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バイオレット女王様 ご懐妊(バイオレット視点)
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私は王宮の裏の雄鶏の鳴き声で一度、目が覚める。そうして隣に寝ているノーラン様に頭を撫でられる。
「バイオレット。まだ、寝ていなさい。いい子だから。さぁ、おいで」
ノーラン様がよく引き締まって逞しい腕を広げて、心地の良い声で誘う。私は、ノーラン様の腕のなかにパフンと身を預けた。ノーラン様は上機嫌で私の頬にキスをして、ぴったり体を寄り添わせて二人でまどろむ。
寝室の窓から差し込む優しい朝の日差しは、柔らかで私の幸せな気分をさらに高めてくれた。いつも、激しく愛しあうけれど、その後におとずれる今のような優しく暖かい時間が私はとても好きだ。
確かに愛されていると感じられるのは、こんなまどろみのなかでも、私の髪を優しく撫でてくれること。私を気遣い、甘やかすのが得意なノーラン様は、いつだって優しい。
私は、ノーラン様の腕枕で寝て、食事は膝の上でする。最初は恥ずかしかったが、今では当たり前になってしまった。大好きなノーラン様の顔が近くにあることが嬉しいし、この腕や胸も愛おしくてたまらない。
つい、ノーラン様の腕や胸を指で撫でると、ノーラン様が小さく笑う。
「我が妃は、昨夜のアレでは物足りなかったようだ」
「ち、違います。そんなことじゃなくて、ただ貴方の腕や胸が大好きなんです」
「はははは。光栄だな。私を気に入って貰えて良かった」
ノーラン様の悪戯っぽい口調も全部好きだ。こんなにも、好きな方の妻になれて幸福だと思う。
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
執務室は隣り合わせで、お互いが行き来できるように扉が設けられている。そこは、通常は開け放しで仕事をしている。ノーラン様が部下に向かって怒鳴っている様子も、笑っている声も全て手に取るようにわかる。
ということは、私の様子もノーラン様にはまるわかりなわけだ。今日は2回ほど食事の後に吐いたのもバレていた。
「医者を呼べ! 早くしろ! なんでバイオレットはすぐ言わないんだ? なにかあってからでは遅いんだぞ!」
バタバタと5人もの医師が順番に私を診察した。
「それで、私の大事な妃の病気はなんだ?」
「「「「「ご懐妊でございます」」」」」
5人の医師が、一斉に見解を述べるとノーラン様は叫んだ。
「カルロス王国とブロンディ王国の星が産まれる! 今日は国民の祝日にしなければ! 父上に報告してくる」
「バイオレット。まだ、寝ていなさい。いい子だから。さぁ、おいで」
ノーラン様がよく引き締まって逞しい腕を広げて、心地の良い声で誘う。私は、ノーラン様の腕のなかにパフンと身を預けた。ノーラン様は上機嫌で私の頬にキスをして、ぴったり体を寄り添わせて二人でまどろむ。
寝室の窓から差し込む優しい朝の日差しは、柔らかで私の幸せな気分をさらに高めてくれた。いつも、激しく愛しあうけれど、その後におとずれる今のような優しく暖かい時間が私はとても好きだ。
確かに愛されていると感じられるのは、こんなまどろみのなかでも、私の髪を優しく撫でてくれること。私を気遣い、甘やかすのが得意なノーラン様は、いつだって優しい。
私は、ノーラン様の腕枕で寝て、食事は膝の上でする。最初は恥ずかしかったが、今では当たり前になってしまった。大好きなノーラン様の顔が近くにあることが嬉しいし、この腕や胸も愛おしくてたまらない。
つい、ノーラン様の腕や胸を指で撫でると、ノーラン様が小さく笑う。
「我が妃は、昨夜のアレでは物足りなかったようだ」
「ち、違います。そんなことじゃなくて、ただ貴方の腕や胸が大好きなんです」
「はははは。光栄だな。私を気に入って貰えて良かった」
ノーラン様の悪戯っぽい口調も全部好きだ。こんなにも、好きな方の妻になれて幸福だと思う。
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
執務室は隣り合わせで、お互いが行き来できるように扉が設けられている。そこは、通常は開け放しで仕事をしている。ノーラン様が部下に向かって怒鳴っている様子も、笑っている声も全て手に取るようにわかる。
ということは、私の様子もノーラン様にはまるわかりなわけだ。今日は2回ほど食事の後に吐いたのもバレていた。
「医者を呼べ! 早くしろ! なんでバイオレットはすぐ言わないんだ? なにかあってからでは遅いんだぞ!」
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「それで、私の大事な妃の病気はなんだ?」
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