5 / 16
5 エドワード・エンジェル国王陛下視点 / 故イレーヌ・エンジェル王女殿下視点
しおりを挟む
ꕤ୭*エドワード・エンジェル国王陛下視点
私にはとても愛おしい妹がいた。恐ろしく暗記能力が高かったイレーヌ。・・・・・・気が強くてお転婆で曲がったことが大嫌いで学業成績は常にオールAだったな。
あの怖いもの知らずなところと破天荒な性格は兄の私でさえ憧れた。父上は『この姫が男だったなら、世界は変わったかも』と笑った。
中身に反して外見は美しく儚げで天使のようだった妹が亡くなって10年。お産ぐらいで亡くなるやわなイレーヌのはずがないのに、瓜二つな娘を産み落とすと息を引き取った。
悲しみのあまり姪には半年ほど会う気になれなかった。どうしても最愛の妹を思い出してしまうからだ。
アイビー様は人見知りが激しい赤子のようです。私以外の者の顔をみると途端に泣きわめきます。もう少し落ち着いてからお越し下さいますようお願い申しあげます。
姪が7ヶ月目に入る頃、公爵家への訪問を予定する書簡を送りつけた際の侍女長からの返事がそれだった。
1歳の誕生日にはかわいいポニー、積み木やら絵本を一緒に贈り、オスカー公爵家へ立ち寄ることも知らせたが。
オモチャには少しも興味を示さないし、ちょうど高熱をだして会わせられないという手紙がきた。
ただひたすら暗闇が好きで外に出たがらない、とも書いてある。
――そんなことがあるか? あのイレーヌの子供があり得ない。
医者に診せると言っても、もう診せたと言われ診断書まで送ってきた。
落ち着いた環境でしばらくアイビー様の好きに過ごされる方がよろしいでしょう。
お会いになるのはもう少し成長なされてからをお勧めします。
テレント・オイッケ医師
それからというもの、誕生日ごとにプレゼントを贈ったが字が書ける年齢になっても本人からお礼の手紙すらこないのだった。
お嬢様は男性が怖いようです。お父様であるオスカー公爵にも会いたがりません!
私を母親のように慕っているのです。国王陛下にいくらお礼のお手紙を書くように申しあげても一向に書こうとしません。
残念なことですが、アイビー様は少し障害をお持ちかもしれません。怠け者で、屋敷の外には一歩も出たがらないのです。
くるのはこのようなアンナという侍女の愚痴めいた手紙ばかりだ。
アンナには特別手当をやり、『なんでもアイビーに必要な物は買い与えよ』と記した文書を送った。
アイビー様はキラキラ光るものが好きです。宝石に囲まれていれば、いつだってご機嫌でお笑いになっています。
そんな手紙はすぐに来るのだが、やはり姪からの手紙はない。もしかしたら、姪には迷惑がられているのかもしれない・・・・・・
ところが7歳の頃から、急に不満の手紙だけはおくってくるようになった姪。贈ったドレスが気に入らないとか、宝石が小さすぎる等・・・・・・
国王さまへ
こんなこどもっぽいものは、きたくないです! もっとはなやかな色で、ほうせきがついていなきゃつまらないです! 国王さまのくせにケチなんですね。
なんて失礼な手紙を書く子供なんだ! 字も汚いし、イレーヌに全然似ていないよ。とてもがっかりしたけれど、それでも大事な妹の娘だ。
誕生日ごとにドレスやら子供には高価すぎる宝石なども贈ってやった。珍しい菓子があればそれも贈ったが、元気でいるのかの手紙には全く返事もなく。
もうアイビーも10歳。さぞかし、イレーヌに似て美しく育っていることだろうに・・・・・姪に会ったらがっかりしそうな予感がして、会いに行きたい気持ちが薄れていた。
私と正妃の間には男の子が2人いるが姫はいない。正妃もイレーヌとは仲良しだったからアイビーにはとても会いたがっていたが・・・・・・こんな状況であれば会わない方がいいだろう。
それでも10歳の誕生日にはなにかしら贈ろう、と考えていた矢先姪から手紙がきた。
お母様のお兄様へ
なぜ、私を思い出してくださらないのですか? 一度もお会いすることもなくお誕生日カードすらいただけず悲しかったです。
アイビー・オスカーより
――は? なんだこれは? どういうことだ? 丁寧なとても綺麗な字で書かれたものは、今まで送られてきた手紙の筆跡と明らかに違う!
