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第一部
第6話 急にしおらしくなられると調子が狂うわ
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とは言っても、錬金術で何か作ってみるのは明日にしよう。
ということで、今日は届いた荷物の整理することにした。
借りたお店兼住居は、ギルドが今まで管理をしてくれていたので、今日から住むことができるように綺麗に片付いていた。
生活に必要な家具や日用品は、お願いしていた部屋にそれぞれてどいていた。
しかしここで、私が注文した覚えのないものがあることに気が付いたのだ。
まさかこれって……
「ねぇ、東堂君。この荷物って?」
「これは、俺が注文した物だよ」
ん~~~~~。
始めから一緒に住む気まんまんだったんじゃないのさ!!もう覚悟を決めたから突っ込まないわよ!!
「大丈夫、(まだ)手を出したりしないから☆」
「あっ、当たり前じゃないのさ。お馬鹿!!」
私には手を出されるような魅力が欠片もないのは知っているけど、あえて指摘されると顔から火が出ると思うくらい恥ずかしい。
私は勢いよく悪態をついてしまった。
「んふふ。おっと、忘れるところだった。はい、これ受け取って」
東堂駆はそう言って布袋を私に差し出した。
受け取る義理はないので私はそれを無視した。
だけど彼は何を考えているのかわからない表情で、ニコニコしながら一向に布袋を引っ込めようとはしなかった。
結果的に私が諦めて布袋を受け取る事になったのだ。
受け取った布袋は、何やらずっしりと重かった。
念のため中身を確認すると沢山のお金が入っていたので、驚いて彼の顔を見上げていた。
「一緒に暮らすなら、家賃とか折半でしょうが」
そう言って、二階にある三つの部屋のうちの一つに入って行ってしまったのだ。
なによ、何も言わすに出すから受け取ってしまったじゃない。
これじゃ、なんだかんだ理由をつけて追い出すことも出来ない。
なんだか急に、一緒に暮らすことが現実味を帯びてきてしまった。
覚悟もついたことだし、私も自分の部屋の整理をしよう。ベッドや机などの注文した家具が届いているか確認しなければならないからね。
部屋を片付けながら借りたお店兼住居について改めて考える。
物件を借りる時、錬金術師だと言ったら、工房がある物件を見つくろってくれた。
その中で、工房部分が一番充実している物件を借りたのだが、二人で暮らすには住居部分が広い気もする。
建物のつくりは、住居部分と店舗部分と続くように作られた。
構造としては、店舗部分から扉を挟んで住居部分になり、リビングとダイニングキッチン、大きめの部屋が一つ。(この部屋は書斎にでもしようと思っている)
その他に、お風呂、トイレ、洗面所が一階部分の間取りになっている。
庭も付いていて、簡単な家庭菜園もできそうだった。
二階部分は三部屋もあり、日当たりのいいテラスも付いていた。(お洗濯ものを干すのに良さそうね)余っている一部屋は客間にでもしようかしら。
と言っても、誰か訪ねてくる予定は一切ないのだけれど。
三階の部屋は、私が一番奥の部屋、東堂駆はその隣を使うようだ。
部屋はすぐに片付いたので、夕食の準備をしよう。
そろそろ良いころ合いだしね。しかし、鍋やフライパンなどの調理器具は用意していたが食材を準備することを忘れていたのでまずは買い出しをしないといけなかった。
物件の案内をしてもらったときにこの辺のことも教わったのでお店の場所は大丈夫。
明日からの食材については改めて買い出しに行くとして、今日は簡単な料理を二人分作れればいいので買い物もすぐに終わるだろう。
一応、東堂駆に声を掛けてから出かけよう。
「夕食の材料買いに行くから、お留守番お願いね」
「ん、これから作るのか?」
「うん。簡単なものだけどね」
「じゃぁ、俺も一緒に行くよ」
「(大した荷物じゃないし)一人で大丈夫よ」
「俺も、出来合いのものでも買ってきて、清水と一緒に食べるの」
「えっ?」
「ん?何?」
「あなたのことだから、夕食も図々しく私の作ったものを食べると思ったのだけれど?」
「清水の手料理が食べられるのなら嬉しいけど、そこまで図々しくなれないよ」
こんなところで遠慮とかって、調子狂うわ。
今まで結構強引だったのに、急にしおらしくなられても対応に困るわ。
それに、一人だけ美味しく食べるのは心苦しいし。
そう、この世界のご飯は食べられないわけではないけど、物足りない味なのよね。
お城でご馳走になった食事には悪いけど、一緒に食事したみんなは微妙な顔をしていたっけ。
「別に、一人分も二人分も変わらないわよ。それに、もらったお金も大分減ってしまったし、これからは切り詰められるところは節約していかないとだし!!」
「それなら、尚更買い出しには付き合うよ。ご馳走になるからには、荷物持ちさせてもらいたい」
彼は、嬉しそうにそう言った。
もし、彼にしっぽがあったら、千切れんばかりに振っていたと思う。そんな嬉しそうな顔するなんて、お城で食べた料理がそんなに口に合わなかったのね。
これは、少し気合を入れて作らないといけないわ。
◆◇◆◇
街は、もうすぐ夕方に差し掛かる時間となっていた。
私と東堂駆は、教えてもらった、食材を売っている市場やお店を訪れた。
今日はもう時間がないので、パンは出来合いのものを買ったが、明日からは時間をみて焼こうと思う。
ここのパンは、少し硬くて、ぱさぱさしているので、口に入れると口の中の水分が一気になくなるという代物で控えめに言って余り美味しくなかった。
スープに浸せば食べられなくもないと言った代物だった。
今日のメニューは、サラダと何がいいかな?野菜、小麦粉、牛乳、お塩、ベーコンも売ってる。
よし、簡単だけどなんちゃってシチューにしよう。
いろいろ見て回りたいところだけど、今日は取りあえず必要なものも買えたし、他に必要なものは明日にしよう。
早速簡単だけど調理開始を開始した。
竃に生活魔法で火を入れて、買ってきた玉ねぎ、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、ベーコンを細かく切ってお鍋で煮る。
本当はもっと時間を掛けて煮込みたいところだけど、それはまた明日にしよう。
簡単にスープを作ったら、別のお鍋に炒めたニンジン、玉ねぎ、ジャガイモ、ベーコンを入れて、牛乳と作ったスープを投入して柔らかくなるまで煮込む。
その間に、サラダの準備ね。千切ったキャベツと切ったトマトを盛りつけてから、すりおろした玉ねぎを塩と油で味を調えて作った簡単ドレッシングをかけて完成。
「東堂君、そちらの調子はどうかしら?」
「こん、な、んで、いいの、か―――」
彼には、牛乳を入れた瓶を力いっぱい振ってもらっていた。牛乳は買えたけどバターが売っていなかったので作ることにしたのだ。こういう時は男手があると非常に助かる。腕力的な意味で。
「うん。良い感じね。ありがとう。お疲れ様。後は休んでいて、出来たら呼ぶわ」
そう言って、出来あがったバターをフライパンに入れて溶かしたら、小麦粉を加えてルウを作る。
煮込んでいたお鍋がいい感じになってきたので、お鍋の中のスープを少量とって、ルウと混ぜ合わせて行く。ルウが溶けたら、お鍋に入れてとろみを出していく。胡椒はなかったので、塩だけで味を整えたらなんちゃってシチューの完成だ。
出来あがった料理をダイニングテーブルに運ぼうとしたタイミングで東堂駆がキッチンに現れた。
「旨そうな匂い。これ、テーブルに運べばいいのか?」
「うん。よろしくね」
ダイニングテーブルに向かい合うように座ってから食べ始める。
「うっまい!」
「随分手抜きしたから、そこまでじゃないわよ」
「いやいや、旨いって」
そう言って彼は本当に美味しそうに私の料理を食べた。その顔を見ていたら、明日はもう少し手の込んだものを作りたいと思ったのは内緒だ。
早くも絆されてきている自分に呆れつつも、これから始まる新しい生活が楽しみになっていることを強く感じたのだった。
ということで、今日は届いた荷物の整理することにした。
借りたお店兼住居は、ギルドが今まで管理をしてくれていたので、今日から住むことができるように綺麗に片付いていた。
生活に必要な家具や日用品は、お願いしていた部屋にそれぞれてどいていた。
しかしここで、私が注文した覚えのないものがあることに気が付いたのだ。
まさかこれって……
「ねぇ、東堂君。この荷物って?」
「これは、俺が注文した物だよ」
ん~~~~~。
始めから一緒に住む気まんまんだったんじゃないのさ!!もう覚悟を決めたから突っ込まないわよ!!
「大丈夫、(まだ)手を出したりしないから☆」
「あっ、当たり前じゃないのさ。お馬鹿!!」
私には手を出されるような魅力が欠片もないのは知っているけど、あえて指摘されると顔から火が出ると思うくらい恥ずかしい。
私は勢いよく悪態をついてしまった。
「んふふ。おっと、忘れるところだった。はい、これ受け取って」
東堂駆はそう言って布袋を私に差し出した。
受け取る義理はないので私はそれを無視した。
だけど彼は何を考えているのかわからない表情で、ニコニコしながら一向に布袋を引っ込めようとはしなかった。
結果的に私が諦めて布袋を受け取る事になったのだ。
受け取った布袋は、何やらずっしりと重かった。
念のため中身を確認すると沢山のお金が入っていたので、驚いて彼の顔を見上げていた。
「一緒に暮らすなら、家賃とか折半でしょうが」
そう言って、二階にある三つの部屋のうちの一つに入って行ってしまったのだ。
なによ、何も言わすに出すから受け取ってしまったじゃない。
これじゃ、なんだかんだ理由をつけて追い出すことも出来ない。
なんだか急に、一緒に暮らすことが現実味を帯びてきてしまった。
覚悟もついたことだし、私も自分の部屋の整理をしよう。ベッドや机などの注文した家具が届いているか確認しなければならないからね。
部屋を片付けながら借りたお店兼住居について改めて考える。
物件を借りる時、錬金術師だと言ったら、工房がある物件を見つくろってくれた。
その中で、工房部分が一番充実している物件を借りたのだが、二人で暮らすには住居部分が広い気もする。
建物のつくりは、住居部分と店舗部分と続くように作られた。
構造としては、店舗部分から扉を挟んで住居部分になり、リビングとダイニングキッチン、大きめの部屋が一つ。(この部屋は書斎にでもしようと思っている)
その他に、お風呂、トイレ、洗面所が一階部分の間取りになっている。
庭も付いていて、簡単な家庭菜園もできそうだった。
二階部分は三部屋もあり、日当たりのいいテラスも付いていた。(お洗濯ものを干すのに良さそうね)余っている一部屋は客間にでもしようかしら。
と言っても、誰か訪ねてくる予定は一切ないのだけれど。
三階の部屋は、私が一番奥の部屋、東堂駆はその隣を使うようだ。
部屋はすぐに片付いたので、夕食の準備をしよう。
そろそろ良いころ合いだしね。しかし、鍋やフライパンなどの調理器具は用意していたが食材を準備することを忘れていたのでまずは買い出しをしないといけなかった。
物件の案内をしてもらったときにこの辺のことも教わったのでお店の場所は大丈夫。
明日からの食材については改めて買い出しに行くとして、今日は簡単な料理を二人分作れればいいので買い物もすぐに終わるだろう。
一応、東堂駆に声を掛けてから出かけよう。
「夕食の材料買いに行くから、お留守番お願いね」
「ん、これから作るのか?」
「うん。簡単なものだけどね」
「じゃぁ、俺も一緒に行くよ」
「(大した荷物じゃないし)一人で大丈夫よ」
「俺も、出来合いのものでも買ってきて、清水と一緒に食べるの」
「えっ?」
「ん?何?」
「あなたのことだから、夕食も図々しく私の作ったものを食べると思ったのだけれど?」
「清水の手料理が食べられるのなら嬉しいけど、そこまで図々しくなれないよ」
こんなところで遠慮とかって、調子狂うわ。
今まで結構強引だったのに、急にしおらしくなられても対応に困るわ。
それに、一人だけ美味しく食べるのは心苦しいし。
そう、この世界のご飯は食べられないわけではないけど、物足りない味なのよね。
