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第三十一話
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そして、約束の時がとうとうやってきた。
こちらに来てひと月。
わたしと、ラヴィリオ王子殿下の結婚式の日がとうとうやってきたのだ。
見ることは出来ないけれど、触っただけでも分かるわ。
用意されたウエディングドレスの素晴らしい出来栄えが。
雲のように軽く、滑らかな肌触り。
高価そうな布地がふんだんに使われたウエディングドレスをまとったわたしはその日、ラヴィリオ王子殿下の正式な妻となった。
大勢の人が見ている中、わたしはラヴィリオ王子殿下と並んで、教皇様の前で誓いの言葉を口にする。
わたしが誓いの言葉を口にしたとき、ラヴィリオ王子殿下からとても嬉しそうな気配を感じて、わたしは嬉しくなってしまう。
短い間ではあったけど、わたしはラヴィリオ王子殿下のことをいつの間にかお慕いしていた。
わたしに優しくしてくれるとか、抱きしめてくれるとか、色々理由はあったけれど、一番の理由は、わたしがラヴィリオ王子殿下の傍に居たいと思ってしまったことだろう。
今まで、いつ死んでもいいと、そう思っていたけれど、今は違うわ。
ラヴィリオ王子殿下とずっと一緒にいたい。叶うことなら、彼と同じものを見て、同じように喜びを感じて、幸せを分かち合いたいと思っていた。
きっとこれが愛情と言う物なのだろう。
ぼんやりと教皇様の祝福の言葉を聞いているうちに、いつの間にか誓いのキスをするように言われてしまっていた。
誓いのキスについては、事前にローザ様から聞いていた。
二人の愛を神様や沢山の人に見届けてもらうための儀式だと。
少し上を向いて、じっとしていればラヴィリオ王子殿下が全てやってくれると、そう言われたの。
だからわたしは、言われた通り少しだけ上を向いてじっとしたまま待っていたわ。
少しすると、何故かベールが少しだけ捲られたのが分かった。
何故だろうと思って、少し首をかしげたその時だった。
何か柔らかいものがわたしの唇に触れていた。
フニフニとしたそれは、わたしの唇に数秒間触れた後に離れていった。
一体あれは何だったのだろう?
そんなことを考えているうちに、式は終わっていた。
式後、ラヴィリオ王子殿下は式に参加してくれた貴族の方たちに挨拶があると言ってわたしの側らか離れてしまった。
わたしはというと、ラヴィリオ王子殿下から「疲れただろう? 少し休むといい」と言われて、その言葉に甘えていた。
わたしに用意された部屋で休んでいると、突然周辺の空気が揺らぐのを感じた。
どうしたのかと、周囲を探ると、さっきまで一人だったはずの室内に誰かの気配を感じた。
わたしは、突然の侵入者に驚きつつも、事前にローザ様に何かあったら鳴らすようにと言われたベルを鳴らそうと手を伸ばしたけれど、ベルに手が届くことはなかったの。
聞きなれた声にわたしは伸ばしていた手を止めてしまったから……。
「久しぶりね。ふふ。ゴミカスの分際で、良い暮らしをしていたみたいじゃないの?」
「…………」
「ふふ。やっぱりお前を始末しなくて正解だったわ。ねぇ、最後の務めを果たす時が来たわ」
そう、わたしに冷たく言い放ったのは、わたしの実の姉。
マリーデ・ディスポーラだった。
なぜ彼女がここにいるのかとか、最後の務めとか、色々聞きたいことはあったけど、わたしは口を開くことは出来なかった。
震えが止められなかった。
これから、ラヴィリオ王子殿下と幸せを分かち合うと思っていた矢先だった。
だけど、わたしは今までそう生かされていたから……。
膝を付いて、首を垂れることしかできなかった。
そんなわたしを見て、彼女は心底楽しそうに言うのだ。
