19 / 71
第一部
第19話 迷惑なお客さん
しおりを挟む
ギルドに提出するに当たり、劣化を防ぐ目的もかねてボトルに入れた状態で持っていくことにした。
まず、ボトルを作る為に、ナシ湖の砂を採取してきてもらった。(ナシ湖の砂はガラスを作るのに適した砂なのよね。)取って来てもらった砂と、研磨剤、中和剤を入れてから完成するようにとお祈りすると、いつもの音とともに数本のワインボトルが完成した。完成したボトルに【幸福のワイン(改)】を詰めて手作りしたラベルを貼って完成よ!
完成した【幸福のワイン(改)】を持って、フェルトさんと一緒にギルドに向かった。フェルトさんは、受付のお姉さんに言ってギルドマスターを呼んでもらった。
ギルドマスターは、呼び出しにピンと来たようで私達を奥の会議室に案内してくれた。
私は、案内された会議室で早速【幸福のワイン(改)】を出した。
ギルドマスターは、早速ボトルからグラスに【幸福のワイン(改)】を注いでから、色、匂いを確かめた後に一口飲んだ。
「!!!」
更にもう一口飲んでから何か考えるようにしながら口を開いた。
「結果については、明日だ。他の職員とも協議したうえで判断する」
特に異論はないので、フェルトさんとギルドを後にした。
「他の職員とも相談するとは思うけど、ギルマスは、アレが完成したと考えていると思うわ。でも、念のため夜に月明かりに当てて見るんじゃないかな」
「そうなんでしょうか?」
「ギルマスは、アレで腕のいい鑑定眼を持っているからね。ただ、月明りにか輝く様を見たいだけかもね」
フェルトさんは、そう言って笑ったのだった。
フェルトさん曰く、ギルドマスターのイケメン中年男性改め、ジーンさんは良いものを見抜くすごい鑑定眼を持っているとかで、物の良い悪いの判断で誤ったことがないそうよ。
今日は付き合ってもらったお礼に、お茶にご招待するためいちご商店に寄ってもらうことにした。
お店に着くと、何時もより人が多い気がした。
「タイガ君。ただいま~」
「あっ、小春さん。大変なんです」
そう言って、タイガ君が駆け寄ってきた。
話を聞くと、お城にいるとある人から、シャンプーや、お菓子を買ってくるように頼まれてお店に来たそうだが、全然数が足りないと怒りだしたというのだ。
タイガ君は、ある分しかないと説明するも、頼まれた数が無いと困ると言い、無いのであれば追加で作れと命令してきたのだそうだ。
それを見ていた常連さん達がタイガ君に味方するように、話に割って入り口論が拡大したということだ。
私の依頼で駆君は街の外に言っているため、誰もストッパーになる人がいなかったようなのだ。
見ると、いつもいるメリッサさんがいなかったのでタイガ君に尋ねると、もめごとが大きくなると大変だから騎士団に相談に行ったというのだ。
何故騎士団なのかというと、ファニスさんは騎士団に所属しているからなのよね。
揉め事の中心人物が、私に気がついたようで、こちらに近づいてきた。
「お前がこの店の錬金術師か?」
「そうですが?」
「そこの餓鬼が、お客様の俺に売る商品がないと言ったんだぞ。なんて店だ!」
「お客さん!お店にある分しか商品が無いと言いましたが、売らないとは言っていません!」
む、最近肉付きを取り戻して可愛さが神がかってきたタイガ君を困らせるだなんて、困ったお客さんだわ。ここは私が言ってやらなければ!
「うちの子に言いがかりを付けて困らせないでくれますか」
「なんだと、こっちはお客様だぞ!」
「そうですか、当店の商品にご満足いただけないようで、残念です。お客様、お帰りはあちらからどうぞ」
そう言って、お店の入り口を指した。
「なっ!」
ふんっだ。帰れ帰れ。
男は更に文句を言い、それでも足りないようで、私に掴みかかろうとした。しかし、私に届くことはなかった。その男の手を、街の外に出掛けていたはずの駆君が掴んでいたのだ。強くつかんでいるようで、駆君の握った指先が白くなってきていた。
「駆、それ位にしておけ」
そう言いながら、ファニスさんがお店に入ってきた。その後ろには、荒い息をしたメリッサさんがいた。走ってきてくれたんだね。メリッサさんありがとうございます。
経緯を説明すると、「営業妨害として連行する」と言って、ファニスさんは男を連行して行った。
駆君はというと、嫌な予感がしたから急いで帰ってきたと言っていた。
騒ぎは治まったけど今日の営業は終了することにした。
心配してくれた常連さん達には、お茶と、お菓子を振舞ってお礼をした。
騒ぎに巻き込んでしまったフェルトさんには、改めてお茶の席にご招待することにした。
結局、あの迷惑なお客さんモドキは何がしたかったんだろう?
