分力を返さなくていいっていったよね?」
「言った。言った! じゃぁ、王女を・・・・・・しよう」

「いいね! そぉしよう! とても良い案だよ」
「さぁ、みんなぁーー、光を集めてーー」
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