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ジョンはこうなった

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 保安部から戻ってきたジョンは裁判にはかけられなかったが、近衛兵はもちろんクビになった。

 不名誉な懲戒解職処分となれば、どの貴族もジョンから遠ざかり、ルミオン侯爵家はジョンを勘当した。

 平民になって、彼がどうしているかを知る人はいない。

「ソフィア、ジョンのことは忘れなさい。あれは、最初からだ。もう、ソフィアを襲いに来ることはできない」

 お父様が、私の髪をなで、お母様は私の手を握った。多分、ジョンは遠い国にでも旅だったのね?ルミオン侯爵家はそれから、ジョンのお兄様が後を継いだけれど、まもなく没落し一家は散り散りになったと噂が広まった。

「「「「マーレー公爵家の不興をかったらしいわ」」」」

「「「陰の支配者と揶揄されるマーレー公爵を敵に回すとは愚かな」」」

 
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