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第二部
第48話 秘密の趣味?
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朝起きて、部屋を出ると駆君とタイガ君が私の部屋に近い縁側でお茶を飲んでいた。顔を見ると、目の下にクマが出来ていた。
慣れない場所で、眠れなかったのかと思い二人に聞くと、「夜に変態が湧いたからその処理でちょっと」「変質者って怖いですね……」と言って光が消えた目で庭の草木を眺めていた。
一体昨日の夜、何があったと言うのか?気になるけど、聞いてはいけない気がしたので深くは聞かなかった。
「とりあえず、向こうに戻りましょう。みんなのご飯を用意しないといけないし、後でまたここに来た時に改めて、家の説明をするね。昨日はいろいろあって、あの後すぐに寝てしまったことだし」
そう言って、亜空間を出て朝食の準備をする為キッチンに向かった。二人には、その間リビングでのんびり待ってもらうことにした。
いつものように朝食を用意して食べようと思ったけど、昨日から居候を始めた五人が中々現れないので、二人に呼んでもらうことにした。
その間に、五人の分をリビングのテーブルに運んでおくことにした。
人数的に、全員では無理なので、私と駆君とタイガ君はダイニングでいつも通りに食事をすることにした。
すべての準備が終わっても、中々二階から降りてこなかったので不思議に思って私も様子を見に行くことにした。
「どうしたの?中々降りてこないから心配になっちゃって」
「ああ、それが女子は声をかけても返事がなくてな。部屋に入る訳にもいかず困ってた。様子を見てもらってもいいか?」
「分かったわ。男子達は?」
「ぐっすりだ。何度声をかけても、揺すっても全く起きる気配がない。面倒だから、放置することにした」
駆君の言葉に苦笑いを浮かべつつ女子達の様子を見に行った。
部屋に入ると、二人ともぐっすり眠っていた。優しく揺すって、「朝ごはんができましたよ~」と、声をかけると、二人とも目を擦りながらゆっくり身を起こした。
「清水さん、おはよう。ごめんなさい、すごく寝心地が良くって」
「おはよう。ご飯。お腹すいた」
そう言って、武藤さんと鈴木さんは起きて、身支度をした後一階に下りると言ったので、私達は先に降りてご飯にすることにした。
ダイニングでご飯を食べていると、身支度を終えた武藤さんと鈴木さんが顔を出したので、朝ごはんはリビングに用意してあると伝えると、二人とも用意を手伝わなくてごめんと謝りつつ、リビングに向かった。
私達はお店があるので、朝食を食べ終わったら、いつものように家の事を片づけてから、タイガ君はお店へ、駆君は私が依頼した材料調達のため街の外へ向かった。
私は、工房に行き二人の分の指輪を作ることにした。
指輪の作成が終わった後は、カカオからチョコレートを作るべく、試行錯誤を繰り返しているとあっという間に時間が過ぎていて、もう少しでお昼という時間になっていた。
私は、今日のお昼はお稲荷さんにしようと思い、材料を用意していると、ようやく男子達が起きてきた。
「おはよう。朝ごはんはリビングに用意してあるんだけど、これからお昼ご飯にお稲荷さんを作ろうと思うんだけど、少し食べますか?」
三人にお稲荷さんはいるか確認をとると、食べると言ったので人数分用意することにした。
用意が終わったころに、お店を一旦閉めたタイガ君と、街の外から帰ってきた駆君がダイニングに現れた。
「ただいま。あいつら、やっと起きたのかよ」
「ふふふ。折角の休暇だしね」
「小春は甘すぎだ」
「そういう優しいところも好きですよ。小春さん戻りました」
タイガ君は、よく分からないフォローを入れながらも、男子達のことを見て苦笑いの表情だった。
