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番外編:1今井真香の事件簿
#18
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会議は、何事もなく進みとうとう、最後の質疑応答の時間になった。
「何か、質問や意見のある方はいらっしゃいますか?今回のプレゼンや、企画内容以外でも構いません。」
進行役をしていた、女性社員が、そう皆に訊ねた。すると、一人、手を上げた人物が居た。鈴木課長だ。
「社長。少しよろしいでしょうか?」
「何かしら?」
「社長から受けている、パワハラに関してです。」
そうはっきりと言い放った。それに反応した、周りの出席者たちは、動揺した様に、ひそひそと、話始めた。
「パワハラ?」
まさか、こんなお大勢の。しかも、管理職員や、幹部クラスの人物が、出席している中で、彼女から先手を打ってくるとは、思わなかった。
「証拠なら、ここにあります。」
彼女は、持っていた、資料の束を、配り始めた。当然私にも。
中身を、パラパラとみてみると、事実無根のものばかりだ…。
「それだけではなく、音声の証拠もあります。」
彼女はさらに、ボイスレコーダーを取り出し、再生させた。
『“あれ”、使えないから、捨てておいて。』
『良いんですか?社長。それなりに、使えると、思ったんですけど…。』
『使えるかどうかじゃなくて、要は使い勝手が良いかどうかだから。要らないモノは、切り捨てる。それが、私のモットーだから。』
『なるほど…。覚えておきます…。』
私と、朝倉ちゃんの声が、会議室内に響いた。
「これは、今年の春先に録音したものです。この直後、私の部下が、一名、辞職しています。
何かしら、因果関係があると、思われます。」
その言葉を聞いて、更に、騒めきが大きくなる。
「言いたいことは、それだけ?」
「副業の噂も立っています。今井真香、今すぐ社長の座を降りて貰えますか?」
鈴木課長は、私の前に、署名容姿の束を、叩きつけた。ざっと、50枚近くはありそうだ…。そして、彼女顔は、勝ち誇ったような顔をしている…。
「はぁ…。これは、貴女の問題だから、後日内密に、話をしようと思ったけど…。貴女から、売ってきた喧嘩だから、もう手加減しないわよ?」
私がそういうと、彼女は、一瞬怯んだ様に見えた…。
「朝倉ちゃん?聞こえてた?」
『もちろん。会議の内容は、社長が忘れるといけないので、基本はメモさせていただいています。』
彼女にとって、“私”という存在が、どれほど、信頼されていないかが、はっきりした…。
『じゃぁ、間違いを、一つ一つ、訂正していきましょう。』
すると、プロジェクターで、映し出されていた、資料が、切り替わり、彼女が、先ほど配布した資料が、投影された。
「何か、質問や意見のある方はいらっしゃいますか?今回のプレゼンや、企画内容以外でも構いません。」
進行役をしていた、女性社員が、そう皆に訊ねた。すると、一人、手を上げた人物が居た。鈴木課長だ。
「社長。少しよろしいでしょうか?」
「何かしら?」
「社長から受けている、パワハラに関してです。」
そうはっきりと言い放った。それに反応した、周りの出席者たちは、動揺した様に、ひそひそと、話始めた。
「パワハラ?」
まさか、こんなお大勢の。しかも、管理職員や、幹部クラスの人物が、出席している中で、彼女から先手を打ってくるとは、思わなかった。
「証拠なら、ここにあります。」
彼女は、持っていた、資料の束を、配り始めた。当然私にも。
中身を、パラパラとみてみると、事実無根のものばかりだ…。
「それだけではなく、音声の証拠もあります。」
彼女はさらに、ボイスレコーダーを取り出し、再生させた。
『“あれ”、使えないから、捨てておいて。』
『良いんですか?社長。それなりに、使えると、思ったんですけど…。』
『使えるかどうかじゃなくて、要は使い勝手が良いかどうかだから。要らないモノは、切り捨てる。それが、私のモットーだから。』
『なるほど…。覚えておきます…。』
私と、朝倉ちゃんの声が、会議室内に響いた。
「これは、今年の春先に録音したものです。この直後、私の部下が、一名、辞職しています。
何かしら、因果関係があると、思われます。」
その言葉を聞いて、更に、騒めきが大きくなる。
「言いたいことは、それだけ?」
「副業の噂も立っています。今井真香、今すぐ社長の座を降りて貰えますか?」
鈴木課長は、私の前に、署名容姿の束を、叩きつけた。ざっと、50枚近くはありそうだ…。そして、彼女顔は、勝ち誇ったような顔をしている…。
「はぁ…。これは、貴女の問題だから、後日内密に、話をしようと思ったけど…。貴女から、売ってきた喧嘩だから、もう手加減しないわよ?」
私がそういうと、彼女は、一瞬怯んだ様に見えた…。
「朝倉ちゃん?聞こえてた?」
『もちろん。会議の内容は、社長が忘れるといけないので、基本はメモさせていただいています。』
彼女にとって、“私”という存在が、どれほど、信頼されていないかが、はっきりした…。
『じゃぁ、間違いを、一つ一つ、訂正していきましょう。』
すると、プロジェクターで、映し出されていた、資料が、切り替わり、彼女が、先ほど配布した資料が、投影された。
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