7 / 40
第七話 sideラヴィリオ
しおりを挟む
再会した初恋の少女をあの国から助け出すためと言うのは都合のいい言い訳だ。
俺は卑怯者だ。
俺は、ティアリアを俺だけのものにしたかったんだ。
この想いが恋なのだと気づかされたのはつい最近のことだった。
それまでの俺は、彼女のことなんて忘れていた。
だけど、思い出したんだ。
それからすぐに彼女のことを探した。
ディスポーラ王国の王城に出入りできる少女。身なりはボロボロだったが、美しい顔立ち。
月のような銀の髪。朝露に濡れたような菫色の瞳。左目を覆ったボロボロになった薄汚れた包帯。
小さな唇から出る鈴を転がしたような可憐な声。
信頼する部下に調査を任せていたが、なかなか彼女にたどり着くことは出来なかった。
ディスポーラ王国は、とても小さな国だ。すぐに調査は終わると思っていたが、彼女のことが分かるまでに一年もの時間が経過してしていた。
それにはいくつかの理由があった。
一つは、ディスポーラ王国が小国でありながらもこの大陸で残っていられた理由。
結界だ。
仕組みは分からないが、外敵からディスポーラ王国を守護する物らしい。
そのため、悪意を持った者は国境をまたぐことができないのだ。
調査を始めた最初の頃はそれなりの人数を送り込むことができた。
しかし、調査報告を持って帰国した部下は、二度とディスポーラ王国に入ることは出来なかったのだ。
それはそうだろう。
ディスポーラ王国は、腐っていた。
これで国が成り立っていることが不思議だった。
重い税金。作物の不作。領主の不正行為。それを知っていて何もしない王家。
むしろ、多くの民から搾取するばかりで、民を蔑ろにしていたというのだ。
そんなことを知ってしまった部下は、他国とはいえディスポーラの王家に敵意を向けてしまうのも仕方がなかった。
そうこうしているうちに、ディスポーラ王国に入れる部下が減っていき焦りを感じた時だった。
王家の末の姫の話を部下が聞きつけたのだ。
末の姫の存在は民には知らされていないのだという。
そして、存在を消された末の姫は、王宮内でも虐げらながら生きていたのだというのだ。
父や母、そして姉にバケモノと罵られ。
王家に仕えている家臣、侍女、メイド、下女、兵士、騎士……。
すべての人間に、バケモノ王女と蔑まれ、恐れられていたのだという。
そんな末の姫の容姿を聞いて、俺は確信した。
末の姫は、あの子だと。
部下からの報告では、辛うじて髪色が銀色だということ、十七歳にしては小さすぎる体。
そして、その身に秘めた魔力。
ディスポーラ王国の者は魔力を持たずに生まれる者が殆どなのだという。
対して、マルクトォス帝国ではほとんどの者が魔力を持って生まれる。
初恋の彼女もその身に大きすぎる魔力を秘めていたのだ。
部下には引き続き、ティアリアのことを調べさせたが、彼女についての情報は少なかった。
分かったことは、彼女が虐げられていること。
ただそれだけだった。
だが、部下からの報告に俺はディスポーラ王国を攻め滅ぼしたいとしか思えなかった。
そんなことは無理だと分かっていた。厄介な結界の所為で、父上はこれまで手を出せずにいたのだから。
それに、今の俺はディスポーラ王国に敵意しか持っていない。決して彼の国に入ることは出来ないだろう。
だから俺は考えた。
父上にティアリアを花嫁に向かえる計画を持ち掛けた。
計画は俺の本心を隠していたつもりが、もしかすると父上は俺の気持ちに気が付いていたのかもしれない。
ディスポーラ王国の結界を攻略するために、彼の国の姫を迎え入れたいという。
そんな計画をだ。
帝国は長年ディスポーラ王国の所有する魔鉱山を狙っていた。
魔力のないディスポーラ王国は全く気が付いていないようだった。
ただの険しく、草木の生えない不毛の地と思っているようだが、あの山は考えられない量の魔鉱石が眠っている。魔鉱石は、魔法道具を動かすための重要なエネルギー源だ。
それを輸出すれば国が潤うはずなのに、それをしないディスポーラ王国。
しかし、こちらからそんな助言をする気はなかった。
小国を攻めることなど簡単だからな。だが、ディスポーラ王国の結界の所為でそれが出来ないでいた。
半ば諦めつつも、歴代の皇帝は方法を探っていたのだ。
だから、父上もダメ元で俺の計画に乗ったのだろう。
