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7 摂食障害で因果応報(ミユキーナ視点)/ 僕は新人類(レオン視点) R15胸くそ注意かも
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ꕤ୭*ミユキーナ視点
お母様も私も、ものすごい量の食事を毎食出されて、それを食べるまでは塔から出してもらえない。最初は本当に苦痛で、どんどん太る身体に恐ろしい思いでいっぱいになった。
けれど、食べなければ死刑か奴隷落ちと脅され溜息をつきながらも食べるしかなかった。
でも、不思議・・・・・・今はもう食べなくていいと言われれば言われるほど食べたくなる。鏡は気分が悪くなるからもう見ることはない。着飾ることも止めた。可愛らしいデザインのものはウエストが絞られているから当然着られなくなった。
お洒落にも興味がなくなり異性からも相手にされない。夜会には特注の大きなドレスが王家から贈られ、強制参加させられる。好奇の目に晒され、歩くだけでも息切れして心臓が止まりそうよ。
私は見世物のように笑われる。中傷と蔑みと憐れみは私の心をズタズタにする。
それでも美味しい物は止められないわ。今はお母様とケーキの取り合いでいつもケンカしている。以前は食べ物を押しつけあっていたのに、今は奪い合っているのよ。
「・・・・・・それは私のケーキだぁあああああ~~」
と、お母様が狂ったように叫ぶ声が耳障りでたまらないわ。お母様さえいなくなれば私がこのケーキを一人占めできるのに・・・・・・
「あら、二人ともすっかり摂食障害ねぇ。すでに病気ね。このままいくと・・・・・・糖尿病で・・・・・・死・・・・・・」
マドンナが私達を見てつぶやいた言葉を、私は思いっきり笑い飛ばしてやったわ!
「あっはははは。こんなにたくさん食べられる私が病気のわけがないじゃない! 病気って痩せ細ってなにも食べられなくなることでしょう? 見てよ? 私はこんなにも食欲があるのよ?」
生クリームたっぷりのホールドケーキを手づかみで食べ始めた私は、自分の異常さに全く気がつくことはなかったのだった。
ꕤ୭*レオンの末路 ※ちょっと下品でR15です。コメディ風味。
目が覚めると股に違和感があり、男の大事なものがない。
「これは・・・・・・どうしたことだ?」
「うふふ、ようこそ! 新しい世界へ!」
つるつるした肌のいかつい体つきの女?が僕の頬をさすった。
「今日からあんたはレオーヌよ。ここで働くの。まぁ、いわゆる新人類の館ね」
「新人類・・・・・・なんですか? それって」
「なくなったもの、それは男性であるという象徴。あんたはもう男じゃないのよん。王族であるマドンナ様を襲った罰として去勢されたのよ。それからぁ、マドンナ様を殺そうとした計画もバレているからぁ~~。あんたは死ぬまでここで男の相手をするのよぉ? わかるわよねぇ? さて、早速お仕事してよ!」
「うわぁ~~助けて、助けて!! うぎゃぁあああああぁぁぁあああ~~」
がっしりした男が現れて僕を羽交い締めにして・・・・・・悪夢のような時間が始まった。こんな屈辱は嫌だ。
誰か助けて・・・・・・お願いだよぉおおお~~!!
୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧
次回、最終回でヒロインが幸せになる様子を描いて完結となります。
お母様も私も、ものすごい量の食事を毎食出されて、それを食べるまでは塔から出してもらえない。最初は本当に苦痛で、どんどん太る身体に恐ろしい思いでいっぱいになった。
けれど、食べなければ死刑か奴隷落ちと脅され溜息をつきながらも食べるしかなかった。
でも、不思議・・・・・・今はもう食べなくていいと言われれば言われるほど食べたくなる。鏡は気分が悪くなるからもう見ることはない。着飾ることも止めた。可愛らしいデザインのものはウエストが絞られているから当然着られなくなった。
お洒落にも興味がなくなり異性からも相手にされない。夜会には特注の大きなドレスが王家から贈られ、強制参加させられる。好奇の目に晒され、歩くだけでも息切れして心臓が止まりそうよ。
私は見世物のように笑われる。中傷と蔑みと憐れみは私の心をズタズタにする。
それでも美味しい物は止められないわ。今はお母様とケーキの取り合いでいつもケンカしている。以前は食べ物を押しつけあっていたのに、今は奪い合っているのよ。
「・・・・・・それは私のケーキだぁあああああ~~」
と、お母様が狂ったように叫ぶ声が耳障りでたまらないわ。お母様さえいなくなれば私がこのケーキを一人占めできるのに・・・・・・
「あら、二人ともすっかり摂食障害ねぇ。すでに病気ね。このままいくと・・・・・・糖尿病で・・・・・・死・・・・・・」
マドンナが私達を見てつぶやいた言葉を、私は思いっきり笑い飛ばしてやったわ!
「あっはははは。こんなにたくさん食べられる私が病気のわけがないじゃない! 病気って痩せ細ってなにも食べられなくなることでしょう? 見てよ? 私はこんなにも食欲があるのよ?」
生クリームたっぷりのホールドケーキを手づかみで食べ始めた私は、自分の異常さに全く気がつくことはなかったのだった。
ꕤ୭*レオンの末路 ※ちょっと下品でR15です。コメディ風味。
目が覚めると股に違和感があり、男の大事なものがない。
「これは・・・・・・どうしたことだ?」
「うふふ、ようこそ! 新しい世界へ!」
つるつるした肌のいかつい体つきの女?が僕の頬をさすった。
「今日からあんたはレオーヌよ。ここで働くの。まぁ、いわゆる新人類の館ね」
「新人類・・・・・・なんですか? それって」
「なくなったもの、それは男性であるという象徴。あんたはもう男じゃないのよん。王族であるマドンナ様を襲った罰として去勢されたのよ。それからぁ、マドンナ様を殺そうとした計画もバレているからぁ~~。あんたは死ぬまでここで男の相手をするのよぉ? わかるわよねぇ? さて、早速お仕事してよ!」
「うわぁ~~助けて、助けて!! うぎゃぁあああああぁぁぁあああ~~」
がっしりした男が現れて僕を羽交い締めにして・・・・・・悪夢のような時間が始まった。こんな屈辱は嫌だ。
誰か助けて・・・・・・お願いだよぉおおお~~!!
୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧
次回、最終回でヒロインが幸せになる様子を描いて完結となります。
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