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10 アーノルドの末路 残酷注意 R18
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※残酷注意。
苦手な方は読まないでください!
グロかも。
ꕤ୭*アーノルド・スラエ侯爵視点
死刑はコロッセウムで行われるという。なんて悪趣味なんだ。しかも魔女狩りの時代の最も残酷な火あぶり。
「おい、金目のものをやるから火はめいいっぱい焚いてくれよ!」
火の勢いが強ければ気道や肺が火傷をすることで、あっという間に窒息できるはず。できれば有毒ガスを発生させるなにかを焼いてもらえると嬉しい。
自分が死ぬ時はできるだけ穏やかに逝きたかったのに人生ってうまくいかないものだな。
だが、結構な数を殺した私だ。思い残すことはないか・・・・・・
「おい、執行日だ! 祈りを捧げろ」
そんなことを言われても祈りなんて思い浮かばないよ。
「今度は皇帝に産まれてもっと人殺しを楽しみ・・・・・・」
言い終わらないうちにオラン侯爵が現れた。
「なんだよ? こんなところまで来て笑いにきたのかよ? あぁ、そういえばお前、サマーにご執心みたいだがあいつは私のお古だぞ! しかも私だけのものじゃなかった。さんざん下男にまで汚された女だ」
「・・・・・・なんだと? お前はやはり火あぶりじゃだめだ。死刑執行人も替える」
「え! それは困る! おい、ちょっと待て! 待てったら!」
――まずい・・・・・・もうすでに死ぬことは怖くない・・・・・・それよりもその死までの苦痛だけが恐ろしいんだ。
十字架に組まれた木に縛り付けられ、執行人がもっているのは長い釘。その釘が、ガンガンと手のひらに打ち込まれる。
骨が砕けて釘がくいこみ、血が流れてあまりの痛さに息ができない。
「はっはっはっはっはっは」
短く息を吐き出しながら苦痛に耐えていると、今度はもう片方の手に釘が打ち込まれる。
――焼け付くような痛みに涙が出てくるが、まだ両足が残っている。右足、左足少しづつ打ち付けられていき釘が肉に食い込む苦痛。痛いよぉ・・・・・・焼けるような痛さの極限はどこまでなのか試すような・・・・・・手足を突き抜けて木に打ち付けられる釘。自分の身体の重さでさらにその釘が肉を裂いていく。
だが、こんなものは地獄の入り口に過ぎなかった。私に殺された遺族が刃物を持って並んでいる。
「私は耳を切り落としましょう」
――やめろ! ぎゃぁあぁあぁぁーー
「では、俺はふくらはぎの肉を少しだけそぎ落とすかな」
――・・・・・・あ、あぁ・・・・・・頼む・・・・・・ひと思いに殺して・・・・・・お願いだから・・・・・・
「はっ! お前はさんざん女や動物を笑いながらいたぶってきたくせに! 自分の身に起こるともうこんなことでギブアップかよ? 気絶なんてさせねーぞ! ほら、起きるんだよぉ?」
「うふふ。私は腕の肉を・・・・・・」
「俺は鼻をそぎ落とすかな・・・・・・」
ーーあぁ、やめてくれよ。なんて残酷な奴らなんだよ! お前らには血も涙もないのか・・・・・・
苦手な方は読まないでください!
グロかも。
ꕤ୭*アーノルド・スラエ侯爵視点
死刑はコロッセウムで行われるという。なんて悪趣味なんだ。しかも魔女狩りの時代の最も残酷な火あぶり。
「おい、金目のものをやるから火はめいいっぱい焚いてくれよ!」
火の勢いが強ければ気道や肺が火傷をすることで、あっという間に窒息できるはず。できれば有毒ガスを発生させるなにかを焼いてもらえると嬉しい。
自分が死ぬ時はできるだけ穏やかに逝きたかったのに人生ってうまくいかないものだな。
だが、結構な数を殺した私だ。思い残すことはないか・・・・・・
「おい、執行日だ! 祈りを捧げろ」
そんなことを言われても祈りなんて思い浮かばないよ。
「今度は皇帝に産まれてもっと人殺しを楽しみ・・・・・・」
言い終わらないうちにオラン侯爵が現れた。
「なんだよ? こんなところまで来て笑いにきたのかよ? あぁ、そういえばお前、サマーにご執心みたいだがあいつは私のお古だぞ! しかも私だけのものじゃなかった。さんざん下男にまで汚された女だ」
「・・・・・・なんだと? お前はやはり火あぶりじゃだめだ。死刑執行人も替える」
「え! それは困る! おい、ちょっと待て! 待てったら!」
――まずい・・・・・・もうすでに死ぬことは怖くない・・・・・・それよりもその死までの苦痛だけが恐ろしいんだ。
十字架に組まれた木に縛り付けられ、執行人がもっているのは長い釘。その釘が、ガンガンと手のひらに打ち込まれる。
骨が砕けて釘がくいこみ、血が流れてあまりの痛さに息ができない。
「はっはっはっはっはっは」
短く息を吐き出しながら苦痛に耐えていると、今度はもう片方の手に釘が打ち込まれる。
――焼け付くような痛みに涙が出てくるが、まだ両足が残っている。右足、左足少しづつ打ち付けられていき釘が肉に食い込む苦痛。痛いよぉ・・・・・・焼けるような痛さの極限はどこまでなのか試すような・・・・・・手足を突き抜けて木に打ち付けられる釘。自分の身体の重さでさらにその釘が肉を裂いていく。
だが、こんなものは地獄の入り口に過ぎなかった。私に殺された遺族が刃物を持って並んでいる。
「私は耳を切り落としましょう」
――やめろ! ぎゃぁあぁあぁぁーー
「では、俺はふくらはぎの肉を少しだけそぎ落とすかな」
――・・・・・・あ、あぁ・・・・・・頼む・・・・・・ひと思いに殺して・・・・・・お願いだから・・・・・・
「はっ! お前はさんざん女や動物を笑いながらいたぶってきたくせに! 自分の身に起こるともうこんなことでギブアップかよ? 気絶なんてさせねーぞ! ほら、起きるんだよぉ?」
「うふふ。私は腕の肉を・・・・・・」
「俺は鼻をそぎ落とすかな・・・・・・」
ーーあぁ、やめてくれよ。なんて残酷な奴らなんだよ! お前らには血も涙もないのか・・・・・・
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