こうして、俺はティアリアを花嫁に向かえる準備を始めた。
俺の私室の隣に彼女のための部屋を用意した。可愛らしく、そして使い勝手のいい家具を揃え、可愛らしい服をオーダーし、似合いそうな装飾品も購入した。
いざ、彼女を迎えに行こうとしたが、俺は結界を越えられない。
だから、一番信頼している部下のジーンを向かわせた。
事情を知っているジーンももしかすると結界を越えられない可能性は考えられたが、今までの調査結果から、結界内に侵入する際に悪意があるかないかで入れるかが決まるようだった。
入れてしまえば、悪意があってもなくても関係なかったのだ。
まぁ、入るのが大変で今まで手を焼いてきたのだがな。
ジーンは、上手くやったようで彼女を王城まで迎えに行くことに成功したようだった。
そして俺はというと、彼女の到着を皇城で大人しく待っていることなどできず、国境にある砦で待ち続けていたのだ。
そして、ジーンから結界を越えたと連絡を受けて、俺はすぐさまティアリアのもとに向かったのだ。
そして……。
一目で彼女だと分かった。
黒いベールで顔は見えず、昔感じた莫大な魔力も薄れていたが、すぐにあの時の子だと分かったんだ。
だが、その体の細さが想像以上のもので俺は腹の奥が煮えくり返るようだった。
それでも、可能な限り優しい声で言ったつもりが、声が震えていたかもしれない。
「ティアリア……。ごめん……。遅くなって……ごめん。俺は……俺は……」
俺は卑怯者だ。
俺は、ティアリアを俺だけのものにしたかったんだ。
この想いが恋なのだと気づかされたのはつい最近のことだった。
それまでの俺は、彼女のことなんて忘れていた。
だけど、思い出したんだ。
それからすぐに彼女のことを探した。
ディスポーラ王国の王城に出入りできる少女。身なりはボロボロだったが、美しい顔立ち。
月のような銀の髪。朝露に濡れたような菫色の瞳。左目を覆ったボロボロになった薄汚れた包帯。
小さな唇から出る鈴を転がしたような可憐な声。
信頼する部下に調査を任せていたが、なかなか彼女にたどり着くことは出来なかった。
ディスポーラ王国は、とても小さな国だ。すぐに調査は終わると思っていたが、彼女のことが分かるまでに一年もの時間が経過してしていた。
それにはいくつかの理由があった。
一つは、ディスポーラ王国が小国でありながらもこの大陸で残っていられた理由。
結界だ。
仕組みは分からないが、外敵からディスポーラ王国を守護する物らしい。
そのため、悪意を持った者は国境をまたぐことができないのだ。
調査を始めた最初の頃はそれなりの人数を送り込むことができた。
しかし、調査報告を持って帰国した部下は、二度とディスポーラ王国に入ることは出来なかったのだ。
それはそうだろう。
ディスポーラ王国は、腐っていた。
これで国が成り立っていることが不思議だった。
重い税金。作物の不作。領主の不正行為。それを知っていて何もしない王家。
むしろ、多くの民から搾取するばかりで、民を蔑ろにしていたというのだ。
そんなことを知ってしまった部下は、他国とはいえディスポーラの王家に敵意を向けてしまうのも仕方がなかった。
そうこうしているうちに、ディスポーラ王国に入れる部下が減っていき焦りを感じた時だった。
王家の末の姫の話を部下が聞きつけたのだ。
末の姫の存在は民には知らされていないのだという。
そして、存在を消された末の姫は、王宮内でも虐げらながら生きていたのだというのだ。
父や母、そして姉にバケモノと罵られ。
王家に仕えている家臣、侍女、メイド、下女、兵士、騎士……。
すべての人間に、バケモノ王女と蔑まれ、恐れられていたのだという。
そんな末の姫の容姿を聞いて、俺は確信した。
末の姫は、あの子だと。
部下からの報告では、辛うじて髪色が銀色だということ、十七歳にしては小さすぎる体。
そして、その身に秘めた魔力。
ディスポーラ王国の者は魔力を持たずに生まれる者が殆どなのだという。
対して、マルクトォス帝国ではほとんどの者が魔力を持って生まれる。
初恋の彼女もその身に大きすぎる魔力を秘めていたのだ。
部下には引き続き、ティアリアのことを調べさせたが、彼女についての情報は少なかった。
分かったことは、彼女が虐げられていること。