◆◇◆◇
夕食も食べ終わり、食後のお茶を三人で楽しんでいた時に、ファニスさんが訪ねてきた。
今日の事についてわざわざ報告に来てくれたのだ。
何と、あの迷惑な男は、城で働く下男だというのだ。
城に滞在するとある女性達に頼まれて、街で評判の商品を買いに来たそうだ。
城に滞在する女性達……。少し心当たりがある。
もしかして私達のクラスメイトだったリして……。
ファニスさんとは、この間の試飲会でしか接していないけど、奥さんであるメリッサさんとは良く知った仲だ。
悪い人ではないだろうと思い、女性たちについて聞こうと思ったら、駆君に目で制された。
「ファニスさん。その女性達は何故自身で買いに来ないんだ?外を出歩けないのか?」
「いや、そうではないが……。俺には良く分からないが、部屋を出たがらないんだそうだ」
「出たがらない?」
「詳しくは分からないが、城の者に聞いたところ、『すっぴん』では恥ずかしくて出歩けないとかなんとか、それと、肌荒れがどうとか言っていたそうだ」
あぁ。日本と違って、ここの人はほぼすっぴんだよね。スキンケアもしていないみたいだし。しかも、貴族の人とかが使っている化粧品の材料を聞いたら肌に悪そうなものばかりだしね。
日本から来た普通の女子高生には耐えられない生活だよ。
ちょっと遠い目をしながら事情を察した私と、駆君だった。
でも、あれは強引過ぎだよ。タイガ君に何かあった場合は、確実にお仕置き案件だったよ。
まず、ボトルを作る為に、ナシ湖の砂を採取してきてもらった。(ナシ湖の砂はガラスを作るのに適した砂なのよね。)取って来てもらった砂と、研磨剤、中和剤を入れてから完成するようにとお祈りすると、いつもの音とともに数本のワインボトルが完成した。完成したボトルに【幸福のワイン(改)】を詰めて手作りしたラベルを貼って完成よ!
完成した【幸福のワイン(改)】を持って、フェルトさんと一緒にギルドに向かった。フェルトさんは、受付のお姉さんに言ってギルドマスターを呼んでもらった。
ギルドマスターは、呼び出しにピンと来たようで私達を奥の会議室に案内してくれた。
私は、案内された会議室で早速【幸福のワイン(改)】を出した。
ギルドマスターは、早速ボトルからグラスに【幸福のワイン(改)】を注いでから、色、匂いを確かめた後に一口飲んだ。
「!!!」
更にもう一口飲んでから何か考えるようにしながら口を開いた。
「結果については、明日だ。他の職員とも協議したうえで判断する」
特に異論はないので、フェルトさんとギルドを後にした。
「他の職員とも相談するとは思うけど、ギルマスは、アレが完成したと考えていると思うわ。でも、念のため夜に月明かりに当てて見るんじゃないかな」
「そうなんでしょうか?」
「ギルマスは、アレで腕のいい鑑定眼を持っているからね。ただ、月明りにか輝く様を見たいだけかもね」
フェルトさんは、そう言って笑ったのだった。
フェルトさん曰く、ギルドマスターのイケメン中年男性改め、ジーンさんは良いものを見抜くすごい鑑定眼を持っているとかで、物の良い悪いの判断で誤ったことがないそうよ。
今日は付き合ってもらったお礼に、お茶にご招待するためいちご商店に寄ってもらうことにした。
お店に着くと、何時もより人が多い気がした。
「タイガ君。ただいま~」
「あっ、小春さん。大変なんです」
そう言って、タイガ君が駆け寄ってきた。
話を聞くと、お城にいるとある人から、シャンプーや、お菓子を買ってくるように頼まれてお店に来たそうだが、全然数が足りないと怒りだしたというのだ。
タイガ君は、ある分しかないと説明するも、頼まれた数が無いと困ると言い、無いのであれば追加で作れと命令してきたのだそうだ。
それを見ていた常連さん達がタイガ君に味方するように、話に割って入り口論が拡大したということだ。
