31 / 33
29 自業自得なローズリン
しおりを挟む
静寂に包まれた夜、月の光がかすかに差し込む中、ローズリンは音もなく動き出した。彼女の足音は、まるで空気に溶け込むように消え、影のように滑らかに歩いていた。足を床につけるたびに、体重を慎重に分散させ、一歩一歩を緩やかに、そして軽やかに進めた。
(私ってば、こんな才能があったのね。これで誰にも気づかれずにアナスターシアの部屋に行けるわ。アナスターシアの眠りが深いのは知っている。一度寝入ってしまったら、多少のことでは起きないはずよ)
アナスターシアの部屋の扉には鍵がかかっていなかった。絨毯の上を歩くときには、まるで猫が忍び寄るように、爪先から踵へとゆっくりと体重を移動させた。
呼吸さえも抑え、周囲の静寂を乱さぬように注意を払うローズリンの姿は、まるで夜の闇に溶け込むかのようだった。心臓の鼓動がかすかに感じられるだけで、彼女の存在を示すものは何もなかった。
アナスターシアの部屋は二階にあり、バルコニーから新設された温室へと続く階段がある。温室や研究室に入るには、このバルコニーを通るしか方法はない。
温室の扉を開けると、湿度の高い空気がローズリンを包み込んだ。
「ここは人間の住む場所じゃないわね。それにしても、こんなにたくさんの薬草があるのに、全然美しくないわ。こんなものを、アナスターシアがこれほど大切にしているなんて、本当に変わり者よね。」
薬草の前には名前を記したプラントラベルがあり、そこには効能や世話の仕方まで記載されていた。全てが秩序だって整理整頓されているようで、アナスターシアの几帳面さが現れていた。
「マッキンタイヤー公爵家にいるあいだに、ずいぶん変わってしまったのね。6歳の頃の我が儘なアナスターシアのほうがずっと可愛かったのに」
ローズリンがさらに進んで行くと、研究室の扉の前にもう一部屋広い空間が現れた。ここは同じ薬草が一面に植えられており、その茂みから金色の蛇が顔をだした。
「うそ! まさか毒蛇じゃないよね? お願い、噛まないで」
おそるおそる歩を進めるローズリンを睨みつけていたが、蛇がその場から動く気配はなかった。
(なんだ、とってもおとなしい蛇なのね)
その先の研究室に入り込むことに成功したローズリンは、薬や化粧品の配合率を記した帳面が何冊もキャビネットにあるのを見つけた。しかも、そのキャビネットの横には新商品高級美容液と書かれた箱が置かれている。全部もらっていきたかったが、とても一人では持ちきれない。ローズリンは一本だけ手に取ると、帳面を抱えながら研究室を立ち去ろうとした。しかし、後ろを振り返ると、牙をむきだし威嚇する蛇の姿があった。
「いつの間にここに来たのよ? 怒らないで。帳面はちょっと借りるだけだし、この美容液だって1本しかもらっていないわ」
蛇は今にもローズリンに襲いかかろうとしている。すっかり恐ろしくなったローズリンは、帳面と美容液をそっと床に置いた。すると、蛇は威嚇をやめておとなしくなった。
「そうか。これを持っていこうとすると怒るわけね。悔しいけど諦めるしかないのかしら。せっかくここまで忍びこめたのに」
同じ薬草ばかりが植えられている場所に戻り、蛇がつけてこないことを確かめると、ローズリンはそっと手を伸ばした。それは伝説の薬草で、アナスターシアが一番大事にしているものだ。
「忌々しいからこの薬草を全部引っこ抜いてやるわ!」
ローズリンが薬草を乱暴にむしり取ろうとした瞬間、腕に激痛が走った。さきほどまで研究室にいた蛇に腕を噛みつかれたのだ。うねる体は黄金色の鱗で覆われ、きらきらと輝いている。その瞳は琥珀色をしており一度見つめられれば、魅了されて目を離せなくなるほどの妖艶さを放っていたが、今は静かな怒りの感情が読み取れる。
「さっきまで研究室にいたはずよ。いつの間にここに戻ってきたの? まるで、魔法ね。聖女に仕える聖獣みたいよ。昔、絵本で読んだことがあるわ。聖女から任された仕事に忠実で、1000年以上も生きるという伝説の動物よ。聖女の敵を滅ぼすと伝えられているけど・・・・・・まさか・・・・・・」