ただそれだけだった。
だが、部下からの報告に俺はディスポーラ王国を攻め滅ぼしたいとしか思えなかった。
そんなことは無理だと分かっていた。厄介な結界の所為で、父上はこれまで手を出せずにいたのだから。
それに、今の俺はディスポーラ王国に敵意しか持っていない。決して彼の国に入ることは出来ないだろう。
だから俺は考えた。
父上にティアリアを花嫁に向かえる計画を持ち掛けた。
計画は俺の本心を隠していたつもりが、もしかすると父上は俺の気持ちに気が付いていたのかもしれない。
ディスポーラ王国の結界を攻略するために、彼の国の姫を迎え入れたいという。
そんな計画をだ。
帝国は長年ディスポーラ王国の所有する魔鉱山を狙っていた。
魔力のないディスポーラ王国は全く気が付いていないようだった。
ただの険しく、草木の生えない不毛の地と思っているようだが、あの山は考えられない量の魔鉱石が眠っている。魔鉱石は、魔法道具を動かすための重要なエネルギー源だ。
それを輸出すれば国が潤うはずなのに、それをしないディスポーラ王国。
しかし、こちらからそんな助言をする気はなかった。
小国を攻めることなど簡単だからな。だが、ディスポーラ王国の結界の所為でそれが出来ないでいた。
半ば諦めつつも、歴代の皇帝は方法を探っていたのだ。
だから、父上もダメ元で俺の計画に乗ったのだろう。
こうして、俺はティアリアを花嫁に向かえる準備を始めた。
俺の私室の隣に彼女のための部屋を用意した。可愛らしく、そして使い勝手のいい家具を揃え、可愛らしい服をオーダーし、似合いそうな装飾品も購入した。
いざ、彼女を迎えに行こうとしたが、俺は結界を越えられない。
だから、一番信頼している部下のジーンを向かわせた。
事情を知っているジーンももしかすると結界を越えられない可能性は考えられたが、今までの調査結果から、結界内に侵入する際に悪意があるかないかで入れるかが決まるようだった。
入れてしまえば、悪意があってもなくても関係なかったのだ。
まぁ、入るのが大変で今まで手を焼いてきたのだがな。
ジーンは、上手くやったようで彼女を王城まで迎えに行くことに成功したようだった。
そして俺はというと、彼女の到着を皇城で大人しく待っていることなどできず、国境にある砦で待ち続けていたのだ。
そして、ジーンから結界を越えたと連絡を受けて、俺はすぐさまティアリアのもとに向かったのだ。
そして……。
一目で彼女だと分かった。
黒いベールで顔は見えず、昔感じた莫大な魔力も薄れていたが、すぐにあの時の子だと分かったんだ。
だが、その体の細さが想像以上のもので俺は腹の奥が煮えくり返るようだった。
それでも、可能な限り優しい声で言ったつもりが、声が震えていたかもしれない。
「ティアリア……。ごめん……。遅くなって……ごめん。俺は……俺は……」
10
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
わたしの好きなひと(幼馴染)の好きなひと(わたしの姉)から惚れ薬を渡されたので、
やなぎ怜
恋愛
魔が差して好きなひと(幼馴染)に惚れ薬を盛ってしまった。
……風花(ふうか)は幼馴染の維月(いつき)が好きだが、彼の想い人は風花の姉・雪子(ゆきこ)だった。しかしあるとき雪子に惚れ薬を渡される風花。半信半疑ながら思い余って維月に惚れ薬を盛ったところ効果はてきめんで、風花は彼とキスをする。しかし維月の中にある己への愛情は偽りのものだと思うと、罪悪感で苦しくなってしまう。それでもズルズルと騙し続けていたが、風花自ら惚れ薬の効能を解く出来事が起こり――。
【完結】優しくて大好きな夫が私に隠していたこと
暁
恋愛
陽も沈み始めた森の中。
獲物を追っていた寡黙な猟師ローランドは、奥地で偶然見つけた泉で“とんでもない者”と遭遇してしまう。
それは、裸で水浴びをする綺麗な女性だった。
何とかしてその女性を“お嫁さんにしたい”と思い立った彼は、ある行動に出るのだが――。
※
・当方気を付けておりますが、誤字脱字を発見されましたらご遠慮なくご指摘願います。
・★が付く話には性的表現がございます。ご了承下さい。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる