レトロな事件簿

12章：眩しさ

1 結果

　バレーが終了し、残りは各々が頑張ってくれた様だった。
　私は,スタッフとして、テントを離れられる時間はそんなになかった。
　意外だったのは、寧々・伊藤さんペアの料理対決の決勝戦敗北だった。
　伊藤さん曰く、決勝の相手は、元2つ星レストランの、料理人だったらしく、対戦前から、相手になるかどうか、不安だったらしい。
　結果は、次の通りだ。
　腕相撲　
　　優勝　白組　
　　準優勝　赤組　
　　三位　青組　
　　四位　緑組
　
　バレー　
　　優勝　白組
　　準優勝　青組　
　　三位　緑組　
　　四位　赤組
　
　ビーチフラッグ　
　　優勝　青組　
　　準優勝　赤組　
　　三位　緑組　
　　四位　白組

　オセロ
　　優勝　白組
　　準優勝　緑組
　　三位　赤組
　　四位　青組
　
　神経衰弱
　　優勝　白組
　　準優勝　青組
　　三位　緑組
　　四位　紅組
　
　料理対決
　　優勝　青組
　　準優勝　白組
　　三位　赤組
　　四位　緑組

　謎解き
　　優勝　緑組
　　準優勝　青組
　　三位　赤組
　　四位　白組
　
　謎解きに関しては、本当に申し訳ないと思っている…。
　謎解きと言うよりかは、ただのクイズ対決だった。
　藤吉先生が健闘してくれたものの、私が殆ど足を引っ張ってしまった…。
　漢字が苦手なわけではないが、
　『橄欖』なんて漢字、読める訳がない…。
　ちなみに、「オリーブ」と読むらしく、終わってから、九条さんにこっそり教えて貰った。
　と言うわけで、それぞれ、悪戦苦闘したものもあるが、次の月島さんと十八番の山本さんのトライアスロンを残すのみとなった。
　点数的には、白組は、一回りリードしているが、決して気を抜くける状況ではない。
　青組とは、15点差。つまり、充分に逆転される可能性もあるわけだ…。
　「頑張ってくださいね、月島さん…。」
　伊藤さんが、そう言った。
　月島さんは、プレッシャーを気にする様なタイプではないだろうが、この状況で、『全く』と言うことは、おそらくないだろう…。
　「任せな、負ける気は、サラサラねぇよ。」
　「負けたら、一か月奢りな？」
　九条さんが茶化すよう、そう言ってのけた。
　通常なら、『喧しい』などのツッコミが、月島さんより入るはずだが、今回ばかしは、なかった。
　「山本はんも、頑張ってくれや？」
　清水さんまでもが、激励しに駆けつけてくれた。
　対する、青組の参加者は、いよいよ本命の金宮料理長のお出ましだった。
　伊藤さん曰く、金宮料理長は、昔漁師をしていた時期もあったらしく、海については、知り尽くしていると言っても過言ではないらしい。
　泣いても笑っても、これが最終競技。『勝って欲しい』に越した事はないが、無事でいてくれれば何よりと言うのが、私の願いだった。
　
　私たちは、少し離れた防波堤の上から、観戦することにした。
　少し遠いが。出場者全員の位置と、コース全体が、見る事ができるとあって、結構な人数が集まった。