毒は既にローズリンの体内に流れ込んでいた。彼女は床に崩れ落ち、苦しげに息をしながらもがき始める。毒が全身を巡り、体は熱く燃えるように痛み、冷や汗が止まらなかった。視界がぼやけ、筋肉が痙攣を起こし、呼吸が苦しくなってくる。
「まさか、本当に聖獣なの? それなら、瞬間に移動することも可能だものね。そうよ。きっと、アナスターシアは聖女なんだ。知っていたら、こんなところに忍び込まなかったのに。アナスターシアも酷いわ。蛇がいるって教えてくれていたら、こんなことしなかったのに! だれか、助けて・・・・・・助けて」
ローズリンの叫びは虚しく、誰も助けに来ることはなかった。やがて、彼女は静かに苦しみの中で意識を失った。しかし、蛇の毒はローズリンを死に至らしめるほどではなかったようだ。
☆彡 ★彡
彼女は朝方、意識を取り戻しアナスターシアに発見された。玲奈とアニヤは、ローズリンをサロンのソファにまで運んだ。腕にはくっきりと蛇に噛まれた痕があり、「痛いよぉ、痛いよー」とつぶやいている。目はうつろで口は半開き。正気を失っているようにも見えた。
すでにサリナも起きていてサロンで紅茶を飲んでいた。おかしなローズリンの様子を見てすぐに医者が呼ばれた。医者は毒蛇に噛まれた後遺症だと診断した。
「なぜ、ローズリンが毒蛇なんかに噛まれるのよ? その毒蛇を捕まえて火あぶりにしてやるわ」
「ローズリン様の自業自得ですわ。彼女は私の薬草園に忍び込み、大事な薬草を摘み取ろうとしたのです。研究室から薬や化粧品の配合率を記した帳面を盗もうとした形跡もありました。蛇は私の薬草を守ろうとしただけですから、火あぶりになどさせませんよ」
アナスターシアは毅然として言い放つ。
「たかが草を守るために、毒蛇を飼っているなんてどうかしているわよ。そんな危険な動物などカッシング侯爵家で飼わないでちょうだい。今すぐ、ここで蛇を殺して!」
「カッシング侯爵家で飼うことができないのなら、別の場所に引っ越すしかありませんわね」
アナスターシアの頬は緩み、目は輝いていた。アナスターシアにとっては、カッシング侯爵家に戻りたくて戻ったわけではないので、追い出されることはご褒美みたいなものだ。
「カラハン第一王子殿下のお越しでございます。アナスターシアお嬢様のお部屋にお通ししますか? それとも庭園の四阿ですか?」
絶妙なタイミングのカラハン第一王子の来訪に、アナスターシアはにっこり微笑んだ。
「ちょうど良いわ。こちらに来ていただいて。たった今、サリナ様から追い出されたことを相談するわ」
アナスターシアはうきうきとした口調で、執事に答えたのだった。
(私ってば、こんな才能があったのね。これで誰にも気づかれずにアナスターシアの部屋に行けるわ。アナスターシアの眠りが深いのは知っている。一度寝入ってしまったら、多少のことでは起きないはずよ)
アナスターシアの部屋の扉には鍵がかかっていなかった。絨毯の上を歩くときには、まるで猫が忍び寄るように、爪先から踵へとゆっくりと体重を移動させた。
呼吸さえも抑え、周囲の静寂を乱さぬように注意を払うローズリンの姿は、まるで夜の闇に溶け込むかのようだった。心臓の鼓動がかすかに感じられるだけで、彼女の存在を示すものは何もなかった。
アナスターシアの部屋は二階にあり、バルコニーから新設された温室へと続く階段がある。温室や研究室に入るには、このバルコニーを通るしか方法はない。
温室の扉を開けると、湿度の高い空気がローズリンを包み込んだ。
「ここは人間の住む場所じゃないわね。それにしても、こんなにたくさんの薬草があるのに、全然美しくないわ。こんなものを、アナスターシアがこれほど大切にしているなんて、本当に変わり者よね。」
薬草の前には名前を記したプラントラベルがあり、そこには効能や世話の仕方まで記載されていた。全てが秩序だって整理整頓されているようで、アナスターシアの几帳面さが現れていた。
「マッキンタイヤー公爵家にいるあいだに、ずいぶん変わってしまったのね。6歳の頃の我が儘なアナスターシアのほうがずっと可愛かったのに」