昼食後、タイガ君は午後のお店を開くためお店に向かってくれた。私と、駆君はというと、五人のクラスメイトの休暇中の扱いについての話し合いをする為、リビングに集まっていた。
「おまえら、今日は初日だから大目に見るけどな、明日からはだらだらするのは禁止だ」
「分かってるよ、今日だけだからさ。明日からは、信二と街を見て回ることにしてるんだ」
「そうそう、自分達が守ってる世界のこと知らないと、なんか実感が薄くてな」
「分かった。進藤は?なんか悩みがあるみたいだったけど?」
「それなんすよ。僕の職業は結界師なんっすけど、巫女が張っているものとなんか違うって言うか、それはそうだと思うんっすけど、なんていうか、何で結界師なんだろうと思ったんっすよ」
「何だそれ?男だと聖女や巫女とは呼べないから、名称的に結界師と呼ばれてるだけじゃないのか?」
「僕も最初はそう思ったんっすけど、僕の結界って巫女さん達の結界に全く干渉しないんっすよ」
「どういうことだ?」
「巫女さんとか、聖女の二人は張ってある結界に干渉して、強化したり、拡張縮小が出来るっす。でも、僕は独自の結界を張っている状態なんっす。なんで、現状二重結界って感じなんっす」
「へぇ、二重なら強化されてる感じでいいんじゃないのか?」
「それが、僕の力はそんなに強い訳じゃないんっすよ。なんで、常に張れる訳じゃないっす。だから、僕の力っているのか疑問に思ってるんっすよ」
「なるぼどな。ならさ、常に張らなくていいんじゃないか?」
「どういうことっすか?」
「たとえば、結界のどこかが薄くなったり、緊急時に進藤が補強するって使い方をすればいいんじゃないか?」
「なるぼどっす。目から鱗っす。僕は、出来るだけ張れる時は張り続けることだけ考えてたっす。そうっすよ。役割分担っすよ!!休暇が明けたら、相談してみるっす!これで、休暇を楽しめるっす!!という訳で、僕も街に一緒について行くっす」
男子達の明日からの予定は決まったみたい。武藤さん達はどうするんだろう?
「女子はどうするんだ?」
「私は、特に悩みはないから高遠達と街に行ったり、清水さんのお店の美容品を試したりして過ごさせてもらうわ」
「私は……」
鈴木さんは、聖女の力について悩んでいたから、休暇中はどうするつもりなんだろう?あの時は、とにかく仕事から離れたい一心だったみたいだし。何か気晴らしになるような事があればいいけど。
鈴木さんが話すのを待っているけど、どうすればいいのか困っているみたい。何か力になれないかな?そう思って私は聞いてみることにした。
「ねえ、鈴木さんは向こうにいた時何か夢中になっていたものとか、趣味でしていたこととかってないのかな?」
「えっと、あるにはあるんだけど……」
あれ?なんか聞いちゃいけない事だったのかな?
「香……。ここじゃ、あれは無理だよ」
「だよね。それに燃料の問題もあるし……」
「だよね、ここって萌えが無いよね」
「燃え?もしかして二人とも共通の趣味があったりするの?」
「「……」」
う~ん、なんか言いづらい事なのかな?そう思っていると、進藤君があっさり二人が言いづらそうにしていた趣味を話してくれた。
「スーさんとムーさんの趣味ってあれっすよね?男同士のあれっすよね?」
「「なんでバレてるの!!」」
「「「…………」」」
男同士のあれ?駆君達はそれで把握したみたいだけど、私はいまいち言っている意味が分からなかった。気になったのでどんなものなのか聞いてみることにした。
「あの?男同士のあれって?」
「小春は知らなくてもいい世界の話だ」
何故か、駆君は知るのを止めてきた。そして、高遠君と高田君も「そうそう」と頷いていた。
そして、駆君は二人に近づき、「絶対俺とタイガをネタに妄想しないと約束出来るなら、お前達の仲間らしい人物を紹介する」「えっ?マジで東堂心当たりあるの?」「うそ、こっちにも腐女子っているの?」「それらしい人物がたまに店に来る」「「是非、同志に会わせて!!」」と、よく分からない会話をしていたけど、二人が元気になったみたいだしいいか。
慣れない場所で、眠れなかったのかと思い二人に聞くと、「夜に変態が湧いたからその処理でちょっと」「変質者って怖いですね……」と言って光が消えた目で庭の草木を眺めていた。
一体昨日の夜、何があったと言うのか?気になるけど、聞いてはいけない気がしたので深くは聞かなかった。
「とりあえず、向こうに戻りましょう。みんなのご飯を用意しないといけないし、後でまたここに来た時に改めて、家の説明をするね。昨日はいろいろあって、あの後すぐに寝てしまったことだし」
そう言って、亜空間を出て朝食の準備をする為キッチンに向かった。二人には、その間リビングでのんびり待ってもらうことにした。
いつものように朝食を用意して食べようと思ったけど、昨日から居候を始めた五人が中々現れないので、二人に呼んでもらうことにした。
その間に、五人の分をリビングのテーブルに運んでおくことにした。
人数的に、全員では無理なので、私と駆君とタイガ君はダイニングでいつも通りに食事をすることにした。
すべての準備が終わっても、中々二階から降りてこなかったので不思議に思って私も様子を見に行くことにした。
「どうしたの?中々降りてこないから心配になっちゃって」
「ああ、それが女子は声をかけても返事がなくてな。部屋に入る訳にもいかず困ってた。様子を見てもらってもいいか?」
「分かったわ。男子達は?」
「ぐっすりだ。何度声をかけても、揺すっても全く起きる気配がない。面倒だから、放置することにした」
駆君の言葉に苦笑いを浮かべつつ女子達の様子を見に行った。
部屋に入ると、二人ともぐっすり眠っていた。優しく揺すって、「朝ごはんができましたよ~」と、声をかけると、二人とも目を擦りながらゆっくり身を起こした。
「清水さん、おはよう。ごめんなさい、すごく寝心地が良くって」
「おはよう。ご飯。お腹すいた」
そう言って、武藤さんと鈴木さんは起きて、身支度をした後一階に下りると言ったので、私達は先に降りてご飯にすることにした。
ダイニングでご飯を食べていると、身支度を終えた武藤さんと鈴木さんが顔を出したので、朝ごはんはリビングに用意してあると伝えると、二人とも用意を手伝わなくてごめんと謝りつつ、リビングに向かった。
私達はお店があるので、朝食を食べ終わったら、いつものように家の事を片づけてから、タイガ君はお店へ、駆君は私が依頼した材料調達のため街の外へ向かった。
私は、工房に行き二人の分の指輪を作ることにした。
指輪の作成が終わった後は、カカオからチョコレートを作るべく、試行錯誤を繰り返しているとあっという間に時間が過ぎていて、もう少しでお昼という時間になっていた。
私は、今日のお昼はお稲荷さんにしようと思い、材料を用意していると、ようやく男子達が起きてきた。
「おはよう。朝ごはんはリビングに用意してあるんだけど、これからお昼ご飯にお稲荷さんを作ろうと思うんだけど、少し食べますか?」
三人にお稲荷さんはいるか確認をとると、食べると言ったので人数分用意することにした。
用意が終わったころに、お店を一旦閉めたタイガ君と、街の外から帰ってきた駆君がダイニングに現れた。
「ただいま。あいつら、やっと起きたのかよ」
「ふふふ。折角の休暇だしね」
「小春は甘すぎだ」
「そういう優しいところも好きですよ。小春さん戻りました」
タイガ君は、よく分からないフォローを入れながらも、男子達のことを見て苦笑いの表情だった。
昼食後、タイガ君は午後のお店を開くためお店に向かってくれた。私と、駆君はというと、五人のクラスメイトの休暇中の扱いについての話し合いをする為、リビングに集まっていた。
「おまえら、今日は初日だから大目に見るけどな、明日からはだらだらするのは禁止だ」
