My Dr -貴女は僕の全てになった、だから貴女から僕以外の全てを奪おう

創作屋 鬼聴

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2章

4.訪問 《ジョザイア目線》

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僕は、出所した。


これでやっと、アイリーン先生に
僕の手で触れられるし抱き締めることもできる。

ついでに僕は容疑から外れることもできた。
あの囚人に感謝だな、もう生きてはいないけど。


それより、彼女は大事な家族を
惨たらしく殺され弱り切っているだろう。

可哀想なアイリーン‥

僕が慰めてあげないと。


でもね‥  
僕だけが貴女にとっての大事な人なんだ。
僕だけが貴女には必要だ。
僕だけを貴女は愛さなくてはいけない。


それを早くわかってくれないから
こうなるんだ。


貴女が僕を受け入れて愛してくれないと
どんどん人が死ぬことになる。

はやく僕の愛に気付いていくれるといいな。


若葉色の壁に深い緑の屋根、
可愛らしいこの一軒家が
アイリーン先生の家らしい。

情報は病院側から隠されてたけど
裏社会の人間には
いろいろ使える手ってものがあるからね。

マフィアなんてやってるのも、
先生を探せるからその道を選んだんだ。


まったく、貴女への愛のせいで
僕の人生はメチャクチャだ。

だから、

僕にはアイリーンの人生を、
メチャクチャにする権利がある。


しばらく家の前で様子見していると
玄関から先生が顔を出したので、
そのまま話した。


彼女は僕の髪型がいつもと違うのが気になるらしい。僕は理由を答える。


「あー、これは、仕事仲間に少しは
しっかり決めろとか言われて」

「しっかり?‥ふふっ、ジョザイア、
ちょっとこっちきて?」


先生は柔らかく笑うと背伸びをして、
僕の頭を撫でるように髪を整えてくれる。
顔が近い‥いい香りがする。

ああ!可愛い!綺麗だ、しかも優しい‥!
このままあの柔らかそうな唇を
奪いたくなる衝動に駆られる。

「ぐっっ‥!!」

なんとか僕は耐える。


「うん!かっこ良くなったわ!」


アイリーンは何事もないように僕に笑いかける。貴女といると心臓に悪い‥ほんとうに‥

そのあと家に入るのは簡単だった。
すこし強引に事を進めれば、
無防備にも彼女は僕を家にあげた。

次にするのは彼女に薬を盛ること、
シチューなんかが匂いも強いし
ちょうどいい。

何より美味しいしね。

僕は調理をして、すこし強い睡眠薬と媚薬と
ちょっとだけの筋弛緩剤をシチューに垂らした。

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