探偵注文所

八雲 銀次郎

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序章

ホームズ

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 ここは、都内某所にある、ビルの地下二階。

 この階に来るには、エレベーターでは来ることはできず、階段で降りる他ない。
 ほとんどのスペースはシャッターが閉まり、テナント募集の紙が貼られていた。

 しかし、その一角にまだ日の高いうちから、煌々とネオンの看板が光っている場所が存在する。
 『ホームズ』看板にはそう書かれていた。
 これだけだと、バーなのかスナックなのか、はたまた喫茶店なのかわからない。

 もしかしたら、探偵事務所かも…

扉を開けるそのときまで、真実は閉ざされ続ける。
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