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13 お腹が痛い! (オクタビア視点)※食事中の方は飛ばしてください。オクタビアがお腹壊して大惨事という内容です。
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コクオが帰って行った後に、私は妻とこの大金に埋もれたいと考えた。
「なぁ、イヴェットよ。この札束を浴槽にいれてそこに二人で真っ裸で入るってどうだい? 金に埋もれるって最高に良い気分だろうな?」
「まぁーー! それは名案ですわ! 早速、侍女にこの金を・・・・・・」
「バカだな! 私達だけでこの金を浴室に運ぶんだ! 2階まで運ぶのは面倒だから客間の浴室がいいな。侍女達なんて金に関しては信用できるもんか!」
私は札束を袋に詰めて何度もサロンと浴室を往復した。うっすらと汗をかいたが、これは心地よい運動だった。
二人で服を脱いでこの札束の浴槽に身を沈めた。最高の気分だよ? あっはははは!
ギュルルルルルーー! ん? 今、お腹が鳴ったが・・・・・・次の瞬間に激しい腹痛が襲って・・・・・・
「きゃぁーー。ちょっとぉーー、オクタビア! きったないわねぇーー。うげっ! お札がう○ちまみれになってるわ! これ、どーすんのよっ!」
「うっ! うっつーー。痛い・・・・・・いたぁーーいぃーー! なんだ、どうした? 恐ろしく腹が痛くて死にそうだ・・・・・・うっ、うっ、うっ・・・・・・」
「ひっ! ひぃーー! まだ、出す気? ここではダメよ、だめだってばぁーー! お札が・・・・・・お札がぁーー」
私は脂汗をかきながらも、この下痢の症状を止めることはできない。あまりの痛さに歯を食いしばり、ただ・・・・・・するしかない。
私は黄色く染まったお札のなかで、腹の痛みと闘っていた。これは、なにかの毒? まさか、コクオがそのようなことをするわけがない。
するなら、金など置いていくはずがないからだ。金はこの世で一番大事なものだろう? だから、金を払う前に私を毒殺するならわかる。けれど、これほどの大金を渡しておきながら後から毒を盛るメリットはないはずだ。
なにより、同じ物を食べた妻はなんともない。汚物まみれの私を心配してくれている。
食い合わせかな? 飲み過ぎかな? 確かに、あの老人が持ちこんだ料理はどれも高級食材で、おいしかったから食い過ぎたか・・・・・・うっ、うっ・・・・・・定期的にくるこのギュっとした腹と胃の痛みに全身の力が抜けていく・・・・・・そして今度は吐き気が襲ってきた。
オエーー! ゲェーー・・・・・・おぇえぇええぇーーげぇーーぐぇっ!
「え! 最悪! 上からも下からも出しまくりじゃない! こんなお札なんて、もう使えないわよぉ」
妻は私を心配して涙目だが、自分ではどうしようもない。
「医者を呼べ! 早く、医者を」
「まさか! こんなみっともないところを医者に見られたら・・・・・・恥ずかしいでしょう?」
「くっ。バカもん。早く呼べぇーー。私が死んでしまっても・・・・・・うっ・・・・・・いいのか? まだ、エイヴリー(本当はヴァネッサ)を・・・・・・ぐはっ、つぅーー・・・・・・女伯爵にしてもいないのに・・・・・・」
そう言っている間にも下痢は止まらないし、口からも吐き出し続けた。
この地獄は一晩じゅう続き、私は浴室で寝ることになったのだった。
「なぁ、イヴェットよ。この札束を浴槽にいれてそこに二人で真っ裸で入るってどうだい? 金に埋もれるって最高に良い気分だろうな?」
「まぁーー! それは名案ですわ! 早速、侍女にこの金を・・・・・・」
「バカだな! 私達だけでこの金を浴室に運ぶんだ! 2階まで運ぶのは面倒だから客間の浴室がいいな。侍女達なんて金に関しては信用できるもんか!」
私は札束を袋に詰めて何度もサロンと浴室を往復した。うっすらと汗をかいたが、これは心地よい運動だった。
二人で服を脱いでこの札束の浴槽に身を沈めた。最高の気分だよ? あっはははは!
ギュルルルルルーー! ん? 今、お腹が鳴ったが・・・・・・次の瞬間に激しい腹痛が襲って・・・・・・
「きゃぁーー。ちょっとぉーー、オクタビア! きったないわねぇーー。うげっ! お札がう○ちまみれになってるわ! これ、どーすんのよっ!」
「うっ! うっつーー。痛い・・・・・・いたぁーーいぃーー! なんだ、どうした? 恐ろしく腹が痛くて死にそうだ・・・・・・うっ、うっ、うっ・・・・・・」
「ひっ! ひぃーー! まだ、出す気? ここではダメよ、だめだってばぁーー! お札が・・・・・・お札がぁーー」
私は脂汗をかきながらも、この下痢の症状を止めることはできない。あまりの痛さに歯を食いしばり、ただ・・・・・・するしかない。
私は黄色く染まったお札のなかで、腹の痛みと闘っていた。これは、なにかの毒? まさか、コクオがそのようなことをするわけがない。
するなら、金など置いていくはずがないからだ。金はこの世で一番大事なものだろう? だから、金を払う前に私を毒殺するならわかる。けれど、これほどの大金を渡しておきながら後から毒を盛るメリットはないはずだ。
なにより、同じ物を食べた妻はなんともない。汚物まみれの私を心配してくれている。
食い合わせかな? 飲み過ぎかな? 確かに、あの老人が持ちこんだ料理はどれも高級食材で、おいしかったから食い過ぎたか・・・・・・うっ、うっ・・・・・・定期的にくるこのギュっとした腹と胃の痛みに全身の力が抜けていく・・・・・・そして今度は吐き気が襲ってきた。
オエーー! ゲェーー・・・・・・おぇえぇええぇーーげぇーーぐぇっ!
「え! 最悪! 上からも下からも出しまくりじゃない! こんなお札なんて、もう使えないわよぉ」
妻は私を心配して涙目だが、自分ではどうしようもない。
「医者を呼べ! 早く、医者を」
「まさか! こんなみっともないところを医者に見られたら・・・・・・恥ずかしいでしょう?」
「くっ。バカもん。早く呼べぇーー。私が死んでしまっても・・・・・・うっ・・・・・・いいのか? まだ、エイヴリー(本当はヴァネッサ)を・・・・・・ぐはっ、つぅーー・・・・・・女伯爵にしてもいないのに・・・・・・」
そう言っている間にも下痢は止まらないし、口からも吐き出し続けた。
この地獄は一晩じゅう続き、私は浴室で寝ることになったのだった。
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