ーーしかも、この手紙の封筒の裏には私とイレーヌとの秘密の暗号が書かれているではないか!
エドにぃに! 宝物殿のエメラルドを誰にあげたか思い出させてあげようか?
「おい、これからオスカー公爵邸へ行く。馬車の支度をしろ! 急げ!!」
ꕤ୭*イレーヌ・エンジェル王女殿下視点
エド兄様へ
あなたの親愛なる妹イヌですわ! こっ、こんの薄情者め! 私の娘は一度もお兄様に顧みられず会うこともなく、侍女達に虐められ自殺しようとしたことをお知らせしますわ。お兄様を見損ないました。
お兄様が昔、宝物殿にある大きなエメラルドを男爵令嬢にこっそりあげたのをお義姉様(正妃)に話しちゃうかも。
私が書いたこの文面を見てまず止めたのがカイだった。
「王女殿下、これはまずい! いきなり恫喝! いけません!」
「あら? これでもずいぶん控え目よ?」
「イヌちゃん。これはまずいよ。国王陛下の言い分も聞かないと。陛下はアイビー様に会いたがっていたはずだよ」
「あぁ、犯人は想像できるわ。でもね、侍女の話を鵜呑みにするってどうなの? 自分の目でまず確かめに来るのが筋じゃなくて? 疑いなさいよ、王ならば! 人間は嘘をつく生き物なのよ?」
「あぁ、イヌちゃんだ。間違いないw。天使のような容姿で中身は超現実主義者。性悪説が持論だったもんなぁ」
「もちろんよ。でなきゃ、オスカー公爵家を立て直せてないわ。なんで、男ってこんなにチョロいのかしら? 侍女達に騙されるなんてあり得ない」
「とにかく、これはボツです。アイビー様ご本人に短い手紙だけ書いていただきましょう。国王陛下はそれだけで確かめに来るはずですよ」
カイの言葉に従ったけれど、『エドにぃに』を少しでも虐めてやらないと気が済まない。封筒の裏にちょこっと悪戯書きして、王宮に持って行くように侍従に申しつけた。
エドワード・エンジェル国王陛下から溺愛されていた私は、『にぃに』と呼ばされていたのよね。『エドにぃに』の文字を見れば、私だと気づくはず。
ーー早く来なさいよ! 事と次第によっては、その美麗な頬を一回は殴らせてもらうわ。
私にはとても愛おしい妹がいた。恐ろしく暗記能力が高かったイレーヌ。・・・・・・気が強くてお転婆で曲がったことが大嫌いで学業成績は常にオールAだったな。
あの怖いもの知らずなところと破天荒な性格は兄の私でさえ憧れた。父上は『この姫が男だったなら、世界は変わったかも』と笑った。
中身に反して外見は美しく儚げで天使のようだった妹が亡くなって10年。お産ぐらいで亡くなるやわなイレーヌのはずがないのに、瓜二つな娘を産み落とすと息を引き取った。
悲しみのあまり姪には半年ほど会う気になれなかった。どうしても最愛の妹を思い出してしまうからだ。
アイビー様は人見知りが激しい赤子のようです。私以外の者の顔をみると途端に泣きわめきます。もう少し落ち着いてからお越し下さいますようお願い申しあげます。
姪が7ヶ月目に入る頃、公爵家への訪問を予定する書簡を送りつけた際の侍女長からの返事がそれだった。
1歳の誕生日にはかわいいポニー、積み木やら絵本を一緒に贈り、オスカー公爵家へ立ち寄ることも知らせたが。
オモチャには少しも興味を示さないし、ちょうど高熱をだして会わせられないという手紙がきた。
ただひたすら暗闇が好きで外に出たがらない、とも書いてある。
――そんなことがあるか? あのイレーヌの子供があり得ない。
医者に診せると言っても、もう診せたと言われ診断書まで送ってきた。
落ち着いた環境でしばらくアイビー様の好きに過ごされる方がよろしいでしょう。
お会いになるのはもう少し成長なされてからをお勧めします。
テレント・オイッケ医師
それからというもの、誕生日ごとにプレゼントを贈ったが字が書ける年齢になっても本人からお礼の手紙すらこないのだった。
お嬢様は男性が怖いようです。お父様であるオスカー公爵にも会いたがりません!
