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発症②(高校での話)
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高校に入って、
いえ、その少し前から休みがちとなり、ついに教室に行くのが怖くなりました。
私の行ける場所は常に保健室でした。
自律神経が仕事放棄のおかげで、保健室に行けば常に微熱です。一時間休むことができます。
朝、通学電車が辛く、HRに間に合わない電車に乗っていました。
密集が怖くなっていました。
この時点で、
人間不信
と
対人恐怖
を抱えていたのでしょう。
学校が見えてくると胃痛がします。吐き気がします。
結局たどり着く先は保健室です。
授業日数ギリギリだけ出ていました。
常に
シニタイ
と思っていた私です。
電車通学は常に“死”を連想させます。
学校に果物ナイフを持って行ったことがあります。
耐えきれず、養護教諭(保健室の先生ですね)に渡しました。
死にたくて仕方なかったです。
生きてることが苦痛でした。
でも死ぬこともできませんでした。
私は弱かったのです。
中高一貫校だったので、殆ど顔ぶれは変わりません。
おそらく、私を友達と認識してくれていた子もいたでしょう。
それでも、複数人の集まりになった途端、私はその場にいられませんでした。
修学旅行や遠足
そんなグループ決めは大抵保健室に逃げました。先生が知らない間に教室を抜け出したりもしたのでご迷惑をおかけしていたと思います。
友達と言える子が中心になって、グループを組んでくれていました。
家出した時も、探してくれて、怪我をしながらも私を捕獲してくれました。
私には、寝る時に必需品があります。タオルです。
しかも決まった生地のタオルです。肌触りが重要です。
安心材料なのです。
私が初めて人前でパニックを起こしたのは修学旅行の日でした。
二日連続同じホテルに泊まる予定だったので、布団にタオルを置いたまま出かけました。
ホテルって、清掃してくれるんです。
それを知らない私は戻った時、タオルがないことに気がつきます。
もうパニックです。
お風呂の時間もあります。
配送の時間もあります。
でも何よりタオルがないことが不安で怖くて仕方なかったのです。
でもどうしたらいいかもわかりませんでした。
思考能力の低下です。
同室のその友達がフロントに言いに行き、お風呂に私を入れ、出た私の髪を乾かしながら荷物の整理を手伝ってくれました。
「たかがタオルで」
もう一人の同室者がいいました。
私にはそれがとても冷たく響きました。
その友達はすごく出来ていた子だったのです。今思えば高校生でその返し方はすごいと思います。
「安定剤なんだよ。タオルがこの子にとっての安心材料」
と説明してくれました。
後日、学校にタオルが届きました。
勿論見た目はボロボロのタオルですが私にとっては大事なものです。
この頃から不安症を持ち続けています。
不安が募るとタオルを常に手に持っています。
不安恐怖、
奇死概念、
対人恐怖、
人間不信、
そんなのに囲まれた中学、高校生時代でした。
いえ、その少し前から休みがちとなり、ついに教室に行くのが怖くなりました。
私の行ける場所は常に保健室でした。
自律神経が仕事放棄のおかげで、保健室に行けば常に微熱です。一時間休むことができます。
朝、通学電車が辛く、HRに間に合わない電車に乗っていました。
密集が怖くなっていました。
この時点で、
人間不信
と
対人恐怖
を抱えていたのでしょう。
学校が見えてくると胃痛がします。吐き気がします。
結局たどり着く先は保健室です。
授業日数ギリギリだけ出ていました。
常に
シニタイ
と思っていた私です。
電車通学は常に“死”を連想させます。
学校に果物ナイフを持って行ったことがあります。
耐えきれず、養護教諭(保健室の先生ですね)に渡しました。
死にたくて仕方なかったです。
生きてることが苦痛でした。
でも死ぬこともできませんでした。
私は弱かったのです。
中高一貫校だったので、殆ど顔ぶれは変わりません。
おそらく、私を友達と認識してくれていた子もいたでしょう。
それでも、複数人の集まりになった途端、私はその場にいられませんでした。
修学旅行や遠足
そんなグループ決めは大抵保健室に逃げました。先生が知らない間に教室を抜け出したりもしたのでご迷惑をおかけしていたと思います。
友達と言える子が中心になって、グループを組んでくれていました。
家出した時も、探してくれて、怪我をしながらも私を捕獲してくれました。
私には、寝る時に必需品があります。タオルです。
しかも決まった生地のタオルです。肌触りが重要です。
安心材料なのです。
私が初めて人前でパニックを起こしたのは修学旅行の日でした。
二日連続同じホテルに泊まる予定だったので、布団にタオルを置いたまま出かけました。
ホテルって、清掃してくれるんです。
それを知らない私は戻った時、タオルがないことに気がつきます。
もうパニックです。
お風呂の時間もあります。
配送の時間もあります。
でも何よりタオルがないことが不安で怖くて仕方なかったのです。
でもどうしたらいいかもわかりませんでした。
思考能力の低下です。
同室のその友達がフロントに言いに行き、お風呂に私を入れ、出た私の髪を乾かしながら荷物の整理を手伝ってくれました。
「たかがタオルで」
もう一人の同室者がいいました。
私にはそれがとても冷たく響きました。
その友達はすごく出来ていた子だったのです。今思えば高校生でその返し方はすごいと思います。
「安定剤なんだよ。タオルがこの子にとっての安心材料」
と説明してくれました。
後日、学校にタオルが届きました。
勿論見た目はボロボロのタオルですが私にとっては大事なものです。
この頃から不安症を持ち続けています。
不安が募るとタオルを常に手に持っています。
不安恐怖、
奇死概念、
対人恐怖、
人間不信、
そんなのに囲まれた中学、高校生時代でした。
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