私の依頼で駆君は街の外に言っているため、誰もストッパーになる人がいなかったようなのだ。
見ると、いつもいるメリッサさんがいなかったのでタイガ君に尋ねると、もめごとが大きくなると大変だから騎士団に相談に行ったというのだ。
何故騎士団なのかというと、ファニスさんは騎士団に所属しているからなのよね。
揉め事の中心人物が、私に気がついたようで、こちらに近づいてきた。
「お前がこの店の錬金術師か?」
「そうですが?」
「そこの餓鬼が、お客様の俺に売る商品がないと言ったんだぞ。なんて店だ!」
「お客さん!お店にある分しか商品が無いと言いましたが、売らないとは言っていません!」
む、最近肉付きを取り戻して可愛さが神がかってきたタイガ君を困らせるだなんて、困ったお客さんだわ。ここは私が言ってやらなければ!
「うちの子に言いがかりを付けて困らせないでくれますか」
「なんだと、こっちはお客様だぞ!」
「そうですか、当店の商品にご満足いただけないようで、残念です。お客様、お帰りはあちらからどうぞ」
そう言って、お店の入り口を指した。
「なっ!」
ふんっだ。帰れ帰れ。
男は更に文句を言い、それでも足りないようで、私に掴みかかろうとした。しかし、私に届くことはなかった。その男の手を、街の外に出掛けていたはずの駆君が掴んでいたのだ。強くつかんでいるようで、駆君の握った指先が白くなってきていた。
「駆、それ位にしておけ」
そう言いながら、ファニスさんがお店に入ってきた。その後ろには、荒い息をしたメリッサさんがいた。走ってきてくれたんだね。メリッサさんありがとうございます。
経緯を説明すると、「営業妨害として連行する」と言って、ファニスさんは男を連行して行った。
駆君はというと、嫌な予感がしたから急いで帰ってきたと言っていた。
騒ぎは治まったけど今日の営業は終了することにした。
心配してくれた常連さん達には、お茶と、お菓子を振舞ってお礼をした。
騒ぎに巻き込んでしまったフェルトさんには、改めてお茶の席にご招待することにした。
結局、あの迷惑なお客さんモドキは何がしたかったんだろう?
◆◇◆◇
夕食も食べ終わり、食後のお茶を三人で楽しんでいた時に、ファニスさんが訪ねてきた。
今日の事についてわざわざ報告に来てくれたのだ。
何と、あの迷惑な男は、城で働く下男だというのだ。
城に滞在するとある女性達に頼まれて、街で評判の商品を買いに来たそうだ。
城に滞在する女性達……。少し心当たりがある。
もしかして私達のクラスメイトだったリして……。
ファニスさんとは、この間の試飲会でしか接していないけど、奥さんであるメリッサさんとは良く知った仲だ。
悪い人ではないだろうと思い、女性たちについて聞こうと思ったら、駆君に目で制された。
「ファニスさん。その女性達は何故自身で買いに来ないんだ?外を出歩けないのか?」
「いや、そうではないが……。俺には良く分からないが、部屋を出たがらないんだそうだ」
「出たがらない?」
「詳しくは分からないが、城の者に聞いたところ、『すっぴん』では恥ずかしくて出歩けないとかなんとか、それと、肌荒れがどうとか言っていたそうだ」
あぁ。日本と違って、ここの人はほぼすっぴんだよね。スキンケアもしていないみたいだし。しかも、貴族の人とかが使っている化粧品の材料を聞いたら肌に悪そうなものばかりだしね。
日本から来た普通の女子高生には耐えられない生活だよ。
ちょっと遠い目をしながら事情を察した私と、駆君だった。
でも、あれは強引過ぎだよ。タイガ君に何かあった場合は、確実にお仕置き案件だったよ。
11
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる