男運ゼロな高身長ド貧乳女の私が、過保護なスパダリイケメンに溺愛執着された理由(旧題:後輩ちゃんと同期さんの願いの話)

福重ゆら

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第十一章 楓と直樹の初めてまでのすれ違い

65. 誕生日旅行 朝(※) side. 直樹

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 誕生日の翌朝、早朝に目が覚めた。

 腕の中には楓がいた。
 楓の温もりを感じて幸せに浸っていると、自室より広いベッドと寝室に気付く。
 そうだ。昨日から温泉旅館に来ていたのだった。

 昨夜のことに思いを馳せる。

 楓の口内に吐精してしまったあと、夕食の片付けをお願いして、2人で温泉に入った。
 露天風呂の庭はライトアップされていて、暖色の光で照らされる新緑の木々の中、楓が湯に浸かる姿は幻想的だった。

 高まった俺たちは、またもやベッドまで間に合わず内湯で行為に至ってしまった。
 楓はたぶん、この時も『挿れて欲しい』と言おうとしていたのだと思う。
 狡い俺は、それを言わせまいと楓の口を自分の口で塞いでしまった。


 ーーー最低だ、俺。

 俺は一体、いつまでこんなことを続けるつもりだろう。

 罪悪感で居た堪れなくなり、頭を冷やすために外に出ることにした。
 楓を心配させないように部屋にあったメモに『すぐ戻る』と書いて楓の枕元に置き、外に出た。


 ◇


 離れの庭を散歩しながら、今後どうすべきかについて考えた。

 挿入の先延ばしで楓を俺に繋ぎ止めようだなんて最低な考え、今すぐやめるべきだ。
 だけど、挿入することで楓との関係を変える勇気が、今の俺には無かった。

 怖くて怖くて仕方ない。

 だけど、こんな情けない男、楓は嫌だろう。
 むしろ挿入が無いことに物足りなくなってしまう可能性だってある。
 何とかしなければ。

 そう思うのに、いや、むしろそう思えば思うほど、恐怖心が膨らんでいくのを感じた。

 思考の無限ループに陥っていると、本館の方まで来てしまった。
 フロントが開いていることに気付く。

 そういえば、昨日のお酒代の会計がまだだった。

 楓は『お酒代をプレゼントにする』と言っていたけど、楓にはたくさんプレゼントをもらった。
 それに、楓に支払いをさせる訳にはいかない。

 財布は持っていなかったけれど、タッチ決済が使用可能だったので、羽織に入れたままになっていたスマホで会計を済ませる。
 その際、スマホに通知があることに気が付いた。

 祖父からで、俺の誕生日を祝うメッセージだった。

 じぃちゃんと話したい。
 豪快なじぃちゃんと話したら、情けない俺を払拭できるような気がした。

 そう思ったタイミングで、メッセージの着信があった。
 それも祖父からで、『マンションのことで話があるから、暇な時に電話してくれ』というメッセージだった。

 祖父が以前、『年を取るごとに起きる時間が早くなる』と言っていたことを思い出す。
 俺は離れの庭まで戻り、祖父に電話することにした。

「直樹、誕生日おめでとう」

「ありがとう、じぃちゃん」

「それにしても早起きすぎないか? お前も歳か? 直樹」

「ははっ。……うん、たまたま起きて、考え事してたら目が冴えちゃって。昨日は連絡気付かなくてごめん」

「いいや、構わん。……お前の誕生日プレゼントをどうしようか考えてたんだがな」

「そんなのいらないよ。じぃちゃんにはもらってばっかりだから」

「……お前は! そういうところ、ばぁさんにそっくりだ。……とはいえ、まぁ、お前はそう言うんじゃないかと思ったんだがな」

 ばぁちゃんは俺が3歳の時に亡くなった。
 幼心にもとても優しい人だった覚えがあるのだけど、じぃちゃんはよく、俺のことを『ばぁさんそっくりだ』と言う。

「プレゼントという訳でもないんだがな、あのマンション、ワシに貸せ。期間は、お前があのマンションに住むまでの間だ。家賃は相場の2倍払うつもりだし、仲介会社を通さずに済むから、お前にとっても良い話だと思うぞ」

「えっ! じぃちゃん、あのマンション住むの? 『そろそろ介護付きマンションでも買って入居するつもりだ』って話、前にしてたよね?」

「まぁ、介護付きマンションには近いうちに入るつもりだ。身内に介護されるなんて考えただけでも面倒だからな」

「じゃあ、俺、じぃちゃんと住もうかな。俺、家事するから一緒に住んでもいい?」

 じぃちゃんは、電話の向こうで呆れたように深いため息をついた。

「……ダメに決まっているだろう?」

「えっ! 何で?!」

「……本当にお前は! 直樹は結婚を考えている恋人がいるんだろう? ワシと同居なんてしてジジイの面倒見てる場合じゃないだろうが! お前の自分の身を顧みずに他人に尽くすところ、本当にばぁさんにそっくりだ! ……そんなことをしてみろ。即、恋人に逃げられるぞ?」

「……そんな子じゃないよ。むしろ、じぃちゃんと仲良く……」

 なれそうだ、と言いかけてハッとする。
 じぃちゃんは品のある美形だけどワイルドで豪快な魅力も兼ね備えていて、歳よりも若く見えるし、男の俺から見ても格好良いと思う。
 妻であるばぁちゃんを亡くした後、後妻の座を狙う女性たちから言い寄られては、その猛攻をうまく躱している姿を幾度も見た。

 じぃちゃんと俺が同居中に、あのマンションに遊びに来た楓が、じぃちゃんに惹かれてしまったらどうしよう……!!!

 そう思った俺は、言葉を続けた。

「……やっぱり、……じぃちゃんと住むのは、……やめておく」

「……直樹、お前、今、おかしなことを考えなかったか?」

「え?! そ、そんなことないよ、じぃちゃん!」

「……まぁ、とにかく、思い止まってくれたならそれでいい」

「……う、うん! ……そ、それで、じぃちゃん。さっきの話に戻るけど、じぃちゃんがあのマンションに住むなら、家賃はいらないよ」

「……はぁ。もう、本当にお前は……! まぁ、お前はそう言うとは思ったが、……そういう訳にもいかん」

「え、でもいいって」

「だがな、……」

 押し問答を続けたあと、祖父が再び深いため息をついて言った。

「直樹は本当に頑固だな。一体誰に似たんだか、……ばぁさんか?」

 あれ? ……俺、また『頑固』って言われた。
 昨日、楓から人生で初めて『頑固』と言われて、2日目にして2回も言われてしまった。

 だけど、誰に似たのかは、はっきりとわかった。

「じぃちゃんに似たんじゃないかな?」

 少しの沈黙のあと、じぃちゃんが「確かにな」と言って、そのあと2人で笑った。


 ◇


 結局、家賃をどうするかについての話はまとまらず、じぃちゃんに「また連絡する」と言われて電話が切れた。
 思ったより遅くなってしまったので、慌てて離れの玄関へと向かう。

 実は最近、こういうことが増えていた。
 マンションの契約に関する電話や呼び出しが多く、楓を待たせてしまったり、楓と予定が合わず会えない日もあった。

 マンションの引き渡しは今月。
 引き渡し後も賃貸契約に手間取られることを懸念していたけど、じぃちゃんが住んでくれるならその手間もなくなる。

 こんな生活はあと少しだ。

 部屋に戻ると、楓はまだ眠りについているようだった。
 ホッとして俺は羽織を脱いで布団に潜り込む。
 すると、楓が俺の胸に顔を埋めた。

「……ごめん、楓、起こしちゃった?」

 楓は首を横に振り、身を起こすと俺の上に跨った。

 その表情は、なぜか切なそうな色を帯びているような気がしたけれど、そんな思考は一瞬で、楓から与えられる口付けの快感に塗り替えられた。

 そのまま楓の唇を夢中で味わっていると、楓が俺の腰の辺りでもぞもぞと手を動かし、浴衣の帯を解かれた。
 しゅるりと帯を引かれ、俺の背中側の帯だけ残る。

 このまま浴衣も脱がされるのかなという邪な期待混じりの予想に反して、楓はそうはしなかった。
 楓は俺の浴衣に手をかけることなく、その帯でごそごそと何かの作業をしていた。

「……?」

 疑問に思って唇を離して見ると、楓が自身と俺とを帯で囲い、結んでいた。

 楓の体に縛られている状況に、しかもそれを結んだのが楓という事実に、俺の中に仄暗い歓喜の情が湧き上がる。

 ーーー嬉しい。

 だけど楓は、表情を見せまいとするように、俺の肩に顔を埋め、俺の体にしがみついた。

 正直、ものすごく可愛い。

 ……だけど、どうしたんだろう。
 俺は肩にある楓の頭をぽんぽんと撫でた。

「楓? 何かあった?」

 楓は何かを言いあぐねるように、更に強く俺にしがみついた。

 もしかして、俺が挿入しなかったことと関係があるのだろうか。
 罪悪感から俺の背中がゾワリと冷える。

 しかしそこで、カサ、と何かが手に当たった。
 俺が先ほど枕元に置いた『すぐ戻る』というメモだった。

 そうか、……もしかして。

「楓、もしかして、起きてた? ……起きた時、俺がいなくて、……寂しかった?」

 楓がハッとしたようにビクッと体を震わせ、少し逡巡した後、コクリと頷いた。

「……そっか。……1人にさせて、ごめんね」

 楓の方に顔を向けると、切なげに涙を瞳に溜めている楓と目が合った。

 挿入を避けてしまった罪悪感で、思わず楓を置いて出て行ってしまったけど、そのせいで楓に寂しい思いをさせてしまうなんて本末転倒だ。

 しっかりしなければ。

 恐怖心に負けている場合じゃない。

「ごめん。……本当にごめん」

 楓の顎を捕まえ、キスをする。
 長い長いキスをするうち、楓の体が熱を持ち、体を捩るのがわかった。

 俺は、勇気を出して、尋ねることにした。

「楓、……『今日の分』、する?」

 今日、3本入るなら……。
 怖いけど、楓のために、俺は、ーーー。

 だけど、俺の覚悟が固まる前に、楓はふるふると首を横に振った。

「……今は、直樹さんと一緒がいい」

「……うん。……俺も楓と一緒がいい」

 本当に最低だと思うけど、挿入の問題が先送りされたことに、俺は……安堵してしまった。

 楓の浴衣を脱がすため体を離そうとすると、2人を結ぶ帯に阻まれた。

 少し悩んだ末に帯を解くと、楓が寂し気に目を伏せた。

 お互いの浴衣と下着を脱がし終え、避妊具を付けて楓の体の上に跨った後、俺は自身の体と楓を再び帯で囲った。
 動けるように先程よりも囲いに余裕を持たせたけれど、結び目は先程よりも固く結んだ。

 楓が驚いたように目を瞬いた。

「俺も、……楓と結ばれていたいから」

「……直樹さん」

 楓が嬉しそうに微笑んだ。
 俺は楓の頬に手を添えた。

「やっと笑ってくれた」

 楓はハッとしたような顔をして、そのあと「ごめんなさい」と言って顔を赤くした。

「ううん、楓を1人にした俺が悪いんだから。謝らないで」

 楓に口付けながら、楓の秘部に俺のモノをあてがおうとしたのだけど。
 余裕を持たせたとはいえ、2人を結ぶ帯に動きが制限され、うまくいかない。

 すると、楓が何かを思いついたように、楓がくるりと体の向きを変えた。

「……直樹さん、これならどうでしょう?」

 2人同じ方向を向いた状態で横向きになったことで、体が密着し、帯に余裕ができた。

 楓が太ももで俺のモノを挟み込み、俺に強い快感が走る。
 昨日は昼に内風呂で挟まれたし、……そういえば夜に内風呂でしてしまった時も挟まれたことを思い出す。

「……ぅ。か、楓、……これ、最近よく、するね……」

「……直樹さん、気持ち良いのかなって、思って……」

「……うん、気持ち良い……けど、余裕が、……無くなっちゃう」

 すると、楓が顔をこちらに向け、悪戯っぽく微笑んで言った。

「直樹さん先に達しても、……いいんですよ?」

「……ふぅん。じゃ、楓を先に達させてあげる」

 意地悪な気持ちになった俺は、こちらを向いた楓の唇を捉え、両胸の蕾を優しく摘んだ。

「んんぅ」

 楓が仕返しとばかりに太ももの内側に力を込めた。

「「んぅ……っ」」

 同時に楓にも快感が走ったみたいで、2人で息が上がる。
 
 俺が片方の指で秘芽に触れると、楓の体がビクンと跳ねた。
 楓が無意識なのか腰を動かすので、強い快感が俺を襲う。

 そんな攻防を繰り返すうち、俺も楓も限界まで高まっているのがわかった。

「……なおきさん、……やっぱり、いっしょがいい……」

「……うん、おれも……かえでと、いっしょがいい……」

 楓と深く口付け合いながら、腰を動かし合い、一緒に達した。

 脱力した楓が前を向いてしまったのが寂しくて、俺は楓を後ろから抱き締めると、俺の手が2人を結ぶ帯に触れた。

 楓を俺に縛り付け、俺を楓に縛り付けるその帯の存在に、俺は仄暗い幸福感に満たされる。

 ずっと、この帯で楓と結ばれていたい。

「ずっと、このままでいれたらいいのに……」

 楓が小さく呟いたその言葉に、楓が同じ気持ちでいてくれていることに、俺は更なる幸福感に包まれた。

「うん、俺も、ずっと、このままでいたい……」

 俺は楓をより一層強く抱き締めた。


 ◇


 少しした後、楓が前を向いたまま口を開いた。
 楓の声が少し震えているような気がしたけれど、そんな思考は質問の内容によって、一瞬で吹き飛んだ。

「直樹さん、さっきは外で、何をしてたんですか?」

「……っ!」

 挿入を避けてしまった罪悪感で居た堪れなくなって、頭を冷やすために外に出た、……なんて言えない。

「……散歩」

 苦し紛れに答えたあと、もう一つこなした用事を思い出した。

「……と、お会計」

 すると、楓が驚いたようにこちらに振り向いた。

「お会計?! まさか、……直樹さん、昨日のお酒代も……?」

「うん、払っちゃった」

「だから、それじゃ、プレゼントにならないじゃないですかぁっ!」

 こんな状況だというのに、楓がいつもの調子に戻ったことに、俺は心底ホッとした。


 ◇


 俺がお酒代の会計を済ませてしまったことに不服そうな楓をなんとか宥めたあと、露天風呂に浸かるとちょうど朝食の時間になった。
 仲居さんは朝食も隣に並べてくれたので、2人きりになってから、俺は楓を膝に誘導する。

 ふと視線を落とすと、昨日拘束に使われた帯が座椅子にかかったままだった。
 俺はその帯を手にして、結び目を解いていく。

「直樹さん……?」

 不思議そうに俺を見る楓との体と、自身の体を帯で囲い、固く結んだ。

「楓、朝食の間、このままでいようか」

 楓は幸せそうに笑って「はいっ」と言った。

 その笑顔に、俺の『楓を閉じ込めたい』という仄暗い欲が許されたような気持ちになる。
 このままでいたい、という情けない俺が許されたような気持ちになる。

 このままで良くないことはわかってる。

 だけど。

 ーーーもう少しだけ、このままでいたい。

 俺は、膝の上の楓を強く抱きしめた。
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