「ああ、なんて愉快なのかしら。やっぱり、本体のお前がいないと結界が揺らぐみたい。だから……。お前の力の元をぜーんぶ差し出しなさい」
ああ、やっぱりそうなのね。
それでも、ほんの少しでも幸せな夢を見られた。それだけでわたしは十分だった。
「承知しました……」
「ふふ。物分かりが早くて助かるわ。でもね、今回はそのままで処置するわね」
「っ!!」
「ふふ。だってね。前回と前々回。それで失敗していたってようやく分かったんだもの。お前の意識が無い状態では力が注ぎきれなかったみたいなのよね。だから……。お前は、力を込めることだけ考えなさい。それ以外は許さないわ。もし、失敗したら、成功するまで続けるからそのつもりで」
体が恐怖で震えた。あまりの恐怖に胃の中のものを吐き出しそうになってけれど、何とかそれを堪えて、わたしは心の中でラヴィリオ王子殿下助けを求めてしまっていた。
「さあ、ゴミカス。利き手がいいわね。右だったかしら? 左だったかしら? まあ、どちらでもいいわね。ふふふっ。右手にお前の中の力を全て集中させなさい。もし失敗したら、今度は左手だから。そうなりたくなかったら頑張るのよ?」
ああ、やっぱりわたしに幸せになる資格なんてなかったんだ。
でも、幸せな夢を一時でも見られたことに感謝しなくては……。
さようなら、わたしの愛しいひと。
「あぁぁーーーーーーーー!!!!」
痛い痛い痛い!!
痛い痛い痛い痛い痛い!!
右腕に感じる焼けるような熱に苦痛の叫びが出てしまう。
「あはははは!! ゴミカス! いい感じよ! さあもっと、もっと力を込めなさい!!」
「あああっ!! あああぁあぁーーーーーーーー!!!」
「あはははは!! 痛みに呻くお前、最高に良いわ!」
わたしの体から右腕がゴトンと床に落ちる音がした。
それと同時に、今まで当たり前のように感じていた魔力がわたしの体の中から消えていた。
「ラヴィリオ王子殿下…………。ごめんなさい……」
こちらに来てひと月。
わたしと、ラヴィリオ王子殿下の結婚式の日がとうとうやってきたのだ。
見ることは出来ないけれど、触っただけでも分かるわ。
用意されたウエディングドレスの素晴らしい出来栄えが。
雲のように軽く、滑らかな肌触り。
高価そうな布地がふんだんに使われたウエディングドレスをまとったわたしはその日、ラヴィリオ王子殿下の正式な妻となった。
大勢の人が見ている中、わたしはラヴィリオ王子殿下と並んで、教皇様の前で誓いの言葉を口にする。
わたしが誓いの言葉を口にしたとき、ラヴィリオ王子殿下からとても嬉しそうな気配を感じて、わたしは嬉しくなってしまう。
短い間ではあったけど、わたしはラヴィリオ王子殿下のことをいつの間にかお慕いしていた。
わたしに優しくしてくれるとか、抱きしめてくれるとか、色々理由はあったけれど、一番の理由は、わたしがラヴィリオ王子殿下の傍に居たいと思ってしまったことだろう。
今まで、いつ死んでもいいと、そう思っていたけれど、今は違うわ。
ラヴィリオ王子殿下とずっと一緒にいたい。叶うことなら、彼と同じものを見て、同じように喜びを感じて、幸せを分かち合いたいと思っていた。
きっとこれが愛情と言う物なのだろう。
ぼんやりと教皇様の祝福の言葉を聞いているうちに、いつの間にか誓いのキスをするように言われてしまっていた。
誓いのキスについては、事前にローザ様から聞いていた。
二人の愛を神様や沢山の人に見届けてもらうための儀式だと。
少し上を向いて、じっとしていればラヴィリオ王子殿下が全てやってくれると、そう言われたの。
だからわたしは、言われた通り少しだけ上を向いてじっとしたまま待っていたわ。
少しすると、何故かベールが少しだけ捲られたのが分かった。
何故だろうと思って、少し首をかしげたその時だった。
何か柔らかいものがわたしの唇に触れていた。
フニフニとしたそれは、わたしの唇に数秒間触れた後に離れていった。
一体あれは何だったのだろう?
