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4 家に帰って詰問して・・・夫の携帯を没収・・・

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私と夫は無言で、馬車に乗り込み、自宅に戻った。今日は、とても天気が良くて、気持ちの良い日なのに、私の心は外の景色とは正反対だわ。


なんで、こんなアホな夫と結婚したのだろう? 私にだって、爵位の継げる求婚者がいたのに・・・。教訓・・・見栄えのいい男は、得てして、中身が伴わない場合が多い・・・うん、これは絶対当たっているわ・・・

自宅に帰ると私は夫の携帯を取り上げた。夫は、仕事にも携帯を使うんだ、と必死に抵抗したが、代わりに私の携帯を渡したら黙ってしまった。




*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚



翌日、私は、携帯会社に勤めている友人に連絡して、事の経緯を説明した。

「どれどれ? 見せてよ? その携帯。ふーーん。ラモンの他に、スカプが入ってるわね? これって、あぁ、ログアウトしてるのねぇーー。イエメニアのとこのお嬢ちゃんの誕生日は?」

「ん? うちの娘のエッセンスの誕生日なら12月の15日よ?」

私は、不思議な質問をする友人に答えたわ。

「(。 ・д・)-д-)ふむふむ。ならば、それを暗証番号として・・・・・・ポチ、ポチ、ポチっとな・・・ふふふ、開けたわ。え(´⊙ω⊙`)! うわぁーー。ごめん、パンドラの箱を開けちゃったかも・・・」

「え? どういうことよ? 見せて!」

私は、アダマンの携帯の画面をまじまじと見た。そこには・・・


アダマン:愛しているよ。今日も、大好き💓

エスメラルダ:私もぉ。大好き💓


の文字が・・・


大量のやりとりを見ると、3年前あたりから、はじまり、ひと月程前で、ぱたりとやりとりをしなくなっている。

これって、あの機嫌が良かった夫の時期と、情緒不安定になった時期と一緒だわ・・・つまりは・・・この女が浮気相手としての本命だったってことか・・・

浮気の本命が今までいたからこその、『浮気じゃない』発言だったんだ。

おのれぇーー!! そして、その大量の文面の内容は・・・・・・気絶しそう・・・
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