ローズリンがさらに進んで行くと、研究室の扉の前にもう一部屋広い空間が現れた。ここは同じ薬草が一面に植えられており、その茂みから金色の蛇が顔をだした。
「うそ! まさか毒蛇じゃないよね? お願い、噛まないで」
おそるおそる歩を進めるローズリンを睨みつけていたが、蛇がその場から動く気配はなかった。
(なんだ、とってもおとなしい蛇なのね)
その先の研究室に入り込むことに成功したローズリンは、薬や化粧品の配合率を記した帳面が何冊もキャビネットにあるのを見つけた。しかも、そのキャビネットの横には新商品高級美容液と書かれた箱が置かれている。全部もらっていきたかったが、とても一人では持ちきれない。ローズリンは一本だけ手に取ると、帳面を抱えながら研究室を立ち去ろうとした。しかし、後ろを振り返ると、牙をむきだし威嚇する蛇の姿があった。
「いつの間にここに来たのよ? 怒らないで。帳面はちょっと借りるだけだし、この美容液だって1本しかもらっていないわ」
蛇は今にもローズリンに襲いかかろうとしている。すっかり恐ろしくなったローズリンは、帳面と美容液をそっと床に置いた。すると、蛇は威嚇をやめておとなしくなった。
「そうか。これを持っていこうとすると怒るわけね。悔しいけど諦めるしかないのかしら。せっかくここまで忍びこめたのに」
同じ薬草ばかりが植えられている場所に戻り、蛇がつけてこないことを確かめると、ローズリンはそっと手を伸ばした。それは伝説の薬草で、アナスターシアが一番大事にしているものだ。
「忌々しいからこの薬草を全部引っこ抜いてやるわ!」
ローズリンが薬草を乱暴にむしり取ろうとした瞬間、腕に激痛が走った。さきほどまで研究室にいた蛇に腕を噛みつかれたのだ。うねる体は黄金色の鱗で覆われ、きらきらと輝いている。その瞳は琥珀色をしており一度見つめられれば、魅了されて目を離せなくなるほどの妖艶さを放っていたが、今は静かな怒りの感情が読み取れる。
「さっきまで研究室にいたはずよ。いつの間にここに戻ってきたの? まるで、魔法ね。聖女に仕える聖獣みたいよ。昔、絵本で読んだことがあるわ。聖女から任された仕事に忠実で、1000年以上も生きるという伝説の動物よ。聖女の敵を滅ぼすと伝えられているけど・・・・・・まさか・・・・・・」
毒は既にローズリンの体内に流れ込んでいた。彼女は床に崩れ落ち、苦しげに息をしながらもがき始める。毒が全身を巡り、体は熱く燃えるように痛み、冷や汗が止まらなかった。視界がぼやけ、筋肉が痙攣を起こし、呼吸が苦しくなってくる。
「まさか、本当に聖獣なの? それなら、瞬間に移動することも可能だものね。そうよ。きっと、アナスターシアは聖女なんだ。知っていたら、こんなところに忍び込まなかったのに。アナスターシアも酷いわ。蛇がいるって教えてくれていたら、こんなことしなかったのに! だれか、助けて・・・・・・助けて」
ローズリンの叫びは虚しく、誰も助けに来ることはなかった。やがて、彼女は静かに苦しみの中で意識を失った。しかし、蛇の毒はローズリンを死に至らしめるほどではなかったようだ。
☆彡 ★彡
彼女は朝方、意識を取り戻しアナスターシアに発見された。玲奈とアニヤは、ローズリンをサロンのソファにまで運んだ。腕にはくっきりと蛇に噛まれた痕があり、「痛いよぉ、痛いよー」とつぶやいている。目はうつろで口は半開き。正気を失っているようにも見えた。
すでにサリナも起きていてサロンで紅茶を飲んでいた。おかしなローズリンの様子を見てすぐに医者が呼ばれた。医者は毒蛇に噛まれた後遺症だと診断した。
「なぜ、ローズリンが毒蛇なんかに噛まれるのよ? その毒蛇を捕まえて火あぶりにしてやるわ」
「ローズリン様の自業自得ですわ。彼女は私の薬草園に忍び込み、大事な薬草を摘み取ろうとしたのです。研究室から薬や化粧品の配合率を記した帳面を盗もうとした形跡もありました。蛇は私の薬草を守ろうとしただけですから、火あぶりになどさせませんよ」
アナスターシアは毅然として言い放つ。