私を母親のように慕っているのです。国王陛下にいくらお礼のお手紙を書くように申しあげても一向に書こうとしません。
残念なことですが、アイビー様は少し障害をお持ちかもしれません。怠け者で、屋敷の外には一歩も出たがらないのです。
くるのはこのようなアンナという侍女の愚痴めいた手紙ばかりだ。
アンナには特別手当をやり、『なんでもアイビーに必要な物は買い与えよ』と記した文書を送った。
アイビー様はキラキラ光るものが好きです。宝石に囲まれていれば、いつだってご機嫌でお笑いになっています。
そんな手紙はすぐに来るのだが、やはり姪からの手紙はない。もしかしたら、姪には迷惑がられているのかもしれない・・・・・・
ところが7歳の頃から、急に不満の手紙だけはおくってくるようになった姪。贈ったドレスが気に入らないとか、宝石が小さすぎる等・・・・・・
国王さまへ
こんなこどもっぽいものは、きたくないです! もっとはなやかな色で、ほうせきがついていなきゃつまらないです! 国王さまのくせにケチなんですね。
なんて失礼な手紙を書く子供なんだ! 字も汚いし、イレーヌに全然似ていないよ。とてもがっかりしたけれど、それでも大事な妹の娘だ。
誕生日ごとにドレスやら子供には高価すぎる宝石なども贈ってやった。珍しい菓子があればそれも贈ったが、元気でいるのかの手紙には全く返事もなく。
もうアイビーも10歳。さぞかし、イレーヌに似て美しく育っていることだろうに・・・・・姪に会ったらがっかりしそうな予感がして、会いに行きたい気持ちが薄れていた。
私と正妃の間には男の子が2人いるが姫はいない。正妃もイレーヌとは仲良しだったからアイビーにはとても会いたがっていたが・・・・・・こんな状況であれば会わない方がいいだろう。
それでも10歳の誕生日にはなにかしら贈ろう、と考えていた矢先姪から手紙がきた。
お母様のお兄様へ
なぜ、私を思い出してくださらないのですか? 一度もお会いすることもなくお誕生日カードすらいただけず悲しかったです。
アイビー・オスカーより
――は? なんだこれは? どういうことだ? 丁寧なとても綺麗な字で書かれたものは、今まで送られてきた手紙の筆跡と明らかに違う!
ーーしかも、この手紙の封筒の裏には私とイレーヌとの秘密の暗号が書かれているではないか!
エドにぃに! 宝物殿のエメラルドを誰にあげたか思い出させてあげようか?
「おい、これからオスカー公爵邸へ行く。馬車の支度をしろ! 急げ!!」
ꕤ୭*イレーヌ・エンジェル王女殿下視点
エド兄様へ
あなたの親愛なる妹イヌですわ! こっ、こんの薄情者め! 私の娘は一度もお兄様に顧みられず会うこともなく、侍女達に虐められ自殺しようとしたことをお知らせしますわ。お兄様を見損ないました。
お兄様が昔、宝物殿にある大きなエメラルドを男爵令嬢にこっそりあげたのをお義姉様(正妃)に話しちゃうかも。
私が書いたこの文面を見てまず止めたのがカイだった。
「王女殿下、これはまずい! いきなり恫喝! いけません!」
「あら? これでもずいぶん控え目よ?」
「イヌちゃん。これはまずいよ。国王陛下の言い分も聞かないと。陛下はアイビー様に会いたがっていたはずだよ」
「あぁ、犯人は想像できるわ。でもね、侍女の話を鵜呑みにするってどうなの? 自分の目でまず確かめに来るのが筋じゃなくて? 疑いなさいよ、王ならば! 人間は嘘をつく生き物なのよ?」
「あぁ、イヌちゃんだ。間違いないw。天使のような容姿で中身は超現実主義者。性悪説が持論だったもんなぁ」
「もちろんよ。でなきゃ、オスカー公爵家を立て直せてないわ。なんで、男ってこんなにチョロいのかしら? 侍女達に騙されるなんてあり得ない」
「とにかく、これはボツです。アイビー様ご本人に短い手紙だけ書いていただきましょう。国王陛下はそれだけで確かめに来るはずですよ」
カイの言葉に従ったけれど、『エドにぃに』を少しでも虐めてやらないと気が済まない。封筒の裏にちょこっと悪戯書きして、王宮に持って行くように侍従に申しつけた。
エドワード・エンジェル国王陛下から溺愛されていた私は、『にぃに』と呼ばされていたのよね。『エドにぃに』の文字を見れば、私だと気づくはず。
ーー早く来なさいよ! 事と次第によっては、その美麗な頬を一回は殴らせてもらうわ。
10
お気に入りに追加
2,851
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
『これも「ざまぁ」というのかな?』完結 - どうぞ「ざまぁ」を続けてくださいな・他
こうやさい
ファンタジー
短い話を投稿するのが推奨されないということで、既存のものに足して投稿することにしました。