お城でご馳走になった食事には悪いけど、一緒に食事したみんなは微妙な顔をしていたっけ。
「別に、一人分も二人分も変わらないわよ。それに、もらったお金も大分減ってしまったし、これからは切り詰められるところは節約していかないとだし!!」
「それなら、尚更買い出しには付き合うよ。ご馳走になるからには、荷物持ちさせてもらいたい」
彼は、嬉しそうにそう言った。
もし、彼にしっぽがあったら、千切れんばかりに振っていたと思う。そんな嬉しそうな顔するなんて、お城で食べた料理がそんなに口に合わなかったのね。
これは、少し気合を入れて作らないといけないわ。
◆◇◆◇
街は、もうすぐ夕方に差し掛かる時間となっていた。
私と東堂駆は、教えてもらった、食材を売っている市場やお店を訪れた。
今日はもう時間がないので、パンは出来合いのものを買ったが、明日からは時間をみて焼こうと思う。
ここのパンは、少し硬くて、ぱさぱさしているので、口に入れると口の中の水分が一気になくなるという代物で控えめに言って余り美味しくなかった。
スープに浸せば食べられなくもないと言った代物だった。
今日のメニューは、サラダと何がいいかな?野菜、小麦粉、牛乳、お塩、ベーコンも売ってる。
よし、簡単だけどなんちゃってシチューにしよう。
いろいろ見て回りたいところだけど、今日は取りあえず必要なものも買えたし、他に必要なものは明日にしよう。
早速簡単だけど調理開始を開始した。
竃に生活魔法で火を入れて、買ってきた玉ねぎ、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、ベーコンを細かく切ってお鍋で煮る。
本当はもっと時間を掛けて煮込みたいところだけど、それはまた明日にしよう。
簡単にスープを作ったら、別のお鍋に炒めたニンジン、玉ねぎ、ジャガイモ、ベーコンを入れて、牛乳と作ったスープを投入して柔らかくなるまで煮込む。
その間に、サラダの準備ね。千切ったキャベツと切ったトマトを盛りつけてから、すりおろした玉ねぎを塩と油で味を調えて作った簡単ドレッシングをかけて完成。
「東堂君、そちらの調子はどうかしら?」
「こん、な、んで、いいの、か―――」
彼には、牛乳を入れた瓶を力いっぱい振ってもらっていた。牛乳は買えたけどバターが売っていなかったので作ることにしたのだ。こういう時は男手があると非常に助かる。腕力的な意味で。
「うん。良い感じね。ありがとう。お疲れ様。後は休んでいて、出来たら呼ぶわ」
そう言って、出来あがったバターをフライパンに入れて溶かしたら、小麦粉を加えてルウを作る。
煮込んでいたお鍋がいい感じになってきたので、お鍋の中のスープを少量とって、ルウと混ぜ合わせて行く。ルウが溶けたら、お鍋に入れてとろみを出していく。胡椒はなかったので、塩だけで味を整えたらなんちゃってシチューの完成だ。
出来あがった料理をダイニングテーブルに運ぼうとしたタイミングで東堂駆がキッチンに現れた。
「旨そうな匂い。これ、テーブルに運べばいいのか?」
「うん。よろしくね」
ダイニングテーブルに向かい合うように座ってから食べ始める。
「うっまい!」
「随分手抜きしたから、そこまでじゃないわよ」
「いやいや、旨いって」
そう言って彼は本当に美味しそうに私の料理を食べた。その顔を見ていたら、明日はもう少し手の込んだものを作りたいと思ったのは内緒だ。
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