そんなことを考えているうちに、式は終わっていた。
式後、ラヴィリオ王子殿下は式に参加してくれた貴族の方たちに挨拶があると言ってわたしの側らか離れてしまった。
わたしはというと、ラヴィリオ王子殿下から「疲れただろう? 少し休むといい」と言われて、その言葉に甘えていた。
わたしに用意された部屋で休んでいると、突然周辺の空気が揺らぐのを感じた。
どうしたのかと、周囲を探ると、さっきまで一人だったはずの室内に誰かの気配を感じた。
わたしは、突然の侵入者に驚きつつも、事前にローザ様に何かあったら鳴らすようにと言われたベルを鳴らそうと手を伸ばしたけれど、ベルに手が届くことはなかったの。
聞きなれた声にわたしは伸ばしていた手を止めてしまったから……。
「久しぶりね。ふふ。ゴミカスの分際で、良い暮らしをしていたみたいじゃないの?」
「…………」
「ふふ。やっぱりお前を始末しなくて正解だったわ。ねぇ、最後の務めを果たす時が来たわ」
そう、わたしに冷たく言い放ったのは、わたしの実の姉。
マリーデ・ディスポーラだった。
なぜ彼女がここにいるのかとか、最後の務めとか、色々聞きたいことはあったけど、わたしは口を開くことは出来なかった。
震えが止められなかった。
これから、ラヴィリオ王子殿下と幸せを分かち合うと思っていた矢先だった。
だけど、わたしは今までそう生かされていたから……。
膝を付いて、首を垂れることしかできなかった。
そんなわたしを見て、彼女は心底楽しそうに言うのだ。
「ああ、なんて愉快なのかしら。やっぱり、本体のお前がいないと結界が揺らぐみたい。だから……。お前の力の元をぜーんぶ差し出しなさい」
ああ、やっぱりそうなのね。
それでも、ほんの少しでも幸せな夢を見られた。それだけでわたしは十分だった。
「承知しました……」
「ふふ。物分かりが早くて助かるわ。でもね、今回はそのままで処置するわね」
「っ!!」
「ふふ。だってね。前回と前々回。それで失敗していたってようやく分かったんだもの。お前の意識が無い状態では力が注ぎきれなかったみたいなのよね。だから……。お前は、力を込めることだけ考えなさい。それ以外は許さないわ。もし、失敗したら、成功するまで続けるからそのつもりで」
体が恐怖で震えた。あまりの恐怖に胃の中のものを吐き出しそうになってけれど、何とかそれを堪えて、わたしは心の中でラヴィリオ王子殿下助けを求めてしまっていた。
「さあ、ゴミカス。利き手がいいわね。右だったかしら? 左だったかしら? まあ、どちらでもいいわね。ふふふっ。右手にお前の中の力を全て集中させなさい。もし失敗したら、今度は左手だから。そうなりたくなかったら頑張るのよ?」
ああ、やっぱりわたしに幸せになる資格なんてなかったんだ。
でも、幸せな夢を一時でも見られたことに感謝しなくては……。
さようなら、わたしの愛しいひと。
「あぁぁーーーーーーーー!!!!」
痛い痛い痛い!!
痛い痛い痛い痛い痛い!!
右腕に感じる焼けるような熱に苦痛の叫びが出てしまう。
「あはははは!! ゴミカス! いい感じよ! さあもっと、もっと力を込めなさい!!」
「あああっ!! あああぁあぁーーーーーーーー!!!」
「あはははは!! 痛みに呻くお前、最高に良いわ!」
わたしの体から右腕がゴトンと床に落ちる音がした。
それと同時に、今まで当たり前のように感じていた魔力がわたしの体の中から消えていた。
「ラヴィリオ王子殿下…………。ごめんなさい……」
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