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ヒロセ、パワーレベリングする
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「ヒロセー、どうしたのー? 顔色悪いよー」
庭で日向ぼっこしてたら、ちみっこ妖精がパタパタと飛んできて言った。
「そうだなー。なんか最近、体がだるくてだるくてしょうがないんだよな」
そうだ。なんか最近、常に体から力が抜けていっている気がする。でも、最近は農作業もしているし、朝昼晩とリズムのよい生活をしているはずなんだけどなー。
「スラー?」
「ほらー、スラちゃんもヒロセ大丈夫って言ってるよー」
スラちゃんがスラーとやってきて、大丈夫って感じで俺を見上げてくる。やっぱり、スラちゃんはかわゆいなー。
「よしよし、スラちゃん。。でもなー、なんにも、心当たりないんだよなー」
そんなことを話していると、
「あら、何を話しているかと思えば、そんなことですのー」
3人で何が原因だろうねーと話していると、野菜の苗に水やりをし終えたシアがこっちにやってきて言った。
おや? シアはなんか心当たりがあるのだろうか?
「シア、俺のこのけだるさについて何か知っているのか?」
「知ってるもヒロセ何も気づいてないのですのー?」
「いや、何も」
「はー、ですわ。では聞きますけど、このマンションのエレベーターはどうやって動いているのですの?」
「そりゃあ、電気で……。ん?」
「電気って何ですわ? では、いつもいつも入っているお風呂の水はどうやって発生しているのですの?」
「え~~~と、あれ?」
そういえば、そうだ。なんかエレベーター動いてるし、水も出るし、エアコンも動く。
「ほんとーに、はーですわ。これだけのマンションを動かすのに、どれだけの魔力を消費すると思ってますの?」
「いや、そーいえばステータスにそんな項目あったなー。確か、500くらいか……」
「いいですか……、これだけのものを維持するのにおそらく数百は一日に魔力を使ってるのですわー。500のうちの数百ですわ。それはそれは、お疲れになりますわー」
えへんとシアは得意そうに胸を張った。おいおいおいまじか。シアなかなか。美人だし……あれも。。。
「おほん。そうかー。そりゃ疲れるわけだな」
俺は目を横にそらして言った。シアははてな?という感じでこっちを見て、
「そうですわー。疲れるはずですわー」
なんか不審そうな目をしているけど、大丈夫そうだ。。
「ヒロセー、よかったねー。疲れる理由分かってー」
「スラー」
ちみっこ妖精とスラちゃんはわーいと喜んでくれている。
「う~~~ん。原因は分かったけどどうやったらこの疲れとれるんだ?」
素朴な質問を俺はしてみた。魔力だなんだと言われても俺にはいまいちピンとこない。まあ科学が発達した世界からやってきたから仕方ないか。
俺がそんなことを思っていると、またもやシアが胸を張って。。
「そんなの簡単ですわー」
「ん? 簡単なのか?」
「そうですわー」
「どうするんだ?」
「イッツ、パワーレベリングですわー」
ちょっとためてからシアは宣言したのだった。
◇
しばらくのち、、俺とシアはニアの街の門の外に立っていた。
冒険に行く前にちょっと装備屋に立ち寄ってきたけど、
俺の装備は革の鎧に手袋、マントを着ただけの超軽装だった。俺は石を当てるだけなので、武器はいらないらしい。
シアの装備はなんか変わってない。農作業していた時に来ていた野良着に、、、武器はクワだ。
「シア、武器はほんとーにクワでいいのか?」
「いいですわ。聞いた感じだとヒロセは魔力に適正がありますわ。なので、ちょっとレベル上げして魔力を1000くらいにするだけですわ。たぶん、雑魚しか相手にしないですわー」
シアは意気揚々にクワを掲げて俺に見せてきた。確かに、シアのあのすさまじい勢いで土を耕す姿を見る限り大丈夫かもな。。
「ようしいくぞー」
「いくですわー。レッツ、パワーレベリングですわー」
こうして俺とシアはパワーレベリングに出発したのだった。
庭で日向ぼっこしてたら、ちみっこ妖精がパタパタと飛んできて言った。
「そうだなー。なんか最近、体がだるくてだるくてしょうがないんだよな」
そうだ。なんか最近、常に体から力が抜けていっている気がする。でも、最近は農作業もしているし、朝昼晩とリズムのよい生活をしているはずなんだけどなー。
「スラー?」
「ほらー、スラちゃんもヒロセ大丈夫って言ってるよー」
スラちゃんがスラーとやってきて、大丈夫って感じで俺を見上げてくる。やっぱり、スラちゃんはかわゆいなー。
「よしよし、スラちゃん。。でもなー、なんにも、心当たりないんだよなー」
そんなことを話していると、
「あら、何を話しているかと思えば、そんなことですのー」
3人で何が原因だろうねーと話していると、野菜の苗に水やりをし終えたシアがこっちにやってきて言った。
おや? シアはなんか心当たりがあるのだろうか?