「分かってるよ、今日だけだからさ。明日からは、信二と街を見て回ることにしてるんだ」
「そうそう、自分達が守ってる世界のこと知らないと、なんか実感が薄くてな」
「分かった。進藤は?なんか悩みがあるみたいだったけど?」
「それなんすよ。僕の職業は結界師なんっすけど、巫女が張っているものとなんか違うって言うか、それはそうだと思うんっすけど、なんていうか、何で結界師なんだろうと思ったんっすよ」
「何だそれ?男だと聖女や巫女とは呼べないから、名称的に結界師と呼ばれてるだけじゃないのか?」
「僕も最初はそう思ったんっすけど、僕の結界って巫女さん達の結界に全く干渉しないんっすよ」
「どういうことだ?」
「巫女さんとか、聖女の二人は張ってある結界に干渉して、強化したり、拡張縮小が出来るっす。でも、僕は独自の結界を張っている状態なんっす。なんで、現状二重結界って感じなんっす」
「へぇ、二重なら強化されてる感じでいいんじゃないのか?」
「それが、僕の力はそんなに強い訳じゃないんっすよ。なんで、常に張れる訳じゃないっす。だから、僕の力っているのか疑問に思ってるんっすよ」
「なるぼどな。ならさ、常に張らなくていいんじゃないか?」
「どういうことっすか?」
「たとえば、結界のどこかが薄くなったり、緊急時に進藤が補強するって使い方をすればいいんじゃないか?」
「なるぼどっす。目から鱗っす。僕は、出来るだけ張れる時は張り続けることだけ考えてたっす。そうっすよ。役割分担っすよ!!休暇が明けたら、相談してみるっす!これで、休暇を楽しめるっす!!という訳で、僕も街に一緒について行くっす」
男子達の明日からの予定は決まったみたい。武藤さん達はどうするんだろう?
「女子はどうするんだ?」
「私は、特に悩みはないから高遠達と街に行ったり、清水さんのお店の美容品を試したりして過ごさせてもらうわ」
「私は……」
鈴木さんは、聖女の力について悩んでいたから、休暇中はどうするつもりなんだろう?あの時は、とにかく仕事から離れたい一心だったみたいだし。何か気晴らしになるような事があればいいけど。
鈴木さんが話すのを待っているけど、どうすればいいのか困っているみたい。何か力になれないかな?そう思って私は聞いてみることにした。
「ねえ、鈴木さんは向こうにいた時何か夢中になっていたものとか、趣味でしていたこととかってないのかな?」
「えっと、あるにはあるんだけど……」
あれ?なんか聞いちゃいけない事だったのかな?
「香……。ここじゃ、あれは無理だよ」
「だよね。それに燃料の問題もあるし……」
「だよね、ここって萌えが無いよね」
「燃え?もしかして二人とも共通の趣味があったりするの?」
「「……」」
う~ん、なんか言いづらい事なのかな?そう思っていると、進藤君があっさり二人が言いづらそうにしていた趣味を話してくれた。
「スーさんとムーさんの趣味ってあれっすよね?男同士のあれっすよね?」
「「なんでバレてるの!!」」
「「「…………」」」
男同士のあれ?駆君達はそれで把握したみたいだけど、私はいまいち言っている意味が分からなかった。気になったのでどんなものなのか聞いてみることにした。
「あの?男同士のあれって?」
「小春は知らなくてもいい世界の話だ」
何故か、駆君は知るのを止めてきた。そして、高遠君と高田君も「そうそう」と頷いていた。
そして、駆君は二人に近づき、「絶対俺とタイガをネタに妄想しないと約束出来るなら、お前達の仲間らしい人物を紹介する」「えっ?マジで東堂心当たりあるの?」「うそ、こっちにも腐女子っているの?」「それらしい人物がたまに店に来る」「「是非、同志に会わせて!!」」と、よく分からない会話をしていたけど、二人が元気になったみたいだしいいか。
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