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調査ファイル1:素行調査
#9
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「ということが、一昨日あって昨日から俺は、神治組と辰巳会の動きを監視してて報告のために、リューさんに会いに来たんだが…。まさかお前らが尾行してるとは思わなかった…。」
亮太はそういうと、深くため息を吐き、頭を抱えた…。
探偵業は、情報が何よりもの資源だ。同じ依頼をこなしている以上、情報の交換や報告は。細かくやり取りするのだが、俺たちが、周りでウロウロしているとなると、情報のやり取りは難しくなるだろう…。
「俺たち邪魔なら皆に説明して退散しますが…。」
「いや、幸いタケが居てくれて助かった。」
「まさか、伝令役にしようとか?」
「半分正解だ。タケは引き続きリューさんたちを尾行しつつ、周りの警護。必要とあらば、伝令を頼むかもしれないから、いつも通りの情報交換方法で頼む。」
情報交換方法。元も含め、クサカベ班のメンバーは全員、独自のコミュニケーション手段を共有しており、報告や極秘の指示はそれを利用している。
視界や聴覚のみで行われるコミュニケーションでもあることから、少し離れていたり、視界に入らない位置でも、やり取りができるため、咄嗟の時などにも使える…。
「了解です。他の人たちには伝えますか?」
「いや、あいつらが暇なら、そのまま尾行の練習として、やらせておけ。」
もうリューさんにもバレているから、尾行も何もないのだが…。
「解りました。とりあえず、そろそろ戻ります。あまり遅いと、怒られそうなので…。」
「あぁ、よろしく頼む。」
亮太と別れ、俺は美歌の元へと向かった。
「って言うか、リンさん、知ってたんですか?」
リンさんとだけプライベート通話を確立させ、彼女にそう訊ねた。
『あ、バレちゃいました?』
「今リョータに聞きましたよ…。どうして何も言ってくれなかったんですか…。」
『言おうと思ったんだけど、ミカちゃんの反応が面白くて、つい…。』
「はぁ…。まぁ良いです。この通話常に確立させておくので、協力お願いします。」
『了解です。それにしても、ミカちゃん、相変わらず可愛いわね。リューさんとアミちゃんのあの写真見て、調査したいなんて。』
「…前から思ってたんですけど、ミカちゃんって、もしかして、リューさんの事…。」
『そうなのかも。ずっと、ザキさんにお熱だと思ってたから、少し以外よね?』
「そうですね…。」
そうこう話していると、噂の美歌に追いついた。
「遅いよ。」
「ごめんごめん。今どんな感じ?」
「まだ歩いてる途中だけど、確実にアミちゃんの自宅の方に向かってますね…。」
まぁまだ、大雑把な方角だが、女性の勘というやつなのだろうか…。
亮太はそういうと、深くため息を吐き、頭を抱えた…。
探偵業は、情報が何よりもの資源だ。同じ依頼をこなしている以上、情報の交換や報告は。細かくやり取りするのだが、俺たちが、周りでウロウロしているとなると、情報のやり取りは難しくなるだろう…。
「俺たち邪魔なら皆に説明して退散しますが…。」
「いや、幸いタケが居てくれて助かった。」
「まさか、伝令役にしようとか?」
「半分正解だ。タケは引き続きリューさんたちを尾行しつつ、周りの警護。必要とあらば、伝令を頼むかもしれないから、いつも通りの情報交換方法で頼む。」
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視界や聴覚のみで行われるコミュニケーションでもあることから、少し離れていたり、視界に入らない位置でも、やり取りができるため、咄嗟の時などにも使える…。
「了解です。他の人たちには伝えますか?」
「いや、あいつらが暇なら、そのまま尾行の練習として、やらせておけ。」
もうリューさんにもバレているから、尾行も何もないのだが…。
「解りました。とりあえず、そろそろ戻ります。あまり遅いと、怒られそうなので…。」
「あぁ、よろしく頼む。」
亮太と別れ、俺は美歌の元へと向かった。
「って言うか、リンさん、知ってたんですか?」
リンさんとだけプライベート通話を確立させ、彼女にそう訊ねた。
『あ、バレちゃいました?』
「今リョータに聞きましたよ…。どうして何も言ってくれなかったんですか…。」
『言おうと思ったんだけど、ミカちゃんの反応が面白くて、つい…。』
「はぁ…。まぁ良いです。この通話常に確立させておくので、協力お願いします。」
『了解です。それにしても、ミカちゃん、相変わらず可愛いわね。リューさんとアミちゃんのあの写真見て、調査したいなんて。』
「…前から思ってたんですけど、ミカちゃんって、もしかして、リューさんの事…。」
『そうなのかも。ずっと、ザキさんにお熱だと思ってたから、少し以外よね?』
「そうですね…。」
そうこう話していると、噂の美歌に追いついた。
「遅いよ。」
「ごめんごめん。今どんな感じ?」
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