「たかが草を守るために、毒蛇を飼っているなんてどうかしているわよ。そんな危険な動物などカッシング侯爵家で飼わないでちょうだい。今すぐ、ここで蛇を殺して!」
「カッシング侯爵家で飼うことができないのなら、別の場所に引っ越すしかありませんわね」
アナスターシアの頬は緩み、目は輝いていた。アナスターシアにとっては、カッシング侯爵家に戻りたくて戻ったわけではないので、追い出されることはご褒美みたいなものだ。
「カラハン第一王子殿下のお越しでございます。アナスターシアお嬢様のお部屋にお通ししますか? それとも庭園の四阿ですか?」
絶妙なタイミングのカラハン第一王子の来訪に、アナスターシアはにっこり微笑んだ。
「ちょうど良いわ。こちらに来ていただいて。たった今、サリナ様から追い出されたことを相談するわ」
アナスターシアはうきうきとした口調で、執事に答えたのだった。
1,843
お気に入りに追加
2,989
あなたにおすすめの小説
【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~
山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」
母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。
愛人宅に住み屋敷に帰らない父。
生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。
私には母の言葉が理解出来なかった。
公爵夫人は愛されている事に気が付かない
山葵
恋愛
「あら?侯爵夫人ご覧になって…」
「あれはクライマス公爵…いつ見ても惚れ惚れしてしまいますわねぇ~♡」
「本当に女性が見ても羨ましいくらいの美形ですわねぇ~♡…それなのに…」
「本当にクライマス公爵が可哀想でならないわ…いくら王命だからと言ってもねぇ…」
社交パーティーに参加すれば、いつも聞こえてくる私への陰口…。
貴女達が言わなくても、私が1番、分かっている。
夫の隣に私は相応しくないのだと…。
結婚式後に「爵位を継いだら直ぐに離婚する。お前とは寝室は共にしない!」と宣言されました
山葵
恋愛
結婚式が終わり、披露宴が始まる前に夫になったブランドから「これで父上の命令は守った。だが、これからは俺の好きにさせて貰う。お前とは寝室を共にする事はない。俺には愛する女がいるんだ。父上から早く爵位を譲って貰い、お前とは離婚する。お前もそのつもりでいてくれ」
確かに私達の結婚は政略結婚。
2人の間に恋愛感情は無いけれど、ブランド様に嫁ぐいじょう夫婦として寄り添い共に頑張って行ければと思っていたが…その必要も無い様だ。
ならば私も好きにさせて貰おう!!
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
団長サマの幼馴染が聖女の座をよこせというので譲ってあげました
毒島醜女
ファンタジー
※某ちゃんねる風創作
『魔力掲示板』
特定の魔法陣を描けば老若男女、貧富の差関係なくアクセスできる掲示板。ビジネスの情報交換、政治の議論、それだけでなく世間話のようなフランクなものまで存在する。
平民レベルの微力な魔力でも打ち込めるものから、貴族クラスの魔力を有するものしか開けないものから多種多様である。勿論そういった身分に関わらずに交流できる掲示板もある。
今日もまた、掲示板は悲喜こもごもに賑わっていた――
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
妹だけを可愛がるなら私はいらないでしょう。だから消えます……。何でもねだる妹と溺愛する両親に私は見切りをつける。
しげむろ ゆうき
ファンタジー
誕生日に買ってもらったドレスを欲しがる妹
そんな妹を溺愛する両親は、笑顔であげなさいと言ってくる
もう限界がきた私はあることを決心するのだった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる