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6 こんな家とはおさらばだわ(アイラ視点)
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「ちょっと待って下さいよ! そんな訳がないでしょう? レジなら私も触っていますしカーラ様もウェンディ様も触っていましたよね?」
エリアンが、私を庇って言った言葉にほとんどの従業員がうなづいています。分が悪くなったカーラ様は方向転換して、今度はイヤナさんを攻撃しだした。
「あぁ、わかった。だったら、イヤナが盗ったのね? 今月いっぱいで辞めることにしたのでしょう? 最後にお金をせしめて辞めようとしたのよ!」
「はぁ? なにを言い出すんですかっ!」
イヤナさんは、また泣き出してしまいました。
「ばかばかしい! 5万アデンもレジから盗んだら必ずばれるのに決まっている。どうせやるなら辞める当日に倉庫の高価なものを盗んで、闇市商人に売ったほうが効率がいい」
エリアンはスラスラとカーラ様を論破してしまった。カーラ様は悔しそうにエリアンを睨んでいますが、少しだけほの暗い笑みも浮かべていました。なにか、良くないことでも考えているのでしょうか?
「お金のことはともかく、あの絨毯のことはお父様に報告するわよ!」
ウェンディは面白くなさそうな表情で私に言い捨てるのでした。
報告ねぇ……ちょうど、いいかも……訴えてくれれば、かえってこちらは好都合ですし……
「どうぞ、報告してください。レジのお金も私のせいにしていいですよ? 証拠があるわけでもないのに罪を着せようとしたのですから……ぜひ、それもオーランド様に伝えてほしいですわ」
「え? なによ? アイラってこんな人だったの? 今まで猫かぶっていたのね? おとなしいふりをしていただけなんだわ。 逆切れするなんてバカでしょう? 貴族に刃向かう生意気な奴は鞭で打たれて、牢屋に入るのよ?」
脅してくるウェンディを放って、いつものルーティンの倉庫にある品物の在庫確認をしてから病院に行こうとしました。こんな時でも、やるべきことはきっちりしないと気が済まないのは損な性分だと思います。
倉庫でそれぞれの数をチェックしていますと、エリアンが声を掛けてきました。
「なにをすればいいですか? さっき、ウェンディ様からアイラ様が『手伝ってほしいから倉庫に来てほしい』との伝言をもらいました。」
「え? そんなこと言ってないわよ」
私達は顔を見合わせ首を傾げましたが、それでもついでだからとエリアンは在庫確認の仕事を手伝ってくれました。
「さて、帰りましょうか? 病院が閉まっちゃうわ。早くしないと……」
私はエリアンと倉庫から外に出ようとしたのですが、扉が開きません。どうやら、外から鍵が掛けられたようです。
「出られないわ……どうしよう……」
「これはきっと、あの二人の仕業でしょうね。どこまでも、卑劣な女達だ」
ウェンディとカーラ様か。ここまでするのなら、泣き寝入りするつもりはないわ。
「さきほど、エリアンがイヤナさんや私を庇った仕返しと、私に対する嫌がらせでしょうね」
私はため息をつくと、ドレスをめくってお腹に巻いているポケットから手帖とペンを取り出します。
「え? は? なに、やっているんですか? ん? お腹に布なんか巻いているのですか? というか、私は一応男ですからその足を丸出しにするのはいかがなものかと……」
「あら、ごめんなさい。今の時間は何時かしら? 時計をお持ち? 午後5:30ですわね? では、その時間を書いて倉庫に何者かによって閉じ込められるっと……書き記しておきましょう」
「なんですか? それは?」
「これは、私の日記のようなものですわ。その日にあった出来事と、大事な情報はここに全てメモしてあります。ヴィセンテ男爵家の帳簿やお金の流れとかもね……」
「お金の流れ……なんでそんなことを?」
「私ここ四ヶ月ばかり無給なんです。そろそろ訴えたいところですけれど、向こうは貴族ですし婚家ですから……訴える時期を待っていました。ずっと離縁してくれればいいな、と思っていました。ですが、あちらは悪徳貴族ですから抹殺されないよう弱みを握って……」
「ぷっ。あっははははーー! 貴女は隔世遺伝ですよねぇ? 実に愉快だ」
「え?」
なんなの? なんで私の周りって、おかしな人ばかりなのかしら?
☆彡★彡☆彡
翌朝、たくさんの従業員達をわざわざ連れてウェンディが鍵を開けました。
「まぁーー、アイラ! 昨夜は帰って来なかったと思ったら、こんなところでエリアンと不倫ですかぁ?」
ウェンディとカーラは私とエリアンをからかい、その後ろにいたオーランド様は真っ赤な顔で怒っています。
「アイラ! 嫁にしてやった恩を踏みにじったな! お前とイアンは離婚だ! こんなふしだらな女はヴィセンテ男爵家に相応しくない!」
「まぁーー。ありがとうございます! では、早速。裁判所に訴えますね?」
「は? 何を訴えるというんだ! だいたい、貴族の私達を庶民のお前が訴えられるわけがないだろう! 身の程知らずめ!」
声を荒げたオーランド様にエリアンがぼそっとつぶやきました。
「身の程しらずね……そっくりそのまま、跳ね返ってくる言葉だな。まぁ、裁判所でお会いしましょうか?」
「はぁ? エリアン、お前までがなにを訴えようって言うんだ! 平民が束になっても我がヴィセンテ男爵家は怖くないぞ! 貴族を訴えるなんてお前らバカか? こっちこそ、二人とも絨毯と金の窃盗容疑で訴える! こんなところで、頻繁に昼間も逢い引きしてたんだろ? 職務怠慢による損害金みたいなものも取れるよなぁ? 死ぬまでヴィセンテ家具店でただ働きしてもらおうか!」
オーランド様は豪快に笑って、愉快そうでした。
「あ、アイラ達は不倫してたのだから慰謝料もとれるんじゃない? あっは! 莫大な金額になるわよねぇーー。お父様、私が店を仕切るからアイラはいらないわよ! あぁ、待って……そうだわ。面倒なことは押しつければいいのよね? うん、だったら無給で雇ってあげるぅーー貴族は平民にはなにしても怒られないもぉーーん」
ウェンディは、ニコニコと自分の妄想を語っています。どこまでも、おめでたい人です。
確かに貴族の言い分が正しいと判断され、階級が上の貴族ほど神のような存在で、裁判には勝つのがこの世の中の常でした。
でも、こちらにはとっておきのネタがあります。そうそう、あちらの思うようにはさせません。
私は屋敷に戻り荷物をまとめて、マルタンを連れて屋敷を出て行きます。お腹に巻いたコルセットのポケットには今までの帳簿上の不審な点と、私に押しつけられた仕事量と私へのお給金がだされていない事実が時系列で理路整然に書かれています。日頃の私への言動なども、記されています。
いつかこんな日が来るかも、と思って準備しておいて良かったですが、アーヴィング公爵家に行って交渉しなければなりません。そのような高位貴族が会ってくれるのでしょうか?
私がヴィセンテ男爵家の門をでて、数歩、歩いたところで1台の豪奢な馬車が止まりました。
「さぁ、乗って! 従姉妹殿! 君って見た目より強いんだな。あそこで、泣くかって思ったのに……あっは……お祖父様にそっくりかも……」
「?」
私はエリアンに促されるままに、その馬車に乗ったのでした。
行きたいと思っていた場所に着くとも知らずに。
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
次回はアイラの身分が明らかになります。そこからの反撃開始です。なにもしなかったイアンはどうなるのでしょうか?
以下、宣伝です。不快な方は飛ばしてください。
「愛を教えてくれた人」ライト文芸大賞エントリー作品を投稿しております。多動性発達障害の子供の話ですが暗い展開ではなく、登場人物は善人が多めです。
毒親から捨てられた先は牧場。そこで暮す叔母の礼子さんの養女になりますが、彼女は実は有名一流画家の大金持ちでした。そこでお医者さん一家やレストランのオーナー一家といい関係を築き恋も芽生えます。
さまざまな人との交流を通して、成長し才能を開花させるヒロインの物語です。現実よりは、かなり善人多めのご都合主義展開かもしれません。
障害を持っている方に夢と希望を! という気持ちで書いております。悲しい別れもありますが最後はハッピーエンドという物語です。
よろしければ、応援よろしくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾💐
お読みいただけると嬉しいです。*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ✩‧₊˚
エリアンが、私を庇って言った言葉にほとんどの従業員がうなづいています。分が悪くなったカーラ様は方向転換して、今度はイヤナさんを攻撃しだした。
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ウェンディは面白くなさそうな表情で私に言い捨てるのでした。
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「どうぞ、報告してください。レジのお金も私のせいにしていいですよ? 証拠があるわけでもないのに罪を着せようとしたのですから……ぜひ、それもオーランド様に伝えてほしいですわ」
「え? なによ? アイラってこんな人だったの? 今まで猫かぶっていたのね? おとなしいふりをしていただけなんだわ。 逆切れするなんてバカでしょう? 貴族に刃向かう生意気な奴は鞭で打たれて、牢屋に入るのよ?」
脅してくるウェンディを放って、いつものルーティンの倉庫にある品物の在庫確認をしてから病院に行こうとしました。こんな時でも、やるべきことはきっちりしないと気が済まないのは損な性分だと思います。
倉庫でそれぞれの数をチェックしていますと、エリアンが声を掛けてきました。
「なにをすればいいですか? さっき、ウェンディ様からアイラ様が『手伝ってほしいから倉庫に来てほしい』との伝言をもらいました。」
「え? そんなこと言ってないわよ」
私達は顔を見合わせ首を傾げましたが、それでもついでだからとエリアンは在庫確認の仕事を手伝ってくれました。
「さて、帰りましょうか? 病院が閉まっちゃうわ。早くしないと……」
私はエリアンと倉庫から外に出ようとしたのですが、扉が開きません。どうやら、外から鍵が掛けられたようです。
「出られないわ……どうしよう……」
「これはきっと、あの二人の仕業でしょうね。どこまでも、卑劣な女達だ」
ウェンディとカーラ様か。ここまでするのなら、泣き寝入りするつもりはないわ。
「さきほど、エリアンがイヤナさんや私を庇った仕返しと、私に対する嫌がらせでしょうね」
私はため息をつくと、ドレスをめくってお腹に巻いているポケットから手帖とペンを取り出します。
「え? は? なに、やっているんですか? ん? お腹に布なんか巻いているのですか? というか、私は一応男ですからその足を丸出しにするのはいかがなものかと……」
「あら、ごめんなさい。今の時間は何時かしら? 時計をお持ち? 午後5:30ですわね? では、その時間を書いて倉庫に何者かによって閉じ込められるっと……書き記しておきましょう」
「なんですか? それは?」
「これは、私の日記のようなものですわ。その日にあった出来事と、大事な情報はここに全てメモしてあります。ヴィセンテ男爵家の帳簿やお金の流れとかもね……」
「お金の流れ……なんでそんなことを?」
「私ここ四ヶ月ばかり無給なんです。そろそろ訴えたいところですけれど、向こうは貴族ですし婚家ですから……訴える時期を待っていました。ずっと離縁してくれればいいな、と思っていました。ですが、あちらは悪徳貴族ですから抹殺されないよう弱みを握って……」
「ぷっ。あっははははーー! 貴女は隔世遺伝ですよねぇ? 実に愉快だ」
「え?」
なんなの? なんで私の周りって、おかしな人ばかりなのかしら?
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ウェンディとカーラは私とエリアンをからかい、その後ろにいたオーランド様は真っ赤な顔で怒っています。
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