「シア、俺のこのけだるさについて何か知っているのか?」
「知ってるもヒロセ何も気づいてないのですのー?」
「いや、何も」
「はー、ですわ。では聞きますけど、このマンションのエレベーターはどうやって動いているのですの?」
「そりゃあ、電気で……。ん?」
「電気って何ですわ? では、いつもいつも入っているお風呂の水はどうやって発生しているのですの?」
「え~~~と、あれ?」
そういえば、そうだ。なんかエレベーター動いてるし、水も出るし、エアコンも動く。
「ほんとーに、はーですわ。これだけのマンションを動かすのに、どれだけの魔力を消費すると思ってますの?」
「いや、そーいえばステータスにそんな項目あったなー。確か、500くらいか……」
「いいですか……、これだけのものを維持するのにおそらく数百は一日に魔力を使ってるのですわー。500のうちの数百ですわ。それはそれは、お疲れになりますわー」
えへんとシアは得意そうに胸を張った。おいおいおいまじか。シアなかなか。美人だし……あれも。。。
「おほん。そうかー。そりゃ疲れるわけだな」
俺は目を横にそらして言った。シアははてな?という感じでこっちを見て、
「そうですわー。疲れるはずですわー」
なんか不審そうな目をしているけど、大丈夫そうだ。。
「ヒロセー、よかったねー。疲れる理由分かってー」
「スラー」
ちみっこ妖精とスラちゃんはわーいと喜んでくれている。
「う~~~ん。原因は分かったけどどうやったらこの疲れとれるんだ?」
素朴な質問を俺はしてみた。魔力だなんだと言われても俺にはいまいちピンとこない。まあ科学が発達した世界からやってきたから仕方ないか。
俺がそんなことを思っていると、またもやシアが胸を張って。。
「そんなの簡単ですわー」
「ん? 簡単なのか?」
「そうですわー」
「どうするんだ?」
「イッツ、パワーレベリングですわー」
ちょっとためてからシアは宣言したのだった。
◇
しばらくのち、、俺とシアはニアの街の門の外に立っていた。
冒険に行く前にちょっと装備屋に立ち寄ってきたけど、
俺の装備は革の鎧に手袋、マントを着ただけの超軽装だった。俺は石を当てるだけなので、武器はいらないらしい。
シアの装備はなんか変わってない。農作業していた時に来ていた野良着に、、、武器はクワだ。
「シア、武器はほんとーにクワでいいのか?」
「いいですわ。聞いた感じだとヒロセは魔力に適正がありますわ。なので、ちょっとレベル上げして魔力を1000くらいにするだけですわ。たぶん、雑魚しか相手にしないですわー」
シアは意気揚々にクワを掲げて俺に見せてきた。確かに、シアのあのすさまじい勢いで土を耕す姿を見る限り大丈夫かもな。。
「ようしいくぞー」
「いくですわー。レッツ、パワーレベリングですわー」
こうして俺とシアはパワーレベリングに出発したのだった。
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