タイトルの固定部分は『どうぞ「ざまぁ」を続けてくださいな・他』となります。
タイトルやあらすじのみ更新されている場合がありますが、本文は近いうちに予約投稿されるはずです。
逆にタイトルの変更等が遅れる場合もあります。
こちらは現状
・追放要素っぽいものは一応あり
・当人は満喫している
類いのシロモノを主に足していくつもりの短編集ですが次があるかは謎です。
各話タイトル横の[]内は投稿時に共通でない本来はタグに入れるのものや簡単な補足となります。主観ですし、必ず付けるとは限りません。些細な事に付いているかと思えば大きなことを付け忘れたりもします。どちらかといえば注意するため要素です。期待していると肩透かしを食う可能性が高いです。
あらすじやもう少し細かい注意書き等は公開30分後から『ぐだぐだ。(他称)』(https://www.alphapolis.co.jp/novel/628331665/878859379)で投稿されている可能性があります。よろしければどうぞ。
URL of this novel:https://www.alphapolis.co.jp/novel/628331665/750518948
結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「こっちは上を目指してんだよ! 遊びじゃねえんだ!」
「ってわけでな、おまえとはここでお別れだ。ついてくんなよ、邪魔だから」
「ま、まってくださ……!」
「誰が待つかよバーーーーーカ!」
「そっちは危な……っあ」
【完結】ふしだらな母親の娘は、私なのでしょうか?
イチモンジ・ルル
恋愛
奪われ続けた少女に届いた未知の熱が、すべてを変える――
「ふしだら」と汚名を着せられた母。
その罪を背負わされ、虐げられてきた少女ノンナ。幼い頃から政略結婚に縛られ、美貌も才能も奪われ、父の愛すら失った彼女。だが、ある日奪われた魔法の力を取り戻し、信じられる仲間と共に立ち上がる。
歪められた世界で、隠された真実を暴き、奪われた人生を新たな未来に変えていく。
――これは、過去の呪縛に立ち向かい、愛と希望を掴み、自らの手で未来を切り開く少女の戦いと成長の物語――
旧タイトル ふしだらと言われた母親の娘は、実は私ではありません
他サイトにも投稿。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
私は、忠告を致しましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私マリエスは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢ロマーヌ様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
ロマーヌ様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は常に最愛の方に護っていただいているので、貴方様には悪意があると気付けるのですよ。
ロマーヌ様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
突然伯爵令嬢になってお姉様が出来ました!え、家の義父もお姉様の婚約者もクズしかいなくない??
シャチ
ファンタジー
母の再婚で伯爵令嬢になってしまったアリアは、とっても素敵なお姉様が出来たのに、実の母も含めて、家族がクズ過ぎるし、素敵なお姉様の婚約者すらとんでもない人物。
何とかお姉様を救わなくては!
日曜学校で文字書き計算を習っていたアリアは、お仕事を手伝いながらお姉様を何とか手助けする!
小説家になろうで日間総合1位を取れました~
転載防止のためにこちらでも投稿します。
【完結24万pt感謝】子息の廃嫡? そんなことは家でやれ! 国には関係ないぞ!
宇水涼麻
ファンタジー
貴族達が会する場で、四人の青年が高らかに婚約解消を宣った。
そこに国王陛下が登場し、有無を言わさずそれを認めた。
慌てて否定した青年たちの親に、国王陛下は騒ぎを起こした責任として罰金を課した。その金額があまりに高額で、親たちは青年たちの廃嫡することで免れようとする。
貴族家として、これまで後継者として育ててきた者を廃嫡するのは大変な決断である。
しかし、国王陛下はそれを意味なしと袖にした。それは今回の集会に理由がある。
〰️ 〰️ 〰️
中世ヨーロッパ風の婚約破棄物語です。
完結しました。いつもありがとうございます!
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる